Roni Kaspi × Gaku Kano VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■アルバム制作も(取材時点では)だいぶ佳境に入ったと聞きました。今語れる範囲で良いので、「こんな曲が生まれています」という話もお願いできますか?

Gaku Roniがアイデアを持ってきて作りあげた“UNAGI”は、お互いの感性が一番出てい
ると思うし、混じり合った楽曲になっているから、この曲はオススメじゃないかな。

Roni 私、食べる「鰻」も大好きだし、一緒に作った曲の“UNAGI”も大のお気に入りです。

Gaku 昨年の秋にRoniが来日した時に、アルバムのプロジェクトの制作チームの方々に鰻をご馳走してもらったんです。その時にRoniがすごく鰻を気に入り、その後、いきなり僕に「UNAGI」という曲のAメロだけ作ったデモを送ってきたんですよ。その曲を聴いた瞬間、「この曲は面白い」と僕の感性も反応し、すぐさま僕がBメロを作ってRoniに送りました。そうやって、お互いに曲のやりとりを交わしながらブラッシュアップして生まれたのが、この“UNAGI”です。楽曲自体もキャッチーだから、本当に良いコラボができたなと、お互いに思っています。

Roni “UNAGI”は最高にクールな曲です。他にも、東京という街からインスピレーションを受けて作った“Lost in Translation”と、“SAMURAI”という楽曲も、私はオススメしたいです。

Gaku Roniはすっかり日本の魅力に取りつかれているからね。(笑)

Roni 東京は世界の中でも一番好きな街です。なんならここに住みたいくらい。(笑)

■今感じている今作アルバムの魅力や聴きどころや手応えも教えてください。

Roni このアルバムを聴いたら、きっとたくさんの人たちが気に入ってくれると思います。私はそう信じてる……というか、そういう予感をすでに強く持っています。

Gaku 今作アルバムでは、Roniの得意分野でもあるサウンドデザインにすごく重点を置いて制作をしました。それこそRoniが叩いた生ドラムの音に、いろんなプロセッシングを施したことによって、現代的なサウンドのデザイン化もしています。アルバムの中で、音色面では特に従来のスタイルにとらわれない面を重視した分、Roniのセンスが活きたサウンドデザインを楽しめるところも、この作品の魅力だと僕は感じています。

Roni 今回Gakuと一緒にやれたからこそ、サウンドデザイン面でも、より自由度が高く、クリエイティブに挑めた要素は大きかったです。

Gaku 結果的に多種多彩な音楽性が楽しめるアルバムになりそうです。

■お互いにソロ作品で見せる音楽性がどこまで反映されているのか、そことはどう違う色が出ているのかも気になるところです。

Gaku 僕個人のアルバム以上に、「RONI&GAKU」では変なことをやっていると、Roniは言っていました。(笑)

Roni Gakuが「RONI&GAKU」にいろんな複雑なコード進行を持ち込んだように、技巧派面でより尖った感性を見せているし、私はよりポップな要素を強められたと感じています。だから、お互いの両極を合わせ持ったアルバムになりそうです。楽しい作品になるのは間違いないから、とにかくいろんな人たちに聴いてほしいです。

Gaku 僕もそこは同じく感じていることです。すごく面白いアルバムが出来上がりそうですよ。

■アルバムの完成を楽しみにしています。せっかくですから、「RONI&GAKU」としてユニットを組むことになった時の気持ちも、それぞれ教えていただけますか。

Gaku 僕はすごく嬉しかったです。というのも、僕はRoniに出会う前から、彼女の楽曲のファンだったからです。今でもRoniの曲との出会いを覚えていますけど、きっかけは、いつも出演しているライブハウスへ向かう道すがら、いつものようにいろんな音楽をシャッフル再生しながら聴いていた時のことでした。いろんな曲が耳に流れくる中、触れたとたん、「なんだ、この曲は!」「すごくカッコいい!」と衝撃を与えたのが、Roniの“Stay”という曲でした。その出会いをきっかけにRoniのことを調べました。そして彼女の楽曲をいろいろと聴いていきました。それがもう2、3年前のことです。まさかRoniと一緒にユニットを組むことになるなんて。(笑) 自分自身こんな嬉しい驚きはなかったし、断る理由もなかったです。むしろ、新たな活動の場ができて本当に喜んでいます。 

Roni 私も昨年秋に来日する前に、Gakuとのセッションやレコーディングのお話をいただいて、彼のアルバムも聴かせてもらったんだけど、その時から、いろんな音楽がミクスチャーされた、まるで音楽の宝石箱のような作品に魅了されたし、だからこそ一緒にセッションやレコーディングをしたいなと思っていたから、今回のユニットのお話も大歓迎でした。

■「RONI&GAKU」は、今後も活動を継続していくわけですよね?

Gaku もちろんです。3月頭にアルバムの楽曲を初披露するライブを行ったけど、それだけで終わらせるのはもったいないし、アルバムの発売日はまだ具体的には決まっていないですけど、そう遅くはない時期に出すつもりでいます。もちろんリリースのタイミングでまた「RONI&GAKU」としてライブをやりたいと思っています。

Roni 私も「RONI&GAKU」としてのライブ活動は継続していきたいし、単発ではなく、ツアーという形でいろんな地域を回れたらいいなと願っています。

■「RONI&GAKU」としてのリリースも楽しみですが、それぞれも新たなリリースを控えていますよね?

Gaku 僕は2月に“Mists”を配信リリースしましたが、この曲は夏の終わり頃にリリースを予定しているアルバムからの先行配信曲になります。その時期には、アルバムを携えたいろんな動きも作っていく予定です。

Roni 私もアルバム用にL.A.でレコーディングをした楽曲が十数曲あるから、それらを整理したうえで、新しいソロアルバムとして、そんな遠くない時期に出せたらなと思っています。わたしは日本も、日本のファンの人たちも大好きだから、ソロとしてもだし、RONI&GAKUとしても作品のリリースやライブ活動をやっていけたらなと願っています。今は、日本のファンの人たちとライブで逢いたいなという気持ちが、わたしは強いです。

Gaku そこは、僕も同じ。早くこのアルバムを完成させて、多くの人たちの耳に届けたいんですよ。この作品には、従来のジャズやポップスの世界とは異なる、新しいサウンドがあふれています。だからこそ、その新鮮な衝撃を、早くみなさんの元へお届けできるように頑張ります。

Roni 枠にとらわれない自由な音楽を、早くみなさんにお届けしたいです。楽しみに待っていてください。

Interview & Text:長澤智典

PROFILE
RONI KASPI

LA在住、2000年生まれのドラマー&シンガーソングライター。7歳でドラムを始め、バークリー音楽大学で学び、2021年、卒業直後、現代ジャズを牽引するベーシストAvishai Cohen(アヴィシャイ・コーエン)のトリオに抜擢され、アルバム、ワールドツアーに参加。アイコンであるピンクの髪色以上に鮮烈で鋭いフレーズで観客を唸らせ、全ての技術と感情を爆発させたドラムソロで世界中の聴衆を熱狂の渦に巻き込む。ジャンルの壁を軽やかに飛び越え、ジャズ、ソウル、エレクトロニカ等を自在に融合し、メロディーメイカー&ソングライターとしての才能を開花させ、最先端ポップミュージック、 EP『PONI』『Tell Me』を自身のプロデュースで配信リリース。『INTRODUCING RONI KASPI – TELL ME + PONI & more』をVIVID SOUNDよりリリース。Zildjian、Remo、TAMAといった世界的楽器ブランドの公式アーティストとしても活躍。現在、自身のソロアルバム、RONI & GAKU のアルバムを制作中。
公式Instagram:https://www.instagram.com/roniponi100/


Gaku Kano

2003年生まれ。3歳よりピアノ、5歳よりドラムを始める。東京藝術大学打楽器科を2026年に卒業。現在22 歳。ドラマー&鍵盤奏者、マルチサウンドクリエイターとして超絶技巧を誇り、鳥山雄司&神保彰(PYRAMID)という日本のミュージシャンの TOP OF TOP にその才能を見初められ Keys & Vocoder playerとして、PYRAMIDのライヴ、最新シングル “Tomorrow(feat. Gaku Kano)”に参加。 KIRINJI 最新アルバム『TOWNBEAT』収録「LEMONADE」 に Synth/Vocoderで参加。多重録音で完成させた 1st アルバムは、自身のルーツであるジャズを主軸に R&B、Breakbeats、Neo-Soul 等をクロスオーヴァー(横断)した『Experimental Jazz』(実験的なジャズ)でありながら、日本の音楽シーンを新たな時代へと導く世界水準の傑作ポップ・ミュージックとして注目されている。
公式HP:https://gaku-kano.com/index.html
公式Instagram:https://www.instagram.com/gaku_kano/

RELEASE
『Introducing Roni Kaspi -Tell Me +PONI & more』

通常盤(CD)
VSCD-3248/CR002
¥2,970(tax in)

VIVID SOUND / Chandelier Records
2025年11月26日 ON SALE

『Experimental Jazz』

通常盤(CD)
VSCD-3247/CR001
¥2,500(tax in)

VIVID SOUND / Chandelier Records
2025年7月23日 ON SALE