サイレントラプソディ VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

静岡で話題を集めているメンズグループのサイレントラプソディとは……? 

静岡市を拠点に活動中のメンズグループのサイレントラプソディ。太田克樹、伊倉啓太、絹村拓矢の3人が集まり、2022年11月に活動をスタート。2023年5月に八神滉明と一ノ瀬隼也が加わり5人編成に。そして2024年4月末で太田克樹が卒業し、5月より現在の4人の新体制で新たなスタートを切った。今年発売した初の全国流通シングル『世直しビリーバー』が、オリコンランキング5位を獲得。6月からは『大人への1秒』、『ジャスミンLOVE』、『君以外のAnswerなんていらない』の3ヶ月連続配信リリースも控えている。静岡から全国区へと知名度を広げだしているサイレントラプソディ。今回は伊倉啓太、絹村拓矢、八神滉明、一ノ瀬隼也の4人に話を訊いた。彼らの魅力をここにお伝えしよう。

■オリコンランキング5位を獲得した最新シングル『世直しビリーバー』ではポップな音楽性を示していますが、デビュー曲の『サイレントラプソディ』や、2ndシングルの『鏡』などを歌っていた、4月末にグループを卒業した太田克樹さん、伊倉啓太さん、絹村拓矢さんの3人編成時代は、歌謡曲テイストの強い楽曲を歌っていましたよね?

伊倉 おっしゃられたように、その時期は歌謡曲の雰囲気を押しだした楽曲を歌っていました。そこに新メンバーとして若さを魅力にした八神滉明と一ノ瀬隼也が、昨年4月に加入してからは、2人の魅力を活かそうと、徐々にポップな楽曲も増えだしました。それを形にして発売したのが最新シングルの『世直しビリーバー』です。その楽曲が多くの人たちから評価を得たことは、僕らにとっても大きな自信になりました。

■音楽性の変化は、メンバーたちの気持ちにどのような影響を与えたのでしょうか?

伊倉 最初の頃こそ少し戸惑いもありましたけど。ポップさを増した楽曲たちのクオリティも高いですし、何より滉明と隼也の持つフレッシュで明るい面を楽曲に活かせたことで、より幅広い層の支持を得たことも、グループにとっては大きな励みになりました。

絹村 そうだね。今でも変わらずに活動のベースにしていますけど、当初は温泉施設や商業施設で行われるイベントがライブ活動の中心でした。その頃は歌謡曲寄りの音楽性もあって、比較的年齢層の高い主婦の方々の支持を多く得てきました。そこに滉明と隼也が加入した頃から、ライブハウスはもちろん、ストリートでのライブ活動などを増やしたこともあって、10代や20代など、若い人たちの支持も強くなりました。もともと老若男女世代を超えて支持を得ていけるグループになれたらと思っていたから、そこは求めていた形に近づいたので良かったなと思います。実は元々啓太さんはロックバンドで活動をしてきた方で、僕も学生時代からダンス&ボーカルグループで活動をしてきましたし、その後、弾き語りの活動を経て、サイレントラプソディのメンバーになっています。だから、音楽性は違ったとはいえ、表現力の高さを求められるサイレントラプソディのようなアーティスト色を強く押しだした活動は、僕も啓太さんも求めていた形でした。そして滉明と隼也の加入によって、アイドル的な面も見せるようになったわけですけど、僕ら4人とも歌謡曲テイストを持ったアーティスティックな面と、アイドル性を押し出した面と、その2つを合わせ持った今のハイブリッドな形を取れているのは、すごく嬉しいことだと思っています。

■八上さんや一ノ瀬さんも、サイレントラプソディの印象について聞かせてください。

八神 僕の場合、サイレントラプソディのライブを観たことが加入へのきっかけになりました。初めてライブに触れた時から、歌唱力の高さやその表現力に強く惹かれました。啓太さんがロックバンドで、拓矢さんがダンス&ボーカルグループで活動をしていた経歴があったことは加入後に知りましたけど、あの表現力の背景にあるのはそういうことなんだと納得でした。今でこそ僕ら(八神滉明・一ノ瀬隼也)も伸び伸びと活動をしていますけど、2人とも音楽活動の経験がないまっさらな状態からのスタートでしたので、加入した当初は、歌唱力や表現力の高いサイレントラプソディの持つ魅力をなんとか壊さないようにと必死でした。

一ノ瀬 自分の場合は、YouTubeに上がっているサイレントラプソディのMVを観て惹かれたことがきっかけでした。僕も滉明と同じように、歌唱力の高さに魅力を感じて加入しました。正直、僕も未経験からのスタートだった分、不安は大きかったですが、先輩方が伸び伸びと表現できる環境を作ってくれたり、優しく教えてくれたたりしたこともあって、今では僕も伸び伸びと楽しく活動をしています。

八神 サイレントラプソディのプロデューサーである近藤薫氏が僕ら二人の魅力を活かそうと、次第にポップな楽曲を増やすようになったのも、結果的にハイブリッドな形を作りあげたことへ繋がっているとも感じています。僕らも、従来のサイレントラプソディの魅力を大切にしつつ、2人の色となるフレッシュさをどんどん出していけたらなと思っています。

一ノ瀬 自分たちが加入したことで、アイドル感が増した印象は確かにあります。でも、僕らも先輩方が築きあげてきたのと同じようにアーティスト色を出していきたいからこそ、そこもしっかりと活かし続けたいです。

■『世直しビリーバー』の評価をきっかけに、これからのサイレントラプソディはポップな要素を強めていくのかなと思っていましたけど、その辺はどうなんでしょうか?

伊倉 今、ライブでは歌謡曲面とポップな面をミックスしながら届けていますし、その2つの魅力を活かしたハイブリッドな音楽スタイルを取っていきたいと、メンバーみんな思っています。

絹村 これまでのサイレントラプソディの中心を担っていた太田克樹さんの卒業もあって、今は5人から4人体制へシフトしたばかりです。このタイミングで、SNSを通して6月から「3ヶ月連続配信リリース」と告知したように、まさに今のサイレントラプソディは転換期を迎えている時期です。かなり歌の技術の高い太田克樹さんを欠いた不安はありますけど、今は歌のみならず、ダンスの面にも磨きをかけて、何色にも染まっていける可能性を強く感じているからこそ、これから生み出す新曲たちを通して、どんな風に新しいサイレントラプソディの色を作りあげていくのか、僕ら自身も楽しみにしています。

伊倉 拓矢も口にしていたように、4人になったばかりの時は不安が大きかったですけど、これから新たに4人のサイレントラプソディを作りあげていこうという近藤薫プロデューサーの想いもあって、「6月から3ヶ月連続で新曲を配信リリースするから」と聞き、実際にSNS上で発表したことでファンの方々も喜んでくれたので、僕ら自身のモチベーションも上がっているのは事実です。まさに今、サイレントラプソディは新たな展開へ向けての大きなターニングポイントに立っているんだと思います。

■6月から3ヶ月連続で、『大人への1秒』、『ジャスミンLOVE』、『君以外のAnswerなんていらない』をリリースすることを発表しましたが、どのような楽曲なのか教えてください。

伊倉 (取材時点では)まさに今、近藤薫プロデューサーが楽曲制作を行っている時期で、僕らもまだ楽曲の概要しか聞かされていませんけど、それを述べるなら、『大人への1秒』はバラードで、『ジャスミンLOVE』は、夏っぽい明るい曲、『君以外のAnswerなんていらない』はカッコ良さを出したダンサブルな楽曲になります。

絹村 まさにサイレントラプソディに新しい色を吹き込む曲たちになりそうです。

■「3ヶ月連続リリース」についての想いも、みなさん聞かせてください。

伊倉 ひと言で言うなら楽しみしかないです。どれもこれまでのサイレントラプソディには無かった色を持った楽曲になりそうだから、この曲たちを通して4人になったサイレントラプソディの新しい色を出せたらいいなと思っています。

絹村 バラード、夏が似合う明るい曲、カッコいいダンスを活かせる曲とのことで、近藤薫プロデューサーから話を聞いただけでも、今までのサイレントラプソディにはなかった新しい色を持った曲たちになりそうです。『世直しビリーバー』がオリコンのランキングで5位を取れたのも、ファンの方々の熱い支持があってのことでした。だからこそ、今回の3ヶ月連続リリースという形を通して、またみなさんに嬉しい報告をしていきたいし、4人の新しいサイレントラプソディとして成長した姿を見せることで、応援してくれている人たちへ恩返しもしていけたらと思っています。

八神 今のサイレントラプソディは、アーティスト性とアイドル性をハイブリッドで表現していきたいと先ほど口にしましたけど、それを今回の3か月連続リリースを通して証明できるのかなと思ったら、僕らも今から楽しみです。バラードの『大人への1秒』は、歌唱力が問われる楽曲だからこそ、この曲を通して4人の歌声の魅力を改めて示していきたいと思っています。明るさやダンサブルな面を出してゆく『ジャスミンLOVE』と『君以外のAnswerなんていらない』 では、アイドル性も含めた魅力をより出していけそうなので、これからのサイレントラプソディの形を投影していける楽曲にもなるんじゃないかと期待しています。

一ノ瀬 メンバーが5人から4人になったことで、より個々の歌声にフォーカスが当たるからこそ、その曲たちを成長していく糧にしながら、さらに歌に磨きをかけたいと思っています。