超ときめき♡宣伝部 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

シンプルな歌声で歌い上げた、映画『メカバース:少年とロボット』のグローバル主題歌“Sora”を語る。

超ときめき♡宣伝部が新曲“Sora”を配信リリース。2021年にTikTokを中心に“すきっ!”旋風を巻き起こしたとき宣(超ときめき♡宣伝部)だが、今回の新曲はこれまでのとき宣の楽曲には珍しい、壮大なバラード調の楽曲。シンガポールの映画『メカバース:少年とロボット』のグローバル主題歌となった楽曲で、第65回グラミー賞受賞の宅見将典が作曲・プロデュースを手掛けた“Sora”は、今勢いのあるとき宣が更に成長した姿を見せる楽曲となった。
今回は、超ときめき♡宣伝部の辻野かなみ、坂井仁香、小泉遥香、吉川ひより、杏ジュリア、菅田愛貴の6人にインタビューを決行。“すきっ!”を起点としたグローバルへの広がりについて思っていることや今作の制作で感じたこと、来年1月に控える横浜アリーナ公演への意気込みなど、たっぷりと伺った。

■2021年にSNSで“すきっ!”がバズってから、幕張メッセ公演のソールドアウトであったり、来年には横浜アリーナ公演が控えていたりと、とき宣は今すごく勢いのあるグループだと感じています。ご自身でその歩みを振り返ってみて、どんな思いがありますか?

坂井 楽しい気持ちしかないです。幕張メッセがソールドアウトして本当に嬉しかったし、その後に横アリ公演が決まったのも嬉しかったし。忙しいとか、不安とか、そういうマイナスな感情は一切なくて。今はすごく楽しんでとき宣の活動をできているなと思います。

辻野 その他のお仕事にしても、冠番組だったり、この間は気志團さん主催のフェスにも出させていただいたり、仕事内容が少しずつ変わってきている感じがあるので、新鮮で。常に新しいことをしていてずっと楽しいので、毎日がハッピーですね。

吉川 改めて振り返ってみると、確かに「こんなこともやっていたんだ」、「こんなことも乗り越えたんだ」という思いがあります。でも気持ち的にはがむしゃらに全力で目の前のことをやるというスタンスなので、一日一日全力で楽しんでお仕事に向かっているという感じです。

 毎年新しいお仕事が増えて、「まだ私たちが経験していないこんな世界があったんだ」と思ったり、新しいチャレンジをしたからこそ得られるものがあったり、毎日勉強しながら楽しみながら活動させていただいています。なにがきっかけになって宣伝部員さんになってくれるかというのは分からないですし、きっかけになるかもしれないことは大事にしていきたいなと思います。一つひとつのことを大切にして活動していけば、絶対についてくるものがあるはずなので、大切に活動していきたいです。

菅田 いろいろ濃い思い出はありますし、毎回大事に楽しく過ごしているんですけど、気づいたらあっという間に時間が経っていて。でも今こうやってみんなと前を向いて、未来に向かって活動することができているので、もっと忙しくなって、もっとわくわくする気持ちを味わって、もっと有名な人になりたいなって思います。

小泉 2021年に“すきっ!”がバズってから、海外の方からも応援して頂けるようになったんです。今年はインドネシアにも行かせていただいたり、今回もシンガポールの映画のタイアップだったりと、海外での活動も増えてきたので、海外に向けた発信にも気を遣うようになりました。もちろん前から海外に向けた活動もしたいとは思っていましたけど、実際にこうなるとは考えてもいなかったので、人生なにが起きるか分からないなと思いましたね。

■今回の新曲“Sora”がシンガポールの映画『メカバース:少年とロボット』のグローバル主題歌になるということを知った時は、どんな風に受け止めましたか?

小泉 スケールがでかすぎて、「シンガポール?映画?主題歌?えっ?」みたいな。(笑) でもこのプロジェクトが進んでいくうちに、私たちも実感が湧いてきて。シンガポールの映画ということだけでも大きすぎる話だなと感じましたが、この映画が11年かけて作られていたり、レコーディングの時に監督にお会いして、思いを聞かせてもらったりして、とにかく壮大なプロジェクトなんだなと感じました。私たちも8年活動しているので、その映画に負けないように頑張りたいなと日々感じています。

■“すきっ!”のバズによって海外への展開もできるようになったというお話もありましたが、今回のタイアップはバズによって注目を高めた結果でもあるかと思います。ご自身のグローバル展開についてどんなことを考えていますか?

坂井 インドネシアで“すきっ!”がバズって、インドネシアまで会いに行ったりしていたので、今回も“Sora”を通して世界中に私たちのことを届ける機会になると思いますし、ぜひシンガポールにも行きたいですね。(笑) あとは“Sora”はあまり日本語の分からない方にも聴いていただく機会が多いと思うんですよ。私たちもレコーディングの時から、たくさん気持ちを込めたので、日本語が通じなくても思いを届けられたらいいなと思っています。

 とき宣の曲って、“すきっ!”とか可愛らしい王道ラブソングや、青春系の曲が多いと思うんですけど、海外の方がとき宣を知る入口が”Sora”だった時、他の曲のことをどういう風に感じるんだろう?というのはすごく気になります。映画を観て“Sora”を好きになってくださったみなさんに、とき宣のこともぜひ好きになっていただきたいです。あと“すきっ!”は、日本以外の方にもTikTokとかでたくさん知っていただけたと思うので、「あのグループだ!」って思う人もいるのかな?とか。そういうことを考えるとすごくワクワクします。この曲をきっかけにシンガポールだったり、海外のみなさんに会いに行くことができたらすごく嬉しいです。

■みなさんは既に映画を観られたんですよね。いかがでしたか?

吉川 私は今までロボット映画をあまり観たことがなかったんですけど、仲間たちがすごく個性豊かで面白かったです。すごく感動するストーリーではあるんですけど、それまでに面白い場面もあって、すごく観やすくて、あっという間に終わってしまいました。主人公のカイと自分たちを照らし合わせることができましたし、“Sora”の歌詞にある「宇宙を前に私は何者でもない」というのにも共感して。私たちも横アリでのライブとかが決まっているけど、自分がすごい人だとは思っていないし。そういう風に、いろんなところが自分たちとリンクするなと映画を観て思いました。映画を観てから歌詞の捉え方がぐっと深まったので、それも楽しんでもらいたいです。

菅田 アカデミーの仲間や相棒など、仲間との絆がすごく描かれているなと思いました。私たちもメンバー、スタッフさん、宣伝部員さんありきの活動ですし、みんな仲間だと思っているので、共感して。そんな仲間と一緒に勇気のある決断をしたり、挑戦する姿や、未来に向けて頑張る精神力が描かれていて、頑張っている方が観たら絶対に共感できると思いますし、背中を押してくれるような作品だと思いました。最初はカイが相棒のことをリトルドラゴンと呼んでいたのが、最後にはドラゴンって呼んでいるのが、関係性の変化と成長を感じて、すごく素敵だなと思いながら観ていました。

辻野 映像もすごく綺麗な作品だなと思いました。この映画は、コストを抑えたり、環境に優しいものを使って作られたと聞いていたので、どんな感じの映像になっているのかと思っていたんです。でもそういうのを感じさせないくらい迫力があって、壮大で、監督さんってすごいなと感じました。監督さんにお会いした時、「夢に向かって頑張っている人を応援したい」と思っているから、私たちを使ってくれたということを直接聞いて。そう思ってくださっているというのを知って、より私たちの気持ちも盛り上がりましたし、この映画をたくさんの方に届けられるように頑張りたいという気持ちになりました。

小泉 監督はすごく日本が好きな方なんですけど、火星軍のロボットがちょっと兜に似ていたのは日本を意識していたからなのかな?とか、そういうことも感じました。字幕はもちろん、吹き替えでもぜひ観て欲しいですね。

■“Sora”は今までのとき宣の楽曲には少ないバラード調の楽曲になっています。初めて聴いた時の印象を教えてください。

 今までとは曲のテイストも全然違うし、これをとき宣の6人の歌声で歌った時にどんな曲になるんだろう?と思いながらレコーディングに挑みました。この曲を自分たちのものにできるのかという不安はあったんですけど、ディレクションをしてくださった宅見さんがすごくそれぞれの個性を尊重してくださったので、自分らしく歌えましたし、とき宣らしさが詰まった1曲になっていると思います。

吉川 今までのとき宣にない曲だなと思いました。歌唱力が試されるような歌だと思うので、ライブでどう届けられるのかはまだ想像できないところもあります。でも歌詞が私たちにも通じるものがあるからこそ、私たちが歌うことに意味があると思うので、より感情が入ると思いますし、素敵な感じでお届けできると思います。新しい私たちを見て欲しいと思いながら歌いました。

坂井 歌詞は情景を思い浮かべやすいと思うので、自分の今までの出来事と照らし合わせたり、いろんな思い出を思い出しながら聴いていただきたいなと思いました。

■レコーディングでは宅見さんからディレクションがあったとのことですが、どんなレコーディングでしたか?

小泉 本当にまっすぐな気持ちで、しゃくりとかも一切入れずに歌うというのを意識しました。言われたことというとそのくらいで、メンバーそれぞれの個性をすごく大事にしてくださるレコーディングでした。本当にこれで合っているのか少し不安になるくらい、自分のありのままの歌い方でレコーディングさせていただいた印象が強くて。なので、メンバーそれぞれの個性がすごく際立っている歌声になっていると思います。

 普段のレコーディングだと「ここはこういうアクセントでやってみて」ということを言っていただけることが多くて、一回歌ったらディレクションがあって、もう一度歌うという順序で進むことが多いんですけど、今回は一度歌い終わった後、なにも言われずにもう一回歌ったんです。だから「そんなに歌えていなかったかな?」と思って、最初はすごく焦って。(笑) でもそういうレコーディング方法だったおかげで、自分でちゃんと考えて、自分で少しずつ変えたりして歌うことができました。変えなくていいところは言っていただけたので、それにはしっかり応える形で歌いました。

辻野 レコーディングが終わった後には、いっぱいお話させていただきました。

小泉 監督もすごくフレンドリーな方でしたし、いい雰囲気のレコーディングでしたね。