アルテミスの翼『I ♡ ARUTSUBA』ライブレポート@Spotify O-WEST

「もしも君(アルテミスの翼)と出逢ってなかったら、世界(僕や私)はどんな色をしていたのだろう」

2026年のアルテミスの翼の活動は、昨年10月に品川ステラボールで行った5周年記念公演の模様を収録したBlu-ray『Wings of Artemis 5th Anniversary LIVE』を1月1日にリリースし、幕を開けた。当時のライブの模様はVANITY MIXでもレポートしている。彼女たちは同作品を手に、1月より全国ツアー『I ♡ ARUTSUBA』を各地で行ってきた。そのファイナル公演が、4月2日(木)に、Spotify O-WESTで行われた。Spotify O-WESTは、アルテミスの翼がデビューライブを行った思い出の場所。この地に、ワンマン公演の有終の美を飾る場所として再び戻ってきたことに、ドラマを感じずにはいられなかった。ここに当日のライブの模様をお伝えしたい。煌めいたSEに乗せてメンバーがステージに姿を現した。フロア中から飛び交う熱いコールを耳にし、9人とも気持ちを踊らせている。その音色が美しくも華やかさを増すのを合図に、宴の幕が上がった。ライブは愛らしさを満載した、キュンとキュートで、小悪魔的な魅力を放つ“わがまま☆契約書”から始まった。ステージの上でガールズトークをするように、わちゃわちゃとはしゃぐ姿を見ていたら、その輪の中に飛び込み、彼女たちの言葉をすべてギュッと抱きしめたい気持ちになっていた。9人がわがままな想いを投げかける度に、その気持ちを受け止めたくて、フロア中から熱い声が張り上がる。小悪魔な女の子たちに「絶対絶対やだ!」と甘えた声でせまられる度に、愛らしい姿の虜になり、心がメロメロに溶けてしまいそうだ。さらに煌めいた輝きを振りまくように、彼女たちは活動初期から歌い続けてきた、カラフルなアップチューン“サイノーカイカー!”を、その場でピョンピョンと飛び跳ねながら歌いだした。一人ひとりが飛び跳ねる度に、ハートの鼓動も弾むように高鳴りだす。アルテミスの翼が魅力にしている愛らしさと華やかさ、何よりガーリーな魅力が、この曲を歌い踊る姿を通して倍増して伝わってきた。その姿が眩しすぎて、彼女たちと一緒に飛び跳ねながら、眩しく輝く姿をずっと見つめていた。9人と一緒に飛び跳ねる度に、この空間に熱狂が開花していくようだった。さらにこの場に情熱の華を咲かせようと、彼女たちは華やかさを抱きながらも、一途な想いを力強い声で伝えるように、「ライラック宣言! 一途なままじゃ」と“ライラック宣言”を歌っていた。9人がステージの上で軽やかに歌い踊り、飛び跳ねる度に、フロア中からメンバーらの想いに返信するように熱い声が上がる。一人ひとりに向けて飛び交うその声を耳にしていると、同じように胸が熱くなる。「大好きです!」のセリフに胸がドキュンと跳ねたように、彼女たちの告白を受け止めつつも、あふれだす大好きな気持ちを分かちながら、この場にここから新しい一歩を踏み出すに相応しい眩しい景色を一緒になって作りあげていた。

次に披露したのは、この日が初披露になった新曲“きゅんちゅハンティング”。タイトル通り、ここまでの流れをさらに輝かせるように、彼女たちはアッパーで煌めいたダンスビートに乗せて、今まで以上に眩しい姿でせまってきた。メンバー一人ひとりがアピールするポイントを曲中に組み込んでいることで、一緒に参加してはしゃげるのが嬉しい。キラキラした輝きを放ちながら疾走するダンサブルな楽曲の上で、大胆に、でもかわいらしさを失うことなくせまるメンバーたち。サビで見せた華やかなダンスパフォーマンスも、真似したくなる見どころだ。この曲はアルテミスの翼のライブに今まで以上に愛らしく熱情した景色を描きだす、キュートなキラーチューンになりそうだ。この日も、初見にもかかわらず、フロア中から熱い声がずっと上がっていた。わちゃわちゃした明るく弾けた曲の流れを受け、さらにファンたちの感情のストッパーを壊し、バーストさせるように、彼女たちはキュンとキュートでアッパーなダンスポップチューンの“はにはにとらっぷ!”を届けてきた。愛らしさを維持しつつも、少し大胆に、強きにせまる9人の姿にドキドキとハートが騒ぐから、大声を上げて騒がずにはいられない。メンバーらが、「今日は焼肉食べたいな」など、甘えた素振りでせまる度に、その気持ちにOKの思いを返したくて、熱い熱いコール&レスポンスをしてしまう。触れた人を妖しくメロメロにするその攻め方は嬉しい罪だ。だから、どんなトラップにだって喜んではまりたい。この場の空気をさらにアチアチに上げるように、彼女たちは“天才♡バズりーフェイス”を歌いながら、今まで以上に大胆に、かわいいを振りかざしてせまってきた。どのパフォーマンスも、TikTokに収めて届けたくなるくらいチャーミングだ。アッパーなビートに気持ちをシンクロしてはしゃぐ彼女たちの姿を見ていると、9人が眩しい天使のように見えてきた。ステージの上でわちゃわちゃとはしゃぐその姿に触れ続け、ずっとハートがバクバクしっぱなしだ。その姿をもっともっとバズらせたい。ここでメンバーの頭脳力を計る「学力テスト」の映像が上映された。それぞれが学生に戻り、教室で頭を傾げながら、答案用紙に回答。その結果と点数は、以下の通りだ(コイヌ・ユイは欠席)。7位が、6点を獲得したドルフィン・カレン。6位と5位には、7点を取ったアテナ・シオリとトライアングル・オトが同率でランクイン。4位を獲得したのはカシオペア・キアラ。3位は、10点を取ったアフロディーテ・サクラ。2位は、11点を獲得したペルセウス・ツカサちゃん。見事1位を手にしたのは、13点をマークしたユニコーン・リョーカ。そして、最下位の8位になり、おバカちゃんの称号を得たのが、5点を取ったライブラ・ヒナだった。ちなみにメンバーらは「アルテミスの翼の活動に学力は関係ない」と言い訳していたことも伝えておきたい。その間に新たな衣装に着替えたアルテミスの翼。彼女たちが後半戦の冒頭に持ってきたのは、激しい楽曲に乗せオラオラと華激にせまる“Lock On!!!”。かわいいだけがアルテミスの翼ではない。むしろ、激動の時代の中、強い意志を胸に戦い続ける姿こそが、アルテミスの翼の本質だ。それを示すように、彼女たちは「Lock On Lock On~」と凛々しい声を響かせながら、前のめりの姿で奮い立つ感情を歌声に詰め込み、ときにがなるように歌い叫ぶ。まさに戦士となり、感情を剥き出しにせまるメンバーたちの姿に触れ、両手を上げ、大声を上げずにはいられなかった。メンバーと観客たちによる熱を帯びた声のやり取りも、胸を熱くした景色だった。その勢いに華やかさを描き加えるように、彼女たちは“PROUD of”をぶち込んできた。「プライドを見せつけてやれ!」と自信に満ちた雄々しい声をぶつけるように歌う“PROUD of”は、彼女たちの揺るがない強い意志を示した、剥がれないエンブレムのような曲だ。華麗な姿を見せながらも、一人ひとりが歌声や心に強いプライドを持っているからこそ、放たれる一つひとつの言葉に触れる度、気持ちが熱くなる。彼女たちが「プライドを見せつけてやれ!」と感情を奮い立たせ、拳を突き上げて歌い叫ぶ度に、魂が沸き立っていた。

アルテミスの翼を形作る上で大切なキーワードになっているのが「星」や「宇宙(コスモ)」という言葉たち。ここからは星を題材にした楽曲を立て続けに披露した。これまでに作りあげた勢いに、さらに凛々しくも気高き色を描き加えるように、彼女たちは「星になれ」と、力強く“星ノ唄”を歌った。フロアから「イエッタイガー」などの熱い声が飛び交う景色の中で、凄まじい勢いで空(宇宙)から降り注ぐ流れ星のような姿で、彼女たちはステージの上からぐいぐいとせまっていた。その上で届けたのが“星屑アクション”だもの、胸が高鳴るのも当然だ。その高鳴る思いを道標にしながら、彼女たちと一緒に感情を奮い立たせ、強引に未来を奪う気持ちで突き進みたい。それくらい大胆な気持ちに9人が染めあげてくれた。彼女たちと一緒に目指すべき場所をみんなもわかっているからこそ、9人に向けて野太い声を上げてエールを送っていた。「ルールなんて全部作り出しちゃおうよ」と記された歌詞の一節のように、これからも彼女たちと一緒に自分たちだけのルールを築き、爆音に乗せて魂を奮い立てながら突き進めばそれでいい。ついに最後のブロックへ。ここで、この日が初披露になるもう1曲の新曲“HOLY MAIDEN”を届けてくれた。この曲は、最初から一緒に感情をバーストしてぶち上がっていけるのが嬉しい。メンバーらも凛々しい姿と魂と歌声を魅力に、ときに拳を振り上げて大胆にせまってきた。「翼広げ 闇夜壊して 走り出せ」など、力強く前向きな言葉の数々を通して、彼女たちは触れた人たちの魂を熱く奮い立たせる。勇猛に、でもかわいらしさも一緒に振りかざして突き進む、その姿がカッコイイ。この曲もこれからのライブに、どんな熱情あふれる景色を描き出していくのかが楽しみだ。ライブも終盤へ。彼女たちはK-POPの要素も含んだリズミックで華やかでダンサブルな“Brave heart”を歌いながら、躍動したパワフルなダンスビートの上で、ときにファルセットな声も響かせ、ラップ調の歌に乗せて、気持ちを奮い立てるポジティブな言葉の数々を一人ひとりの心に伝えた。とても眩しい輝きを感じさせる楽曲だ。メンバーらも、愛らしさと凛々しさをミックスアップした声の表情でせまってきた。9人がステージ前に横一列に並んで攻める姿も嬉しいインパクトだ。躍動するビートの上で、華やかさとパワフルさを重ね合わせて歌う度に、心の翼を広げて一緒に力強く羽ばたきたくなる。アルテミスの翼が最後にぶつけたのが、“♣♦メタモ♠♥”。彼女たちがかけたときめきと変身の魔法に触れ、ふたたび身体中が恋色に染まっていた。ガツガツと大胆にせまりながらも、眩しい笑顔を浮かべて、彼女たちは「わたしの知らないわたしと愛をはじめよう」と甘い手をさしのべてきた。変幻するその姿と誘いを受け、9人の魅力にすっかり落ちていた。いや、ここに至るまでに、何度彼女たちの魅力に落ちていただろう。むしろ、何度だって落ちながら、その度に彼女たちの沼にはまって夢中になっていたい。ライブに触れる度に知らないアルテミスの翼を発見できるからこそ、その謎を探りたくて何度も足を運んでしまう。

フロア中から飛び交う「アルツバ」の声、声、声。そのアンコールの声に呼ばれるように、メンバーたちが再びステージに姿を現した。歌う前に、唯一の結成時からのメンバーであるアテナ・シオリが、「ここ、Spotify O-WESTでデビューした時のメンバーは、今は私しかいません。でも、横にいるこの8人と一緒に、再びここに立てていることがとても嬉しいです。私のわがままで歌いたい曲があります。それを聴いてください」と語りだした。アンコールの最初に持ってきたのは、アルテミスの翼の始まりを告げた曲であり、デビューライブでも歌った“最終ゼンヤ”だ。すべてはここから始まった。戦う戦士として、強い使命感とつかみたい夢を剣にして、アルテミスの翼はSpotify O-WESTのステージの上で、自分たちの意志を力強く宣言していた。その思いを再び自分たちの胸に刻むように、9人は歌い踊っていた。そう、ここから新たな開戦を始めるからと宣言をするように……。ここで、いくつかの嬉しい発表が告げられた。それが、「秋にWARNER MUSIC JAPANからのメジャーデビュー」の発表であり、「6周年のワンマン公演を10月14日にZepp Shinjukuで行なう」という報告だった。他にも、「定期公演の追加」や「アルツバの妹グループのオーディション開催」なども伝えていた。その上でメンバーらは、「地に足を付けて、さらに飛躍していく」と言葉にして誓った。ライブも最後のブロックへ。この楽しい瞬間瞬間を心のスマホやチェキに映すように、アルテミスの翼が届けたのは“恋ショ!!!!!!”だった。メンバーたちはキュンとした愛らしいポーズも見せつつ、手にしたタオルを振り回して全力でかわいいをアピールし、フロア中の人たちをメロメロにしてくれた。彼女たちに「恋しよ 恋しよ」と歌われる度に、熱狂というキスやハグを交わしたくなる。いや、恋に恋していた時のような、初(うぶ)な気持ちに戻って、9人に夢中になって恋していたかった。最後の最後にアルテミスの翼は“A beautiful world”を届け、一緒にこの場に生まれた最上級の幸せを、この曲を通して胸の中のフォルダいっぱいに詰め込んでいった。ここに生まれた眩しい輝きや、愛と幸せと笑顔と興奮と高揚に満ちた世界を、これからも一緒に育み、大きくしていきたい。そんな未来へと広がる約束を、この曲を通して彼女たちと交わしあっていた。歌詞の一節ではないが、「もしも君(アルテミスの翼)と出逢ってなかったら 世界(僕や私)はどんな色をしてたんだろうか?」。その出会いが、今はとても愛おしい。さぁ、次は6周年という素敵な記念日となる10月14日のZepp Shinjuku公演だ。いや、それよりも次のライブにも足を運んで、笑顔と幸せを追加でチャージしなきゃ。

Text:長澤智典

アルテミスの翼『I ♡ ARUTSUBA』@Spotify O-WEST セットリスト
SE
01. わがまま☆契約書
02. サイノーカイカー!
03. ライラック宣言
04. きゅんちゅハンティング
05. はにはにとらっぷ!
06. 天才♡バズりーフェイス
07. Lock On!!!
08. PROUD of
09. 星ノ唄
10. 星屑アクション
11. HOLY MAIDEN
12. Brave heart
13. ♣♦メタモ♠♥

ENCORE
01. 最終ゼンヤ
02. 恋ショ!!!!!!
03. A beautiful world