全員が再挑戦のアイドル。新生キラフォレが現体制での初アルバムを語る
昨年1月に一挙6名が加入し、全員が過去に別のグループで活動経験を持つということでも、大きな話題を呼んだ煌めき☆アンフォレントが、現在の6人体制では初となるアルバム『新宇宙±ワープドライブIII』を完成させた。まるで彼女たちの歩みをなぞるかのように歌われる新曲をはじめ、現体制で再録した過去曲も多数収録した本作は、今のキラフォレを知るには欠かせない重要資料であると同時に、想い続けることの大切さを教えてくれる現在進行系の教本にもなっている。達家真姫宝、白瀬乃愛、神谷美玲、桐下愛未、穂村ゆうか、羽純凜の6人に、怒涛の1年を振り返ってもらいながら、アルバムについて語ってもらった。
■今のメンバーは加入して1年が経ちましたけど、この1年どうでしたか?
桐下 濃かったです!
穂村 もう5年間くらいの内容だったというか。最初は前体制での楽曲に加えて、新曲も覚えていかなければいけなかったんですけど、嬉しいことにイベントにもたくさん呼んでいただけたので、それを同時にやっていくことが大変でした。でも、すごく楽しみながらできた1年間だったなと思います。
■どのくらいの曲数を覚えたんですか?
桐下 新曲含めて20曲くらいですかね。
白瀬 序盤でガッと覚えたので、それが大変でした。ライブが終わってからも夜遅くまでレッスンして、ライブの合間にもレッスンして。今はだいぶ慣れましたけど、初めは本当に怒涛の日々でした。
■達家さんは1年で20曲とか、前に所属していたグループでは珍しくなかったんじゃないですか?
達家 前のグループから自分で覚えることは当たり前だったんですけど、やっぱりライブの合間とかに覚えるのは大変でした。それと大人数だった前のグループと比べて、歌うところが増えたので、もう頭がいっぱいになっちゃっていました。
■確かに歌割りは違いますよね。1年やって、メンバー内での役割分担もできてきましたか?
白瀬 みんなキャラが違うので、活躍する場所も違っていて。まきちゃん(達家)だったらグラビアとか個人のお仕事でがんばっていたり、それぞれ自分のできることをしっかりできたのかなと思います。
■最年少の羽純さんはどんな役割なんですか?
羽純 まだ10代なので、10代担当です!
■あと1ヶ月足らずで20歳ですよね。(笑) しかも早生まれなだけで達家さんと同い年だし。
達家 一応同い年なんですけど年下です!
■そこは大事なところなんですね。(笑)
白瀬 (羽純は)ムードメーカーですね。
神谷 いてくれるだけでみんなが笑顔になる。
桐下 でも人前に立つと、おとなしくなっちゃう。(笑)
■人見知りなんですか?
羽純 はい……。
■そんな達家さんは、さっきグラビアという話が出ていましたけど……。
達家 癒やし担当です!
■そうなんですね。(笑) それはメンバーに対しての癒やし担当ということですか?
達家 スタッフさんに対しても、全員です。
達家以外 えーっ!?
■メンバーは納得していないようですけど、そういうことにしておきます。(笑) 神谷さんは?
神谷 ダンスかなぁ。先生が言ったことをちゃんと覚えたいタイプなので、動画を見て違うなと思ったらメンバーに言ったりとか。だから「嫌な思いさせていたらごめんね」っていう感じなんですけど、パフォーマンス力を上げたいという面では、ちょっとがんばっています。
桐下 でも、ありがたいよね。
白瀬 いちばん気づいてくれるんです。自分のことだけじゃなくて、全体のバランスを見て指摘してくれるので。
■桐下さんはグループではどんな役割ですか?
桐下 自分はサポート役というか。何か困っていたら一緒にやりたいし、「私、やろうか?」って。なんでも支えたい人です。
白瀬 何を任せても完璧にやってくれるんですよ。
達家 お母さんみたい。
桐下 もうおばあちゃんなので……。
■お母さんを飛び越えて。(笑)
白瀬 頼りにさせていただいて。縁の下の力持ちです。
■そんな白瀬さんは?
白瀬 えー、私は……。
桐下 歌とか圧倒的に上手いし。
神谷 リーダー的な。
達家 まとめてくれます。
羽純 かわいい!
白瀬 リーダーでもなんでもないんですけど、去年は1年を通していろいろ挑戦させていただいて。ソロのライブにも出させていただいたり、それこそグラビアというか、DVDを出させていただいたり……がんばりました。
■穂村さんのグループ内での役割は?
穂村 私はよくしゃべるので、他のグループの子と交流を深めたたり、ラジオとかでしゃべったりする感じの人です。
白瀬 コミュ力が高くて愛嬌があるんですよ。挨拶とかも率先して明るくやってくれるので、めちゃくちゃありがたい存在です。
穂村 私は全人類の味方でありたいと思っているので!
■素晴らしいですね!そんな1年を経て、この6人になってから初のアルバムがリリースされますけど、新曲もあり、みなさんが加入する前の曲の再録もあり、どんな作品になったと感じていますか?
白瀬 この6人の色が前作(昨年3月に7人体制でリリースした『新宇宙±ワープドライブII』)よりもさらに濃く出ているというか。聴くだけで6人それぞれの個性が伝わる作品になったと思います。
■前のアルバムではまだ手探りなところがあったんですか?
神谷 そうですね。入ってすぐにレコーディングだったので。正直に言うと、曲名も読めないまま歌っていました。
■特殊な読み方の曲が多いですもんね。(笑)
穂村 前作を出した時は、煌めき☆アンフォレントというものに馴染むので精一杯すぎて、「やらなきゃ」という感じだったんですけど、今回は楽しく自分を出しながら作れたと思います。
■今のキラフォレの特徴というか、グループとして掲げているものはあるんですか?
桐下 宇宙発なので、宇宙はコンセプトにはずっと置いています。
穂村 6人体制になって、ライブの迫力というか、「力強くなったね」と言われることが多くて。みんな元気なので、そういうところが今の6人になって変わったところかなと思います。
■元気なグループという感じなんですか?
羽純 (元気なポーズをする)
■動画じゃないので声を出していただけると。(笑)
羽純 すいません!
白瀬 もちろん元気というのもあるんですけど、キラフォレには明るい曲も、切ない曲も、ちょっと儚い曲とかも、いろんな楽曲があるんです。そういう表現の幅は、以前にも増して広がっていると思います。それと、想いを伝えるということも大切にしていて。ただライブでワイワイできるだけじゃなくて、そこにメッセージ性もプラスできたらいいなと思っているんです。
■そのメッセージ性という部分では、アルバムリード曲の“再生▷ランダムランド”は、みなさんの歩みと重なる部分もあるのかなと感じたんです。「運がないな なんて軽く 言いたくないです愛するものに」という歌詞は、今までの苦労と重ねられるし、「つまりは 全部が一つだっていうことだ」も、その苦労があったから今があるという意味なのかなって。
桐下 どちらかというと、聴いていただいている方に、明るい気持ちになってもらったり、元気な気持ちになってもらったり、そういう想いの方が強くて。「いいこともみんな順番に巡るよ」みたいなポジティブな歌だと感じているんです。きっとファンの方とかも、落ち込んだ日や嫌なことがあった日があると思うんですけど、「でも大丈夫、私たちもいるからね」って、「みんなで一緒にがんばろう」みたいな1曲だと思います。
羽純 音源で聴いても元気をもらえるし、ライブで見ても一緒に楽しんで元気になっちゃう曲です。
達家 私も元気ない時とかにこの曲を聴くんですけど、すごい元気をもらえるんです。いい曲。嬉しい。
穂村 お仕事前とかに聴いたら元気が出ますね。
神谷 サビの最後らへんに「大切なひとに 見知らぬひとにも 響きますように」という歌詞があるんですけど、本当にそれだなと思っていて。この曲がたくさんの人に広まったら、みんな元気に明るく過ごせるんじゃないかなって思います。だから、たくさんの人に届けたいです。
穂村 歌詞に「ブラックホールで泣いてる誰か 救いたい」ってあるんですけど、アイドルに救われる人って、たくさんいると思うんです。私はこの曲を本当に悲しんでいる人を救いたいという気持ちで歌っているし、自分が聴く側になっても泣ける曲だし、ライブで一緒に楽しめる曲でもあるし、いろんな楽しみ方ができる素晴らしいリード曲になったと思います。