憧れの澤野弘之楽曲プロデュースによる大好きなアニソンを歌い、まもなくデビュー!
2021年10月〜12月に放送したTVアニメ『境界戦機』。同作品の第二部が2022年4月よりスタートする。初回放送は4月11日。この日より、新たなエンディングテーマとしてNatumi.の歌う“pARTs”が流れる。しかも、4月11日の24時より、“pARTs”の楽曲配信とMVの公開も決定。この楽曲は澤野弘之が楽曲プロデュース。“pARTs”を表題曲に据えたNatumi.の1stシングル『pARTs』のリリースも6月1日に決まった。
澤野弘之楽曲プロデュースによる、『境界戦機』第二部のエンディングテーマ“pARTs”を歌い表舞台に立つNatumi.。彼女の素顔をここにお伝えしたい。
■Natumi.さんは、地元の広島県で10代の頃よりアーティスト活動を続けてきたそうですが、2020年夏に上京し、現在に至っています。まずは、上京したきっかけから教えてください。
Natumi. 学生時代から地元でアーティスト活動を続けながら、高校時代は自分の将来の進路についていろいろと考えていました。このまま広島を中心に活動する選択肢もありましたが、「アーティストとして大きな夢を掴むために東京で勝負していこう」という気持ちが大きく膨らみ、そのために高校卒業後、いろんなオーディションを受け始めました。その中で、今の所属事務所になるSTARDUSTさんからご縁をいただくことになり、2020年夏に上京しました。
■なるほど。
Natumi. つてがなかったとしても、2020年夏の東京オリンピックが終わる頃に合わせて上京しようと決めていました。東京オリンピックは1年後に延期となりましたが、私の上京計画は予定通りに実施し、しかも、STARDUSTへの所属という形を持って東京でのスタートが切れたのは、本当に嬉しいことでした。
■2020年夏から数え、約2年弱でメジャーデビューですね。かなり順調にステップアップしていますよね?
Natumi. そこには嬉しい驚きを覚えています。いくら所属が決まったと言っても、レッスンを重ねながらプロとして必要な実力を身につけるまでには最低でも2年以上、3〜4年は経験が必要かなと思っていました。デビューという形で表舞台に立つまでは約2年ですけど、「デビューします」と言われたのは、所属から約1年後の夏で。それまでデビューの兆候などまったくなかったので、自分でも正直驚きました。
■デビューの話は2021年夏頃にはいただいていたということですか?
Natumi. そうです。昨年の7月、担当の方に呼ばれて事務所へ行った時に、「TVアニメ『境界戦機』第二部の澤野弘之さんプロデュースによる楽曲を歌い、デビューすることが決まりました」といきなり伝えられました。その時は、理解して気持ちを整理する速度が追いつかなくて、「えっ?えっ?えっ?」と頭が真っ白になりました。(笑) 意識がふわふわした中でそのお話を聞いていました。
■そうだったんですね。(笑)
Natumi. もちろんその時も嬉しさはありましたけど、なかなか実感を得るまでにはいかない状態で。自宅に戻り、気持ちをゆっくり落ち着けてから、ようやく実感が沸いてきたのを覚えています。その後、少しずつ作業が進むにつれ、本格的にスタートする実感を強めていきました。
■結構早い時期から準備を進めていたんですね。
Natumi. 『境界戦機』の放送は、第一部と第二部が立て続けにではなく、1クール置いてですけど、制作自体は立て続けでの進行だったので、楽曲制作も早めに始まりました。
■アニソンを歌ってのデビューも嬉しい環境ですが、その楽曲が澤野弘之さんプロデュースと、とても恵まれた環境でのスタートになりましたね。
Natumi. 嬉しさと同時に正直プレッシャーもありました。私は10代の頃からずっと澤野さんの大ファンで、事務所の方々にも「澤野弘之さんに楽曲を提供していただくことが、私の夢の一つです」と語っていたから、それがいきなり実現できて本当に嬉しかったです。
■澤野弘之さんを好きになったきっかけも教えてください。
Natumi. きっかけは、澤野さんが劇伴を手がけていたTVアニメ『ギルティクラウン』の音楽に強く惹かれたことでした。アニメ中で流れていた『βios』という曲に強烈に魅了され、ドイツ語の歌詞ですが、自分なりに耳コピしながらよく歌っていました。その後、TVアニメ『アルドノア・ゼロ』にもハマりだして、その作品の劇伴を手がけていたのも澤野さんでした。その時に、「あっ『ギルティクラウン』と同じ方が音楽を手がけているんだ」と気づき、そこから強く澤野さんの存在を意識するようになりました。
■Natumi.さんは、もともとアニメやアニソンが?
Natumi. 大好きです!アニメに強くハマりだしたきっかけは『ギルティクラウン』からですが、その作品を見るようになったのは、実は原作のライトノベルを中学校の図書館で見つけて、読んだことからでした。私の出身中学校では、ライトノベルが大好きな図書委員の方がいたのか、結構作品が充実していたんです。しかも当時は、ライトノベルを原作にアニメ化になる作品が多かった影響もあって、自然とアニメも観始めたので、そこからアニメ作品はもちろん、いわゆるアニソンにもハマり出しました。あの頃は大好きなLiSAさんやAimerさんの楽曲をよく歌っていたのを覚えています。
■アニメやアニソン好きということは、自分もアニソンを歌いデビューできるのは、とても嬉しいことですよね。
Natumi. そうですね。アニメ作品にも歌を通して携わっていきたいと思っていたから、その願いもいきなり叶ったのはとても嬉しいことでした。できればこれからもアニソンを歌う機会を増やしたいです。
■Natumi.さんの歌う“pARTs”が、まもなく『境界戦機』のエンディングテーマとして流れますが、楽曲の印象も聞かせてください。
Natumi. 私が“pARTs”へ初めて触れた時、みなさんがよく口にしている「澤野節」のしっかり活きた楽曲という印象を覚えました。その上で、これまで澤野さんが手がけた曲の中にはなかった要素も見えてくる、とても深みを持った壮大な楽曲だと思いました。まさにアニメのエンディングテーマに相応しい内容だと感じました。“pARTs”がどんなシーンでどんな風に流れてくるのか、この曲を聴いた人たちがどんなリアクションを見せてくれるのか、今からすごく楽しみです。
■“pARTs”の歌詞は、『境界戦機』の内容ともいろいろリンクしているのでしょうか?
Natumi. 「欠けたパズル」「描き変えよう」「組み込んでいく」など、物語とリンクしている言葉や想いが随所に組み込まれています。サビの「Because you’re the big prize to get me across the borderlines」という一節もそうです。『境界戦機』の主人公アモウは、壊れたいろんな戦機のパーツを集めては、自分の搭乗する戦機を作りあげるんのですが、そういう風に作品の根幹を成す事柄から、物語の展開を匂わせる言葉なども出てくるので、とても作品に寄り添った楽曲だと私は受け止めています。“pARTs”は、物語が進めば進むほど、歌詞に込めた想いがいろいろと垣間見えていく楽曲なのです。だからこそ、私も一視聴者として“pARTs”の解釈を深めていこうと思っています。