READY TO KISS VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

READY TO KISS『その先の未来へ』

最後のオリメン・千葉咲乃卒業シングルにメンバーが気持ちを込めない理由とは?

2013年の活動開始から6年、READY TO KISSが大きな転換点を迎える。現在も残る唯一のオリジナルメンバーであり、これまでグループを牽引してきた千葉咲乃が2019年いっぱいでの卒業を発表。卒業目前となる12月18日に、現メンバーで最初で最後のシングル『その先の未来へ』をリリースする。彼女の名前をもじったタイトルとなっている本作は、大切な人との別れを惜しむ気持ちと感謝、そして未来への決意を歌った感動的なナンバーだ。しかしながら卒業する千葉をはじめ、清川麗奈、天羽希純、佐々木美帆、牧野広実、そして9月に加入したばかりの弓川いち華、柚木美桜、如月優衣の8人全員に本作について語ってもらうと、「気持ちを込めていない」というメンバーが続出。その理由は一体なんなのか。「なんでもアリの自由なグループ」と千葉が振り返ったレディキスらしいインタビューをどうぞ!

■千葉さんは卒業にあたって長文のコメントを発表されていましたよね。

千葉 はい。6年分の想いが。あれでも足りなかったんですけど。(笑)

■改めてレディキスはどういうグループでしたか?

千葉 昔から変わらないんですけど、自由なグループで、なんでもアリなんですよ。何をしても怒られない。

天羽 ここまで自由なグループはないかなって思うくらい自由です。

千葉 だから私も続けられたのかなって。

■他のメンバーは千葉さんの卒業を聞いて、どんなことを感じましたか?

牧野 もうビックリだし、実感が湧かなくて。さきぴょんがいるレディキスが当たり前だったので、「本当に卒業しちゃうの?」っていう気持ちでいっぱいでした。

■事前に相談していなかったんですか?

千葉 言わないようにしていました。感づかれていたみたいですけど。(笑) バレやすいんですよ、そういうとこ隠せなくて。

佐々木 光さん(READY TO KISSの楽曲制作を担当する石谷光)に「咲乃のこと知ってる?」みたいなことを言われて、なんかあるんじゃないかと思って。そのあとにミーティングで聞いて、「これか!」みたいな感じでした。(笑)

■犯人は身近にいたんですね。(笑) いつメンバーに言ったんですか?

千葉 6月の終わりくらいだったかな。めっちゃ緊張していました。

■そのときはどういう空気だったんですか?

牧野 「え……」っていう感じでした。みんな凍りついちゃって。泣いてた子もいたし。

千葉 でも、新メンバーが入ることが発表された時点で、もしかしたら抜けるんじゃないかって、ファンの人たちがざわざわしていたんですよ。やっぱりファンの人たちはすごいですね。

■そういうタイミングで加入することになった3人は、どんな心境でしたか?

弓川 入ると決まった時点では、卒業のことは知らなくて。だからビックリしました。

如月 でも、レッスンのとき先生が話しているのをポロッと聞いちゃって…。

■ここでも情報漏えいが。(笑)

弓川 「ヤバいこと聞いちゃった」みたいな。

柚木 だから何も知らない体で過ごしていました。(笑)

■3人とも見習いユニットのBABY TO KISS出身で、昇格を目指して活動していたわけじゃないですか。どんな意気込みで加入したんですか?

柚木 私はレディキスに入りたくて、ここの事務所を選んで入ったので、いまこうして一緒に活動できているのが幸せです。

弓月 私は前にいた事務所でもアイドルをやっていて、そのときから咲乃さんを知っていて、アイドルのお手本だと思っていたんです。だから、同じ事務所に入れたのも夢みたいだったし、レディキスに昇格できるとも思っていなかったし、いまだに昇格した実感がないというか…。いまでも夢みたいな感じなんですけど、その間に卒業しちゃうから、それまでにしっかりして、ちゃんとレディキスの一員として送り出せたらいいな…という言葉は出るけど、まだ実際には思えないです。

■如月さんは?

如月 ベビキスでもレディキスさんの曲をやっていたので、歌い方とかも真似していたんですよ。だから、その本物を聴けて、一緒に踊れることが、いまはとてもうれしいです。後ろに座っているときとかも、「あ、本物だ」って。

■もう如月さんも本物ですから。(笑) “この先の未来へ”は千葉さんに対するメッセージソングみたいになっていますよね。

牧野 まずタイトルを見たときに「さきの」が入っていて、すごくうれしかったんです。歌詞も私たちの気持ちがそのまま現れていて。卒業してほしくないけど、私たちもがんばらなきゃいけないし、さきぴょんも卒業したら別の道でがんばっていくんだって。だから歌っていると、すごい気持ちが入っちゃいます。

■千葉さんは最初に聴いたときに、どんなことを感じましたか?

千葉 これ卒業の歌なのかなっていうのと、私が卒業したあともメンバーが前を向いて行こうっていう気持ちが歌詞に出ていたので、すごい感動しました。

■どんな気持ちで歌ったんですか?

千葉 まだ気持ちは入れていないんですけど。

■レコーディングで入れてもらったほうがいいと思うんですけど。(笑)

千葉 歌詞の意味はちゃんと理解していますよ。たぶん、卒業の日とかに歌ったら、すごい心に響くんだろうなと思います。

■いまは歌いながら泣いちゃうみたいなことは……?

千葉 全然ないです。

■この先のためにとってあるわけですよね。(笑) 他のみなさんはどんな気持ちで歌っているんですか?

佐々木 私はさきぴょんに抱きつくところがあるんですけど、そこになると泣きそうになります。

天羽 私もさきぴょんと一緒に歌ったあとに目を合わせるフリがあって、いまは楽しく「イェー!」みたいな感じでやっているんですけど、卒業の日が近づくにつれてエモくなってきちゃうのかなって。楽しさの裏に、ちょっと寂しさもありますね。

清川 私、まだ踊って歌うのに精一杯で、あんまり気持ちが込められていないんですけど、本当に卒業の日が来たら……(涙声で)悲しくなっちゃうなって。もう悲しくなってきた。

■ファンの方がアップしていたライブ映像を見たんですけど、最初にみんなで円になって向かい合うときに、清川さんは変顔していましたよね?

清川 違うんです!それは私が正面を向いているから見えるだけで、背中を向けてる人たちもみんなやっているんですよ!

天羽 いまは楽しくやっているけど、さきぴょんが卒業したら「こんなことしたなぁ」って、あとからエモくなっていくんだろうね。

■いまは残された時間を楽しもう、みたいな?

清川 そうですね。まだ実感がなさすぎて、この日々がずっと続くと思っちゃっているところがあって。

牧野 私もいまは卒業、卒業っていう考えではなく、普通にライブを一生懸命やろうっていう感じなんですけど、絶対に(12月17日の)ワンマンは全員泣いてるんだろうなって。

清川 想像するだけで泣けてくる……。

■新メンバーの3人は、この曲を歌っていて感じることはありますか?

如月 私も、いつもは全然楽しく歌えるんですけど、改めて歌詞を見ると悲しくなります。歌っているときは、まだ一回も卒業を意識したことがないんですよ。あんまり泣きたくないから、最後の日だけ、いっぱい歌詞を読み込んで歌いたいなと思います。

柚木 私は「信じられない」っていうところを(千葉と)一緒に歌っていて。なんかもう……。(泣)

千葉 泣かないで。

柚木 「君と離れるなんて」っていうところも歌わせてもらっているんですけど、毎回嫌だなと思って。あんまり考えないようにしています。