THE BEAT GARDEN VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

THE BEAT GARDEN『光』

こんな時期だからこそ意識した、ファンとの繋がり

THE BEAT GARDENが初の配信限定シングル『光』を6月29日にリリース。新曲“光”は、彼らにとって初の上京ソング。次々と目の前に立ちはだかる矛盾や葛藤に悩まされながらも、それでも「前を向いて頑張っていこう」というメッセージを、上京時の心境をふまえながらTHE BEAT GARDENらしいミッドバラードにのせて届けてくれる。新型コロナウイルスの影響による自粛期間から現在に至るまで、TwitterやInstagramでの活動も積極的に行い、この時期だからこそ意識したファンとの繋がりにも力を入れている彼ら。今回はそんなSNSでの取り組みから“光”に込めた想いを伺った。

■みなさんは最近、どんな生活を送っているのでしょうか?

U 最近になって、ようやくメンバーと顔を合わせて集まれるようになりましたね。自粛期間は毎日2時間くらいLINE通話でミーティングをして、IGTVの撮影をしたり、あとはずっと曲を作っています。SATORUは動画の編集をやってくれていて、そんな日々を過ごしています。

■1月26日のワンマンライブ『ONE MAN LIVE 2020「THE NEST」』が終わってから、新型コロナウイルスの影響で世界も日本もこれまでの生活が一変しましたよね。

U 本当にそうですよね。元々、僕らは新木場公演の後は制作期間を設けていて、自粛期間中に予定していたライブは2本とも中止になったものの、曲作りは変わらずに続けていました。世界や日本がこういった状況なので、SNSがすごく注目されるようになったじゃないですか。とにかくメンバーと話そうと毎日のLINE通話を始めて、曲を生み出していこうと。みんなに会える理由は曲を作るしかないと思って、自粛期間をスタートさせた感じですね。

■グループのSNS更新がとても活発になっていますよね。

U そうですね。SNSによっては遊びながら新しいことも始めていこうと。

■YouTubeにはセルフカバー動画“あのね”が公開され、最近はOfficial髭男dismの“115万キロのフィルム”のカバー動画もあがりました。

U IGTV含め、今後もコンスタントに動画を上げていこうと決めたんです。いろんな方に僕らを知ってくれるきっかけを増やしています。今まではTwitter、Instagramが中心だったので、YouTubeやTikTokなどにも発信を広げることによって、Beemerのみんなも楽しんでくれるかなと思っています。

■“光”のリリース日までは毎日インスタライブを開催していましたよね。

REI 僕は毎朝「REI’s Morning Glory Time」というタイトルでストレッチライブをやっていたんですが、当初はスタッフさんからの提案で朝の時間にBeemerのみんなと繋がれる時間を増やしたいと思って始めました。今までSNSをあまり発信してこなかったんですが、ビートガーデンの活動に関して、自分の口から発信できる、言葉を通じて伝えられるというのは大きいし、大事なんだなと思いましたね。

SATORU 僕はみんなでインスタライブをやろうという前から、30日間毎朝やっている期間があったんです。見てくれる人は大体決まってきちゃうんですけど、その時々のビートガーデンの出来事だったり、何か発信したことへの感想がダイレクトにBeemerから聞こえてくるのがすごくいいなと思っていましたね。リリースまでの期間は、夜の日付が変わるタイミングでやっていたんですが、また違ったファンが見てくれるので面白いなと思いました。

MASATO 僕は「MASATO食堂」で料理をしていたんですけど、本当に腕前は人並みなんですよ。メンバーの中では出来る方。(笑) そういった部分をBeemerには言っていたけど、今まで見せたことはなかったんですよね。僕としてもそんな機会があればいいなと思っていたところに、メンバーが「料理やってみたら?」と勧めてくれて。自粛期間は料理する機会も増えたこともあり、その延長線上でしたね。

U 今、Beemerの感情を知れるのってSNSしかないじゃないですか。握手会では本音が聞けることが多いんですよ。でも握手会が出来ない今、SNSしか手段がないし、僕が何かを投稿したら、それに対してのリプライがすごく重要だなって思っています。ビートガーデンを知ったばかりの方がSNSで僕らを調べたときに、Beemerのツイートを見て興味を持ってくれることが多いような気がしていて。Beemerの方々は、僕たちのそんな思いも汲み取ってくれている感じがありますね。なので、こういった大変なときにこそ、ちょっとした会話がBeemerと出来たらいいなと思って、僕はインスタライブでゆるいトークを展開していました。お互い何も考えないで話せたらいいねって。

■毎日、様々なSNSでみなさんをお見かけする機会があるので、あまり久しぶりにお会いした感覚はないですね。実際は1月末のワンマンライブ以来なのですが。(笑)

MASATO 本当ですか?嬉しいです。Beemerのみんなもそう思ってくれていたらいいなと思いながらやっているので、握手会やライブが再開されたらまた会いに来てくれるといいな。

■そんななかでリリースされるのは、初のデジタルシングル楽曲“光”ですが、歌詞では上京の心境を描いていますが、なぜデビューから5年目を迎えるこのタイミングで上京をテーマにしたのでしょうか?

U 春は新生活が始まっている方も多いですし、時期的にそんな曲を出したいなっていうのがひとつあって。実は、僕らはまだまだなので「これまでを振り返るのとかはちょっとまだ早いんじゃない?」って思っていたのもあったんです。「全然まだだよね…」ってメンバー同士でも言っていて。前作『Snow White Girl』のカップリングソング“エピソード”では、メンバー4人の歌を歌いましたが、上京に関してはこれまでフィーチャーして来なかったな……だけど「この時期なら上京ソングだろう」ということで、改めて上京当時を振り返ってみようと。

MASATO 憧れ一つで上京して、そのときに想い描いていたビジョン通りには上手くいっていないんですけど、この4年間もがいた分、得たものも多いなと思いましたね。だから今回、この曲が出来たんだと思います。メロディーにもそういった想いを反映させたかったのもあって。上京への憧れだったり、東京に来てからの挫折や、都会で感じる距離の切なさとか……東京が教えてくれた故郷の有り難みもメロディーに落とし込みたいと思えたので、上京時の思い通りにはいかなかったんですけど、今は上京して良かったなと思っています。