KID PHENOMENON VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

ニューアルバム『KIDS00’s』に詰め込んだ7人の「ありのまま」と「自分らしさ」。

KID PHENOMENON from EXILE TRIBEが6月17日にニューアルバム『KIDS00’s』をリリース。オーディションを経て、2023年にデビューしたKID PHENOMENON。自らのジャンルに「TOKYO NEO POP」を掲げて、あらゆる音楽を作り出している彼らの今作は、「自分らしさ」や「ありのままの姿」にフォーカスした一作になっているという。今回のインタビューでは、夫松健介、遠藤翼空、岡尾琥珀、川口蒼真、佐藤峻乃介、山本光汰、鈴木瑠偉の7人に、さまざまな方面からアルバムやグループのことを訊いた。

■デビューから3年ですね。デビュー当時の3年前の自分と一番変化したことはなんですか?

山本 一番変化したのは、美しさです。(笑) 説明しますと、オーディション期間中の写真を見るとあどけないんですよ。ちょっとふっくらしていて、もちもちしている感じもするし、肌も白いし。それが今は大人の顔というか、歳を重ねて男らしくなったと思っています。

遠藤 僕はデビュー当時より決定力がつきました。昔は優柔不断だったんです。どっちつかずで人の意見に流されていたんですが、何かを決める時に「ここで考えてもしょうがないから、とりあえずやってみよう」というふうに決定力がつきました。

岡尾 僕は3年前に比べてすごくハッピーになったと思っています。当時はスカしていた部分があったんですが、3年間メンバーといると、取り繕うことをやめようという気持ちに至りまして、しかもやっぱり元気が一番で、今は笑顔が世界を救うと思っています。

鈴木 僕は行動力が広がりました。何事においてもそうです。いろんなところにも行けるようになりました。

夫松 僕は3年前から爪の長さが変わったかな。この3年間でネイルに目覚めました。(笑) ネイルが大好きで、ビジュアルに関しても一番変わったんじゃないかなと思うんですけど、その中でも爪の長さが一番変化したかなと思っています。

川口 自分はやっぱり身体が変わったかなと思います。身長も伸びたんですけど、今の1/2くらい細かったんです。それこそダンスを踊っていても、もう支えきれなかったくらいなんですが、デビューしてから筋トレにハマった時期もあって、胸板も厚くなりました。

佐藤 僕も美しさです。(笑) 美容力です。美にハマりました。デビューした後くらいからですが、たくさんの人に見てもらう職業なので、自分を見つめ直した時期に「肌を綺麗にしよう」と思って、美容力を身に着けました。

■みなさんいろいろと変化していますね。そして今作の『KIDS00’s』ですが、このタイトルにはどんな意味が込められているのでしょうか?

夫松 このアルバムは僕たちの「自分らしさ」や、「ありのままの姿」にフォーカスしています。今までの自分たちは世界観を作り上げるというか、いろんなもので取り繕ろっているわけではないですが、着飾って表現していた部分があったと思うんです。今回はそれをあえてそぎ落とした姿ということで、KID PHENOMENONの名前と、自分たちが2000年代生まれということを踏まえ、サウンド感に90年代、2000年代の雰囲気を取り入れています。そういった意味で、この『KIDS00’s』という表記を使ったといいますか、2000年代のインディーズともかけつつ、「ここから改めて自分たちのスタートになる」というところも含めて、こういった題名になっています。

■確かにいろんなジャンルの曲が収録されていて面白かったです。あくまで音楽的な意味では、自分たちの音楽ジャンルはなんだと思っていますか?

遠藤 これはもう、僕たちが掲げている特別で唯一なもの、「TOKYO NEO POP」だと思います。「TOKYO NEO POP」は、音楽としてのジャンルにとどまらず、ファッションだったり、東京の分化を含めてそう称しています。自分たちもそれぞれ別々の場所で育ってきて、別々のカルチャーが好きだったりもするので、それを集約してKID PHENOMENONとして、東京のカルチャーをみなさんにお届けするという活動をしているんです。東京はいろんなカルチャーや、アニメだったり、漫画だったり、ファッションだったり、そういった街があったりして、たくさんの文化があるじゃないですか。そんな東京を、僕たちが代表してじゃないんですけど、まずは音楽をひとつの手段として、みなさんにお届けしているという感じです。

■出身地はみなさんバラバラなんですよね?

遠藤 そうです。東京出身はいないです。

夫松 自分たちがいろんなジャンルから影響されているところと、東京にいろんな文化が混在しているところは似ていると思いますし、東京という街は、いろんな文化があるからこそ、いろんな人が「自分らしくいられる場所」を見つけられるなと思っていて。そういった意味で、自分たちが今回、ありのままの姿の素敵さというところも含めて、この東京の雰囲気と言いますか、文化が混在している感じというのを世界のみなさんに発信することで、またひとつ新たなメッセージが届けられると思いますし、いろんな文化から影響された僕たちが、KID PHENOMENONというフィルターを通すことで、「TOKYO NEO POP」という新たなカルチャーが出来上がるんだと考えています。

■すごく深い話を聞かせていただきました。でもいいですね。東京出身がいないというのもいいところに見えてきます。

遠藤 とはいえ、僕たちは東京を拠点にしていて、それぞれでこの空気感が好きなところもあります。東京では自分の好きなところに行って、そういった環境を自分たちで吸収しているので、よりちゃんと東京を伝えられるんじゃないかなと思っています。

■逆にそれぞれバラバラなところに生まれたからこそ、生まれた困りごととかがあったりしますか?

佐藤 関西出身が多いので、関西に引っ張られるんですよね。(笑) 今ではもう慣れましたけど、やっぱり初期の頃はすごくびっくりしたことがありました。

遠藤 「そこまでボケるんだ……」と思いました。必ずオチが必要なんですよ。(笑) 常に何かしらボケ続けるので、終わりが無いんです。最初はすごくびっくりしたんですけど、それも少しずつ楽しめるようになりました。

■それは大きなポイントですね。(笑) それにしても、グループにトラックメーカーがいるのもいいですね。それによって生まれるいいところはどんなところでしょうか?

遠藤 自分たちがやりたいことが全部できるというのはいいところです。自分はダンスパフォーマンスを見せていきたいので、それにあたって「こういう音が欲しい」となったら、すぐに作ってもらえますし、それに限らず様々な場面で活躍してくれています。

■それはすごくいいところですね。今回は“BLUE”がセルフプロデュース楽曲となっていますが、どういった制作過程を経て、作られたのでしょうか?

夫松 スタジオにみんなでこもって、まずは曲の土台やメッセージを決めて、トラックはもう出来上がっている状態だったので、夜から朝までパート別にみんなでリリックを書きました。自分たちのリアルな気持ちを表現するからこそ、言葉選びが難しかったです。でもやっぱり聴いて下さる方には共感していただきたいですし、背中を押してあげたいんです。そういった意味で言葉選びがすごく難しくて大変でした。

■歌詞の中に「20歳のあの日」とありますが、メンバーの中にはまだ20歳を迎えていない方もいますよね?

夫松 そうですね。でもここを歌っているのは僕で、僕的にはリアルです。やっぱり20歳って多くの方が悩む時期だと思うんです。肩書きとしては大人になるけど、とは言ってもまだ子供な部分があるし、そういう心のモヤモヤや葛藤があると思うので。そういった意味で、ここはレコーディングしながらSHOKICHIさんと何回も模索して決めたところです。20歳を超えた方は「そんな時もあったな」と思えるでしょうし、同世代の方には、その葛藤に寄り添えると思います。まだ20歳を迎えていない人には、背中を押してあげられるというか、大人になることへの楽しみや不安があると思うので、そういう面で寄り添えるのかなと考えています。

■20歳になっていないメンバーたちは、どんな気持ちでこの歌詞を聴いていますか?

川口 リーダーも言っていたみたいに、もちろん背中を押してくれるものになっていると思います。オーディションの時は20歳じゃなかったメンバーもいるじゃないですか。でもこうやって7人で活動していく中で、みんな20歳になっていくので、それを僕たちも一緒に見ていますし、感じています。自分たちも上手くいかなかったり、葛藤があるので、「リーダーでもそういうこともあるんだ」と思い、背中を押されるというか、安心して20歳を迎えられる背中を見せてくれています。

鈴木 「大人になれ」という歌詞じゃなくて、「子供心を忘れずに」と言われているような気がして、すごく素敵だなと思いました。だから、この歌詞を聴いても違和感はありませんし、スっと入ってきたので、すごく共感もできて、早くこのリリックを曲に乗せたものを聴いてほしいです。きっと感動すると思います。

佐藤 今回のアルバムは等身大の僕たちが表現するからこそのものになっていると思うんですけど、“BLUE”に関しては、特にそのメッセージ性が入っていると感じています。20歳付近の僕たちが、自分たちで作詞して楽曲にしたメッセージだからこそ、等身大のものになっています。僕たちと同世代の方たちには一歩先に届いてほしいなと思いますし、共感していただける部分が多いのかなと思います。僕たちが実際に思っていることだったり、こういう活動をしていて感じることだったり、この世代の7人で同じ時を過ごして、同じことをしているのもなかなか無いことなので、いろんなことにもがいてたり、悩んでいる方たちに届いてほしいです。

山本 20歳は世の中的に大人として扱われる歳なんですけど、別に心が大人になるわけじゃないし、子供心というか、好奇心もそうですし、何かに挑戦する気持ちもありますよね。それをありのまま、素直な気持ちで書いていただいたのがこの歌詞だと思います。自分たちは大人っぽい印象を持たれることが少なくて、年齢差も若干あるんですが、一番上にいるリーダーがちゃんと周りを見てくれて、周りと触れ合うというか、関わるのが大事だと本気で思っているから、「23歳だから大人っぽい」ではなく、ちゃんと僕たち10代に向けて向き合ってくれる姿勢を、10年以上見て来たので、そういうところが好きです。昔はもう「自分、自分」という感じだったんですけど、いざグループのリーダーという立ち位置になった時に、やっぱりちゃんと周りのことを見ているなとわかって、本当にすごいなと思います。

■べた褒めじゃないですか。いいリーダーなんですね。ところで、いただいたプロフィールには、みなさんの「自分のポジション」が書かれているのですが、実際、みなさんが思っているメンバーそれぞれのグループ内でのポジションはどんなですか?隣の人について語ってください。

佐藤 蒼真は見守り役じゃないですけど、客観視してくれるアウトポジション担当です。僕たち7人は、「わーっ」と意見を出したり、それぞれがやりたいことが多かったりして、「あれやりたい」とか、「これしたい」とかがあったりするんですけど、いつも客観視して意見を言ってくれるんです。冷静で、折衷案を出してくれたりするので、一歩引いたところから見てくれる立場になります。

川口 健介は言うことなしの頼れるリーダーです。プライベートの時は一番子供心がありますし、探求心もそうなんですけど、何事にも全力で取り組んで、全部楽しんで、元気なんです。リーダーがそういう感じであるからこそ、メンバーも伸び伸びできると感じますし、KID PHENOMENONらしさというのは、健さんがリーダーじゃないと絶対に出て来ないと感じます。でも、それはやっぱり、締める時は締めるところもそうですし、元気でありながらも、グループのことを一番に考えて、今グループのために何をすべきかとか、ひとりひとりに対して何をしてあげるべきかをよく考えていて、最年長としてもリーダーとしても頼もしいですし、年々「この人がリーダーじゃなかったら、今のKID PHENOMENONの良さは出ないな」と思わされます。

夫松 瑠偉は末っ子ではあるんですけど、一番情熱的なんです。クランプを武器にしているのですが、クランプは反骨心とか、怒りの感情をダンスに投影していくんです。そういった意味で、すごく勝負心というか、負けず嫌いという部分が強いなと思います。そう聞くと「グループとしてはどうなの?」と思うかもしれないんですけど、そこの塩梅はよく取れていますし、「ここは行ってくれ」と任せたら、絶対にぶちかましてくれるので、末っ子ではありますけど、頼りがいもあります。でも、楽屋にいる時とかは、ひとりでずっと何を言っているのかわかんなくて、そんなところはすごく末っ子だなと思う時もあります。でも本当にカッコイイ男だなと思います。

鈴木 琥珀はいい意味で年齢を感じさせないというか、若いです。僕と同い年みたいな感覚なんですけど、一応上から3番目なんですよね。(笑) わりと離れているっちゃ離れているんですけど、それを感じさせないポテンシャルがあります。いい距離感の友達です。

岡尾 翼空さんは、お姉さんかな。(笑) 良い意味で独特な人間だと感じていまして。みんなが考えてもいないようなことを考えてくれますし、すごく面白い人間でもあります。歌もすごく上手で、ストイックだし、たまに何言ってるのかわからないこともあるんですけど、それが翼空さんの良さと言いますか、独特な感性をお持ちなので、そういうところがグループのスパイスになっています。だから一番お姉さんというか、みんなのことを後ろから見守ってくれて、冷静な判断をしてくださる方です。すごく面白い人間ですし、唯一無二な存在でもあります。メンバーを見守ってくれるので、やっぱりお姉さん的な存在だなと。(笑)

遠藤 光汰は面白いオモチャ箱みたいな人です。(笑) 僕たちの間だけなんですけど、お互いに面白いことをさせ合うんです。その引き出しの多さが個人的に好きで、そういう面白い面ももちろんなんですけど、知識もすごく詳しいものがあったり、自分の好きなものに関してはすごく深掘って、ちゃんとみんなに説明できるまで勉強するので、たくさんの武器を持っている面白いオモチャ箱だと思います。

山本 峻乃介は一言で言うと、びっくり玉手箱です。(笑) 出会った当時は黒髪で、幼さが残る顔立ちだったんですが、僕たちずっと7人でいますし、KID PHENOMENONというグループに属してから、峻乃介はさらにカラーを増して、出会ってから今に至るまで、すごく変化したなと思っています。