花澤香菜も駆け付けた、フロントマン雫の誕生日を祝したバースデーライブ!
今年2025年1月8日で結成10周年を迎えた福岡出身の4人組バンド”ポルカドットスティングレイ”。10月24日(金)からは金沢公演を皮切りに全国ツアー『“ポルカドットスティングレイ #逆鱗 に触れるツアー”』の開催、および12月24日(水)には5枚目となるフルアルバム『逆鱗』のリリースを控えるなど、精力的な活動を続けている。そんなポルカドットスティングレイのフロントマン・雫(Vo&Gt)の誕生日を祝したバースデーライブ『#教祖爆誕』が、先日10月15日(水)にZepp Hanedaで開催された。バースデーライブであると同時に、12月24日にリリースされる5thアルバム『逆鱗』に向けてのツアー『#逆鱗 に触れるツアー』の初日でもあり、バンド10周年の節目でもあり、それゆえ『逆鱗』に収録される新曲も次々と初披露されたこの日のステージ。33歳を迎えた雫自身にとっても、ポルカドットスティングレイにとっても、単に誕生日を祝うという以上に大きな意味と決意を込めた、とてもエモーショナルな一夜となった。

開演前の影アナウンスで雫が「誕生日だー!」と叫んだ瞬間から、いやその前から、Zepp Hanedaには祝福ムードが渦巻く中始まったライブは、のっけから超ハイボルテージで進んでいった。セットリストにはもちろん”DENKOUSEKKA”に“ICHIDAIJI”、“ゴーストダイブ”に“JO-DEKI”、そして当然ライブのクライマックスを描き出した“テレキャスター・ストライプ”と、ポルカのライブには欠かせないキラーチューンがぎゅうぎゅうに詰め込まれているのだが、何度も聴いてきたはずの楽曲も、この日はなんだか違う響きを感じさせる。

エジマハルシのギターも、ウエムラユウキのベースも、ミツヤスカズマのドラムも、サポートメンバーとして参加する鳥山昂のキーボードも、ぐっと前のめりで熱を帯びているように聴こえてくるのだ。そしてそれ以上に、真ん中で歌う雫の歌に込められた感情の密度も高まっていた。ソリッドなバンドサウンドに乗せて爆発的な歌声を響かせた“本日未明”にも、キャッチーに弾けた“阿吽”で見せた表情にも、彼女の内面の充実ぶりがしっかりと表れているよう。いうまでもなく、ポルカのライブはいつだって徹底的に楽しい。この『#教祖爆誕』ではそれに加えて「雫おめでとう」の気分が合わさることでブーストがかかってぶっちぎりで楽しいものになるのが恒例、なのだが、今年の『#教祖爆誕』はその楽しさに今まで以上にどっしりとした根拠が備わっているような、手応えをばっちり感じられるものになっていた。

それはどういうことかというと、つまり『逆鱗』というアルバムを作り上げたことがすべてなのだ。バースデーライブらしく、エジマの音頭でみんなで雫に「おめでとう!」の言葉を投げかけたり、「友達がいないのでLINEでおめでとうメッセージが来ない」と自虐しつつ、「これだけの人数に祝ってもらえる、これって勝ちじゃない?」と雫が胸を張ったり、この日ならではのお祝いムードというのもあったのだが、「そんなことより」……とまでは言っていないが、それぐらいのテンションで雫はアルバムについて語りまくっていた。そんな様子からもわかるとおり、ここのところの苦しみや悩みを乗り越えてアルバムに辿り着き、しかもその内容に大きな自信を持てているという現状が、バンドを、そして雫をパワーアップさせていたのだ。冒頭に書いた通りツアーの初日ということもあり、アルバムのビジュアルと同じパジャマの衣装に身を包んだバンドは完全に『逆鱗』モードだった。そんなバンドの今を象徴していたのが、セットリストに散りばめられていた新曲たちだ。

グルーヴィなサウンドにリリース前にもかかわらずオーディエンスの歌声が重なった“Na〜Na”に、エジマが作曲したストレートなギターチューン“透明”(歌詞は雫からみたエジマのことを書いたという)、キャッチーで切ないメロディと複雑に構築されたアンサンブルが耳を惹きつける“メゾン”……ポルカらしい振り幅の大きな曲たちが、どれも瞬く間にフロアに伝わり、オーディエンスをひとつにしていく光景はとても頼もしかった。楽曲に初めて触れるファンへの配慮という面もあるのだろう。スクリーンには歌詞を織り込んだ映像が流れていたのだが、そこに刻まれた雫の言葉も、強い意思を感じさせるものばかりだった。

そういう意味で個人的にグッときたのはライブの終盤で披露された“キラーレコード”。エジマの強烈なギターサウンドとアッパーなビートから始まる、ポルカドットスティングレイの“王道”といっていい楽曲だが、そのサウンドスタイルも、リスナーの心をせき立てるような歌詞のメッセージも、今のポルカだからこそ一層のパワーをもって伝わってくるという感じがした。その一方で、この日は『#教祖爆誕』ならではのスペシャルなサプライズもあった。中盤、「スペシャルゲストが来てます」という雫の言葉から呼び込まれたのはポルカに合わせてパジャマ姿の花澤香菜!彼女を加えてパフォーマンスされたのは、この日が初解禁となった花澤が2026年2月18日にリリースするニューシングル“Cipher Cipher”だ。2021年の“SHINOBI-NAI”以来2度目となるポルカとのコラボ曲で、2026年1月から放送されるTVアニメ「魔都精兵のスレイブ2」のエンディングテーマだ。疾走感のあるサウンドとメロディが強烈に耳に残るこの曲を披露し終えると、雫は花澤を見て「さすがにかわいいです」とメロメロ。そのまま和気藹々としたトークの中、ポルカと花澤の2マンライブ『ポル香菜合戦~ポルカと香菜の対戦ありがとね~』が2月8日に大阪・GORILLA HALL OSAKA、2月14日に東京・EX THEATER ROPPONGIで開催されると、フロアからは大きな拍手と歓声が沸き起こった。

そんな花澤とのコラボもあり、衣装チェンジの合間を縫って繰り広げられたウエムラ、エジマ、ミツヤス、鳥山によるグダグダMCあり(あまりにもグダグダのため段取りを待たずに雫が急いでステージに戻ってきたほど)、盛り上がりだったライブを終えてのアンコール。雫は「愛おしい13曲ができたなと思ってます」と『逆鱗』に触れ、続いて自身の表現のことを話し始めた。「私は歌詞に自分のことはほとんど書かないけど、自分の魂を切り取っていろいろな形にしています。自分自身にはそこまで価値を感じていないのに、自分の魂で作った自分の分身たちは大好きです。なぜなら、あなた方に届いた時にはっきりと形がわかるからです。私は仕事をがんばってるだけの普通の人間なのに、私を世界一幸せな33歳にしてくれているのは、みなさんであり、ここにいるメンバーとスタッフです。改めて、33歳になりました。こんなに嬉しい誕生日、ありますかね?」。そう語る雫は感極まっているようにも見えたし、そこにはこれまでと違う誕生日の感情が溢れているようにも思えた。

この『#教祖爆誕』を皮切りとして、11月7日に東京キネマ倶楽部で開催されるFC限定ライブ『ポルフェス100記念 半泣舞踏会』を含むツアーは12月20日の仙台公演まで続く。その先でリリースされるアルバムと、その先のポルカドットスティングレイのさらなる躍進を楽しみにしたい。
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LIVE
『ポルカドットスティングレイ #逆鱗 に触れるツアー』
・”ポルフェス96 #逆鱗に触れるワンマン”
10月24日(金)金沢 EIGHT HALL
・”ポルフェス97 #逆鱗に触れるワンマン”
10月26日(日)長野CLUB JUNK BOX
・”ポルフェス98 #逆鱗に触れるワンマン”
11月1日(土)岡山 YEBISU YA PRO
・”ポルフェス99 #逆鱗に触れるワンマン”
11月3日(月・祝)HIROSHIMA CLUB QUATTRO
・”ポルカドットスティングレイ ポルフェス100記念 FC限定ワンマン(仮)”
11月7日(金)東京キネマ倶楽部
・”ポルフェス101 #逆鱗に触れるワンマン”
11月14日(金)札幌PENNY LANE24
・ポルフェス102 #逆鱗に触れるワンマン
11月16日(日)旭川 CASINO DRIVE
・”ポルフェス103 #逆鱗に触れるワンマン”
11月21日(金)長崎DRUM Be-7
・”ポルフェス104 #逆鱗に触れるワンマン”
11月22日(土)福岡 DRUM LOGOS
・”ポルフェス105 #逆鱗に触れるワンマン”
11月24日(月・振休)鹿児島 CAPARVO HALL
・”ポルフェス106 #逆鱗に触れるワンマン”
11月28日(金)名古屋DIAMOND HALL
・”ポルフェス107 #逆鱗に触れるワンマン”
11月30日(日)LiveHouse 浜松窓枠
・”ポルフェス108 #逆鱗に触れるワンマン”
12月5日(金)高知X-pt.
・”ポルフェス109 #逆鱗に触れるワンマン”
12月7日(日)高松MONSTER
・”ポルフェス110 #逆鱗に触れるワンマン”
12月11日(木)神戸 Harbor Studio
・”ポルフェス111 #逆鱗に触れるワンマン”
12月13日(土)なんばHatch
・”ポルフェス112 #逆鱗に触れるワンマン”
12月20日(土)仙台PIT
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