D.O.L VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

ファンたちが選んだD.O.Lのベスト盤なので『Louder’s BEST』と名付けました。

「夢を大声で叫ぶ、“DREAM OUT LOUD”」をコンセプトに活動する9人組パンクボーイズグループのD.O.Lが、最新アルバム『Louder’s BEST』をリリース。10月には、CITY HALL & GALLERY GOTANDAでのホールコンサートも成功に導いた。また冬の季節が似合うラブソングをウィンタースタイルにリミックスした『White Memory-Winter Edition-』のリリースも決定。2026年3月13日には、新たなホール単独公演をKANDA SQUARE HALLで行うことも決まっている。ボーイズシーンの中でも、ひと際注目を集めているD.O.Lの魅力を、MINATO、NAOTO、KAITO、SHO、HIROKI、IBUKI、TOMOKI、RUI、KAKERUの9人に話を訊いた。

■アルバム『Louder’s BEST』が、ボーイズグループシーンを飛び越え、ダンス&ヴォーカルグループ好きの人たちの間でも話題を集めだしています。アルバムのタイトルに記した「Louder」というのは、確かD.O.Lのファンネームでしたよね?

IBUKI そうです。5年間活動を続けてきたD.O.Lにとって、今回が初のアルバムになりました。もちろん、僕らやプロデューサーの思いを元にアルバムを作ることもできましたが、5年間Louderと一緒に歩んできたし、これからも歩み続けたいからこそ、D.O.Lにとって初となるアルバムは、支えてくれたみんなと一緒に作りたいなと思いました。そこから、ファン投票という形を取って、上位10曲をセレクトして収録しました。さらに“治安ワルメw”、と“SIGNAL”という新曲を加えて、1枚にまとめあげました。それなのでタイトルもファンたちが選んだD.O.Lのベスト盤ということで、『Louder’s BEST』と名付けました。

■それぞれ、アルバムの推し曲を教えてください。

IBUKI 僕の個人的なお気に入り曲は、“Telephone”です。元々、この曲はプロデューサーがD.O.Lのために作った曲ではなかったんです。たまたま僕がその曲を聴いた時にすごく気に入り、「この曲をD.O.Lで歌わせてください」と直談判して、D.O.Lの曲として歌わせてもらうことになった経緯があって。それくらい大好きな曲をファンたちも好きで選んでくれたおかげで、今作のアルバムに収録することができたのも嬉しかったです。

■IBUKIさんは、ファン投票で選ばれたこの10曲について、どんな印象を受けましたか?

IBUKI 今作のアルバムには、ライブでの人気曲とは違った曲が多く収録されています。そこに自分は嬉しい意外性を覚えました。きっとファンのみんなは、アルバムではじっくりと曲を味わいたいから、ライブでの人気曲とはまた異なる曲を選んだのかな?と想像しました。

TOMOKI 自分の推し曲は、秋に行った全国ツアーのファイナル公演でも披露した、新曲の“SIGNAL”です。僕自身がメロディアスな歌が好きという理由が一つありますが、この曲はいろんな枠を超えて、たくさんの人たちに愛される曲になる魅力を持っているところにも惹かれて選びました。ライブで披露した時もすごく反応が良かったです。個人的には、ファイナル公演の数日前に足を骨折してしまい、自分だけパフォーマンスができませんでした。その悔しさもあって、早く9人でこの“SIGNAL”を歌い踊る姿をライブで見せたいという気持ちからも選びました。D.O.Lと言えばバチバチの楽曲が多いし、それをライブでの魅力にしていますけど、自分もファン投票で選ばれた10曲は、ライブでの人気曲よりも、歌ものが多く選ばれたなという印象でした。いろんな人に刺さりやすくて、メロディーラインに特徴のある曲が多く選ばれたのは嬉しかったです。

KAKERU 自分も推したい曲が“Telephone”と“SIGNAL”でした。(笑) それと“Invisible”も推したいです。これらの曲の歌詞が自分の心に刺さるのか、ライブでパフォーマンスをしていると曲の中にすごく感情移入していくんです。歌詞に気持ちが入り込めるというのも推す理由ですが、ドライブをしながら聴きたいというのも選んだ理由です。ファン投票で選ばれた10曲については、ライブで人気の高い曲とは異なるじっくり聴きたい曲たちが多く選ばれているから、僕もそこに意外性を覚えました。しかも、サブスク配信されていない曲たちも選ばれていたので、「みんなはこういう曲たちも音源として聴きたがっていたんだな」というのが見えてきて嬉しかったです。

HIROKI 僕も3人と被っちゃうんですけど、推し曲は“Telephone”、“SIGNAL”、“Invisible”なんです。中でも、僕が「Hey,どうして 言葉が詰まるの」と歌っている“Invisible”の歌詞が切なくて大好きです。同じくバラード曲の“Love Forever”も大好きな曲で、この曲は僕がD.O.Lに加入する前から好きでよく聴いていました。この曲をメンバーとして歌った時に、「自分もD.O.Lのメンバーになれたんだ」と強く実感したことを覚えています。ファン投票で選ばれた10曲についてですが、バラード一つを取っても、いろんなタイプの楽曲が選ばれているなど、D.O.Lの幅広い音楽性が見える曲たちが並んでいるので、すごく楽しいアルバムになったなと思いました。

SHO 僕が個人的に思い入れの深い推し曲は“Lost in Summer”です。僕自身、曲調も含めて失恋曲などの切ない曲が好きという理由もありますが、“Lost in Summer”と名付けられたように、夏の時期に多く歌いますが、どの季節に歌っても似合うというのが好きな理由です。冬の季節にこの曲を歌うと、さらに切なさが胸に染みます。僕の中で“Lost in Summer”はそういう位置づけの曲なんです。ファン投票で選ばれた10曲ですが、D.O.Lは激しい曲をライブでやることが多いんですけど、今作アルバムには、想像していた以上にバラードチックな楽曲が多かったので、僕もそこには意外さを覚えました。

KAITO 僕が一番印象に残っている推し曲は、9人体制になって一番最初に発表をした“RIZZ GOD”です。曲の内容はもちろんですが、「ここから9人体制のD.O.Lが始まったんだ」という印象を強烈に持っていることから、すごく気に入ってます。アルバム『Louder’s BEST』には、本当にいろんな表情を持った曲たちが並びつつも、「バラードが中心のアルバムになったな」と、僕も選ばれた曲たちを聴いて感じました。ライブではあんなに熱狂的なのに、「実はみんな、こういう曲たちも好きなんだ」というのを発見できた選曲だったという印象が、自分の中にはありました。

NAOTO 僕は“Destiny”が一番好きな曲です。“Destiny”はデビューライブで披露した2曲のうちの1曲で、あれから5年以上経った今でも一番好きな曲なんです。ただ、ライブではあまり披露する機会がなく、ようやく今の9人体制になってから再びライブでも歌いだしました。最近D.O.Lのことを知ってくれたファンの人たちには馴染みの薄い曲だと思うので、これからライブでも歌っていきたいと思っています。ファン投票の感想にも重なることだけど、ライブであまり披露していなかった“Destiny”が選ばれたことから、それだけこの曲を求めていたファンたちが多かったんだと改めて気づかされました。アルバムに収録した曲の多くが、ライブではあまり披露しない曲たちだったので、つまりは音源として映える曲たちをみんな聴きたくて選んだのかなと自分は思いました。

RUI 僕の推し曲は“RIZZ GOD”です。9人の新体制になって初めての曲という理由に加えて、振り付けを僕とSHOくんで担ったことから、とくに思い入れがあります。コンセプチュアルな“RIZZ GOD”の歌詞と振り付けがリンクしているから、初めて触れた方にもすごくわかりやすく、曲の魅力が伝わるのかなと思っています。曲自体に勢いがあるので、そこからもD.O.Lらしさを感じられます。僕もファン投票で選ばれたのは、ライブで盛り上がるガツガツ系の曲が多いのかと思っていたから、聴いてゆったりできる曲が多いことには驚きました。

MINATO 僕が推したい曲は“Destiny”です。D.O.Lの楽曲をすべて聴いた上で、一番ビビッときたのが“Destiny”でした。これまで音源化になっていなかったから、「いつか音源化できたらいいな」と思っていたところ、今回のファン投票で選ばれたので、こうして音源化できたことが嬉しくて。ファン投票で選ばれた10曲で嬉しかったのが、新メンバー3人を加えた9人体制の曲たちをしっかり選んでいること。あと、歌ものが多いのは、メンバーそれぞれの歌声をじっくり楽しみたい気持ちもあるのかなと感じました。やっぱり、推しの声はしっかり味わいたいですからね。

■今作のアルバムのリード曲が、MVも制作した新曲の“治安ワルメw”ですが、オラオラとワイルドに攻めた表情には、まさにライブで生きるD.O.Lらしさを満載していますね。

TOMOKI ダンス&ヴォーカルグループが増えている中、D.O.Lの特色を活かし、インパクトを与える曲として、“治安ワルメw”はとても相応しい曲だと思います。

■完成したアルバム『Louder’s BEST』は、今のD.O.Lにとってどんな1枚になりましたか?

IBUKI D.O.Lにとってアルバムのリリースは今回が初めてになります。しかも5周年という時期を迎え、6年目に突入したタイミングで今作を出せたことが、グループにとっても大きな経験値になりました。今回は全国流通だから、大切にしている曲たちをいろんな人たちに届けられるのが本当に嬉しいです。しかも、ファンたちが選んだ曲たちを詰め込んだので、一緒に新たな地平に踏み出せたことも嬉しく思っています。

■D.O.Lは今作『Louder’s BEST』を発売したばかりですが、早くも次作の『White Memory-Winter Edition-』を配信リリースが決定しています。全部で4曲収録される本作ですが、現状は既存曲3曲のリミックスを収録すると発表しています。この作品のリリースが決まった時はどんな気持ちでしたか?

MINATO まさかクリスマスの時期に楽曲をリリースできるなんて思ってもいなかったので、話を聴いた時は僕らも驚きました。しかも、先に発表になった3曲が、どれも冬の時期に似合うラブソングでした。僕らもあと1曲の詳細や、発表になった3曲のリミックスバージョンを(取材時点では)まだ聴いていないので、クリスマスの時期に似合うどんな曲になるのかを楽しみにしています。

■現状発表になっている3曲の魅力も聞かせてください。

RUI “Melty Berry -Valentine Remix-”の元になる“Melty Berry”は、メンバーのほっぺを触るシーンがあったり、振りがすごくかわいい曲です。MVもかわいい感じに仕上がっているので、メンバーの姿はもちろん、また違ったD.O.Lの一面をこの曲から感じてもらえたら嬉しいです。

NAOTO 同じく“Magic Hour -Winter Lovers Remix-”の元になる“Magic Hour”も、“Melty Berry”と同じようにかわいい曲です。ただ、セリフなど“Magic Hour”でしか見られないかわいさがあって、ちょっと子供っぽいようなわちゃわちゃ感もあるから、この曲からもD.O.Lの異なる一面を味わってもらえると思います。

KAITO “Love Forever -Christmas Remix-”の元になる“Love Forever”は、D.O.Lにとっての王道ラブソングです。ファンたちの間でも人気の高いこの曲が、クリスマスの時期に-Christmas Remix-として届けられるとのことで、僕らもそうだけど、ファンの人たちの方がめちゃめちゃワクワクしているんじゃないかな?

SHO あともう1曲が何になるのかは、僕らも楽しみにしています。先にあげた3曲は、ライブで歌うと、お客さんたちが「キャー!」と熱狂してくれる曲たちなので、その3曲ともきっと冬に似合うリミックスになるから、どんな雰囲気の曲に仕上がるのかすごく楽しみです。ましてリリースの時期がなんて。クリスマスは街中が愛に満ちあふれている時期だからこそ、そのムードを彩る曲として、ぜひみなさんにも楽しんでもらえたらいいなと思います。