宙星ぱる VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■挑戦してみたい配信ジャンルはありますか?

ぱる 歌はやってみたいなと思っています。いつも配信を始めるか始めないかのところで、悩むんですよ。やっぱり人前で歌うのは緊張しちゃうから、「よし、今日は辞めとこう!」となって、ゲーム配信を始めて……。

■ゲームをしながらちょいちょい歌い始めるのもアリじゃないですか?

ぱる 確かに。そういうのだったらいけるかもしれないです。「歌配信!」となると、ちょっと構えちゃいますし。歌うつもりではあったから、エコーを切り忘れたまま配信を始めちゃって、「エコーついてるよ!」と視聴者さんに言われて……みたいなことを繰り返しています。(笑)

■そんなこともあるんですね。今作のヴォーカルの収録はスムーズにいきましたか?

ぱる 確か1時か2時ぐらいに集まって、終わったのが夜8時くらいでした。集中していてあんまりわからなかったです。ブロックごとに何度も何度も録りましたね。

■ちょっと“猫のギャラクシー伝説”に戻るんですけど、前の曲は今作ほど時間がかからなかったのでしょうか?

ぱる そうですね。あの時は宅録だったので、自分で自分の好きなニュアンスのものを録っては送って……という感じだったんです。今回はちゃんとスタジオで録ったので、また違う形でした。

■ということは、今作はレコーディングブースで録ったんですね。緊張したでしょ?

ぱる しましたね。もう「みなさんに見られながら歌う」のがそもそも苦手だから、見られているのと、すごい機材で歌うというところで、もうガチガチでした……。

■ただ、「見られている人数」で言ったら、配信をしている時の方がたくさんの人に見られているんじゃないですか?

ぱる 確かにそれはそうなんですけど……やっぱりその道のプロの方たちに見られるから、なんか違うというか。それにリスナーの方たちは、なんでも何をやっても「ええやん!」と言ってくれるから、こっちも「何を言ってもいいか」となるじゃないですか。でも、レコーディングブースではやっぱり「ちゃんとしなきゃ……」と思いました。

■確かにそれはそうですよね。歌ってみて一番難しかったところはどこですか?

ぱる 「まんまる可愛い理想図が~」のところです。音程がちょっと独特だったので、そこが一番難しかったです。

■早口には苦労しましたか?

ぱる めちゃめちゃ大変でした。(笑) 歌のところはしっかり録った記憶があるのですが、早口部分は「宙星ぱるです!」みたいな感じで録れた感じです。台詞みたいなところは、ちょっとニュアンスをどうするかとか、タイミングみたいなものを揃えたりとか、結構そこはすんなり行ったかなっていう印象ですね。

■そうなると、意外と歌のところが苦手だったんですね。お上手なのに。

ぱる 多分、潜在意識的な「苦手」があるんです。歌よりセリフが得意だと思っているから、相対的に苦手だと思っている部分もあります。その殻が破れたら歌枠がイケるんですけど、なかなか破れないんですよ。難しいです。

■曲の中で、「ぱるらしさ」はどうやって出していますか?

ぱる セリフ調のところとか、語尾のニュアンスとかに出ていると思います。アニソンに触れすぎて出た「癖」みたいなものが多分あって、ちょっと語尾が上がるんですよ。そういうところですかね。

■現時点でなりたい自分には、どれぐらいなれていますか?

ぱる そうですね。でも、なれていると思ってます。好きなことして、ギャーギャー言って、ゲームに負けて、泣き叫んで、でもステーキ食べたらにっこりして、みたいな。

■ゲームに負けてもいいんですね。

ぱる 基本、あんまり得意じゃないんです。このあいだも9時間で終わる見込みだったゲームが12時間かかったくらいなので……でも、なんかそれも自分の味かなって思っちゃってます。ありのままでいられることが一番自分らしいのかなと思います。

■ちなみに、どんな配信をしてる時が1番自分らしくなれてると感じていますか?

ぱる ゲームをやっていて、操作が難しくて、脳のキャパシティがパンパンになって、めちゃめちゃ死にまくって「ギャー!」ってなってる時が、自分らしさ全開なのかなと。(笑) 勝てることの方が少ないんですよね。負けまくりの人生ですから。

■そんなことないですよ。さて、このインタビュー記事が出る頃にはリリースからちょっと経っていますが、ファンの皆様からの反応はいかがですか?

ぱる 反応としては「ぱるらしい」が一番多かったです。あと、「歌の部分が、声がいつもと違ってしっとりしてていい」みたいな意見がすごく多かったですね。

■言われて嬉しかったことは?

ぱる 「ぱるらしい曲」っていう感想をいただけるのが、やっぱり「正解」じゃないですか。まさにそれを作りたくてやってたので、一番自分を見ている方々が「ぱるらしい曲だね」と言ってくれたら、狙ったところに当たったというか、成功したという面で満足ですね。

■今後はどんな曲を作っていきたいですか?

ぱる ラップですね。もっとこう、「カッコよくてワルいぱる」にフィットした感じというか、結構いつも口が悪い配信をしているので、それをもうちょっと引き出した、ヒプノシスマイク的なラップ曲をやってみたいです。昔、ヒプノシスマイクの中王区という、めちゃめちゃカッコいい女の子の歌を歌ったことでヒプマイヒプノシスマイクを初めて知って、そこからヒプマイを浅く聴いているのですが、「ラップってすげぇな!」と思いました。なので、いつか自分もやりたいと思っています。

■ファンのみなさんには、この曲をどんなふうに聴いてほしいですか?

ぱる 「楽しい!」と思ってもらえる曲になっていると思うので、もう毎日でも聴いてほしいです。「ちょっと今日は疲れたな」とか、「ちょっとテンション上げたいな」という時に聴いてくれたら、間違いなくテンションが上がると思います。あとは目覚ましに使ってほしいですね。この曲で起きたら一日元気でイケるでしょ?!(笑) 「行って来い!」と背中を押せる歌になったら嬉しいです。

Interview & Text:安藤さやか

PROFILE
2020年9月侵略開始。主にTwitchで活動。宇宙から来た侵略猫であり、バーチャルYouTuber
活動は地球侵略活動の一環である。2021年12月、Twitchチャンネルを開設。2022年9月1日、Twitchパートナー認定。Twitchでのゲーム実況や雑談、映画(洋画)の同時視聴を主軸に、平日夜は毎日配信中。YouTubeではTwitch配信の切り抜き動画や歌ってみた動画を投稿している。ストリーマー専用サーバーGTA「ストグラ」では“丘猫まる”として活動中。
X:https://x.com/parrrrr_chan/with_replies
YouTube:https://www.youtube.com/@SoraphoshiCH/

RELEASE
『天晴れパラダイス』

配信デジタルリリース
https://jsr.lnk.to/appareparadise

J STAR RECORD
11月5日 ON SALE