今作アルバム『ゆれる青春』は、今までにないラブワンの一面が見られるアルバムになった。
2ndアルバムのリード楽曲“愛せ、至極散々な僕らの日を”が、SNSで話題沸騰中のONE LOVE ONE HEART(略称:ラブワン)が、待望の3rdアルバム『ゆれる青春』を1月29日にリリース。今作は子供から大人へと成長し、進化していくONE LOVE ONE HEARTを表現した作品となっていて、「まだまだ未熟でガムシャラに突っ走るラブワン」と、「大人への一歩を踏み出した、色気と深みのあるラブワン」の2つが楽しめる作品となっている。リード曲である“物語はここから”は、未来を自分たちが切り開くんだ、という強い意志を表現した楽曲で、もうひとつのリード曲“召し上がれ青春”は、子供から大人へと成長していく中での葛藤や疑問や心の揺らぎを表現した、今までのラブワンにはなかった大人っぽい楽曲となっている。今回は、相原一心、笹原遼雅、イーチ、佐々木杏莉、矢嶋由菜の5人にいろいろと話を訊いた。
■前作“僕らのロードムービー”リリースの時以来の取材ですが、まずは昨年2024年を振り返ってみて、一番思い出に残っている出来事を教えてください。
相原 僕が2024年で一番印象に残っているのは、ドラマの撮影です。「僕らのロードムービー」という作品で、ショートドラマだったんですけど、映像の仕事はあんなにも大変なんだなと初めて知りました。でもすごく楽しかったし、いい作品になったので良かったです。
笹原 僕は昨年すごく楽しかったのは、いろいろな地方に行けたことで、今まで行ったことがなかった群馬などにも行けたのが印象に残っています。その行った先で会った人たちもすごく温かかったのが嬉しかったです。あとはその途中で「道の駅」みたいなところで美味しいものを食べたりしたのも思い出に残っています。
イーチ 私が昨年で印象深いのは、フェスにたくさん出演させてもらったことです。TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL 2024)とか、「EBiDAN THE LIVE CRUISE 2024」とか、「STARDUST THE PARTY 2024」とかで、いろいろなグループと共演できたのが思い出に残っています。いろいろなグループと関われて勉強にもなったし、たくさんの人たちに知っていただくきっかけにもなったと思います。
佐々木 私が一番印象に残っているのは、1月8日にZepp Shinjukuで開催したワンマンライブです。それまでの私たちにとっては少し大きな会場だったし、大きな壁だったのですごく不安だったんですけど、LOVEART(ONE LOVE ONE HEARTのファンネーム)のみなさんの協力もあって、ラブワンファミリーみんなの力でソールドアウトできたのが嬉しかったです。それに年始めのイベントだったので、すごく素敵なスタートが切れたのが印象に残っています。
矢嶋 私は9月にやったフリーイベントがすごく印象に残っていて、“愛せ、至極散々な僕らの日を”がいろいろな方たちに届いてから初めてやったイベントだったし、自分たちにとってもたくさんの人たちが集まってくれたのが目に見えて体感できたイベントだったので、登場して1曲目が“Glory Dayz”だったんですが、その曲で振り返った瞬間の光景を今でもすごく覚えています。
■前回の取材の時に「I’M A SHOW」でのワンマンライブに向けての意気込みをお聞きしましたが、そのライブが12月に開催されました。どんなライブになりましたか?
相原 この前のライブは2部制で、企画とかMCとかはあまりなく、歌とダンスで魅せるといった構成のライブだったんです。それに「初めてライブにいきます!」というお客さんも多かったので、いつも通りのライブのはずなのにすごく新鮮な感じがしました。
笹原 今回の「I’M A SHOW」でのワンマンライブは、前半部分にドラマのダイジェストを入れ込んだ構成で、ドラマの世界観とパフォーマンスの融合が見どころでした。いいライブに出来たし、すごく楽しかったです。
イーチ 今回のワンマンライブは、チケットを取れなかった方もたくさんいると聞いていました。ライブに向けて、自分の中で「この曲はこうしよう」とか、自分のこだわりが強かった1日で、曲によっても変化をつけたパフォーマンスを心がけました。自分の中ではすごくキュッと締まった1日だったと感じます。
佐々木 今回のライブはありがたいことに、結構早い段階からソールドアウトしていたので、来られなかった方たちも多かったんです。まずはその日会場に来てくださったみなさんに届けるという気持ちと、それを飛び越えて来られなかったみなさんにも気持ちが届くようにとライブに臨みました。今回初めて来てくださった人たちも多かったと思いますけど、「次も絶対に行きたい」と思ってもらえるようなライブにしようと、みんなで力を合わせて挑んだので、より音楽をみんなで共有できるライブが作れたんじゃないかなと思います。
矢嶋 今回のライブは早めにソールドアウトできたのがすごく嬉しかったんですけど、逆にLOVEARTのみなさんが「チケットが取れなくて、来られなくて悔しい」と思ってくれている状況がすごくもどかしかったです。でも、それほど私たちに会いたいと思ってくれている人たちがいるというのが知れたのも嬉しかったです。次のライブの会場は客席の数が今までの倍以上になるので、もっともっとたくさんの人たちに見に来てほしいし、私たちも少し大人になったので、大人のカッコよさも見せられるようなライブにしたいと思っています。
■そんな中、今回は待望のニューアルバム『ゆれる青春』がリリースされますが、アルバムが出来上がってみての感想はいかがですか?
相原 「僕たちが子供から大人に成長していく様を表現していく」というのがアルバムのコンセプトです。リード曲の“召し上がれ青春”はすごく大人っぽい曲になっていたり、逆に子供っぽい一面が見られる曲があったり、大人、子供関係なく楽しめる曲があったり、僕らの先輩のKEVINさんが作詞・作曲してくれた曲もあったりと、今までにないすごくいいアルバムになったなと思います。
笹原 今一心も言っていたんですけど、今までにないラブワンの一面が見られるアルバムになったと思います。今回は今まで挑戦してこなかった、エレクトロ・スウィングというジャンルにも挑戦してみたり、新しい刺激をたくさん受けましたし、早くみなさんにも聴いてもらいたいなと思います。
イーチ 今回はリード楽曲も2曲あって、“物語はここから”は、「前向きに突き進んでいこう」というメッセージが込められた学生らしい真っ直ぐな曲になっています。もう1曲の“召し上がれ青春”は、すごく大人っぽくて、歌い方も今までと違う感じで、ダンスも社交ダンスを取り入れたものになっているので、パフォーマンス面でも楽しんでいただける曲になっていると思います。
佐々木 今回は私たちの3枚目のアルバムになるんですけど、今の私たちの、その時、その時の私たちにしかできない表現だったり、歌だったりを活かした楽曲が詰め込まれているので、まだ無邪気なラブワンと、少し大人になった深みが増したラブワンの二つの面を感じてもらえるアルバムになりました。今までの2作のアルバムと聴き比べてもらったら、その成長過程も楽しんでもらえるんじゃないかと思います。
矢嶋 今回のアルバムは衣装も少し大人っぽくなっていて、制服なんですけど、すごくアレンジされていて、学生の時よりも少し開放感があるものになっているので、そこからも大人を感じてもらえると思います。楽曲もいろいろな雰囲気の曲が揃っていて、前作アルバムと比べても少し落ちついた曲が増えたなと感じます。でも急に大人になる感じではなく、私たちもまだまだ子供な一面もたくさんあるので、そんな『ゆれる青春』を一緒に感じてもらえたらいいなと思います。
笹原 いい意味で等身大で表現ができているというのが、僕らの強みなのかなと思いますね。
相原 今作のアルバムが出来上がって、男子メンバーで話していたら、「1枚目のアルバムに比べてみんな老けたな」という話になりました。(笑) 男子曲は特に声が変わって低くなっているし、ラップの声も全然違うものになっていたので、今回のアルバムを聴いて、みんなで「おーーーーーっ!!」となりました。
■今言ってくれたように、今作のアルバムは「子供から大人への一歩」をテーマにしていて、“無邪気でガムシャラでまだまだ子供なラブワン”と “大人への一歩を踏み出したラブワン”の2つを表現しているとのことでしたが、みなさんはまだまだ無邪気な子供でいたいですか?それとも早く大人になりたいですか?
相原 僕は最近19歳になったんですけど、今はもう早く二十歳になりたいですね。でも二十歳の区切りを越えたら、そこでストップしたい。(笑)
笹原 僕も同じで早く二十歳になりたいです。「見た目は二十歳超えてる」とよく言われるんですけど、でも僕とイーチはもうちょっとなので、早く二十歳になりたいです。二十歳になったら出来ることがたくさんあるので、それも今からワクワクしています。
イーチ 私も一心と同じで19歳になりたての頃は「早く二十歳になりたい」と思っていたんですけど、もう少しで二十歳になるのを目前にした今は、十代だから許されていたことや、親に頼れていたことも考えると、まだ二十歳になりたくないという気持ちが強くなってきました。(笑)
佐々木 私はもう二十歳になって、もう少しで21歳になるので、二十歳を超えてしまったら、まだ子供のままでいたいというか、無邪気なままの気持ちでずっといたいなと思いますね。
矢嶋 私はもうずっと子供のままでいたいです。周りの大人の人たちが大変そうに働いているのを見ると、大人にはなりたくないです。(笑) それに今の学校生活がすごく楽しいので、まだまだ友達と制服を着て遊びに行きたいです。ずっと子供のままでいさせてください!(笑)
■それでは今作の収録曲についても詳しく話を聞ければと思いますが、まずはリード曲の“物語はここから”ですが、この曲の聴きどころや注目ポイントを教えてください。
相原 “物語はここから”は、まっすぐに思いを伝えられるような曲だし、ライブでのパフォーマンスも迫力ある曲になっているので、まずは音楽を聴いてもらって、それからライブにも足を運んでもらって、ライブを見てもらったら嬉しいです!
笹原 僕はこの曲はMVにすごく注目してもらいたくて、この曲のMVの流れをフルで見てもらったら、僕らの無邪気な部分と、逆にちょっと大人っぽい部分と、ちゃんとその二つが別れて表現されているので、このアルバムのテーマにも通じている部分があると思います。それに歌詞の良さがラブワンの良さでもあるので、この楽曲を老若男女いろいろな人たちに届けたいと思いますし、きっとみなさんの心にも刺さる曲だと思います。
イーチ ラブワンの曲は「何を言われても自分らしくいこう」という曲が多いんですけど、この曲の歌詞もまさにそれで、すごく勇気をもらえる楽曲だと思います。パフォーマンスしている時も、すごくこの歌詞がみんなに伝わるようにと考えながら歌っているので、ライブではぜひそこに注目して聴いてもらえたら嬉しいです。
佐々木 私はこの“物語はここから”は、今の私たちの決意が詰まった曲だと思っていて、歌詞にもあるように、「曖昧でも 一瞬でも 偶然でも 運命を切り開け 今」というところが、私は大好きなんです。“愛せ、至極散々な僕らの日を”がきっかけで、少しずつ知ってくれる人たちが増えていった今の状況を切り開いていくのは私たち次第だと思っているので、これを一瞬の出来事にせず、この勢いを止めずにこの先の物語に繋げていけたらいいなと思います。2025年はこの曲を私たちの自己紹介曲のつもりで歌っていきたいと思います。
矢嶋 この曲は歌詞に「教科書」とかも出てきて、学生感もあるので、今の学生のみんなにも響くと思うし、大人の世代の方たちにも「そんな時代もあったな」と思ってもらえると思うし、いろいろな世代の方に届いたらいいなと思います。この曲はフジテレビ「めざまし8」で11月度のエンディングソングにもなっていたので、それで知ってくれたという方たちもいらっしゃったし、もっとこれからもたくさんの人たちに届けていけたらと思います。
■前回は“僕らのロードムービー”にちなんで、「自身が作る映画があるとしたらどんなタイトルにしますか?」という話を聞きましたが、今回は“物語はここから”にちなんで、ここから始まるみなさんの物語はどんなストーリーになるか、理想のストーリーを教えてください。
相原 僕の理想のストーリーは、もっともっとたくさんの人たちに僕たちを知っていただいて、楽曲ももっと流行ってグループが大きくなっていくことです。何歳になっても僕たちの楽曲を聴きたいと思わせられるような、時代にとらわれない世界観を持ったグループになっていきたいです。
笹原 僕たちが目標としているAAAさんのように、東京ドームを始めとする5大ドーム公演が出来るようなグループになっていけたらいいなと思います。来年にはその夢が実現してたらいいなと思います。(笑)
イーチ 私は本当に歌うことが大好きなので、一生ガチで歌を続けていきたいと思っているので、このグループのメンバーともずっと一緒に仲良く歌を歌っていられるのが理想です。それにいつまでも自分らしく、軸はブレずにやっていけていたらいいなと思います。前回言った「イーチの歌大好きチャンネル」の開設もきっと実現します!(笑)
佐々木 私の理想のストーリーは、サハラ砂漠で足がズボズボ埋まっても、見えないその先まで駆け抜けるストーリーで、見えないその先の未来に向かって、いろいろな困難も乗り越えて、自分たちの限界を決めずに、無我夢中でずっと走り続けていきたいです。
矢嶋 私はファンタジー要素も入れて、まずはこの世界が1日24時間ではなくなって、1日50時間になって、1日のうち10時間くらいはラブワンの活動をするんですけど、その後は国家資格を持っていたらカッコいいので、資格をとる勉強をして、私は旅行に行くのも大好きなので、海外旅行にも行って、そのためにはお金もいるのでバイトもして、あとは美味しいご飯も食べて、ライブもやって……って、欲張りセットなストーリーが理想です。(笑)
■それはもう1日50時間でも足りない気がしますね。(笑) では、もうひとつのリード曲“召し上がれ青春”ですが、この曲は今までのラブワンのイメージよりもだいぶ大人な楽曲でしたし、ラップパートもかなり特徴的でしたが、この曲の聴きどころも教えてください。
相原 この曲は洸瑛の丁寧な音域さばきが特徴で、すごく難しいと思うんですけど、ライブでもちゃんとキメてくれるのがすごいなと思います。なかなか今までにはないハモリ方をしているのも面白いと思います。聴きどころというか、ライブの見どころになっちゃいますけど、この曲は1曲を通して、男子と女子で歌うパートが特徴で、たくさんハモりながら歌う人と、激しいパフォーマンスをしている人がいて、ステージのどこを見てもエンターテイメントとして楽しめる曲になっています。
笹原 この曲は今ままではないようなリリックが特徴だと思うし、一心も言ってくれましたけど、ライブで爆発的に良さが発揮されるというか。間奏部分に高速ステップをする振り付けもあって、矢嶋由菜と、飯塚瑠乃と、僕の3人でやっているので、ぜひそこに注目して見てもらいたいなと思います。
イーチ この曲は今までのラブワンにはなかった曲調だし、歌い方も今までとは違う感じで、歌詞の1行の中だけでも場所によって歌い方を変えていたりもするので、レコーディングもすごく苦戦しましたし、こだわり抜いたし、すごく大変でした。それにCDで聴くのと、ライブで聴くのとではまた表現も違ってくるので、ぜひライブでもその違いを楽しんでもらいたいです。振り付けに社交ダンスを取り入れているのも男女混合グループならではだし、見どころだと思います。
佐々木 “召し上がれ青春”は、歌詞も今までとは違っていて、「あなた」と「私」みたいに一人称から変わっていて、なんだか大人になっている感じがします。(笑) それにその後も「楽しく無我夢中で味わい尽くすのが青春でしょ」って、「えーっ!これから何が起こるの?どうなっちゃうの?」って感じでワクワクじゃないですか?!(笑) この曲はすごく大人な新たなラブワンを見せられる曲だと思います。聴いてくれたみんなも「これからのラブワンはどうなっていくんだろう?」というワクワクも感じてもらえたら嬉しいです。実際に大人になるにつれて歌い方も深みを増していくと思うので、それも楽しみな1曲だと思います。
矢嶋 この曲は振り付けもすごく大人っぽい振りだし、歌詞にも今までのラブワンでは使われてこなかった、「あわや」とか、「邪念」とか、「奥歯ガタガタ」とか、変わった言葉がたくさんあって、そういうところからも「大人になったな」と感じてもらえると思います。でも、歌い方も曲調も大人っぽくはなっているんですけど、よく聴いてみると、まだ学生っぽいところも残っていたりもするので「すごい曲だなぁ」と思います。(笑)