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FOUR GET ME A NOTS WEB INTERVIEW

縛りや制限なく自分の中で浮かんだものをポンと出した、より幅広いファン獲得必至なFOUR GET ME A NOTSのニューアルバム

今年3月にベストアルバム『FOLLOW THE TRACKS ‐The Best of 10years‐』をリリースした、FOUR GET ME A NOTS (以下 : FGMAN)。そのラストを飾っていた新曲“Our chords”からは、これまでの彼らの真骨頂の数々を1曲の中に凝縮しつつも、前向きさや上向きさ、次のフェイズに向かっていく明るさのようなものを感じた。そんな彼らのニューアルバム『ASTREA』は、まさにその新曲が向かい呈示していた方向性を明確に教示しているかのような作品集。各曲、より歌やメロが楽曲の中心となり、これまでのライブハウスキッズのみならず、幅広い人にグリップしそうな楽曲たちがズラリと並んだ1枚となっている。

■今回のニューアルバムですが、凄くベスト盤以降の作品という印象を持ちました。特に以前からのみなさんの持ち味であった、良い歌と良いメロディが、より前面に出た楽曲が揃いましたね

石坪泰知(Vo&Ba) そうですね。あえて難しいことをしないようにはなってきたかな。おかげさまで引きの美学を学べてきましたから。特に今回は、”何を活かすか?”をもう一度考えたし。例えば良いメロディを活かすのであれば、キチンとそれが活きるような楽曲の作り方をすべきだと思い当ったり……。

高橋智恵(Vo&Gt) その引くところも意識的というよりは、むしろ感覚的なレベルでしたね。自然と身についてきたところとでも言うか…。逆に引き立てるように乗せているところもあるし。そのやり方がよりしっくりくるようになったんじゃないかな。

阿部貴之(Dr&Vo) 更に各曲への向き合い方がちゃんとなった気はします。歌い方もそうだし、演奏の置き方もそうだし。その各曲の最も似合った、しっくりくる表現の方法が最大限に出るやり方、それを前のアルバムから学んだので、それを消化できるようになったかなと。

■それには何か要因でも?

阿部 前作でプロデューサーさんと一緒に作ったのが大きいですね。それを経て、また自分たちだけでやってもキチンと反映することが出来たんです。前作を作って学んだことも多かったですからね。

高橋 ホントもの凄く得るものが多かったので、それをいかに自分たちだけで次のアルバムでやってみるか、出来るか、そこでしたね。

■分かります。いわば良いメロディのより良い伝え方に至ったとでも言うか…。

石坪 ですね。1曲1曲にみんなが全霊で気を注ぐ、そんな作り方が出来たかなって。

高橋 時間がかかった曲は時間がかかったし、スッと出来た曲はスッと出来ましたから。とにかく1曲1曲を大事に作りました。

■これまでに見られなかった、可愛い部分やFUNな部分が見受けられたのも今作の特徴かなと。

石坪 作品性を大事にしつつも、やはりライブを意識し、フロアでの光景やお客さんの絵を浮かべながら作った曲ばかりでしたからね。

高橋 仮面を外し始めました。(笑)これまでは自分たちで自分たちを決めつけていたり、縛っていた部分もあったと思うんです。〈これをやったらうちららしくないんじゃないか?〉等。自分たちで自分たちのイメージを勝手に作っていたというか。そこから、〈今の自分たちだったら、どんなことをやっても自分たちらしさが滲み出てくるから大丈夫〉、そんな自信がついたんです。が、ゆえの振り切った曲たちでした。

阿部 いい意味で気が抜けましたね。これまでずっと気を張ってやってきて、ベスト盤を聴き返した時も、〈うわっ、俺たち重たい曲が多かったんだな……〉と改めて思ったし。シリアスで詰め込んでいくタイプの曲が多かったですからね、うちら。それに対して自分的には良い意味で気を張らずに気楽に適当に作りたかったところもあって。縛りや制限なく自分の中で浮かんだものをポンと出して、それを各人の解釈を交えて楽曲を完成させていく。〈もう、好きなようにやろう!!〉、そんな気概がレコーディング中に満ちてました。

■歌の表現も変わりましたよね。凄く聴き易くなった印象を受けました。

石坪 確かにキャッチ―さはこれまでになくあると思います。

高橋 私もレコーディング中、(石坪の)歌い方が変わってきたなと思いました。表現力がついたというか、歌が上手くなったというか……。勢いだけで歌わなくなったし、青筋立てて歌わなくなったなって。(笑)

■曲によっては柔らかく優しい歌い方になっているものもありますもんね。

高橋 大人になったんでしょうか。(笑)

石坪 純粋に曲とメロディに寄せて歌いたい、それだけでした。

高橋 たぶんそこが器用に出来るようになったんでしょう。

石坪 英語詞も、これまで以上に寄り添うように作って行ったので、そこも大きいかなと。ライミングも凄く意識したし。

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