CUBERS VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

CUBERS『CHOICE』

テーマパークのようなバラエティ豊かなミニアルバムが完成。

CUBERSがミニアルバム『CHOICE』をリリース。この春行われたツアー『CUBERS SPRING TOUR 2022』では、個性の開花をテーマにソロコーナーなどを取り入れ、グループとしてだけでなく、個人での活躍の場も増えたことによるスキルアップをライブでも表現した。それを経て発売される今作は、5人が1曲ずつセンターを担当しておりメンバーそれぞれに見せ場があると同時に、楽曲は親しみやすい“BOX”からメロウな“Feelin’”、アレンジの施されたカバー曲“そばかす”など、ミニアルバムながらCUBERSの様々な表情を覗くことができるバラエティに富んだ作品でもある。
個人単位でも活躍の幅を広げ、グループとしても挑戦を絶やさないCUBERS。2023年にかけては「CUBERS Fighting Pose Year!2022-2023」と銘打って、更に高みを目指すモードに突入していく、TAKA、優、春斗、綾介、末吉9太郎の5人に、今作の聴きどころからこれからの動きについて話を訊いた。

■先日完走した春ツアーは個性の開花がテーマでした。いかがでしたか?

綾介 すごい楽しかったし、満足いくものだったんですけど、昼公演と夜公演があったので身体が悲鳴をあげて。(笑) トレーナーさんが来てくれたおかげでなんとか乗り切れましたけど、みんな筋肉痛と戦っていましたね。でもすごくいいものになったと思いますし、完走できてよかったです。

 そうですね。一番はやりきれたことが本当によかったなっていう。個性を生かすっていうのも含めて新しい試みがあったので、やっていて楽しかったです。例えば“あたらしい生活”をラップバージョンにしたりとか、ソロで音楽をやるコーナーもあったり。ソロコーナーは昔もあったんですけど、その時は音楽以外でなんでもありだったんです。だからソロで歌ったり踊ったりっていうのは初めてでした。やっぱりやっていて新鮮だったし、楽しくて。見てくださった方も「すごい良かった」って言ってくれたので、よかったなと思いました。

9太郎 この春ツアー、すごく楽しみたいなと思ったんです。素直にライブを楽しめたらいいなと思ってツアーを回ったので、楽しめてよかったなと思いました。やっぱりお客さんがいてくれるのはいいなってすごく思いましたね。

■今作『CHOICE』では、みなさんが1曲ずつセンターを務めていますが、自身がセンターになる曲は気分も変わるものですか?

TAKA テンション上がりますね。目立つ部分が多いので嬉しいですよね。

春斗 歌う部分が多いので頑張ろうって思います。

TAKA 歌う部分が少ないと頑張らないの?

春斗 いやいや。(笑)

■(笑) 1曲目の“CHOICE”のセンターはどなたなんですか?

TAKA 僕ですね。この曲は歌詞を鈴木おさむさんに書いていただいた曲で、キュートさとクールさが上手くブレンドされた新感覚な楽曲になっていて、メロディも聴いていてすごくテンションが上がります。歌詞も、サビの「全身全霊その夢育んでもいいんです」から「思うままでいいんです」までの3フレーズが特にすごくキャッチーで耳に入ってきやすいですし、それでいて聴いてる人たちを肯定してあげられるような歌詞なので、いろんな力を持っていていい歌詞だなと思いながら歌いました。

 “CHOICE”の作曲をしている佐野さんは、前から僕らの“妄想ロマンス”を聴いてくださっていて、僕たちになにかで関わりたいと思ってくれていたみたいで。今回はその機会が来て作ってくださったみたいです。嬉しいですね。

■今回は鈴木おさむさんが作詞を担当された楽曲が2曲収録されています。鈴木さんとは実際にお話したりもしました?

 顔合わせがありました。会議っていう感じではなくて、世間話みたいな感じで喋りました。あと、舞台のこととかを聞いたり。まだ台本も貰っていないので、これから楽しみですね。

春斗 「うるさいやつらなのかと思ったら、結構静かなんだな」って言われたよね。(笑)

TAKA 写真で見る印象と違っていたと。「意外と大人なんだね」みたいな。(笑)

■2曲目の“予感”は、歌詞のニュアンスが特にカッコいいナンバーですね。

9太郎 この曲は僕がセンターなんですけど、すごく歌詞が自分に刺さるというか、僕たちのことを書いてくれたのかなっていうくらいの歌詞だったので、すごく素直に歌えたと思います。

TAKA “予感”すごくカッコいいですよね。今回のアルバムの中でも好みかもしれないです。「ルーズな正義感」っていう歌詞もカッコいいんですけど、その歌い回しもカッコいいんですよ。イントロからの9太郎の入り方がよくて、ライブではどんな感じの表情で歌うのかなっていうのが楽しみになるような歌いだしかなって思います。期待しています9太郎さん!

9太郎 僕もこの曲聴いた時、すごくライブをイメージしました。レコーディングの時も結構ライブをイメージして歌いましたね。

■綾介さんは“予感”の歌詞を見た時、どう感じましたか?

綾介 そうですね……。なんか、言葉が難しいなって。

一同 (笑)

綾介 思いません?僕だけですか?使われている言葉とか、普段使わないような感じで。難しいなと思いながら聴いていました。

TAKA 難しいなって思いながら歌っていたの?(笑)

 僕はレコーディングの時は、歌詞をはっきり言うっていうよりかは、ちょっと乱暴にというか、ラフで癖を強めにみたいな感じで歌いました。

■今回はカバー曲の“そばかす”も収録されています。原曲とはかなり雰囲気が変わっていますね。

 この曲のセンターは僕なんですけど、アレンジがガラッと変わっていて。原曲の方は元気なイメージなんですけど、割りと大人っぽい感じにしていただいていて。それに伴って歌い方も変えました。原曲はYUKIさんが元気な感じで歌っていますけど、それよりはもうちょっと大人っぽい、歌詞の当事者というよりかは、「こんな女の子がいてさ」みたいな。「昔こういうことがあってさ」みたいな、そういう感じの歌い方だったり、歌い回しだったりを意識しました。だから、原曲とCUBERSの歌う“そばかす”の違いが面白くなっているんじゃないかと思います。

■以前には“アジアの純真”をカバーしていましたが、カバー曲を歌う時は原曲を意識することもあるんですか?

TAKA あんまりしないですね。原曲を歌っている方と性別も違うので、男性のシンガーだったら比べやすいですし、ちょっと意識する部分もあるのかもしれないですけど、そこまで意識せずに歌っています。あと、がらっと曲の雰囲気が変わっているのもありますね。ちょっとメロウな感じになっているので。

綾介 僕は“そばかす”の原曲をフルで聴いたことがなかったので、逆にCUBERSの音源の方を多く聴いているんですよ。もちろんサビは知っていましたけど、AメロやBメロとかは知らなかったので、僕はCUBERSの方がしっくり来ているというか。

 僕は原曲が好きでカラオケでも歌っていたりもするので、原曲のイメージが強かったんですけど、これだけイメージを変えてくれたら割り切って考えられるというか、また別物として考えられたので、引っ張られるっていうのはなかったですね。

9太郎 でも僕、カバー曲を収録する時、レコーディングスタジオに行く時と帰りは原曲を聴いています。それは意識的にやっていることなんです。今回は原曲とは曲の雰囲気も全然違うんですけど、元々の曲とか、それを作った人たち、歌った人に触れていたいって思って。

■なるほど。みなさんそれぞれ原曲との距離感も違っていて面白いですね。4曲目の“Feelin’”は英詞中心の楽曲になっていますね。

綾介 全編ほぼ英語なのは今までのCUBERSになかったんです。曲もKPOP風味の軽やかな打ち込みでシンプルですし、今までのCUBERSの音楽に多かったファンクみたいな感じじゃない、シンプルでメロウな曲なので、聴いていて自然に耳に入ってくるような感じになっているんじゃないかと思います。新しい僕らがお見せできるんじゃないかと思いますね。

■英詞が多い楽曲ですが、英語だからこその苦労した部分や、意識した点はありますか?

綾介 英語の発音をしっかりするっていうより、リズムに英語を当てはめていくっていう感じで歌いましたね。

春斗 僕は仮歌を聴いた時点で、英語が敷き詰められていてわかんないなって思って。(笑) ここまで英語の歌って今までなかったので、発音には苦労したというか、歌い方を悩みながらレコーディングしました。でもすごいカッコいい曲になったなと思います。

 元々、仮歌の段階では全部英詞だったんですよ。そこからところどころ日本語に変わったんです。でも発音は難しいと思いましたね。ちょっと緊張しながら歌った部分もありました。僕はこの曲が一番ライブでやるのが楽しみな曲だと思っているんですよ。アルバムの中でも一番ダンサブルですし、きっとカッコよくなるんだろうと思うんですけど、どの音を取って振り付けを作るんだろう?と。歌割りも3人ずつだったり、落ちっぽいところは2人になったりもするので、そういうところもどうなるんだろう?って楽しみですね。

■“BOX”も鈴木おさむさん作詞の楽曲ですが、こちらは歌詞がすごくユニークですね。

春斗 友情をテーマにして書いてくださった歌詞なんですけど、「鮭にサラダ ハンバーグ」とか、可愛らしいフレーズもあって面白いなと思いました。あと、この曲が舞台の主題歌にもなるんですけど、舞台ではどういう感じで使われるのかな?っていうのが、今からすごい楽しみです。

■最初聴いたと時はどういう印象を持ちましたか?

TAKA みんながどう思ったのか知りたいです。僕はこの曲が最初に届いた時、間違えて届いたんじゃないか?と思いました。(笑) 僕たちには後輩グループもいるんですけど、そっちの楽曲なんじゃないか?っていう。(笑) 特に歌詞に「唐揚げ たまご プチトマト」って出てきたあたりでそう思いましたね。びっくりしました。

綾介 僕も衝撃だったんですけど、レコーディングにあたってちゃんと中身を聴くじゃないですか。ちゃんと聴きながら練習とかしていると、めちゃめちゃ良い曲だなって思いましたね。でも最初の衝撃はでかかったです。(笑)

9太郎 僕は結構曲とか歌詞の受け入れ態勢が寛大な方だと思うんですよ。それでも「マジで歌詞やばくね?!」と思いました。でも疲れている時に聴くと一番泣けます。

TAKA ああー、分かる。

9太郎 お子さんとかに向けた歌詞に感じるんですけど、大人が一番泣ける曲かもしれない。それはすごく感じました。ただ最初は「マジでやばい歌詞が来たな」と思いました。(笑)

TAKA 歌詞を紐解いていく前は、やっぱり衝撃がすごかったよね。

春斗 そのギャップが良いのかもしれないですけどね。