FAKY VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

FAKY『HappyEverAfter』

仲間だったりとか、人を大切に思うとか、いろんな形の愛があっていいんじゃないかなって。そういう愛の形を曲にできて嬉しかったです。

iTunes総合トップ3入り、Spotifyバイラルチャート日米トップ10入りなど、国内外問わず絶大な人気を得ている次世代ガールズ・ユニオン、FAKY。4月26日にリリースの新曲“HappyEverAfter”は、Takiが恋愛リアリティーショーABEMA「恋とオオカミには騙されない」への出演を通して抱いた心情、経験をLil’Fangが歌詞に落とし込んだものとなっている。番組中で見られたTakiのロマンチックさが表れると同時に、多くの人が共鳴できるような愛が描かれた今作。Hinaがオオカミシリーズに出演した際の心情からできた楽曲“half-moon”に続く位置づけとなる“HappyEverAfter”を、メンバーはそれぞれ何を思って歌うのか。2021年、更に勢いを増すFAKYの今後の展望も含め、Lil’ Fang、Mikako、Akina、Hina、Takiの5人にたっぷりと話を聞いた。

■“HappyEverAfter”は、Takiさんが「恋とオオカミには騙されない」に出演した時の心情を元にして歌詞が書かれたと聞きました。番組への出演が決まった時の気持ちはいかがでしたか?

Taki 一番最初に聞いた時は本当にびっくりしました。「えっ、ほんとに?Hinaお姉ちゃんが出ていたやつと同じ?」って聞きました。すごく嬉しかったけど、でもその一方で不安もありました。普段はメンバーとしか接していないから、他の人とはあんまり会わないし、友達も全然いないし、作り方も分からなかったから。「そんなに日本語も上手じゃないし、どうしよう…」って思って。でもメンバーから力も貰って、「頑張って、いけるよ!」って言われて。「はいっ!行ってきます!」って行きました。(笑)

■メンバーの励ましありきですね。出演してみていかがでしたか?

Taki 自分の気持ちも含めて辛かったこともあったんですけど、たくさんいい人たちに出会えてよかったです。今も恋オオカミメンバー全員仲がいいし、それだけで幸せになれました。

Lil 一番最初の目標が「友達作る」だったから、それはクリアだもんね。

Taki そう。それはクリア。でも自分の心が割れるとは思わなかった。

Lil でも、それも経験できてよかったよね。

Taki そうそう。これからの力になります。

■放送はみなさんも見ているんですか?

Lil はい!もちろん見ています。

Taki みんな見てくれているけど、撮影が終わったら私がすぐ内容を言うから。(笑) だから見ないでもいいくらいで。

■Hinaさんは前作の「月とオオカミちゃんには騙されない」に出演していましたが、Takiさんが次のシリーズに出ると聞いた時どう思いましたか?

Hina 私も最初すごくびっくりしました。自分が出演した時も、本当にFAKYのメンバー以外と時間を過ごすことがあまりなかったので、私もすごく楽しかったというか良かったし、そういう仲間ができたっていうのは自分にとって嬉しかったことで。でも親心で心配な部分もありました。「ちゃんとコミュニケーションとれるかな?」とか、「友達できるかな?」とか。

Lil もう親だね。(笑)

Hina そう。お母さんみたいな気持ちでずっといました。(笑)

■今回の曲はTakiさんが出演したことで抱いた心情を汲んだ歌詞になっているということですが、Lil’ FangさんがTakiさんにヒアリングをして歌詞を書いたんですか?

Lil そうですね。前回の“half-moon”を書かせていただいた時は、Hinaからメモを大量に預かって、それを元に書かせていただいたんですけど、今回はTakiと2人でご飯に行って、ラフな感じで喋らせてもらったんですよ。だから、詳しくどんなことがあってっていう話よりは、Takiの今まで人生の話とかを聞いて、そこではじめて「そうだったんだね」っていうTakiの経歴とかもあったりして。それを聞いた上で、FAKYの曲として全員が表現できる作品に仕上げました。異性で大切な人っているじゃないですか、恋愛以外で。例えば、私たちはみんな男兄弟がいるんですよ。そういうところに向かって大切な気持ちを歌えたら、いろんなものとリンクするんじゃないかなと思い、そこにも焦点をあてて作詞をしました。

■家族や友達など、恋愛以外での大切な異性に向けてっていう?

Lil そうですね。恋愛以外のことを特に書いたんです。番組の中でもTakiはちょこくんとめっちゃベストフレンドになっていたしね。

Taki そうです。BFFになったんです。

Lil 個人的には、その2人が推しなので。(笑)

Akina わかる!

Lil 可愛いよね。

■Hinaさんがオオカミシリーズの前作に出演した心情を元にした楽曲“half-moon”と比べて、今回の“HappyEverAfter”との印象の違いはどのように感じましたか?

Mikako “half-moon”の時は、歌詞に「歩むown my life」とかあったり、自分の人生に向かってっていう視点で歌わせてもらったんですけど、今回の曲は兄に甘えている自分とか、兄が応援してくれていて、私にいつも言ってくれるような言葉とか、行動とかを思い出しながら、兄への想いを曲に乗せて歌ったので、印象の違いは大きくありました。

Akina 私も“half-moon”は恋愛の目線で歌っていたんです。でもこの曲は、Lilがレコーディングの時点から、「お兄ちゃんが本当に目の前にいるような感じで歌ってみて」ってディレクションしてくれて。自分の中では家族に向けた曲だと思っているので、そこの違いは大きくありました。

Hina 私の場合は、“half-moon”は自分の経験が元になっていて、今回はメンバーが経験した側だったので、“half-moon”とは全然違う気持ちで取り組めました。“half-moon”の方が、「もしかしてこのシーンのことかな?」とか、番組と関連つきやすいところが多かったと思うんですけど、今回はもっと広い視野というか、番組を見ていない方でもすごい刺さる部分がいっぱいあると思うし、そういう意味では聴いてもらう方も結構違う印象を持っていただけるかなとは思います。

■Takiさんはどうですか?自分の経験が元になっている歌詞ですが。

Taki この歌詞はあの時の経験だ、この歌詞はあの人のことについてだ、とか番組のことはもちろん、人生の中での大事な経験や大切な人が、Lilが歌ったデモを聴いた瞬間にぶわーっと思い起こされて、涙が出てきました。

Lil Takiには相談せずに書いたんですよ。「これ任せてもらっても大丈夫?」って言ったら、「全然任せるよ。なんかあったら言ってね!」って言ってくれたので、「めっちゃ泣いたよ」っていう話をもらった時はすごく嬉しかったですね。私にもTakiでいうちょこくん的な立ち位置の友達がいて。幼馴染で、中学から10何年間仲良しっていう親友がいるんですけど、その人のこととかを思いながら書いたりしたので。なんかその、性別を越えたというか、性別とかそういうの関係なく、仲間だったりとか、大切に思う気持ちって、一つの愛だなっていう風にすごく思うので。「いろんな形の愛があっていいんじゃないかな?」っていうのをTakiの人生を聞いて思ったので、そういう一個の愛の形を今回は形にできて、みんながそうやって受け取ってくれたっていうのはすごく嬉しいですね。

■それぞれ思い返している人と自分との関係が違うのもいいですよね。兄弟であったり、親友であったり。

Lil そうですね。

■そういった愛の温かみを感じる歌詞とは一転して、MVは思い悩んでいるようなシーンが多くありますね。

Lil 曲のタイトルは“HappyEverAfter”で、意味としては「めでたし、めでたし」なんですけど、その「めでたし、めでたし」に行くまでが一番大変というか、この部分がないと逆にそう思えないんじゃないかっていうことが、みんなでMVのミーティングをしていた時の気付きとしてあったので。そこを対比で見せることによって、より「めでたし、めでたし」って言っている“HappyEverAfter”って曲が、より現実味と説得力が増すんじゃないかなっていう思いで、そういうMVにさせてもらいました。それで今回初めての挑戦なのが、1回も5人でのシーンが出てこないんですよ。全然会わなかったよね。

Hina 本当に会わなかった。

Lil だって私が撮影行くくらいの時に、朝早くシーンを撮り終えたMikakoが「もう寝ます」って言っていて。(笑)

Mikako 連絡は取りあっていたので、「次は私行ってくるね」ってLilから連絡が来た時、私は「じゃあ、おやすみ」って。(笑)

■そうだったんですね。今回はバラード調ですが、ライブでのパフォーマンスがどのようになるのか気になります。

Lil “half-moon”であったり、“ダーリン”であったり、あと“Who We Are”という私たちが大切にしている曲があるんですけど、これらの曲たちも結構落ち着いたテンポの曲になっているので、今回の曲も完全にただ立ったままで歌うようなバラードにはしたくないねっていうのがみんなの意見としてあって。なので、ライブでは踊ろうかなと思っています。そのためにすごいリリカルな振り付けが得意な方にお願いしていて、すごく歌詞の意図を読み込んだ振りを作ってもらっています。5月5日に初披露する予定なので、楽しみにしていていただければと思います。

■どういった振りが付くのかとても楽しみです。歌詞の中でも「言葉だけじゃ伝わらないなら」であるとか、「笑顔」であるとか、「恋とオオカミには騙されない」を見ていると「お!」となる部分もあります。ジャケットのイラストもそうですよね。あの片耳ずつイヤホンを挿して踊るシーンは印象的でした。あのシーンとか見てどうでしたか?

Hina なんかね、もうねえ…。

Lil これHinaの時も言っているんですけど、見ないじゃないですか、メンバーが恋愛しているところって。もちろん可愛いんですけど、なんか「おお、やっとる、やっとる」みたいな。(笑)

全員 (笑)

Hina 今回はじめてわかりました、その気持ちが。

Lil わかった?

Hina はじめてわかった、ほんとに。(笑)