いよいよ新月=新章へと突入!
moumoonが放つ、様々な光の世界へようこそ
moumoonから、ニューアルバム『NEWMOON』が到着した。「光」という共通のキーワードが各曲タイプ様々に伺える今作は、2人にとってこれまで以上に多彩且つ多面的な1枚。2018年には春夏秋冬4作品に分けて季節感をまとい発表された、いま自分たちがやりたいこと、発信したいことを各曲に収めた12曲と、あえてこれまで表してこなかった意外な面も表した曲の同居も印象的だ。より歌内容も明確に力強く、更に共通のビジョンが浮かびやすい、その作品内容も特徴的な今作。これまでも伝え方こそ違えど、ポジティブなメッセージを発信してきた2人であったが、今回はそれがより明瞭に我々を誘い、背中を押し、腕を引っ張ってくれる。
■今作ですが、「光」がテーマの一つにあるように感じました。光についてを明確に歌っている曲も含め、他の各曲からも希望や夢等、タイプは違えど、光に例えられる内容の曲が多い作品印象を受けたんです。
YUKA 今作を作り始めた際に、最も大事にしようと話したのが、まさに「強い心の中の光」でした。それを手繰り寄せるような曲が多い方がいいよね的な話をして。あとはそれに加え、去年1年間で春夏秋冬季節ごとに自分たちの今を届け続けてきたので、その時々の私たちを都度収められたりしているのもポイントだったりもします。
■1年に渡り季節毎に、その季節に合った曲と新曲とで構成されたアルバムを4枚発表してきましたもんね。
YUKA そうなんです。それらを通して、どんどん気持ちやパワーの高まりを感じながらのライブ活動やファンの方々との繋がりでもあったんです。そういった意味でも、どんどん光の方に向かい、最後の新しい3曲も含めて完成させられたと今では思います。リリースも新月の前日だったので、これは新月=『NEWMOON』というタイトルにしようとなったんです。
■あと、今作からはお2人の中の心機の変化も感じました。これまでのmoumoonの魅力の一つであった抽象さや雰囲気のみならず、より明瞭で明確、はっきりと伝わりやすい楽曲が増えた印象も受けました。
YUKA まさにその通りです。私たちって、これまでわりと抽象的な表現や雰囲気、おしゃれに聴こえる面を評価していただいていましたが、その先に目指しているものが実はあって。
■それは?
YUKA もう少し明確化されたメッセージというか…。それらをどうやったら出せるかをここ最近は考えていて。でも、その前に自分たちが変わらないと、その辺りも作品に反映されないでしょうし…。そんな中、2018年がすごく自分たちの中でも濃い活動が出来て、意識的にも変わっていくことも多かったんです。
■それはいつ頃からですか?
YUKA 前作アルバム『Flyways』を作り終えた辺りからでしょうか。そこからツアーを終えて、次に向かう際に、自分たちの中でも、もっと着実に歩いて行くというか。結果、「言葉とか音とか、かなりパシッとピントが合った各楽曲になったよね」とマスタリングを終えた際に、お互い話しました。
■逆に、ここまで変化した部分を魅せるのには抵抗や勇気が要ったりは?
MASAKI いや、特にはなかったです。今回、この辺りが明確に現れてはいますが、これまでの自分たちの曲にもいろいろなタイプがありましたから。サウンドもテーマや表現も幅広くやってきたし。しいて言えば、生と打ち込みの融合もですが、両極端なことも適度にやってきていて。なので、これまでの印象から驚かれる方もおられるかもしれませんが、ライブに来ている方々は、逆に「今回はこう来たか!」と思っていただけるんじゃないかな。今回は自分たち的には極めて自分たちっぽいと感じているので。
■それは?
MASAKI 特に変えようと強い意識を持って変えたものでもなく、サウンドにしても今までやってきたものの中からの発展だし、メッセージも基本ポジティブなことだけを発信してきましたからね。今回は“LED”みたいな攻めた曲もありますが。(笑) それも含め、どれをとっても今の自分たちの音楽、やりたい音楽性だったなとは感じています。
■今お話に出た“LED”では、サウンドにしろ歌い方にしろ、あえて無機質感を出されていますよね?
MASAKI 意外とファンの方々には対照的なものを喜んで下さる方も多くて。(笑) 今回の“LED”もこれまでとは違ったタイプですが、きっと驚いたり、幅を楽しんでもらえるんじゃないかと。