パズドラ愛が詰まった新曲&フェチ全開な初フォトブックへのこだわりを本人が解説
春奈るなが約1年半ぶりとなるシングル『PEACE!!!』をリリースする。「突然ですがクイズです!」という印象的なフレーズから始まる本作は、春奈自身も大ファンであるというTVアニメ『パズドラ』エンディング曲。楽曲のみならず、衣装やジャケットなど、細部に至るまで『パズドラ』の要素が散りばめられ、本人も「何かが覚醒した」と言うほど徹底的にこだわり抜かれた作品だ。パズドラ愛にあふれた本作の制作エピソードに加え、2月27日に発売された初のフォトブック『LUNA』についても、たっぷりと話を聞かせてもらった。
■“PEACE!!!”は『パズドラ』ありきで作った曲になるんですか?
春奈 そうですね。もともと等身低めな子供向けアニメが大好きなんですけど、『パズドラ』はキャラデザインが私のどストライクなんです。今回は、大塚利恵さんと共作で歌詞を書かせていただくことになって、私のなかで何かが覚醒したんですよ。歌詞の打ち合わせ日に向けてアニメを全話見て、コミックも全部読んだので、完全に作品に寄り添った詞になっていますね。
■全話見たって、もう100話くらい続いているアニメですよね?
春奈 この曲の制作をしていたときは80話くらいでした。
■1話25分としても2000分(約33時間)ですよ!
春奈 気づいたら朝になっていたことも頻繁にありましたけど、見ているだけでも本当に楽しくて。誰に重きを置いて歌詞を書こうかなと考えたり、言葉を思いついたらメモをしたり。主人公の明石タイガがぐっとくるセリフを言うシーンも多いんですよ。そういう要素を入れ込みながら、大塚さんと一緒に歌詞を書かせていただきました。
■失礼ながら僕は詳しくないんですけど、アニメに出てくる言葉も入っているんですか?
春奈 台詞そのままというわけではないんですけど、葛藤する様子は、わかりやすい言葉で入れました。本当は「コンボ」とかも入れたかったんですけど。(笑)
■MVのメイキング映像(初回生産限定盤のDVDに収録)でも『パズドラ』の魅力を語っていましたよね。
春奈 あれ、もっと語っているんですよ。だいぶカットされちゃいました。(笑)
■そうだったんですね。(笑) 映像では「涙腺が崩壊した」と言っていましたけど、そういうアニメなんですか?
春奈 そういう回が急にあるんですよ。特に松原兄弟が和解した瞬間は、もう嗚咽を漏らして泣きました。(笑) お兄ちゃんはプロになっていて、そのなかで弟は葛藤していて、追いかけるような形になっていくんですけど、伏線を20〜30話くらい経ってから回収するんです。本当に展開のさせ方が素晴らしい!
■そういう、アニメを見て受けた気持ちも入りつつ、誰にでも当てはまる歌詞になっていますよね。「絶対 何があっても 信じ続けよう」とか。
春奈 そうですね。「まっすぐなその思い 貫くのは」とかも、キャラクターの心情であり、自分にも当てはまる部分だったので、そういう言葉を入れたいなとは思っていました。
■それと歌い出しの「突然ですがクイズです!」のインパクトがすごかったんですけど、大塚さんも「1行目ができた時点で、すでにすごく良い作品になる予感しかしませんでした」とコメントしていて。どういう経緯で出てきたんですか?
春奈 これは最初のデモの段階で大塚さんが書いた仮歌詞からあったんですよ。ゲームっぽさもあるし、インパクトもすごくて。私も見た瞬間から「おもしろい曲が作れそうだな」という予感がしたので、このクイズ形式を崩さずに、そのうえで『パズドラ』要素も入れていったんです。
■2番も「それでは次のクイズです!」で始まりますよね。
春奈 それは私が考えました!(笑)
■そうだったんですね!(笑) 実際、歌詞はスラスラとできたんですか?
春奈 大塚さんと会議室にこもって作ったんですけど、1日で仕上がりました。いままで共作のときはメールなどでやり取りしながら作っていたので、顔を合わせて話し合いながら作っていくのは初めてだったんですけど、やっぱり一緒の空間にいたほうがニュアンスも伝えやすいですし、なにより楽しかったですね。
■自分1人で作るときは、1週間悩むようなこともあるんですか?
春奈 スラスラ書けるときもありますけど、1人だと時間がかかりがちですね。“ステラブリーズ”を作ったときは2カ月かかりました。(笑) 入れたい言葉はいっぱいあるけど、メロディーラインに合わせないといけないから、なかなかバランスがとれなくて。2カ月ずっとかかりきりなわけではないですけど、その間は他の仕事をしているときも、ずっと歌詞のことしか頭になくて大変でした。
■じゃあ、これを機に新しい歌詞の作り方が。
春奈 これからも共作をするときはやってみたいですね。今回やってみて、本来こうあるべきなんだろうなと思ったので。
■曲のほうも作曲・編曲の津波幸平さんが「春奈るな史上一番ド派手な曲を作る」とコメントしたくらい派手な仕上がりになりました。
春奈 そうですね。派手だし、テンポも速いし、振り付けもあるし、ライブでは大変な曲ですね。(笑) 特にサビはガッツリ振り付けがあるんですよ。
■MVでも踊っていましたけど、ライブで再現できるんですか?
春奈 エンディングテーマのお話をいただいた時点で、「友情をテーマに」「踊れる曲」というお話だったんです。ただ、ライブだとハンディマイクを持って歌うので、省略せざるをえないところもあって。だからライブでは「るな充」(ファンの愛称)に踊ってほしいんです。キッズアニメって、エンディングで踊るイメージがあるじゃないですか。
■『妖怪ウォッチ』の「ようかい体操」とか?
春奈 そうなんですよ。ああいうのを見ていると、私も一緒になって踊りたくなるので、その楽しさをるな充にも味わって欲しいんです。YouTubeで振り付け講座も配信しているので、ぜひ覚えていただいて、踊った動画をSNSに投稿して私宛に送ってほしいなっていう願望がすごくあります。