Jewel☆Neige VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

Jewel☆Neige 『Snow Flake Remind』

苦労人揃いのアイドルが、大げんかを乗り越え掴んだメジャーデビューへの想い

雪をコンセプトに活動するJewel☆Neige(ジュエルネージュ)が、シングル『Snow Flake Remind』でメジャーデビューを果たした。発売日となった4月10日には、都内で季節外れの雪が降る奇跡も起き、これ以上ないほど幸先のいいスタートを切った彼女たち。しかし、メジャーデビューが決まる直前には、メンバー同士で怒鳴り合いの大げんかをするなど、その道のりは決して平坦なものではなかったという。それぞれ異なる経緯で加入した、涼掛凛、中川梨来、松田あゆな、倉田かすみ、和田帆乃夏、青山玲奈、小林杏実の7人に、苦労を積み重ねてきたこれまでのこと、そんな彼女たちだからこそ歌える本作の収録曲について、あふれる気持ちを語ってもらった。

■グループの成り立ちが複雑なので、まずはそこから教えてください。最初は2014年10月に「大つけ麺博」のイメージユニット「東京トッピング☆ガールズ」として活動を始めて、結成時のメンバーは誰も残っていないんですよね?

和田 私がいました!

■そうだったんですね!でも、和田さんは一回休業していますよね?

和田 そうですね。「東京トッピング☆ガールズ」をやって、そのまま「じぇるの!」として活動を始めて、その半年後くらいに学業に専念するために一回抜けたんです。

■それで2016年に涼掛さんが入って、2017年に小林さん以外の5人が入って、その年の10月からJewel☆Neigeに改名したわけですね?

涼掛 はい。Jewel☆Neigeの1期生となります。

■そこから今年2月に小林さんが入って、いまのメンバーが揃ったと。事務所にはJewel☆RougeとJewel☆Cielというグループもいますけど、どういう関係なんですか?

青山 Jewel☆Neigeができたときに、「Jewel Garden」というプロジェクトも一緒に始動しまして、その姉妹グループとしてJewel☆RougeとJewel☆Cielができたんです。

■3姉妹のなかでは、Jewel☆Neigeが長女になるんですか?

倉田 そうですね。3グループともコンセプトが違って。私たちは雪をコンセプトに、冬の曲を中心に歌っているんです。

■いまのメンバーは他のグループで活動していた人も多いですけど、それぞれどういう経緯で加入したんですか?

涼掛 私はじぇるの!時代からずっとここにいて、みんなと一緒にJewel☆Neigeになりました。

松田 私は同じ事務所のAnge☆Reveというグループに2期メンバーとして入ったんですけど、そこで1年活動したあとに事務所のなかで組閣があって、かすみん(倉田)、ほのちゃん(和田)、りらちゃん(中川)と同じタイミングで移籍してきました。

中川 私も4年前に愛乙女☆DOLLのメンバーとして加入したんですけど、そこで2年くらい活動してから組閣で移籍しました。

倉田 私は事務所の研究生として1年間下積みをしてから、じぇるの!に入りました。研究生の時期は本当に苦しくて、厳しくて。先生からは「そんなのでアイドルになれるの?」みたいなことを言われて、まわりもみんなライバルだったので信用できなくて。でも、このグループに入ってからは、絆もあるし、お互い切磋琢磨する気持ちもあって、本当にいい仲間に出会えたなと思っています。

■和田さんも休業から復帰後は、研究生になったんですよね?

和田 そうですね。高校受験でじぇるの!から一回抜けて、復帰後は研究生として活動して、またじぇるの!に戻ってきたんです。

■4人が同じタイミングで入って、その半年後くらいに青山さんが加入していますよね。

青山 私は違う事務所のグループで5年くらい活動していたんですけど、大学を卒業して、一度就職したんです。でも、これなら自分の夢がもっと叶ってからでもできるし、もう一度アイドルに戻りたいと思ったときに、ちょうどじぇるの!と出会ったんです。それで「ここに入りたい!」と思って、実際に入ることができたんですけど、2カ月で名前が変わってJewel☆Neigeになりました。(笑)

■まぁ、メジャーデビューもするので、結果オーライということで。(笑) 小林さんは2月に入ったばかりですけど、1月にやっていたオーディションに応募したんですか?

小林 はい。でも、実はオーディションが始まる前に応募していたんですよ。たまたまツイッターでJewel☆Neigeさんを知って、一目惚れして事務所のオーディションに応募したら、「ちょうど2日後からJewel☆Neigeで募集する予定だったんだよ」って言われて。「こんな奇跡があるのか!」と思って、改めてJewel☆Neigeのオーディションに応募し直したんです。

■それで無事合格して。じぇるの!時代はメンバーの入れ替わりも激しかったみたいですけど、Jewel☆Neigeになってからは脱退もグンと減っていますよね。何が変わったんですか?

涼掛 Jewel☆Neigeになってからもメンバーが変わることはあったんですけど、たぶんいちばん団結力が高まったなっていう出来事があって…。

■何があったんですか?

涼掛 あの…、大げんかと言いますか、みんなで言いたいことを言い合ったときがあったんですよ。みんなの気持ちを一回整理しようって。そのときに何かが弾けたというか、このメンバーでがんばっていこうってなって、そこに杏実ちゃん(小林)もオーディションで入ってきてくれて、いまの形になったのかなと思います。

■それはいつ頃の話なんですか?

涼掛 去年のワンマンライブあたりですね。11月くらい。

■めちゃくちゃ最近じゃないですか!それまではすれ違いみたいなものがあったんですか?

涼掛 仲はよかったんですよ。でも、中身までわかりあった関係にはなれてなかったと思うんです。

■その話し合いは、どんな内容だったんですか?

涼掛 「私はこう思ってる」とか、「でもこうじゃないの?」とか、「こういうグループになるためには、こうしなきゃいけないんじゃないの!?」みたいな言い合いをして。それで、みんなこんなにグループのことを考えているんだって、お互いわかったんです。

倉田 みんながJewel☆Neigeをよくしようと動いた結果だったから。その話し合いがあったおかげで、みんなが同じ方向を向けたと思うんです。

■殴り合いとかはしてないですか?

涼掛 殴り合いはしてないです。(笑)

中川 ただ、怒鳴り合いはありました。

■えーっ!誰と誰が?

中川 和田さんが。

青山 怖かったよ〜。

和田 自分で言うのもなんなんですけど、普段は端で体操座りしているタイプなんですよ。でも、このときばかりはちょっと、しかも最年少の松田さんに怒鳴ってしまって、「ごめんなさい!」と思いながら。

■何が原因で怒鳴ったんですか?

涼掛 私たちって、友達でもなければ、完全に友達じゃないわけでもないというか。仲よくしていきたいけど、それだけじゃ仕事として成り立たない関係だから、それについて話し合ったときに、そういうことが起きたんです。

倉田 みんな泣きじゃくって。

涼掛 仲がいいからこそ言いたくないこともあるし、でも言わなきゃいけないこともあるから。

■松田さんはまだ高校生ですし、難しいですよね。

松田 いやぁ、でも仕事なので。

涼掛 みんなダメージは負ったと思うんですけど、その分、強くなれたと思います。

■その甲斐もあってか、メジャーデビューが決まって。みなさんにとってメジャーデビューとは?

涼掛 はじまりの一歩だと思っています。最初に聞いたときは、メンバーが抜けること(2月に桜井ゆいの卒業)も決まっていたので、不安も大きかったんです。でも、さっき話したように、いまは団結も高まって、期待が膨らんでいる状態です。

中川 (松田に)ずっとメジャーデビューしたいって言ってたよね?

松田 メジャーデビューしないと始まらないなと思っていたので…。

■なんで始まらないと思ったんですか?

松田 やっぱり自分が目指しているようなアイドルさんは、みんなインディーズからメジャーデビューを果たして大きくなっているので。あと私自身も、もともとメジャーデビューしているグループに途中から入った身だったんですけど、Jewel☆Neigeに移籍が決まったときに、今度は自分の手でメジャーデビューを掴みたいなっていう想いがあって。

■前のグループのこともあるから、メジャーデビューに対して強い気持ちが?

松田 はい…涙出てきちゃった。(笑)

■そういう意味では中川さんも。

中川 私が愛乙女☆DOLLに在籍していたときはメジャーじゃなかったんですけど、私はアイドルをけっこう長くやっていて、ずっとメジャーデビューが夢へのスタートの一歩だと思って、北海道から東京に出てきたんです。それでJewel☆Neigeとして活動して、このメンバーならいけるんじゃないかと思っていたので、こうして夢に近づくことができてよかったなと。ここからもっともっと、みんなと一緒にがんばっていきたいです。

■ここにたどり着くまでに、それぞれストーリーがあるわけですよね。

青山 本当に苦労人が多いグループだなと思うんです。そんなメンバーたちが揃って、いまメジャーデビューという第一歩を踏み出せるのが、すごくうれしいですし、本当に幸せなことだなと思います。