BMK VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

1年間の成長を詰め込んだニューシングル『NANAKORO!』。

BMKが4thシングル『NANAKORO!』をリリース。3月のアルバムリリース以降初のリリースとなる今作。表題曲“NANAKORO!”は全力の片思いを描いた軽快な楽曲で、カップリング“恋華火”、“あっちっち!”、“feel”はそれぞれBMKの異なる表情を炙り出しており、聴きごたえのある4曲が揃っている。
今回はBMKにインタビューを決行。1stアルバムのリリース以降感じた変化や今作のレコーディング秘話など、中原聡太、米谷恭輔、三隅一輝、松岡拳紀介、佐藤匠の5人に賑やかに語りつくしてもらった。

■前回のインタビューは3月の1stアルバム『the FIRST』をリリースのタイミングでしたが、実際に1stアルバムをリリースしてからの反響や、自身の感覚で変化した点などがあれば教えてください。

佐藤 僕たちが初めて作詞に携わった“ありがとうの音”がライブの中ですごくキーの曲になってきたなと感じていて。もちろん曲を作っている段階から、自分たちの中で大切にしていきたいとか、歌詞も自分たちで書いたから、自分たちの本心がそのままライブに反映できるという気持ちはあったんですけど、それを上回る感じというか。ファンの人たちとひとつになれる曲だから、ライブのエンディングにもなってくれますし、僕たちを知らない人が多い現場でも盛り上がる楽曲になっているのが本当に嬉しくて。アルバムをリリースして、大切な曲としてこの曲をリリースできて本当に良かったなと思いました。

松岡 前作アルバムはホワイト版とブラック版で分かれていて、ライブのセットリストを想定した収録曲だったので、どちらのバージョンの曲順も専用劇場でやらせてもらったんですけど、改めて全然違うなと感じました。実際にやってみて、どちらも素敵な曲順だなと思いました。

三隅 ボーナストラックに入っていた“おばけ ばけばけ ばけがっちゃ!”がすごい伸び方をしているなと思って。YouTubeで回っているとかではないんですけど、ライブに来てくれた人の踊り方やノリ方がすごいなと。“おばけ ばけばけ ばけがっちゃ!”のリリース自体は1年くらい前なんですけど、じわじわとコロナ禍も明けてきたタイミングで、ライブの規制もなくなってきてから、“おばけ ばけばけ ばけがっちゃ!”に限らず、メジャーデビューしてからの楽曲が真価を発揮し出したなという感じがしていて。ライブをやっていてもめちゃくちゃ楽しいので、すごく嬉しいです。

中原 アルバムをリリースさせていただいて、ライブで実際にやってみて、意外とホワイト版も熱量高い曲がいっぱいあるんだなと思いました。あとはイントロがかかった時に、みんなから「あ、この曲聴けた!」みたいな反応が起こることが多くなってきたと感じるので、ファンの人も好きな楽曲がどんどん増えているのかなと思えて嬉しいですね。

米谷 この夏は特に後輩や先輩と一緒にイベントをすることが結構あったんですけど、“ありがとうの音”は、MVに先輩や後輩が出てくれていることもあって、ボイメンファミリーのファンの方たちも知ってくれているので、一緒に手を振って踊ってくれるんです。ちょっとずつ僕たちの曲を知ってくれているのが実感できているので、すごく嬉しいなと思います。

■それぞれアルバムのリリースを通してBMKの楽曲の広がりを感じているんですね。さて、今回のシングルの表題曲 “NANAKORO!”は、すごくキャッチーな曲ですね。

三隅 そうですね。歌っていてすごく楽しいです。1年前、“だって今日まで恋煩い”もこういうド直球のラブソングだったんですけど、あの時って不安が大きかったんですよ。「この曲を歌えるのかな」みたいな不安が大きかったんですけど、今回の曲はめちゃくちゃ楽しくて。「可愛い曲を作るぞ」というのを目標にレコーディングに挑んだので、自分の声がどうやったら可愛く聴こえるのかというのをいろいろ試しながら作っていきました。すごく楽しかったですし、この1年での成長を感じられた、充実したレコーディングでした。

中原 “だって今日まで恋煩い”とか、恋愛に向き合った曲はこれまで歌ってはきたんですけど、こんなにはしゃいでテンポよく流れていくように歌っていく曲はあまりなかったので、新鮮さがありました。レコーディングしている時もつい体が動いちゃうみたいな、いつも以上にリズム取っちゃうみたいな。もうダンスもついてライブでもやっているんですけど、パフォーマンスしていて自分もテンションが上がりますし、すごく忙しい振りなので、見ている側は目でも耳でも楽しめるんじゃないかなと思います。

■振り付けはえりなっちさんが担当されているんですよね?

佐藤 そうなんです!めちゃくちゃ嬉しかったです。この曲はすごくしゃかりきだし、えりなっちさんとも合いそうだなと思って、振り付け前からわくわくしていました。こんなに僕たちそれぞれが目立つことを考えてくれる振り付けにしてもらえると思わなかったので、とても嬉しかったです。

松岡 本当に親身になって教えてくれました。

米谷 2日間みっちりレッスンしたんですけど、2日みっちり練習すると聞いた時は「怖い人なんじゃないかな?」と思ったんです。第一線で活躍されているダンサーの方なので、裏では怖い人なんじゃないのかなって。(笑) でも実際にお会いしてみたら、めちゃくちゃ愉快な方でした。踊ってみるとすごく細かい振りですし、僕たち史上一番動いているし、常に動き回っている曲だと思うので、最初は歌ありでやるのもちょっとしんどいくらいでした。でもなんとかえりなっちさんのおかげでいい曲になったので、すごく嬉しいです。

■えりなっちさんの振り付けは運動量が凄まじいものが多いですからね。

中原 本当にそうなんです!

米谷 息をする暇がない。

佐藤 七転び八起きという部分から着想を得て、最初は寝転ぶところからスタートするんですよ。なので、今でもオープニングはちょっと苦労するんですけど、楽しいですね。

■前回の取材の際、“アッカンワラベー”の歌割りの話題になった時に、米谷さんが歌うところを松岡さんが取った、といったお話があったのを覚えていますか?

佐藤 ちょうどさっきみんなでお昼ご飯食べている時に、その話題になりました。(笑)

■(笑) “NANAKORO!”に限らずで良いのですが、今回も歌割りの取り合いなどはあったのかな?というのをお聞きしたくて。

松岡 さすがにないですよ!連続じゃないですか。

佐藤 でも、“恋華火”で選抜のパートがあって、全員レコーディングした後にスタッフさんとディレクションの方たちの間で選考会があったんですけど、そこに松岡が選ばれていたんですよ!

米谷 他のメンバーとしては結構自信あったのにね。

松岡 いやいや、まぁ選考会には出席したんですけど……。

佐藤 メンバーは出席しちゃだめなんだよ!本当は。(笑)

松岡 出席しましたけど、もちろん僕だっていちメンバーじゃないですか。なので、僕の意見が通っちゃったらそれはおかしな話で。なので、今回は「けんぱいいっすね!」くらいしか言ってないですよ。

中原 言ってるじゃん。(笑)

米谷 まあ最終的には大人が決めるのでね。

一同 (笑)

佐藤 でも今回“恋華火”で言うと、他にも選抜の部分があったんですけど、若干米谷も力が入っていたように感じて。もう二度と誰にも奪わせないという気迫を感じた。(笑)

米谷 かたい守りですよ。

松岡 最終選考にいる側から言わせてもらうと、米谷は歌いたいところがはっきりしすぎているんですよ。

中原 そういうのも分かるんだ!

松岡 今回の“恋華火”の歌い出しは米谷が取ったんですけど、歌いたいという想いがめちゃくちゃ出ているんですよ!力の入り方がすごい。

佐藤 でもそれによって他の人がアサインされないようにしているんだから、いい技術だよね。

米谷 全部頑張って歌っていますけどね。でも“恋華火”は曲調も好きだったので、気合は入っています。(笑)