tricot VANITYMIX 2013 AUTUMN PICK UP INTERVIEW

tricot VANITYMIX 2013 AUTUMN PICK UP INTERVIEW

噂のtricot、1stフルアルバムと共にVANITYMIXに初登場!!

この夏も全国各地のロックフェスやイベントにて多くの沸騰劇を展開し、多数の新規ファンを掴んだtricot(トリコ)。そのルックスからは想像がつかないほどの超絶さと緻密さ、そしていろいろなものを巻き込んでいくそのパワーやバイタリティは、音響/ポストロックからの影響を強く感じさせながらも、キャッチーでメロディアスな歌やハーモニーも手伝い、すぐに体が順応するポップな曲を数多生み出してきた。そんな彼らが1stフルアルバム『 T H E 』を発表した。過去に作っていた楽曲から最近出来た楽曲まで、まさにこれまでの彼らの集大成となった今作。そんなtricotが編集部念願のVANITYMIXに初登場。アルバム初となるインタビューに応えてくれた。

■初登場なので、まずは現在までの経緯から教えて下さい。

中嶋(Vo.&Gt.)  私と先輩(キダ)が高校の頃の軽音部の先輩と後輩だったんです。その頃から先輩のギターは凄くて。“いつか一緒にやりたい”と思っていたところ、卒業してしばらく経って、先輩から「一緒にバンドをやろう」と誘われて。そこで当時先輩とインストバンドを組んでいたヒロミさん(ヒロヒロ)も誘い、一緒に始めたのが、このtricotだったんです。そこからライブ毎にドラムのサポートをお願いしていく中、2011年の春にkomaki♂が正式にドラムとして入ってくれて、今の形になりました。

komaki♂(Dr.)  「こんなに凄いのにドラムがおらんとは何事や、俺に叩かせろ!」と。(笑)自分の目指していた理想の音楽に近かったですからね、tricotは。

■こんなに超絶で緻密、変拍子バリバリなのに、非常にポップで聴き易くノリやすいところが凄く魅力的です。

中嶋  もっと最初はバキバキで小難しかったかも。だけど、みんな人間が人間ですからね。(笑)自然と今みたいになっていきました。キメやブレイク、変拍子を中心に、そんな中にもどこか聴き易さや分かりやすさ、入りやすい音楽をと。

ヒロミ(Ba.&Cho)  フィーリングですよね。言わなくても分かったり、伝わってる部分も多くて。みんなで合わせて、しっくりくるものを突き詰めていった結果が今につながっているかなと。

■ライブではかなりハードなパフォーマンスもありますが。

キダ(Gt.&Cho)  最初はお手本になるバンドがあって、それらを取り入れてるうちに今みたいになってました。(笑)弾きながら激しく動くのは大変そうなイメージやったんですけど、実際やってみたら演奏もそこそこ出来たんで。(笑)おかげさまで、今ではようやくそれらも板についてきました。

中嶋  昔は無駄な動きも多かったんですけど、段々とポイントや観てくれはる人の興奮箇所も分かってき出して。大分、動きも効率よくなってきました。(笑)

■ここからは1stフルアルバムの話に移りますが、いやー、初のフルアルバムだけあって、いろいろな楽曲が揃いましたね。

中嶋  そうですね。昔からの曲も多く入ってて、いわばtricotの集大成的な1枚になったかなと。どの曲も最近録ったもので、昔の曲も今のアレンジが施されていて、現在のtricotが詰まった1枚とも言えるし。昔の曲に関しては、逆に今のtricotじゃ作れない要素もいっぱいあるし。改めて昔からよい曲が沢山あったことを実感しました。(笑)

ヒロミ  この3年間をほぼ出し切った感じです。昔からの曲とは言っても、ライブでやったことのない曲や、今ではほとんどライブでやってない曲ばかりなんで、みなさんからするとどれも新曲みたいなもので。が故に、これらでtricotの見え方や印象も変わるところもあると思います。

キダ  アルバムならではの部分も多く魅せれたかなと。激しいだけでなく、自分たちの幅も色々と出せたし。かなりのボリュームなんで、いろいろな私たちを感じて欲しいです。

komaki♂  とは言え、僕はもう次のビジョンに行ってます。(笑)今回、集大成的なところが出せたんで、次はあれをやりたい、これをやってみようといった欲やアイデアも芽生えたし。改めて自分達らしさが分かる作品になったかなって。

中嶋  勢いや今だけで終わらず、ずっと長く聴いてもらえる作品ですから。激しい曲→スタイリッシュな曲→優しい曲と、振り返れば楽曲の出来るタイプにも周期があったことにも気づきました。どうしてもリリースは、その中でも激しいものが中心になっちゃったけど。そこから漏れたいい曲達がこの盤とも言える 。(笑)

キダ  最近は難しい、難解ってイメージをもたれがちですけど、私たちは変わっていないことに改めて気づいてもらえる作品かなと。核は全く変わってませんからね。

komaki♂  しっとりとした曲も今回は何曲か入ってますけど、これがきっかけで新旧幅広く色々なタイプが入れれたかなと。これを経てのライブがまた楽しみになりましたよ。とはいえツアーの頃には、また新しいtricotの要素も加わるんでしょうけど。

中嶋  これによって、今後のライブもますますやりやすくなるし、いろいろなパターンが組めるようになると思うんです。ライブではやっぱり激し目の曲が人気が高いとは思いますが、けっこうこれまで発表してきたしっとり目の曲達も、負けずに人気が高かったですから。

■だけど、これだけバラエティに富んでいると曲順もさぞ大変だったのでは?

一同 大変でした~。

ヒロミ  ホント、みんなで何回も会議しましたね。最終的には、ライブでのセットリストを意識したものになりました。なので、いろいろなタイプの曲が入っているわりには、チグハグにも感じられないし、13曲とけっこうなボリュームですけど比較的スッと聴けるんじゃないかな。

キダ  これまでのシングルも3曲入ってますが、曲間も手伝い、アルバム中ではまた違った聴こえ方をするでしょうからね。そこでは知っている人は、まさに”待ってました!!”となると思いますよ。きたー!!って。(笑)

komaki♂  流れやブロックもですけど、曲間の秒数にもかなりこだわりましたからね。それこそ0.何秒まで。それが故のアガったり、高揚感があったり、グワッとテンションが上がったりすると思うし。なので、是非CDでフルで通しで聴いて、盤に込めたこだわりにも気づいて下さい。

■いろいろなところにいろいろな発見があって、ヘッドフォンで聴くとまた面白いですもんね。

komaki♂  ホント、僕らクラスのバンドではありえないほどの制作時間と費用をかけてますからね。エンジニアさんと一緒にいろいろとアイデアや意見を出しながら試したりして。おかげさまでどれも最も良いものを引き出せたかなと。お互い譲れないところもあり、時々衝突もしたけど、結果非常に満足のいく作品になりました。クオリティや音質にはかなり自信がありますよ。配信もですけど、是非盤で聴いて下さい。きっといろいろなこだわりに気づいてもらえたり、聴く度に新しい発見があると思います。

■今作のタイトルは『T H E』で、きっと聴き終えた人それぞれでこのT H E の後に続くものが違うと思うんですが、ちみなにみなさんが、この『T H E』の後につけるとしたら何?

ヒロミ  私は『T H E tricot』かな。

キダ  『T H E 自由』ですね。

中嶋  わたしは無いです。私の中で、このアルバムは『T H E』でしかないんで。

komaki♂  僕の中では集大成的なところもあるし、今後のtricotも感じさせるという意味も含め、『T H E ,(カンマ)』でしょう。

Interview&Text:池田スカオ和宏(LUCK’A Inc.)

PROFILE
「このメンバーなら凄い事が出来る(絶対)!」と確信し、それまでの各々のバンド活動を終え、2010年9月1日、中嶋イッキュウ(Vo&Gt)、キダ モティフォ(Gt&Cho)、ヒロミ・ヒロヒロ(Ba&Cho)の3人でtricotを結成。2011年5月にサポートメンバーであったkomaki♂(Drums)が正式加入。直後に自主レーベル、BAKURETSU RECORDSを立ち上げる。展開の予測できない独特でスリリングな楽曲、それでいて耳から離れない中毒性の高いサウンドに、力強くも可憐で繊細なヴォーカルが絶妙にマッチし唯一無二の世界観を生み出している。2013年ブレイク必至の要注目バンド。

http://tricot.tv

RELEASE
『T H E』
tricot VANITYMIX 2013 AUTUMN PICK UP INTERVIEW

初回限定盤
DQC-9028
¥2,900(tax in)

通常盤
DQC1157
¥2,500(tax in)

BAKURETSU RECORDS
10月2日 ON SALE

including 13tracks
pool side / POOL / 飛べ / おもてなし / art sick / C&C / おちゃんせんすぅす / 初耳 / 99.974℃ / タラッタラッタ / CGPP / Swimmer / おやすみ