今作のミニアルバム『vivid UK』には、一つひとついろいろな色の曲が入っているんです。
Apeaceのメインダンサー兼リードボーカルとして、グループ結成時よりダンスでグループを牽引し続け、常に中心的役割を果たしていた「ヨンウク」改め「UK」が、2ndミニアルバム『vivid UK』を10月8日にリリース。このミニアルバムのリード曲となっている“follow me”は、今までの UK とは一味違った表情を感じる落ち着いた楽曲となっていて、中毒性のあるメロディーと色気たっぷりなUKに注目したい作品となっている。また、自身が作詞・作曲した“RED SUN”は、印象的なギターリフが使われていて、耳に残るクールな楽曲に仕上がっている。今作にはその2曲を含む、バラエティに富んだ5曲が収録される。
今回はUKに、久しぶりのリリースとなる今作についてや、今後の活動のことなど、いろいろと話を訊いた。
■UKさんの取材は初めてなので、まずは音楽を始めたきっかけから教えてください。
UK 僕は小学5年生の頃からテコンドーをずっと長年やってきたんですけど、ある日、テレビでマイケル・ジャクソンさんが歌って踊っている映像を観て、一目惚れしちゃいました。僕もいつかあんなふうにステージの上で踊るアーティストになりたいという夢を持ち始めました。それまでテコンドーをやっていたこともあり、運動は得意だったので、まずはダンスから始めてみようかなと思いました。それがきっかけで今はこうして音楽に携わる仕事をしています。
■なるほど。それからダンスを習い始めたんですか?
UK いや、実は僕の父親にダンスをやるのを反対されたので、始めは自分の部屋の隅っこで自主練習していました。(笑)
■そうだったんですね。(笑) ちなみに今まで聴いてきた音楽で影響を受けたアーティストや、作品などはありますか?
UK やっぱり今まで見てきた中で最も衝撃的だったのは、マイケル・ジャクソンさんの“Dangerous”ですね。あの時代にあのパフォーマンスをしていたのもすごいんですけど、今やっても、これから未来にやっても、絶対にカッコいいパフォーマンスだと思うし、自分自身もそういうダンスを踊りたいし、そういう歌を歌っていきたいという想いが強いです。
■UKさんはApeaceのメンバーとして活躍されていましたが、ソロアーティストとしてデビューされて、グループでの活動の時と一番大きな違いはなんですか?
UK 今までのグループの時は、ステージで自分が水を飲んでいる時や、汗を拭いている時に、誰かが話をしてくれていて、カバーしてくれていたんですけど、ソロになるとそういうことをやってくれる人が居ないので、最初の頃はそういった間が空いてしまうと「何かしゃべらなきゃ……」と焦ってしまうこともあったんですけど、最近ではそういった間もちゃんと楽しめるようになってきました。
■UKさんが最近ハマっているものや、注目しているものを教えてください。
UK 最近は納豆にハマっていますね。納豆自体は昔から割と好きだったので、食事で出されたら食べていたんですけど、自分からわざわざ買って食べる程ではなかったんです。でも3年前くらいに名古屋に行った時の朝食で出てきたのを食べたら、それがすごく美味しかったんです。それからめっちゃハマってしまい、今も冷蔵庫にたくさん入っています。昨日も食べました。(笑)
■納豆に何かを足したりとか、アレンジをしたりはしないんですか?
UK タレとカラシだけの時もありますけど、キムチを混ぜて食べるのも美味しいですよ。
■今回、2ndミニアルバム『vivid UK』が、約3年振りにリリースとなりますが、完成した今の率直な感想と、久しぶりのリリースに対してはどんな想いがありますか?
UK 今作のミニアルバムで一番最初に作った曲は、最後に収録されている“Sky”という曲なんですけど、ある時に空を見上げたら、すごく晴れていて風も爽やかに吹いていたし、すごく天気が良かったんです。でもそれとはうらはらに、なにか寂しい気持ちがあったんです。その時のステージに立てていない自分の状況がすごく寂しく感じたんですね。そこで気がついたんです。「僕にとってのみなさんは空だな」ということに。やっぱりステージに立っている自分が一番幸せだし、みんなの前で歌っている自分が一番好きだなって思いました。そういった想いを言葉にしていったのが“Sky”の歌詞なんです。それをはじめ、今作のミニアルバムには一つひとついろいろな色の曲が入っているんです。例えば、韓国では「僕にハマってください」という催眠をかける呪文のような言葉の“RED SUN”は「赤」、“follow me”は「白」、“Over Killed”は「黒」、“Sky”は「青」、そして“DARA”はオシャレな曲なので「紫」といった感じで、いろいろな色のUKが見せられる作品になりました。
■今作のミニアルバムには5曲が収録されていて、それぞれ日本語歌詞が中心の楽曲、日本語と韓国語、英語を織り交ぜた歌詞の楽曲、韓国語歌詞が中心の楽曲、全編英語歌詞の楽曲など、いろいろなタイプの楽曲がありますが、それにはなにか意図があるのでしょうか?
UK 実は“RED SUN”は最初、日本語の歌詞で作っていたんです。それを日本に送ったんですけど、「曲調に対して歌詞がちょっと可愛いすぎる」と言われてしまって……。(笑) それで韓国語で歌ってみたら、みんなにカッコいいと言われたので、韓国語で歌うことにしました。それから狙っていたわけではなく、いただいた“Over Killed”は、たまたま英語の歌詞の曲だったんです。それで今回のミニアルバムはいろいろな色を散りばめたアルバムだし、歌詞の言語もいろいろあって面白いアルバムになりそうだなと思いました。
■それではそれぞれの楽曲についてもお話を聞ければと思います。まずは爽やかで軽快な“follow me”ですが、この曲を初めて聴いた時の感想と、注目してほしいポイントを教えてください。
UK この曲を初めて聴いた時、僕もすごく爽やかな曲だなと思いました。それで前のグループの他のメンバーたちにも曲を聴かせたんですけど、みんな「爽やかでUKにめっちゃ似合っているね」とか、「UKにぴったりな曲だね」と言ってくれて、すごく嬉しかったですね。特に注目してほしいのは「One time one night そうfollow me 何処まででも共に」の歌詞のところで、この曲のMVでその歌詞のパートが、自分の彼女の目線になっているんです。僕も「自分についておいでよ」という気持ちで撮影したので、ぜひみなさんもMVをチェックしてみてくれたら嬉しいです。
■そういうことだったんですね。ちなみにこのMVは青空が綺麗な昼間と、夜のシーンもありましたよね?
UK あれは日常の自分をいつも見ていてほしいということを意味していて。朝から、夜までいろいろな僕を見てほしかったんです。
■MV撮影中のエピソードや、ハプニングなどがあったら教えてください。
UK たくさんありますけど、一番と言ったらやっぱり真夏の撮影だったので、ものすごい暑かったんです。今年の夏はすごく暑かったですけど、その中でも特に暑かった日で、確か38度くらいあった日だったと思います。本当に立っているだけでも汗が出てきて、僕よりも監督やスタッフさんたちの方が暑くて大変そうでした。(笑) 重いカメラを持ちながら僕が踊るのに合わせて動きながら撮ってくださったりしていたので……。僕も自分が大変だなんて、表情に出せませんでしたよ。(笑) なので、少しでも涼しそうに楽しく撮影しようと思って頑張っていたら、すごく爽やかな映像に仕上がっていました。すごく幸せでしたね。でもあの日は夜の撮影の方も湿度が高くて、まるでサウナのようでしたよ……。(笑) ヘアメイクの人たちも汗が出る度に拭いてくれたり、メイクを直してくれたりと、本当にみなさんの熱い想いが詰まったMVになりましたね。
■すごく過酷な撮影だったんですね……。続いて2曲目は“DARA”ですが、こちらは“follow me”とはまた全然違ったタイプの楽曲でしたが、この曲の聴きどころも教えてください。
UK この曲もサビに注目してほしいんですけど、すごくオシャレなんですよ。HIP HOPみたいな感じもあって、今までにはないUKが見られるんじゃないかと思います。今ちょうどダンスの振り付けを作っているんですけど、耳に残るサビのフレーズとオシャレなダンスにぜひ注目してください。
■3曲目の“Over killed”は、全編英語歌詞ですごくカッコいい楽曲でした。この曲の魅力も教えてください。
UK この曲の魅力はブリッジの部分で、すごい高音のフレーズが出てくるんです。そこで「バーン」と上がる裏声になるところがすごくカッコいいので、大事に聴いてもらえたら嬉しいです。
■この曲は全編英語歌詞でしたが、レコーディングで苦戦したりしたところはありませんでしたか?
UK もちろん発音も大事にしたし、難しいところもあったんですけど、まずは自分がこの曲の歌詞を理解出来ているかが重要だし、心配だったので、意味をちゃんと理解して、そこにいかに気持ちを乗せて歌うのかというのが難しかったです。一番練習しましたね。一つの単語でも自分が理解できないままレコーディングに入るのは不味いなと思ったので、ほとんど歌詞を見なくても歌えるような状況まで練習してからレコーディングに臨みました。