HKT48 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

HKT48『ビーサンはなぜなくなるのか?』

1年ぶりシングルは矢吹奈子がセンター!イントロから必聴の夏曲をメンバーが解説。

昨年10周年を迎え、今春には6期生も加入したHKT48が、通算15枚目のシングル『ビーサンはなぜなくなるのか?』を完成させた。タイトルからも夏を感じさせる本作は、矢吹奈子がシングルでは初の単独センターを務める爽やかで疾走感あふれるラブソング。16人の選抜メンバーの中から3期生の矢吹奈子、田中美久、4期生の豊永阿紀、地頭江音々の4人に、本作の注目ポイントや3〜4期生が中心を担うようになってきたグループの現状について語ってもらった。

■“ビーサンはなぜなくなるのか?”は夏感あふれる爽やかな曲ですけど、みなさんの印象はいかがですか?

地頭江 ファンの方が大好きなイントロだと思います。(前作の)“君とどこかへ行きたい”も同じ感じだったんですけど、ゆっくりなピアノから一気に開ける展開になっていて、ファンの方は大好物だと思います。

豊永 コール入れたくてウズウズするんじゃないかな?

矢吹 久しぶりの夏曲だし、気に入ってもらえたらいいな。

田中 野外ライブとかで歌ったら絶対に楽しいよね。

豊永 夕暮れの時間帯にこの曲が来たら泣いちゃうかも。(2018年発表の)“早送りカレンダー”は「キラキラ!」「楽しい!」っていう夏だったけど、今回は夏休みの終わりかけみたいな切なさもあって。

地頭江 「これを逃したらもう告白できない」みたいな最後感があるよね。

矢吹 私は大人の夏休みっぽい感じがしていて。

豊永 そうそう。学生の青春だけに限らない感じがするので、年齢を重ねてきた今のHKT48にも合っていると思います。若いメンバーが歌った時は、一気に夏休み感が出るかもしれないけど。(笑)

矢吹 歌うメンバーによって印象が違うと思うので、そういう部分も楽しんで欲しいですね。

■海にピッタリな曲ですけど、この曲を聴く時に行って欲しい海はありますか?

地頭江 劇場(西日本シティ銀行 HKT48劇場)のすぐ近くに「ももち浜」というビーチがあるんです。公演に来る前とかに、ぜひビーサンで歩きながら聴いて欲しいです。

豊永 ビーサンなくして裸足で劇場に来る方がいそう。(笑) 福岡は夕日が見られる海も多いので、日が沈む間際の時間もいいよね。

田中 夕日だったら糸島もおすすめです。太陽が沈むところがきれいに見えるので、ドライブとかにピッタリだと思います。福岡以外の方にも見て欲しい!

矢吹 この曲には「友達としてのその足跡から/恋人の足跡 繋げよう」という歌詞があるんですけど、友達として歩いていたのが、告白してOKをもらって、そこからは恋人としての足跡になるという意味なんです。だから、この曲をドライブしながら好きな女の子に聴かせて、「そういうことだよ」みたいな。

豊永 いや〜ん!

地頭江 ロマンチック!

田中 インスタとかに足跡のついた砂浜の写真をアップして。

矢吹 匂わせ的な感じでね。(笑)

地頭江 その時はぜひ「#HKTビーサン」をつけて欲しいです。

■この曲には「大人になったら間に合わなくなる/今しかできないこと 今やろう」という歌詞がありますけど、今年の夏にやりたいことはありますか?

田中 コロナ禍になる前は、HKT48のみんなで夏にバーベキューや花火をやっていたんですよ。今年はできるようになったらいいなと思いますね。

矢吹 以前、ライブで沖縄に行った時に、ファンの方と一緒にバーベキューをする企画があったんです。それが忘れられないので、またファンの方たちと近くでイベントできるようになって欲しいです。

地頭江 今しかできないことと言われると、今までできていたことの思い出話ばかり浮かんできちゃって、逆に思い浮かばないですね。難しい……。

田中 でも、音々ちゃんが髪を染めたのは今しかできなかったことだよね。今まで黒髪から一回も染めたことなかったから。

地頭江 確かに!髪を染めた時、「私、染めちゃったんだ」っていう感動がこれから先は味わえなくなるのかと思って、悲しくなりました。

■なんで髪の毛を染めたんですか?

地頭江 2年前くらいから「いつ染めようかな?」と思っていたんですけど、「どうしようかな、このタイミングじゃないかな」と思っていたら、なかなか決断できなくて。でも新曲が発売されることになって、スタッフさんに相談してみたら、「染めよう!」ってなりました。

■もしこのタイミングで染めていなかったら、後悔していたかもしれないですよね。

田中 そうよ。今しかできないわ。

矢吹 私もまた明るい髪にしたいかも。

豊永 見たーい!

田中 白金みたいなやつ。

矢吹 ああいう明るい色って、大人になると挑戦しづらいじゃないですか。だから、今のうちにいろんな色に挑戦しておきたいんです。

■まさに「大人になったら間に合わなくなる」ですね。もうMVも撮影したんですか?

地頭江 しました!奈子さんのポニーテールが歌詞とリンクしていて、かわいかったです!

■「髪を束ねて ポニーテールにする仕草を」の歌詞ですね。

田中 似合っとった!

矢吹 嬉しい!まだ完成したMVは見ていないんですけど、VFXスタジオで撮ったんですよ。背面がLEDになっていて、そこにCGを映して、その前で踊ったんです。

田中 きれいだった!

豊永 ダンスも手振りが特徴的だから、声を出せない期間はみんなにも真似してもらえたら嬉しいですね。手を組んだり、指を立てたりするポーズが結構あるので。

矢吹 イントロで細かく手を動かすフリがあるので、それをマスターしてもらえたら嬉しいな。

田中 TikTokとかでやって欲しい!

豊永 おまじないみたいな感じで流行って欲しいですね。

■記事が出る頃にはMVも公開されていると思うので、楽しみにしています。この曲を携えて今年の夏は活動していくと思うんですけど、最近は1期、2期の卒業が増えて、3期、4期のみなさんが中心になってきていますよね。グループを引っ張っていく意識も強くなっていますか?

矢吹 そんなに気にしていなかったんですけど、今回のMV撮影で、フロント5人(取材参加の4人+運上弘菜)で集まった時に、そこで変わってきているんだなと実感しました。今までは先輩方の姿を見てきたのに、今は後輩たちの前に立って、背中を見せる立場になったんだなって。

豊永 つい数年前まで『フレッシュメンバーコンサート』(2017〜2019年に開催された若手メンバー中心のコンサート)とかをしていたのに……。ちょっとドキドキ、そわそわしちゃいます。

矢吹 でもこの2人(豊永と地頭江)は貫禄ありすぎて、あんまり後輩感はないですね。もともとHKT48は先輩後輩関係なく話しているけど。

田中 むしろ頼もしい人たち。

豊永 いやいやいや、小心者なので。(笑)

■先輩としての自覚も強くなっていますか?

地頭江 (4月から開催している)ツアーで実感しました。今まではこの曲のこの部分でこの先輩が煽るとか、当たり前のようにやっていたものが、(コロナ禍で)3年間もツアーしていない間にガラッと変わって。でも、臆病になっていたらカッコつかないので、「私はできる先輩だ」と自分に暗示をかけています。(笑)

矢吹 大事大事。(笑)

■矢吹さんは韓国から帰ってきて、IZ*ONEで学んだことをHKT48で教えたりもしているんですか?

矢吹 “突然 Do love me!”(昨年末にリリースされたアルバム『アウトスタンディング』のリード曲)の時は、MV撮影の前にメンバーだけでフリを合わせる時間を作ってもらったので、その時に初めて(IZ*ONEでやっていた)ビデオに撮って、止めて、みんなに注意してっていう練習はしました。

地頭江 ダンス動画自体、あの時に初めて撮ったんですけど、ひとつのズレすらも怖いというか。しかも白背景に私たちだけだったので、少しでもズレるとすごく目立つんです。でも、奈子さんが何回も何回も見てくださって。

矢吹 それをやることによって、どんどんフリが揃っていくのが確実にわかるんです。

地頭江 意識が変わりました。

豊永 それに「あの時みんなでがんばったな」という思い出もできて、それを持ってがんばれるようになりました。