ExWHYZの可能性の幅を広げたEPが誕生。
5月に行った日本武道館公演も成功させ、7月より始まったライブハウスツアー『ExWHYZ TOUR 2023‘eLATION’』も活況を呈していて、その勢いは10月から始まる東名阪のZeppHallを舞台にした『ExWHYZ TOUR 2023‘eLATION’ part.2:with Special Guest Series』へと受け継がれていく。今、勢いに乗っているExWHYZの待望の1stEP『HOW HIGH?』が10月18日にリリース。今作には現在休養中のmidorikoも参加。ここにはライブで活きるキラーチューンを満載している。今回は同作品の魅力をyu-ki、mayu、mikina、maho、nowの5人に伺った。
■改めて今年5月に行った日本武道館公演「ExWHYZ LIVE at BUDOKAN the FIRST STEP」の手応えから教えてください。
mayu 日本武道館公演を行ったことで、改めて自分たちのライブの楽しみ方をつかめたし、そこで得た手応えを7月から始まったライブハウスツアーで活かせてきたなと感じています。
mikina 日本武道館公演をやる前と終えた後では、私たちの中での雰囲気も違ってきたよね。より一層自信と度胸をつけられたと思います。
mayu それまでの自分たちは「とにかくやるしかない!!」という気持ちで走ってきました。今も走り続けていますけど、良い意味で肩の力を抜いて楽しんでいます。ライブハウスツアーは、お客さんとの距離感も近いから、一層みんなと一体化した空気を感じられているし、こっちも思いを伝えやすいから、お互いにその空間を楽しめている感覚はあります。
■『ExWHYZ TOUR 2023‘eLATION’』ツアーの手応えも、いい感じで掴んでいるようですね。
mikina ライブハウスツアーの面白さってその会場ごとに空気がぜんぜん違うことで。今回のツアーでは、初めて足を運ぶ都市もあったから、今まで感じたことのない空気感もあったし、自分たちも一層心を柔らかくライブに挑めているので、毎回いろんなライブの楽しみ方を見つけてきた感じがしています。
■1stEP『HOW HIGH?』に収録した曲たちも、ライブで活きる楽曲が多くないですか?
mayu そうですね。“NOT SORRY”は、初めてライブで披露した時からファンの人たちも盛り上がってくれて、ライブでダイレクトに楽しめる楽曲です。今回のEP自体が、今の自分たちの持つ空気をそのまま詰め込んだ作品になっているから、まだライブで披露していない曲たちも含め、どんな反響がみんなから返ってくるのか、とてもワクワクしています。
mikina ここまで築きあげてきたExWHYZの土台の上に、新しい色を加えたことでさらに新たな道へ進んでいける。そんなふうにいろんな可能性の扉を開けた感触があって、「もっとこっちにも行ける、こっちの道も開けそう」など、これからもいろんな選択肢を増やしていく上での、最初のきっかけになった作品だと感じています。
■nowさんは、今回の1stEPをどのように受け止めていますか?
now 日本武道館公演を終え、今やっているライブハウスツアーでの経験を通して培ったものをそのままパッケージした作品だと感じているし、今の私たちだからこそ作りあげられたEPだなって思います。ここに至るまでにもExWHYZはいろんな音楽性の幅を広げてきたけど、『HOW HIGH?』が生まれたことで、「こういう曲もExWHYZの曲に染め上げれらるんだ」など、さらに音楽の幅が広がったのは間違いないです。
■“6WHYZ”は、自己紹介ソングとして収録されています。この曲の感想も聞かせてください。
now 以前からこの6人が自己紹介のラップをやったら面白いものが生まれると思っていたから、それぞれの個性が出た面白い自己紹介ラップ曲が生まれてすごく嬉しいです!
■自分の紹介パートについての印象も聞かせてください。
now 「一番々 隊々長」とラップをしているように、この曲で私が先頭を切ってラップを始めるから、「ここは私が盛り上げ隊長になってやる」という気持ちでラップをしました。「子・丑・寅・卯 うっ (いくぜ) って なうなう」など、遊び心あふれるリリックも面白みがあって楽しいです。
■mikinaさんは、1stEPについてどんな手応えを感じていますか?
mikina ツアーをやっている最中で作った作品だからこそ、自分たちの新たな可能性が見えたEPになったと思っています。制作を始めた当初は、曲をいただく度に「めっちゃいい曲きたわー!」という感覚でしたが、1曲1曲煮詰めていく中で曲に秘められた可能性を感じて、それがExWHYZのライブも、ExWHYZ自体の未来も広げてくれると思いました。同時に「まだまだいっぱい挑戦していけることがあるんだ」と思わせてくれた作品にもなりました。
■ “6WHYZ“の印象も聞かせてください。
mikina ラップ系の楽曲って、その日のライブごとに即興で言葉を変えて遊べたりもするじゃないですか。この曲ではそれをやっていきたいなと思っているんですけど、(取材時点では)まだ瞬発力を発揮するまではいっていないから、これからどんどん即興も加えていきたいなと思っています。
■yu-kiさんも『HOW HIGH?』についての印象から聞かせてください。
yu-ki 日本武道館公演を終えてから、自分たちもそうだし、マスター(ExWHYZファンの総称)たちの熱も一気に「グッ」と上がった感じがしていて。それに加えてツアーを通して、いろんな地域に足を運び、そこで初めてライブを観てくれた人たちともたくさん出会い続けてきました。このツアー中、『HOW HIGH?』の中からも何曲か披露してきましたけど、“NOT SORRY”や、ライブでのみずっと歌い続けてきた“Shall We”など、私たちがマスターへ真っ直ぐに思いをぶつけられる曲たちを届ける度に、すごく盛り上がってくれます。そういうライブで生きる曲たちを詰め込んだ作品を、今このタイミングで作れたのが嬉しいなと思います。とくに“NOT SORRY”は、ライブでのマスターたちのノリがめちゃめちゃいいです。どこの会場でもこの曲をやると、場内の熱が「ブワーッ」と一気に上がっていくんです。しかも、そのキャッチボールがお互いにできていて、それを体感し続けていられるのも嬉しいです。
■“NOT SORRY”のMVも、ショートムービーのような楽しさを満載していますよね。
yu-ki 初めて小芝居をして、今までのExWHYZにはなかったMVになりました。メンバーたちがいろいろふざけている姿も楽しんでもらえたらいいなと思います。
■“6WHYZ”についての印象も聞かせてください。
yu-ki 音源を聴いた瞬間から、超テンションが上がりました。こういう自己紹介ラップって嬉しいですね。私は「渡る世間に雨女 君の街にも降らせようか?」とラップしています。それぞれのラップのテンションの違いが、各々の個性としても反映されているから、そういうところにも注目してください。この曲を作ってくださったyahyelの山田健人さんと篠田ミルさんの愛も感じられたのがすごく嬉しかったです。
■次はmayuさんお願いします。
mayu 今回の1stEPを作ったことで、ExWHYZはスタイルにとらわれることなく、本当にいろんな楽しみ方を追求していけるんだなという可能性を感じられたし、もっともっと楽しい音楽を追求していきたいという気持ちにもなりました。中には、声を張ることなく「ボソボゾッ」と歌った曲もあれば、自己紹介ラップだったり、いろんなチャレンジをしていけたのも良かったです。
■mayuさんは、“NOT SORRY“の作詞にも参加していますね。
mayu “NOT SORRY”は、私が書いた歌詞をAKIRAさんに少し手直ししていただきつつ、内容を膨らませてもらった形でした。“There’s no limits”にも、mayu、 mikina、mahoの3人が作詞で参加していますけど、この曲に関してはMaika Loubtéさんが書き上げた歌詞に、「もうちょっと自分たちの要素を足していこう」と、それぞれが少しづつリリックを加えた感じです。“NOT SORRY”の歌詞で自分の気持ちに一番しっくりとハマった一節が、「決めつけないで これが運命なんて」の言葉です。その言葉を軸に据え、そこから歌詞を広げていきました。
■そこをもうちょっと具体的に教えてください。
mayu 活動をしていく中では、あきらめなきゃいけないことが出てくることもあったり、現実に直面して、「自分ってこの程度だったんだ」と思ってしまうことも正直あります。時にはネガティブに自分を受け止めていた方が楽な時だってあります。だけど、ExWHYZはまだまだ始まったばかりのグループで、一つの色に縛られてしまうような存在でもなければ、まだまだいろんな可能性の色を手にしていけるし、そこから私も「こうだと決めつけないで、自分の可能性を広げていくためにも目の前の現実と戦っていこう」という気持ちになり、その思いを“NOT SORRY”の歌詞として書きました。
■“6WHYZ”の印象も聞かせてください。
mayu 私、これまでずっと自己紹介するのが苦手で、芯を食ったことをずっと言えずにいました。だから、自己紹介ソングができたことは単純に嬉しかったです。同時に、「あっ、自分はこんなふうに見えているんだ」と思えたのも楽しかったです。だって「4番バッターであたしがmayu」ですよ。だから今は、胸を張って4番バッターとして生きていこうと思っています。(笑) そんなことを言いながら、私はこのリリックをいただくまで「4番バッター」の意味がわからなくて、調べてようやく理解できました。(笑)
■野球の知識は……?
mayu まったくないです!意味を理解してからは、「4番バッターとして頑張らなきゃいけないんだ」と思えるようになりましたし、よりその言葉に対しての自覚と覚悟を持つようになりました。「そう思ってもらえているんだ」ということが、自分の自信にもなりました。私自身、その言葉に相応しい人になれるように頑張っていきます。