iN:Code VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

iN:Codeには、イケメンの「さしすせそ」が揃っています。

キャッチーで親しみやすい楽曲と真似したくなる振り付けが特徴のメンズアイドルグループiN:Codeが、7月11日に1stシングル『もう好きじゃないから』をリリース。とても意味深なこの楽曲に込めた想いとは……?そうた、てんま、いめ、るか、りょうまの5人に話を訊いた。

■まずは、今感じているiN:Codeの魅力から教えてください。

そうた iN:Codeは誰にでも刺さり、誰もが親しみを覚える、万人受けする魅力を持っています。加えて、誰もが真似しやすい振りも特徴の一つだと思います。

てんま やはりメンバー同士の仲のよさ。そこだと思います。

りょうま 振りを真似やすいからこそ、ライブでも一緒に盛り上がれるので、僕はそこだと捉えています。

るか 一度でいいからライブを観てもらえればわかりますが、初めて触れる方でもすぐ一緒に楽しめること。そこが絶対的な強みになっています。

いめ メンバー全員が違う種類のイケメンだから、きっと誰かしら刺さるメンバーがいること。そうたくんは塩顔のイケメン、てんまくんはしょうゆ顔のイケメン、りょうまくんはソース顔のイケメン、るかくんは酢顔のイケメン、僕は砂糖顔のイケメン。つまり…。

そうた イケメンの「さしすせそ」が揃っています。

るか 酢顔って!ぜんぜん嬉しくないし……いめはどちらかというと砂糖よりも味噌顔だけどね。(笑)

■iN:Codeは昨年9月27日より活動をスタートし、今年7月11日に1stシングル『もう好きじゃないから』を発売します。この表題曲“もう好きじゃないから”には、相手に散々振り回されたからこそ、未練を断ち切って新たな一歩を踏み出すという思いが記されていますね。でもまだ未練を背負っているようにも捉えられますよね?みなさんはこの曲をどんな風に受け止めましたか?

るか “もう好きじゃないから”の歌詞だけを読むと、ちょっと暗い表情も見えてきますけど、最後には気持ちを吹っ切っています。曲調は最初から最後まで明るいから、僕らも全力で明るく歌っています。そこが魅力なんですけど……。僕は、確かに主人公は未練を持っていたけど、時間が経つにつれて未練が無くなり、最後にはしっかりと未練を振り切っている姿として受け止めました。

るか 僕らは最初にこの“もう好きじゃないから”の歌詞だけをいただきました。それを読んだ時は気持ちを重く受け止めましたけど、そこにサウンドが乗っかったら、テンポの速い明るい曲調だったし、ライブで歌っていても、むしろときめいてくる思いさえ感じていました。なので、主人公の心情に関してはもう未練を断ち切っていると僕は受け止めています。こういう振りまわし系は追いかけても自分が悩むだけだから、早く吹っ切って次の恋へ向かった方が懸命だと僕は思います。

りょうま 確かにこの曲の歌詞だけを受け止めると重く感じますけど、音に乗せて歌う時は、「次の愛を探そう」じゃないけど、次へと踏み出していく前向きな歌として受け止めていたように、僕自身は前向きな気持ちで歌っています。歌詞の一節に「ずっと好きでいてくれると思ってるでしょ?」と記されています。確かに好きになった相手の人をずっと思ってしまうことってあるじゃないですか。だけどこの曲を歌ったことで、「ずっと好きでいてくれるのは当たり前のことじゃないんだ」と僕は思うようにもなりました。

てんま この曲の歌詞って、相手のことを吹っ切っているように見せながら、実は素直になれずに強がってしまっている面も出ているのかなと自分は受け止めました。みんなは吹っ切れていると捉えているけど、僕は「まだ未練が残っているのかな?」と捉えています。そんなことを言いつつ、僕自身はサバサバとした性格なので、だからこそ自分とは真逆の性格の人だと捉えたのかも知れないですよね。

そうた 僕は“もう好きじゃないから”は、もう未練が吹っ切れた心情を歌にしていると思います。「君との履歴書は散々な経歴」と始まりますが、歌詞を読み進めていくと、しっかりと相手のことを吹っ切っていて、最後には「あー好きだったなー」と言いながら終わるんですよね。それくらい気持ちが吹っ切れた上で次に向かっていこうとする心情が、この曲には出ているなぁと僕自身は受け止めました。ただ、てんまの捉え方のように、聴く人によっては「この主人公はまだ未練が残っているよなぁ……」と捉える気持ちもわかるといいますか、そういう風にも見えてくるから、聴いた人の気持ち次第でいろんな捉え方ができるのが、この曲の面白さだと僕は思います。

■ファンの人たちは“もう好きじゃないから”について、どんな反応を見せていますか?

りょうま 振り付けがかわいいから、真似して踊ってくれる子がライブでは多いです。ライブではみんな踊っているよね。

てんま 踊ってる。

そうた 歌詞に関しては、共感してくれる人が多いなという実感はあります。“もう好きじゃないから”は、最初にSNSを通して歌詞だけを公開したんです。そのとたん、いつものツイートの反応の倍以上の反響を示すくらいに共感の声が寄せられました。この歌では自分と重ね合わせて受け止めてくださる方がめちゃめちゃ多かったです。

■“もう好きじゃないから”では、ポップでキャッチーでかわいらしさを表した姿を映し出していますよね。だけど他の曲たちを聴いたら、本当に多種多様じゃないですか。あの幅広い音楽性には驚きました。

そうた iN:Codeって、表現の幅がめっちゃ広いグループなんです。今回のシングル盤でも3-TYPEリリースしますし、その3枚の共通カップリング曲として収録した“愛のために”を、“もう好きじゃないから”からの流れで聴いてもらうだけでもわかると思いますが、まったく真逆の世界観なんです。イントロの時点で神聖な雰囲気を醸しだすシンフォニックな“愛のために”に触れたとたん、きっと驚かれると思います。と思えば、“恋煩いで休みます。”のような、みんなで盛り上がれる楽曲もあったり、曲調の振り幅が本当に広いなと自分たちでも思います。

りょうま なので、ライブでは曲調もそうだし、主人公の感情も1曲ごとにガラッと変わっていくから、僕らも瞬時に気持ちを切り替えて歌っています。きっとお客さんたちは、1ステージの中でも感情が上がったり下がったりを繰り返すから、結構気持ちが忙しいんじゃないかな……?(笑)

そうた きっとそうだと思う。(笑) 今でこそなくなりましたけど、僕らも最初の頃は、カッコいい曲、暗い感情の歌、かわいい曲と続いた時には、かわいい曲では気持ちを明るく歌わなきゃいけないのに、その前の曲の暗い気持ちを引きずったままで歌ってしまうこともあったくらいなので、いかに瞬時に気持ちを切り換えていくかが大切なことだと感じています。

■今回の3-TYPEのシングル盤に収録した中で、一番初期に歌っていたのはどの楽曲になりますか?

りょうま iN:Codeの持つかわいさを全面に押し出した“ラブソングに共感しないで”になります。次が、カッコよさを活かした“僕は明日君にフラれにいく”です。もうその時点で、表情が異なるし、そこからは1曲生まれるごとにいろんな表情を見せていきましたからね。

■みなさんはどういう経緯で今回のグループに参加することになったのかを教えてください。

いめ 僕はもともとジャニーズ系のグループが好きという素地はありましたけど、当時はあくまでも憧れとして見ているだけで、学校を卒業後は社会人として働いていました。会社員としての日々を送る中で、今のプロデューサーに出会い、グループへの誘いをいただいたことをきっかけに、「夢を掴む旅に出よう」と決め、会社を辞めてこの道へ進みました。当初は歌もダンスも未経験でしたから、本当に大変でした。何をどう表現すれば良いのかもわからずに苦労もしました。ファンの方たちの声援があったからこそ、それを力に今も努力を続けています。嬉しいのが、まだまだ少しずつだけど、お客さんたちが求めているものを表現できるようになってきたことです。もっともっとお客さんが求める「理想のいめ像」に近づいていけたらなと思っています。

■お客さんたちが求めている「理想のいめ像」が気になります。

いめ それは人によって違いますけど、「かわいい面」と「カッコいい面」を求めている人たちが多いです。自分的には「かわいい面」の方が自然体で出来るのですが、「カッコいい面」の支持の方が高いから、「カッコいい大人像」を目指して頑張っています。

るか 自分はこの業界へ入る前までは、ずっと社会人野球をやっていましたが、怪我を負ってしまったことから野球ができなくなり、会社も辞める形になりました。「今後はどうしようか……」と悩んでいた時、以前からジャニーズなどのアイドルが好きだった理由もあって、「次はこの世界で頑張ってみよう」と決意して、メンズアイドルの世界へ飛び込みました。自分も歌やダンスは未経験で、ダンスはもともと野球をやっていて身体を動かすのが得意だったから、上手く順応していきましたけど、表情を持って歌うのには、今も難しさを感じています。でも、10代から野球しかやっていなかったし、高校時代は寮生活をしながらも野球に打ち込んできたくらい、根性だけは誰にも負けないので、そこはこれからも上手く活かしていきたいと思っています。

りょうま 自分の場合は、身近な友達にメンズアイドルをやっている人たちがいたことから、「こっちの世界に来なよ」と誘われたことで入りました。僕自身は、正直興味を持てないままこの世界へ入りましたけど、今もこうやって続けていけているのは、応援してくれる人たちの期待に応えたいからです。その声援があるからこそ、挫けそうなことがあっても頑張っていけます。もし誰一人声援をくれなかったら、きっともう辞めていたと思います。(笑)

てんま 僕は元々のきっかけは、EXILEさんが好きだったので、あの姿に憧れて、「東京に行けば何かしらチャンスを掴めるかも知れない」と思い、大学の進学に合わせて上京しました。それで東京で出会ったのが、メンズアイドルシーンで。それまでこの世界のことは何も知りませんでしたが、同じく歌って踊るスタイルだったことから飛び込み、今はメンズアイドルの世界で夢を追いかけています。ただ、この世界にもいろんなグループがいるじゃないですか。そこでどう勝ち抜いていくかは、メンバーみんなでよく話し合って考えています。iN:Codeは「さしすせそのイケメン揃い」だから、そこは強みにしていきたいですね。(笑)

そうた 僕は大学時代にこの世界へと飛び込みました。きっかけは、友達から「メンズアイドルのオーディションがあるんだけど、一緒に着いて来て欲しい」と声をかけられたことで。元々ジャニーズ系のアイドルは好きでしたけど、まさか自分がやるという意識はなく、その時もちょうど夏休み期間中でやることがなかったから、興味本位で着いて行き、なんとなく一緒にオーディションを受けた形でした。ところが友達はオーディションに落ちたのに、自分は受かってしまって。(笑) しかも大学生ということで時間に余裕を持てあましていたことから、「せっかくだからやってみよう」と始めてみたら、すごく楽しかったんです。元々興味のある世界だったし、自分が演者側になったことで、さらにこの世界の視野が広がったことも嬉しかったし、好きな音楽で生活をしていけるので、それをきっかけに、グループの形は変わりながらも、今もこうやってメンズアイドルの世界で頑張っています。自分は飽き性で、何事も長く続いたことがありませんでした。そんな僕が今でも続けていけているのが、メンズアイドルとしての活動だけで。ようやく本気で夢中になれるものが見つかったからなんだと思います。