“ひかりあと”は、どんな人にでも寄り添えるような切ないけど前向きな曲。
昨年12月にソロデビューした星名美怜が、8月5日に1stシングル『ひかりあと』をリリース。今作の表題曲“ひかりあと”では初のバラード曲に挑戦。この曲はレギュラー出演中のラジオ番組で共演するDJ Dickey氏プロデュースで制作された楽曲で、歌詞も以前同番組でDJを務めていたYU-A氏が書き下ろした、夏の終わりの儚げな心情と線香花火をリンクさせた切なくも前向きになれるメッセージソングに仕上がっている。そして、カップリング曲には星名美怜の持ち前の明るさを全面に押し出し、夏の爽やかな海辺を感じさせるドライブチューンの“Sparkle”と、ダブステップを基調としたダンスナンバー“New! エモもんすたぁ”を、Type-AとBに振り分けて収録。今回はそんなニューシングルについて、いろいろと語ってもらった。
■ソロデビューされてから約半年が過ぎましたが、最近の星名さんの心境やモチベーションはいかがですか?
星名 自身のソロライブを6月にやったんです。その時はダンサーさんを入れてのライブだったんですが、ダンサーさんと一緒にフォーメーションで踊ったりするのがすごく楽しかったですし、構成や演出も自分自身で考えたので、そういうのも含めてライブ感を作ることを重視してやったライブで、すごく楽しかったです。ファンの方からも、リリースイベントの際に、そのライブでの感想をいただいたりもして、さらに今後のライブに向けてのモチベーションが上がりました。リリースイベントも引き続きやっていくと思うんですけど、さらにいろんな形でライブをしてみたいなと思いました。
■最近、星名さんがハマっているものや、気になっているものを教えてください。
星名 最近は日本酒にハマっていて、YouTubeの番組も始めたんです。いつもお世話になっているスタッフの方が、ああいう風に番組みたいな感じで作ってくださったんです。日本酒が好きなので、他にも田植えのイベントをファンの方たちと一緒にやったりもしていて。それも日本酒になるお米を田植えするイベントで、酒蔵の方々にお話を伺うタイミングもあって、その時にやっぱり若い世代がもっと日本酒を頑張って造っていかないと、どんどん小さいところの酒蔵はなくなっていったりしているみたいで、「本当に若い力が必要だ」とみなさん言っていたので、私も何か行動を起こせたらいいなと思ったんです。それで、まずはYouTubeだったりSNSで発信していくのが第一歩なのかなと思って。自分はそれができる職業だから、そういうところから頑張っていきたいなと思いました。私も日本の文化のために、何か少しでも力になれたらいいなと思ったので、田植えのイベントもそういう発想からまずはやってみようと思いました。
■田植えからやるなんて本当にすごい発想ですね。(笑)
星名 はい。それもたまたま舞台でご一緒だった方からご紹介いただいたんです。その方も自分で日本酒を作っていたりするんですけどね。でもメディアとかでも取り上げていただいて結構話題になったから、知り合いの方たちからも、「一緒にやってみたい!」とめっちゃ連絡が来たんです。(笑) でも「15人しか入れないイベントだから無理だよ」と言ってお断りして……。
■なるほど。(笑) でもいきなり田植えのイベントをやり始めたら、「なんでだろう?」となりますもんね。ちょっと楽しそうだし。
星名 そうなんです。それも日本酒のおかげなんです。そういうことがきっかけで、みんなが「自分でお米を作ったことあるよ」とか言えたらいいなと思って。おかげさまで結構ファンの方たちにも今日本酒ブームが来ていて。(笑) 「オススメしていた日本酒を飲んでみたよ」とか、そういう風にちっちゃなところからでもいいから、もっと広まっていってくれたらいいなと思っています。夢はファンクラブツアーで酒蔵見学に行くことですね。(笑)
■確かに伝統文化も今は後継者問題とかがあってピンチなんですよね。
星名 特に20代の女子であんまりそういうのやっている人がいないから、もっと頑張ってみんなにそういう姿も見せていけたらいいなと思っています。
■立派な社会貢献ですね。応援しています。いよいよ梅雨明けして本格的な夏がやってきましたが、星名さんはこの夏やりたいことはありますか?
星名 ジェットスキーの免許を取りたかったんです。ずっと前から計画していて、申し込むところまでいったんですけど、結局友達が来られなくなっちゃって。その時は諦めたので、今年の夏は取りに行けたらいいなと思います。あとは、でっかくて長い流しそうめんがやりたいです。(笑) でも今年の夏はびっくりするぐらい暑すぎて、なんかもう負けているので、最近は割と引きこもっています……。
■今回は1stシングル『ひかりあと』をリリースとのことで、出来上がった今の率直な気持ちを聞かせてください。
星名 今回は初めてのバラードに挑戦したというのが一番のポイントなんですけど、夏といえばアゲ曲みたいなイメージがあるし、たぶんそれが私らしいのかなというところもあったんですけど、せっかくFMヨコハマを通じて、一緒にラジオ番組をやっているDJ Dickeyさんに曲を作っていただくなら、「バラードをやってみたらどう?」というお話をいただいて、チャレンジすることにしました。今までやったことがないことだったから、そういうきっかけがないとなかなか挑戦できないので、思い切ってやってみました。
■なるほど。それで1stシングルからバラード曲だったというわけですね。
星名 そうなんです。以前リリースしたデビューミニアルバムの曲がみんなめっちゃアゲアゲだったから、今回はバラードがいいのかな?みたいな気持ちもありました。それで「こういうのがいいかな」とか、「こんなのもいいかも」みたいなところから曲を作っていただいて、ちょっと懐かしい感じのメロディーのバラード曲になりました。それにシンガーソングライターのYU-Aさんに歌詞を書いていただいたんです。
■YU-Aさんに作詞をお願いしたきっかけはなんだったんですか?
星名 それもラジオ番組からの繋がりで、Dickeyさんが「バラードなら以前うちの番組でDJを務めていたYU-Aがいいよ」と言ってご紹介していただいて。それで歌詞を作詞してもらうにあたって、まだお会いしたことがなかったから、まずは電話でいろいろとお話して、私の話し方の印象とかも含めて、いろいろイメージしていただいたんです。「線香花火というキーワードから、どういうことを思い浮かべる?」とか、もう本当にいろいろとお話しまして、それこそ1時間以上お話して、それから歌詞を作っていただいたんです。
■YU-Aさんのイメージはいかがでしたか?
星名 最初は本当にすごく優しい感じだったんですけど、たくさん話して仲良くなると、ちょっとギャル感がありましたね。(笑) 私はYU-Aさんの“ごめんね、ママ”とかを中学生の時に聴いていた世代だったから、個人的に激アツで、当時一緒にそれを聴いていた友達にすぐ話したいぐらいでした。(笑) 今YU-Aさんは海外に住んでいらっしゃって、電話で話す時も時差があるので、こっちは夜23時ぐらいからだったので、お風呂上がりにパジャマで電話していたので、なんだか友達のお姉ちゃんと電話をしているような感覚になり、リラックスして話せましたし、すごく親しみやすかったです。最初はちょっと緊張したんですけど、「全然タメ口で大丈夫だよとか、スタックさんには言わないから、どんどん深堀りした話をしていいよ!」みたいな感じで、めっちゃいろいろお話をして、本当に友達のお姉ちゃんに相談しているみたいな感じでした。(笑)
■なるほど。(笑)
星名 でも私のイメージをすごく大事にしてくれて、「こういう時の匂いを表現するとしたら何?」とか、いろいろと質問してくださったので、そういうところから歌詞を作っていくんだというのもすごく勉強になりました。作詞というものに対してすごく興味が湧いたし、面白そうだなと思ったので、いつか自分も作詞に挑戦してみたいと思いました。
■ちなみに出来上がった歌詞を見た時の感想はいかがでしたか?
星名 すごくパッと情景が浮かぶような言葉がたくさんあるところが、どんな人にでも寄り添えるような曲だなとすごく思いました。切ないけど前向きだなと思っていて、すごく切なくて心がギュッとなるような感じがして。きっと誰でもこういった経験があったりするけど、素直に寄り添えない部分とかもあって、それがすごく表現されているなと感じたので、今恋愛している人に対しては、切ない気持ちになったりするところに共感できますし、そうでなくても、みんなの思い出がフラッシュバックするような歌詞だなと思いました。
■この“ひかりあと”というタイトルは、どのタイミングで決まったんですか?
星名 この歌詞ができあがって、その後にDickeyさんたちと「タイトルは何にする?」みたいな打ち合わせがあって。3つくらいの候補の中からみんなで話し合って決めました。
■実際にレコーディングで歌ってみて、バラードは初ということでしたけど、難しかったところや、逆に工夫して上手に歌えたところなどはありましたか?
星名 やっぱり今回バラードを歌うとなった時に、今までバラードの歌い方とか、声の出し方とかをあんまりやったことがなかったので、あらためてボイストレーニングにも通いました。それで先生と一緒に、「この曲に対してはどう声を作っていくか」という話もして、そういった工作をしていくみたいな作業もありました。バラードは歌い上げてもいいと思うんですけど、今回はサウンドが平成サウンドだから、それで歌い上げちゃうと、本当に90年代とか2000年代初期みたいな感じになっちゃうから、今回はそうではなくて、ポツポツと呟くように置いて歌っていくような感じの方が、寄り添うような歌い方になるし、その方が今の令和の音楽シーンの音楽を聴いていて、それに慣れている人たちに対しても、もっと引き込めるんじゃないかということになり、そういったことを意識して歌いました。「ただ上手く歌うだけじゃいけないんだ」というのが、今回の曲を歌っていて面白いなと思ったことでした。実際のレコーディングでもいろいろと試してみて、いつもは遠くに飛ばすようなイメージで歌っていたんですけど、今回は、最初はずっと自分の中で大事に歌っていって、最後のサビでやっと開放していくみたいな、そういう工夫というか計算した歌い方もすごく面白かったです。
■じゃあ結構今回の曲は挑戦というか、今までにはない形でのレコーディングだったんですね。
星名 はい。Dickeyさんも実際にレコーディングに立ち会ってくださって、ディレクションもしてくださいました。
■バラードでめっちゃ朗々と歌い上げる感じって、確かに90年代っぽいというか、当時のドラマの主題歌とかは、結構そういう感じのバラードが多かった印象がありますね。
星名 令和はもっと寄り添う感じというか、耳元で囁くように歌ってくれるような感じが親近感があっていいみたいです。それこそAimerさんとかはそんな歌い方ですよね。すごく勉強になったし、いろいろと考えて作られているので、本当にすごいなぁと思いました。やっぱり今までグループで活動していた頃は、みんなで曲のイメージを合わせるために、曲を作ってくださった人の仮歌を聴いて、それをコピーするように歌うというか、それが正解だと思っていたんですけど、ソロになって、今は一人だからこそ、別にそういった仮歌の通りに歌わなくてもいいんだなというのが、やっぱりまずは自分の中で結構びっくりしたことでした。
■そうですよね。確かに仮歌はあくまでもその曲のメロディーが分かるように、ガイドとしてあるだけなので、それを表現する人は自分なりの表現の仕方で歌えばいいということですもんね。
星名 そうなんです。今回のレコーディングはすごく面白かったです。
■続いてカップリング曲についてもお話を聞ければと思いますが、Type-AとType-Bで収録曲が異なりますが、まずはType-Aの“Sparkle”ですが、夏らしくて爽やかなポップチューンで、めっちゃラブラブな曲でしたね。
星名 もうこの曲は本当に「ザ・夏曲!」という感じなんですけど、めっちゃ可愛い曲ですよね。でもめちゃくちゃアホ夏ソングなんですよ。(笑)
■確かに。めっちゃ付き合いたてのラブラブカップルみたいですよね。(笑)
星名 めっちゃ可愛い振りもつけていただいたんです。この前のライブでも披露したんですけど、めっちゃ「チュッチュ、チュッチュ」している振り付けで……。(笑) でもこの曲はコールがめっちゃ入れやすいなと思っていて、これからライブでだいぶ育っていく楽曲になりそうです。リリイベでも何回かやっているんですけど、ファンの人たちもだいぶつかんできている感じで、コールも上手く入れてもらえるようになってきました。
■この曲は、レコーディングで歌ってみて苦労したりとかはありませんでしたか?
星名 この曲は最初、めっちゃアゲアゲになりすぎないようにと、ちょっと抑えめで歌っていた部分があったんですけど、レコーディングして後から聴いてみたら、「いや、違う!」となって、結局もう一回最初から全部録り直したんです。もう完全にぶち上げていく感じで歌おうと思って。(笑)
■完全にアゲっぱなしでいい感じに歌ったんですね。(笑)
星名 はい。「アチアチの愛」ですからね。(笑) この前のライブグッズでタオルを出したんですけど、イメージカラーが今まではピンクだったんです。でも今回からは赤に変わったので、赤いタオルをグッズで出して、それをみんなで回したので、これからこの曲はタオル曲として育っていったらいいなと思います。







