THE BEAT GARDEN VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

THE BEAT GARDEN『光』

■MASATOさん、REIさんはビートガーデンの中でも上京組ですが、東京の街にどんなイメージを持っていましたか?

REI 僕は小さい頃から音楽をやっていて、やっぱり音楽で成功したいというのは自分の中でずっとあって。東京は情報がたくさん溢れている街という印象がありましたね。レッスンを習いたいと思っても、東京の方がスクールが多かったりするし、有名な先生が活動されていたり、選択肢が多いですよね。様々な影響を受けて東京にチャレンジしにいっているアーティストさんも多いですし、僕もそういったイメージを持っていました。ライブハウスにしても、数は東京の方が多いですし。今も感じていますが、東京は思ったことを活動にしやすい、発信しやすい場所だと思います。

MASATO 僕は本当に田舎に住んでいたんですよ、家の周りには田んぼしかないような。なので、東京はテレビの中の世界でしたね。東京っていいニュースも悪いニュースもあるじゃないですか。憧れと同時に、少し怖いイメージもありましたし、祖母からも「東京は危ないから本当に気をつけてね!」と、念押しされたり。(笑)

■上京してみて、今はどうですか?

MASATO 本当にみんないい人!当初思っていたイメージは偏見だったと言えちゃうくらい。関西の人って、見知らぬ人にも積極的に声をかけたり、こちらから声をかけたら聞いた以上のことを答えてくれるっていう温かさがあるんですよ。東京の人は声をかけてはくれないものの、聞いたことに対して答えてくれる温かさは関西と同じなので、東京の人は冷たいという印象は全くないですね。

■地域特有の温かさが東京にも感じられたんですね。

U 僕らはリリースイベントでいろんな地域に行っているんですけど、それぞれにそういった良さを感じていますね。例えば、四国の人は本当に熱量が高くて。Beemerは平均して熱量がすごいんですけど、四国のイベンターさんだったり、放送局の方々も僕らをすごく応援してくれていて。アットホームな温かさを感じますね。

SATORU 四国放送「ゴジカル!」さんは、僕らのことをよく取り上げてくださっていて、それを四国のBeemerが教えてくれて、それで僕らが初めて知ったりすることもありますよね。(笑)

■そうなんですね。そんなBeemerや応援してくれる人たちへの想いも、今作“光”には込められているんですよね?

U 歌詞の中に5つの光があるんですけど、その一つがBeemerで、他には上京時に憧れていた光、上京したからこそわかる故郷の光だったり。今でもそうなんですけど、やっぱり東京ってまだまだ眩しくて、悔しくて……。自分自身の中から誇れる光が見つけられていないからこそ、この曲を書くんだろうなと思っていて。それにたどり着くまでの自分たちが見てきた光を描いていて、歌詞には5つの光を散りばめています。

■歌詞で「住所欄を書き慣れない〜」の部分をMASATOさんが歌っていて、より上京の描写が浮かんでくるようでした。

MASATO “光”の歌詞は僕も大好きで、自分の思いをそのまま書いてくれたのかと思うくらい共感していて。まさにこの部分は「ぜひ歌わせて欲しい!」と、お願いしました。(笑)

■このメロディーだからこそ、歌詞の深みを増している気がします。

MASATO 作曲でこだわったところは、上京して感じた故郷の有り難さなんですよ。歌詞にもあるように、振り向きたくなるような場所や人があって良かったなと。それを教えてくれた東京、という切なさをメロディーに入れたくて。最初はスッと出てきたんですけど、その後の作業はかなり手が混んだなと思いますね。自分の中では完璧だと思えていたメロディーにUさんの歌詞が乗ったときに、「こんなにもブラッシュアップされるのか!」という感動もありました。

■今回、アレンジャーには“ぬくもり”でも参加された、UTAさんのお名前が。今回はどのようなやり取りをされたんでしょうか?

U メロディーと歌詞を上手く当てはめても、そこに何かしらの違和感がないと、聴いている人には引っかからないなと思っていて。ビートガーデンを好きな人たちも、この曲でもっと好きになってくれて、初めて聴いてくれた人たちも「何これ?」って、気になってくれるものが必要だなと。UTAさんは“ぬくもり”のときに、その違和感をすごく上手く取り入れてくださったので、今回もREIと一緒に中心となって制作をお願いしました。

REI メンバーだけで曲を作っていると、変な癖とか凝り固まってしまう部分が出てくるんですけど、UTAさんとスタジオに入ると、いろんな気づきをいただくことが多くて。“光”ではコーラスワークを考えてもらったときに、「こういったアプローチもあるんだ!」という発見があったり。それはビートガーデンとしても大きかったんじゃないかと思いますね。

■東京出身のSATORUさんが初めて聴いたときの“光”の印象は?

SATORU 最初はMASATOくんのメロディーだけあがってきて、それを聴いたときに、まさに「MASATOくんにしか作れないメロディだな」と感じて。そこにUさんの歌詞が入って、3人の声も入って、トラックも出来て完成した“光”を何も考えずに聴いたとき、僕が加入した当時、やたらと気合いの入っている3人の後ろ姿を見て、「自分も頑張らないと!」という感覚になったのを思い出しました。あとは、友達と渋谷や新宿に遊びに行くのと、メンバー4人でライブをしに行くのとでは、感覚が全然違うなっていうことを再確認したというか。今でもそれは感じているんですが、メンバーと一緒に行く渋谷や新宿はいつもと違っていて、なんか緊張するんですよね。周りの景色はいつも通りなんですけど、ちょっと違って見えるような気がします。

■なるほど。最後に難しい質問だと思いますが、今後ライブが出来るようになったら、全国ツアーとリリイベと、どちらを先にやりたいですか?

U リリイベですね!(即答) だよね?

MASATOSATORU うん。

REI そうですね。早くみんなと直接話したいですし。

U 曲がたくさん出来ているので、リリースもしたいですし、それがまとまってきたらツアーも周りたいです。とにかく今はそのときに取り返せるくらいの曲をたくさん作って、未来で歌えるように引き続き頑張っていきます!

Interview & Text:日野 綾

PROFILE
2016年にメジャーデビューした、自身で作詞・作曲までこなす、U・MASATO・REI・SATORUの4人からなる3ヴォーカル1DJグループ。エレクトロサウンドにエッジのきいたギターリフを織り交ぜロック要素を加えた〈エレクトリック・ダンス・ロック〉というジャンルを確立。ワンマンライブはチケットが即日完売する人気を誇る。2020年6月29日、初のデジタル配信シングル『光』をリリース。
thebeatgarden.com

RELEASE
『光』

THE BEAT GARDEN『光』

デジタル配信リリース
https://umj.lnk.to/TBG_Hikari

ユニバーサルシグマ
6月29日 ON SALE