出口陽 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

前を向き、未来へはばたく強い意志を込めたロックナンバー『Swallowtail』。

SKE48で6年間のグループ活動を経て、2015年にソロデビューした出口陽が、10月6日にニューシングル『Swallowtail』をリリース。表題曲の“Swallowtail”は、傷つきながらも立ち上がる姿を描いた楽曲で、自分らしく未来へ羽ばたこうとする強い意志を表現していて、葛藤や挫折を乗り越えて前を向く歌詞と、エモーショナルなバンドサウンドが融合した、出口陽の新たな一面を感じさせる一曲となっている。今回は、今作の制作についてはもちろん、和を取り入れた衣装を身にまとい、都会を背景に羽ばたく姿を描いた、楽曲の持つ力強さと美しさを映像で表現したMVについても語ってもらった。

■前作の3rdミニアルバム『My Serendipity』の取材以来なので、お久しぶりの取材になりますが、まずは今年の夏の思い出を教えてください。

出口 毎年夏ってライブ活動を中心にいろいろなところに行ったりすることが多くて、今年の夏も大阪に行ったり、名古屋に行ったりしていたんですけど、なぜか毎年夏になると体調を崩しちゃうんですよ……。ちょうど8月にミュージックビデオの撮影だったり、今作の楽曲のレコーディングもあって、怒涛のようにあっという間に過ぎてしまったという感じですね。(笑) 

■ではあんまり夏らしいことをした思い出はないですか?(笑) 花火を見たとか、浴衣を着たとか?

出口 毎年「浴衣チェキ会」をやっているので、お仕事として浴衣を着る機会はあったんですけど。(笑) あとは、イベントで名古屋に行った時に、東京からの新幹線の中から、どこかの花火大会の花火が遠くの方に見えました。そのくらいかな……。(笑) でも名古屋に行ったのはすごく久しぶりだったんですけど、SKE48の頃から応援してくれている人と久しぶりの再会もあったりして、なんだかほっこりしました。

■最近出口さんがハマっているものや、気になっているものはありますか?

出口 私は本当に無趣味人間なんですよね……。(笑) 前回の取材の時もコーヒーのことをお話させてもらいましたけど、本当にそれくらいで。コーヒーはもう日課というか、自分の中でもリフレッシュできる時間なので、家で淹れることも好きですけど、カフェとかに行ったりもよくしていますね。

■そういえばYouTubeでは、グランピングに行ってコーヒーを淹れたりもしていましたよね。

出口 見てくれたんですね。(笑) ありがとうございます。外で淹れて飲むコーヒーはまたちょっと違いますからね。室内で淹れるのとは全然違います。やっぱり自然の中で自然を感じながらのひとときみたいなのが良くて。普段は都会で生活しているので、本当にほっとできるし、リフレッシュできます。結構アウトドアでのコーヒーも大好きで、アウトドア用のコーヒー器具とかもいろいろあるので、キャンプに行く時は必ず持っていきます。

■今年3月にはソロデビュー10周年イヤーの締めくくりとなるライブ、『出口陽 Birthday Dinner Show 2026 ~10th Anniversary~』がRoppongi Clapsで開催されましたが、ライブを振り返ってみていかがですか?

出口 毎年誕生日はディナーショーをやるみたいな感じが、ここ数年は定番化してきていて、去年はちょうど10周年だったので、真っ赤ドレスを着させていただいたんです。私のラッキーカラーが赤だったので。(笑) しかもスパンコールがたくさんついていて、ライトが当たるとすごくキラキラ光るゴージャスなドレスでした。メニューも私の地元の三重の食材を使った料理にしていただいて、ファンの方たちに味わってもらいました。

■いいですね。ちなみに三重の名物みたいな料理って何がありますか?

出口 三重と言ったらやっぱり松阪牛が有名なんですけど、みなさんもだいたいそれしか知らないかもしれないんですが、実は伊勢うどんというのがあって。知っていますか?

■いや、知らなかったです。

出口 これは結構賛否両論があるうどんなんですけど、うどんって本来はスープに浸かっているじゃないですか。伊勢うどんにはスープがなくて、「何分茹でたんやろう?」と思うくらいぶよぶよのうどんを、真っ黒なタレと絡めて食べるんです。(笑)

■博多の方とか九州のうどんはそういう柔らかいうどんだとよく聞きますけど、麺がそういう感じなんですね。

出口 でも汁がないので、油そば的な、まぜ麺みたいなイメージなんですけど、それがすっごく美味しくて。基本的にはシンプルに、タレとうどんとネギとかまぼこくらいしか入っていないんですけど、私はそこに天ぷらを乗せたり、あとは生卵を入れたり、牛肉を炒めて入れたりとか、そういう食べ方もしています。

■へぇー!タレと混ぜて食べるスタイルということですね。

出口 すごく簡単にできるし、うどんを茹ですぎても問題ないので、おいしくいただけると思います。(笑)

■いいですね。でもまだ都心の方には伊勢うどん屋さんは進出してきていないんですかね?

出口 確かにあんまり聞かないですよね。私も今はこっちで生活していますけど、たまに近くのスーパーで売っていたりするんですよ。なので、食べたくなったらスーパーで買って、家で自分で作ったりもします。タレもついてくるのでいいですよ!ぜひ見かけたら食べてみてください。

■ぜひ食べてみますね!やっと10周年イヤーを締めくくったばかりだと思いますが、また10年後の20周年の自分にメッセージを送るとしたら、どんなことを言いたいですか?

出口 とにかく「健康に気をつけて体を大切に!」ですね。(笑) やっぱり身体あってのお仕事なので、私的には細く長くというか、歌うということを長く続けていくのが目標なので、そのためにもやっぱり心身ともに健康でいることが一番大事だなと思います。でもソロデビューとしては今年で11年目なんですけど、芸能デビューというか、SKE48の頃を含めると、実は来年がもう20周年なんですよね。(笑) 

■おぉー!来年またメモリアルイヤーなんですね。楽しみにしています。今回はニューシングル『Swallowtail』がリリースとなりますが、作品が出来上がった今の率直な感想を教えてください。

出口 毎回なんですけど、リリースまでがなんかすっごくバタバタで……。(笑) 今作のCDができるまでに、2ヶ月前には楽曲だったりとか、CDのパッケージのデザインとか、いろんなものが揃っていないといけないわけで、それがちょうど8月くらいだったんですけど、ちょうど体調を崩してしまって……。声が出なくなったりもしたんですけど、レコーディングもしないとだし、ミュージックビデオの撮影もしないといけなかったので、とにかく、こうしてなんとかちゃんと形として出来上がって、本当に良かったなとホッとしています。(笑)

■ちなみに今回の表題曲“Swallowtail”は、すごくロック調で疾走感のある曲でしたが、新曲を出そうとなった時に、「どういう曲にしよう」みたいなのは、ご自身で決めるんですか?

出口 そうですね。基本的にはだいたい自分で決めています。

■出口さん的には、こういったハードなロックテイストの楽曲がお好みという感じなんですか?最近そういうロックテイストな曲が続いているような気がして。

出口 そうですね。というのも、やっぱり生のライブを大切にしたいというのもあって、そこで盛り上がれる曲って考えると、ロックテイストの曲がいいのかなと思って。本当は自分が好きな曲でいうと、もうちょっと落ち着いたバラード系とか、しっとりとした曲の方が好きなんですけどね。(笑) でも、今の自分の気持ちとか、「これからもさらに11年目も頑張っていくぞ!」という前向きな思いとか、意思とかも伝えられたらいいなと思って、今回も勢いのある楽曲になりました。

■この“Swallowtail”の聴きどころや、注目してほしいポイントはどんなところですか?

出口 もちろん今回もエモーショナルな感じに仕上がっているんですけど、実は二胡(中国の伝統的な擦弦楽器)とか、琴の音を取り入れてみたりもしていて。よく聴くとサビ前とか、曲が始まる前にも入っていたりするんですけど、今回はまた新しい感じの楽曲になっているので、ぜひそこに注目して聴いてもらえたらと思います。

■ちなみに今作の歌詞に込めた想いはありますか?

出口 本当に自分の等身大のメッセージが詰まっている曲なので、ソロ活動を始めてから11年目ですけど、まず本当にここまで続けてこられるとは思っていなかったんです。もちろん楽しいことばっかりではなかったし、辛くなったり、しんどいなと思って「辞めようかな?」と思ったり、前向きになれなかったこともたくさんあったんですけど、そんないいことも、悪ことも全部含めて、それも全部自分なのかなと思うから、そういう自分を否定することなく、「全てを受け入れて前を向いて進んでいきたい」と思ったので、そういうメッセージを込めました。

■なるほど。では自分自身に言い聞かせるじゃないですけど、自分自身も励まされるような曲になっているんですね。

出口 そうですね。まさにそんな感じの曲になりました。

■“Swallowtail”は、MVも制作されていましたが、MVの見どころや注目ポイントも教えてください。

出口 まず、今回のMVの撮影の場所は全部自分で探して決めたんです。何回か下見にも行ったし、ロケハンもして。今回はビルの屋上で、ちょっと突き抜けたような映像を撮りたいなと思ったので、ファンの人たちにもSNSを通して、「どこかにいいビルないですか?」と聞いてみたりもしました。(笑) そうしたら、「こういうところがあるよ」とか、「ここなら借りれるよ」とか、「うちの屋上使えるか聞いてみるよ」とか、みんな本当に優しくて。(笑) 結局は別で借りれそうないいビルが見つかったので、そこのビルで撮影させてもらいました。

■無事に見つかってよかったですね。

出口 私はいつも結構晴れ女なんです。今まで本当に野外イベントで、雨予報でも絶対に晴れてきたので、今回の撮影も絶対に晴れるし、雨とかは絶対にないと思っていたんですけど、まさかの台風の予報で……。(笑) それでも本当に信じられなかったんですよ。絶対に来ないだろうなと思っていたんです。(笑) でも結局撮影した日は雨が降っていて、遠くでは稲妻も落ちていました。(笑)

■えーっ!それはヤバイじゃないですか。(笑)

出口 めっちゃ雨も降っていて、風もすごくて。すごい荒れ模様の天気だったんですけど、涼しい顔をしながら楽曲を歌いました。(笑) 

■雨天決行なんですね。(笑)

出口 もうその日に撮影しないと間に合わないというスケジュールだったので……。(笑) でも出来上がった映像だと、そこまでわからない感じですよね?確かに地面とか見ると濡れているのでわかるかもしれないですけど、そんな中で頑張って撮影しました。今回の衣装はこれまでにない新しいことをしたいということで、着物に決めました。それも自分でインスタで着物をいろいろと調べて、あと和傘も神楽坂でいいのを見つけて小道具として持って行ったら、ちょうど雨が降っていたから使えてすごくラッキーでした。(笑)