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NUBO VANITYMIX 2015 AUTUMN WEB INTERVIEW

突き詰めて突き抜けた決意
約2年ぶりの新作『bonfire』リリース

4枚目のシングル『bonfire』をリリースするNUBO。自らを超えるため、徹底的に向き合い作り上げた3曲は、喜びも悔しさも認めたからこそ、とてもとても力強い。とにかく突き抜けたかったという意思と、これからも走り続けるという決意。今作に込めた想いといまの正直な気持ちを、tommy(Vo)とWakai(Gt)が話してくれた。

■2年ぶりのリリースですが、この2年の間、曲作りはされてたんですか?

Wakai(Gt)  1年前くらいから作り始めて、作ってはボツになって。自分たちを超えたいっていう気持ちがあったから、どんどんハードルを上げていった反面、いろいろ狭めてしまった部分もあるし。でも根気よく作る中、生き残った3曲が今回シングルになりました。

tommy(Vo)  6~7曲はカタチにしたけど、その3倍くらいはボツになってるんじゃないかな。

Wakai   歌詞までまるまる書ききって、ボツになった曲も何曲かあるよね。

tommy   あるある。あれはもうほんとキツかった。そういう意味ではいままででいちばん選んで選んで選び抜いた3曲かな。

■自分たちを超えるだけのものはできたと。

Wakai   だと思います。

■気合いや意気込みがこれまでとは全然違うように感じたし、リリースのたびに言ってる気がしますけど、またたくましくなったなって。もう何があっても、みたいなものは確立できたんじゃないですか。

tommy   あー、どうなんだろう。この2年間、太く強くなっていった部分もたしかにあるとは思うけど、そういう成長の仕方じゃ近々またうまく続かなくなるんじゃないかと思ってて。だからもっと突き抜けたって自分たちが感じられる曲が作りたくて、いままでの延長線上にあるような曲はすべてボツにしてきたの。もう13年目になるし、決して若手ではないし、NUBOを一生続けていくためには、このタイミングで突き抜けたと思うものをやらなきゃダメだって。それで出てきたのが、「エンヤー コラ・サッサ」っていう盆踊りみたいな曲だったっていう。

■たしかに、このフレーズは突き抜けましたよね。

Wakai   いままではこういう言葉のチョイスはなかったからね。だからいままでのほうが自分たちを縛ってたのかなって。

tommy   漠然とした危機感みたいなものが自分たちの中にあって、それを払拭したいってもがいていた2年間だったのかなって、いま思えばそんな気もするな。

Wakai   そうだね。

tommy   別に何かがあったわけではないんだけど、このままじゃいかんぞ、みたいなのはすごく感じてて。いい意味でバンド内の空気もピリッとし始めたし、ライブでも、ここはなんとなくOK、ここはなんとなくダメっていう“なんとなく”な部分を突き詰めるようになったし。自分たちの強味はわかってるんだけど、その強みでもっと広く、もっと深く勝負できるバンドになりたい。だとしたら、いま自分たちをものすごいスピードで成長させなくちゃいけない時期なんじゃないかなと思って。

■そういう想いは全員が持ってたんですか。

Wakai   たぶんそうだと思います。

tommy   しあわせなんだけど、まだやれるっていうのかな、うまく言えないんだけど。

■もっといけるっていう感じですかね。

tommy   うん。最終的にはもっとライブバンドになりたい、もっといいライブができるバンドになりたい。それが究極なんだけど、そのためには足りてないものがあって、その足りてない部分や、自分たちを成長させるために必要な曲がこの3曲で、やっと出てきたって感じ。

■若井くんは、突き抜ける、自分たちを超えるという意味で、この“bonfire”を具体的にはどういうイメージで作っていったんですか?

Wakai まず“踊れる曲”っていうテーマがあって、そういうテーマはいままでもあったし、今後も作っていくと思うんだけど、いままでにないもの、自分たちがやってワクワクできるものを作りたくて。どっかで聴いたことあるよねとか、前やってたよねとか、そういうのじゃないものをずっと探してて、そこからいろいろ考えてできたのがこの曲で、俺の中では、これだ! ってパズルみたいにできていったかな。

■この曲、楽器隊が際立ってて、5人の威力がすごいですよね。

Wakai   そうそう。みんなが際立つのは常にテーマではあって、でもそれって自然に出てくるべきじゃないかなと思ってて。元は俺が作っててもアレンジはみんなでやってるわけだし、やっぱりバンドだし。5人が自ずと湧き出てくるというか、結果際立ってるようになるのがいちばん理想だから、そこは細かく指定したというより、全員から出てきてハマッた感じ。そういう意味でもこの曲はよし、OK! って言える曲ですね。

■「エンヤーコラ・サッサ」のフレーズはどういうきっかけで出てきたんですか。

tommy   デモをもらったとき、ギターのフレーズがすごく盆踊り的なものに聴こえて。いままではそれをオブラートに包んで自分のテーマに沿わせて書くことが多かったんだけど、ここには「エンヤーコラ・サッサ」をそのまま置きたいなって。そこから“踊る”っていう言葉の先に何があるのかを、自分なりに書いた感じかな。その場で発散して終わらせるのではなくて、次につながるために踊りたいっていう、そこはテーマとして持ってたから、最近思ってることに一環してはいるのね。ライブハウスに対しても、ライブに対しても、その場で発散させるのももちろんいいんだけど、そこから何か持って帰ってもらえるものを作りたい、次につながるものをやりたい。だから曲もそうであってほしいっていうのは、一応裏テーマとしてはあった。

■いつもライブで言ってますもんね。

tommy   そう。だからそんなに奇抜なことを言ってるわけでもなくて、フレーズがいつもと違うだけなんだよね。最初、“苦笑い”みたいな空気をメンバーからは感じたんだけど。

Wakai   そうだっけ?(笑)

tommy   そんなエアーは感じた。(笑)

■これはライブで聴いたら相当かっこいいし、気持ちいいだろうなって。

tommy   みんなが際立ってるから、そこをどうしていくかだよね。前作のアルバム『Human hymns』が、自分たちの作品の中でいちばん歌と言葉に寄った音源だと思ってて、それはそれで俺らの強味なんだけど、うちの楽器隊は各々にしっかりとしたキャラクターがあって、グルーヴ感もあって、そこも自分たちの強味だと思ってるのね。それが全面に押し出された楽曲が最近ないなと思ってたから、これはすごくいいタイミングかもって。

Wakai   たしかに、前のほうがあった気がするね。

tommy   うん。楽器隊の主張が強い中でボーカルも強い主張をする。そういう作り方をしてるときがみんな生き生きしてるし、やっぱり楽しいんだよね。今回、こういうものがやりたい、こういう作り方をしたい、聴こえ方もみんなの主張が混ざっているものがいいってことでできたのがこの“bonfire”で、そういう意味でもいままでとは違う突き抜け方をしたいっていうところにもつながるし、ライブで演奏するためには練習も大変っていうところにもつながる。

■じゃあ、ライブでさらに突き抜けられるかもしれないですね。

Wakai そうかもしれないです。

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