Dream Ami VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

Dream Ami

より恋心が盛り上がる1曲」13年ぶりに新たに生まれ変わった『恋のつぼみ』リリース

2006年に発売され、ドラマ『ブスの瞳に恋してる』の主題歌としても話題を呼んだ倖田來未の大ヒット曲『恋のつぼみ』をDream Amiがカバー、配信シングルとして9月17日リリースする。
新たな設定で13年ぶりにドラマ化されるFODオリジナル連続ドラマ『ブスの瞳に恋してる 2019』の主題歌として、同じく13年ぶりに新たに生まれ変わったこの曲について――当時抱いた印象から自身の表現に至るまで、そして込めた想いを話してもらった。

■倖田來未さんのオリジナルは当時聴いていましたか?

Ami もちろん、聴いていました。

■どんな印象でしたか?

Ami めっちゃ関西弁の歌だなって。(笑) ドラマ(『ブスの瞳に恋してる』)のリメイクがオンエアされるということで、その主題歌もカバーでとのお話をいただいて。倖田さんの曲を歌わせていただけることも嬉しいし、自分の楽曲で関西弁の曲がなかったので、新しい角度のレパートリーを増やしていただけることもすごくうれしいですね。

■初めての関西弁の歌、歌われてみてどうでしたか?

Ami ちょっと不思議な感じはしましたね。でも、今まで歌ってきた恋愛ソングの世界観とすごく似ている部分があるなって。自分では勝手にそう感じていたし、そういう意味では全然違和感はないかなって。倖田さんと私だとイメージやキャラクターも全然違うと思うんですけど、この曲に関しては自分が歌っている姿もすごく想像がついたし、すんなり入っていけました。

■ご自身ではこの曲をどう表現されようと?

Ami やっぱり倖田さんのイメージがすごく強くて。私の中でも倖田來未さんといえばこの曲が一番最初に出てくるくらい強烈なインパクトのある曲だし、当時からよく歌っていたんです。だから倖田さんのニュアンスが自分に染み込んでいて、だからこそ何も考えずに歌ったらモノマネになっちゃいそうだなと思って。

■あー、なるほど。

Ami そのまま歌ったら倖田さんの歌い方やニュアンスも、きっとそのまま出てしまうだろうなって。そのくらいこの曲は自分に染み込んでいました。DreamAmiとしてカバーさせてもらう上では、楽曲にあるイメージを取り外す作業がまず必要で、何も先入感もなく、まっさらな状態だったらどう歌うかな、ということはすごく考えましたね。

■染みついているということはごく自然にということでしょうから、それはなかなか大変な作業だったのではないでしょうか?

Ami 結構大変でしたね。まず、もともとあるメロディと譜割なのか、それとも倖田さんがアレンジしてニュアンスで歌っているメロディと譜割なのかもわからなくて。

■確かに、さらに関西弁ということもあるし。

Ami 私も普段関西弁になることもありますけど、そこまでコテコテじゃないんです。「好きやっちゅーねん」って言った記憶は今までなくて。(笑) 倖田さんだからこそ成立していた曲でもあるのかなと思うところもあるんですよね。だからこそ、どこまで原曲の世界観を残しつつ歌えるかって。まったく別物にしてしまうのも違う気がして。

■聴く側としては、そういうところも重要かもしれないですしね。

Ami 原曲に聴き馴染みのあるリスナーの方からすると、「そこは変えたらダメでしょ」みたいなポイントがあると思っていて。私が聴いている側としてもそう思うので、そこをいい具合に残しつつ、私らしいエッセンスを入れるというバランスが難しいなって。今までいろいろカバーはさせてもらってきましたが、今までに感じたことのない感覚がありましたね。

■ご自分のエッセンスというのを具体的に教えていただけますか?

Ami まずアレンジを変えました。原曲のアレンジは、キラキラ感やパワフルな感じがあってとても素敵で、ただそれって自分が今まで歌ってきたものでもあるし、だから、原曲にすでに自分っぽさを感じてしまっていたんです。そうするとやっぱり倖田さん感が残り過ぎちゃうのかなと思い、自分の表現してみたい女の子のイメージに近いようなアレンジに変えさせてもらいました。具体的には、ちょっとBPMを落としてみたり、オーガニック寄りな、ナチュラルな感じにしてみたりして。

■なるほど。

Ami この曲を歌う上での課題として、モノマネにならないという事と、倖田さんが歌ったときに想像する女の子と、私が歌ったときに想像する女の子をリスナーの方たちが聴き分けられるようにしたいと思ったんです。そういう聴き分け方をしてもらいたい気持ちがあったので、そこをすごく意識しました。

■それで全体的に優しい感じに。

Ami  そうですね。そこが私の表現したい女の子のイメージでした。

■イメージが決まればもうしっかり染みついている曲なので、レコーディングは早かったんじゃないですか?

Ami 過去一くらいの早さでした。(笑) メロディも歌詞も入り込んでいるので、びっくりするくらい早かったし、楽しく、気持ち良く、自分の曲のように歌えた気がします。