『UtaGe! 6th One Man Live「-極宴-」』ライブレポート@Zepp Shinjuku

どの楽曲でも祭り上がる、その景色こそがUtaGe!の宴だ。

 UtaGe!史上最大規模の挑戦として掲げたZepp Hallでのワンマン公演。その目標を現実に、そして次なる宴のための糧にしようと、UtaGe!は6月30日(月)に、Zepp Shinjukuで結成3周年を祝うワンマン公演『UtaGe! 6th One Man Live「-極宴-」』を行った。オリエンタルな音色に乗せて、夏の訪れを感じさせるチャーミングなメンバーたちの姿を映した映像が流れだす。映像が進むごとに次第に楽曲も躍動する。大きなスクリーンに映し出された「UtaGe!」の文字。そこに重なるように聴こえてきたメンバーの決意の言葉。その声を受け、フロア中から熱情した声が飛び交いだす。突然上下左右から吹き出しフロア中を覆ったCo2の煙。その中から姿を現したのが、新衣装姿になった7人のメンバーたち。高ぶる感情、高まる興奮。そして……。「きっとこの手で摑んで~超えてあの星を目指すよ夜明けまで」と力強く“qp”を歌いながら、ライブはスタート。メンバーらの歌声がとても凛々しい。歌詞に綴られた思いを、それぞれが自身の気持ちに置き換えて観客たちの胸に突きつけてきた。一人一人の歌声が、強いエナジーと思いを持ってハートに突き刺さる。その言葉は確かに光を放っていた。途中で語った、「3年かかっちゃったけど、ここまで来ることが出来ました」の言葉。彼女たちは、デビュー時に掲げた「3年以内にZepp Hallへ立ちます」という夢を、今確かにつかんでいた。その実感と喜びを確かめるように、7人は「約束の場所まで」と歌いながら、約束の場所に立った喜びを、ここへ連れてきてくれた仲間たちへ伝えていた。

「世界一騒がしい宴、始めようか!」の声を合図に流れだしたのが、“さわげ!うたげーしょん”。この曲の始まりを合図に、フロアにいる観客たちが一斉に左右へ駆けだした。メンバーたちも「Zepp揺らせ!!」と気合の入った声を響かせ、この場をはちゃめちゃな宴の場に染め上げる。メンバーらが左へ右にと駆けるたびフロア中の人たちも駆けだせば、彼女たちが愛らしい猫になったとたん一緒に愛らしい猫になる様も見せていた。誰もが理性など消し去り、アゲアゲでハイテンションな姿になってわちゃいでいた「絶対絶対無限大」と歌うメンバーと一緒に、フロアのあちこちで高く飛び跳ねる景色が生まれるなど、みんなでこの場に熱狂の花を咲き誇らせていた。雅な旋律に乗せ、メンバーが「儚く散るも永遠に 僕は浮世で遊んで」と高らかに歌いだす。“アトノマツリ”だ。メンバーらの「わっしょい わっしょい」と煽る声に乗せて、フロア中の人たちも祭り上がる。ステージの上で華やかな姿で歌い踊るメンバーらと一緒に「わっしょい わっしょい」と声を張り上げるたびに、会場中が赤々と祭りあがる。一人一人の歌い踊る姿は、まるで花咲く七つの大輪のよう。いつしかこの場が華やかな熱狂の景色に染めあがっていた。この瞬間、瞬間、思いきり咲き誇ろうとする7人の姿がとても煌めいている。だから場内中の人たちが、メンバーらの力強い歌声に煽られるまま「わっしょい わっしょい」と声を張り上げていた。

ポップでチャーミングな“多分超魅力的人生”が流れたとたん、フロア中から熱いMIXの声が張りあがる。7人はカラフルな音の花びらを振りまきながら駆ける楽曲に乗せ、「あっちもこっちも祭りだ」と歌いながらわちゃわちゃした姿で弾けていた。彼女たちと同じ動きを真似ながら、フロアでもMIXしながらガンガンに祭りあがる。その景色か最強だ。ほんと、あっちにもこっちにも祭りの様が広がっていた。止まることなく“ポジティブファイター”へ。曲を重ねるごとに多彩な表情を見せながらも、しっかり祭り上がるところがUtaGe!らしい。この曲でも彼女たちは、チャーミングな様でわちゃわちゃと弾ける姿を見せてきた。このままテンションを上げて、彼女たちと一緒に毎分毎秒超ハッピーな気分で、頭を空っぽにはしゃぎ続けたい。間奏ではメンバーと観客たちが一緒にヘドバンしていく様も登場。気付いたらフロアに大きなサークルが誕生し、みんなでワイワイ祭り上がっていた。 メンバーらの愛らしい振りに合わせて、フロア中の人たちも乙女気分ではしゃぎだす。“カラフルパラレル”で彼女たちは、言葉の一つ一つを華やかに色付け、軽やかにステップを踏みながらチャーミングな姿を見せてきた。彼女たちが「ラ・パリルラwow」と歌うたびに、心が無条件で弾みだす。だから、フロアからも熱い口上が飛び交えば、7人が両隣のメンバーと肩を組んで歌う姿にあわせ、観客たちも仲間たちと肩を組んで飛び跳ねるなど、みんなで気持ちも身体も一つに思いきり騒いでいた。みんなで「オーオオッ」とシンガロングする様も胸アツだ。

「最高の熱気を本当にありがとう」の言葉を今、とてもリアルに感じている。まだライブは始まったばかりなのに、この会場はすでにクライマックスを迎えた宴の場のようだ。「みんなと過去最高を更新したいです」の言葉をリアルに感じる景色がそこには広がっていた。ここでは、「新衣装は初期衣装をモチーフにしている」ことも伝えていた。「こうして夢をつかんだ私たちだけど、まだまだいっぱい強くなれると信じてます」の言葉を受け、 “拝啓、未来へ”と続く流れが胸を熱くする。7人はこれから訪れる今以上に輝く景色を夢見て、何より「最高」と感じている今の景色を更新する気持ちで、晴れた歌声を響かせていた。一人一人が歌詞のひと言ひと言に夢と希望と未来を乗せて「君と僕で!」と明るく歌いあげるからこそ、フロアでもその想いを受け止めた大勢の人たちが沸き上がっていた。彼女たちが胸に抱いた夢が、これからどんな風に輝きを増した景色として、目の前に描きだされるのかが楽しみだ。軽やかにステップを踏みながら夢を歌う彼女たちの姿が、とても眩しく見えていた。「トワイライト空が染まって ひと夏の恋が過ぎてく」と歌う、メンバーたちの想いを強く込めた声から楽曲は幕を開けた。続く“さよならトワイライト”でメンバーたちは、ドキドキしたときめきと、でもその先に待っている切ない思いを、歌声の絵筆を通して目の前に鮮やかに描きだす。一人一人が歌のヒロインになり、胸を切なく揺らしながら歌う。その思いへ観客たちも同じように切なさを覚えていた……。と書きながらも、フロア中はずっと熱く沸き立っていたのも、UtaGe!のライブらしい景色。実らぬ恋に胸を痛めた彼女たちへ向け、最後にフロア中の人たちがガチ恋口上をぶつけてきたところも、ロマンチックだ。

突然、楽曲が荒ぶりだした。7人は、未来へ向かう強い意志や決意を、凛々しい姿と歌声に乗せて響かせてきた。“message”の歌詞に綴られたネガティブな感情を、彼女たちは次々と前を向く力にと塗りかえていく。その心の変化に共感を覚えるのは、挫けそうな弱い自分だから?!わちゃわちゃと祭りあがる様も楽しいが、メンバーたちが胸に秘めた思いを力強く説得力を持った歌声で伝えていく姿も胸を熱く揺さぶる力を持っている。“Horizon”でも彼女たちは、パワフルでスケールあふれた楽曲に乗せ、歌詞のひと言ひと言に強い想いの色を注ぎながら歌っていた。とても力強くパワフルな姿だ。でも、それくらいみずからの気持ちを奮い立てて思いをぶつけてこそ、この曲が説得力を持つことを彼女たちは知っている。だから激しくも煌めいた楽曲に乗せ、奮い立つ気持ちをぶつけていた。ずっと胸が揺さぶられていたのも、それだけ歌に本気な気持ちが漲っていたからだ。この場を夏景色へ染め上げるように、UtaGe!は“夏が終われば”を歌唱。ここまで一緒に作りあげてきた熱い景色をしっかりと胸に刻み、忘れたくない想い出にしようと7人は思いを傾けてきた。夏の終わりを舞台にした歌のように、少し切なさも感じつつ、両手を高く広げて軽やかに歌い踊るメンバーらの姿を胸にしっかりと焼きつけていた。デビュー時に誓った3周年でZepp Hallに立つという目標。それを叶えた今、彼女たちは「次は、Zepp DiverCityでライブを行う」と宣言。「このフロアを見て確信しました」の言葉が嬉しい。次に掲げた新たな夢に向って共に歩むことを、7人はこの場で、みんなと約束を交わしていた。

この場を超最高にHAPPYで華やかな夏の宴の場へ染め上げようと、UtaGe!は「楽しんだもの勝ちでいいじゃん」と、“サマママ!”をみずからが真夏の太陽のような眩しい光になって、フロア中へ楽しい刺激を次々と降り注いでいく。観客たちもメンバーと同じ動きを真似てはしゃぎ続ける。一緒にギラギラ眩しい最高の夏景色を作りあげようじゃないか。そう、この夏の主役はUtaGe!のメンバーと僕らなのだから。途中で大きなバルーンをフロアに投げ入れたメンバーたち。さぁ、もっともっとはっちゃけてしまえ。これがUtaGe!が提唱する最高の夏の宴の景色だ。さらに熱情した風を吹かせるように、UtaGe!は“U.K.U.”をブースト。このブロック、曲を重ねるごとに騒ぎたい感情へガンガン熱狂を注入していく。間奏では熱情した観客たちがMIXを上げる場面も。メンバーたちは愛らしい笑顔を浮かべながらも、身体中から沸き立つエナジーを全力でぶつけていた。「歌え空高く雲を抜け~」とメンバーと観客たちが心を一つに熱唱していく。「うちらが主人公だ」の歌詞のように、この曲の間中、みんなが主人公になってはしゃいでいた。メンバーらが「まだまだぶちアゲていくぞー!!」と力強く宣言。その上でぶつけたのが、“PARTY HIGH!!”だもの。理性のスイッチなんかブッ壊してアガるしかない。熱情した歌声でせまるメンバーたち。フロアでは、大勢の観客たちが左へ右へと大移動していく。無数のCo2が吹き荒れる中、一人一人がチャーミングさを忘れることなく、高ぶる気持ちをエナジー漲る歌声に乗せてぶつけていた。フロア中の人たちが、大声を張り上げて浮かれまくるのも当然だ。後半には、メンバーと観客たちがクラップ。その後もフロアには、民族大移動していく景色が広がっていた。

止まることなく、いや、さらにカラフルに派手派手に染め上がろうと、彼女たちは“ウルトラサマーショナル注意報”に乗せて攻めてきた。ステージの上で飛び跳ね弾けるメンバーたち。ここに極上の熱狂の景色を描きだそうと、7人が声を枯らす勢いで煽りながら、この空間を派手で華々しいワンダホーな宴の場に染め上げていった。メンバーたちがくるくる回るたびに、フロアでも回ったり飛び跳ねる人たちが誕生。曲が進むごとに上がり続ける熱。そして……“ピリラブリューション”を合図に、彼女たちが身体中へとビリビリとした嬉しい衝撃を与えてきた。高速でカラフルに爆裂した楽曲に乗せ、みんながわちゃわちゃとはしゃぎ続ける。彼女たちの歌声の閃光がステージの上から放たれるたび、脳内がカラフルにスパークしていく気分だ。メンバーたちが早口で煽る声に刺激を受け、フロアでも大きな輪を描き、祭り上がる景色が誕生した。この曲でもメンバーみんな、全力ではしゃぎ続けていた。「めちゃめちゃ熱いフロアどうもありがとー」の声が嬉しい。「私たちUtaGe!はデビューから3年間突っ走ってきました。でも、もっともっと見たい景色や叶えたい夢があります。メンバーだけだと乗り越えられなかったことに立ち向かえたのは、UtaGe!を支えてくれるみんながいるからです。みんなが宝物です。たくさんの愛をライブで返したいです」応援し、支えてくれた大切な仲間たちへ感謝の思いと消えない愛を伝えようと、彼女たちは“アオイハル”を届けてくれた。夢に夢を描いていた眩しい青春時代の自分たちの気持ちをふたたび取り戻すように、彼女たちは爽やかな声を響かせていた。その歌声に触れるたび、何度だって夢を輝きにしていたあの頃の自分に戻れる。フロア中から止めどなく響き渡るMIXの声。「君がいて僕がいて 初めて世界は回るんだ」の言葉が嬉しい。これからも彼女たちと共に眩しい景色を描き続ける約束を交わすように、この歌が胸に爽やかな風を吹かせていた。

オリエンタルで雅なイントロが流れだす。“SHINING STARS”が始まるのに合わせ、メンバーたちが華やいだ姿で歌い踊りだした。この曲でも彼女たちは夢や未来を眩しい青春の想いとして抱きしめていた頃の自分たちに戻り、力いっぱい歌っていた。この曲にも彼女たちのこれまでの心の歩み、今も変わらぬあきらめない気持ちが詰め込まれている。その言葉の数々に励まされ、勇気を胸に感じたメンバーと観客たちが、みずからを輝かせるように歌い、拳を振り上げていた。新曲の“strings”には,3年間の活動の中で彼女たちが感じ続けてきた思いや、3年間の歩みの中で仲間たちと繋がり、築きあげてきた気持ちが綴られている。これまでの歩みを振り返るような言葉を歌にして伝えるたび、勇気が漲る。一つ一つの歌詞を、今も未来へ向けて突き進む勇気や力に変えて、彼女たちはパワフルに、説得力に満ちた声で歌っていた。途中には、シンガロングするに相応しい場面も登場。彼女たち自身が7つの輝く光になって、その声を未来へと導く羅針盤にしながら歌を響かせていた。冒頭から超パワフルに熱情した歌声を響かせ、“すーぱーUtaGe!砲”がスタート。最後に彼女たちは、最強にぶち上がった景色を描きだそうと全力のパワーをぶつけ、ステージの上で華やいでいた。めちゃくちゃ気持ちが熱くなって破裂しそうだ。爆裂しそうなこの気持ちを全力でぶつけずにはいられない。後半、メンバーとフロア中の人たちが全員で手を高く上げ、一緒に「ババババン」と祭り上がっていた。どの楽曲でも祭り上がる、その景色こそがUtaGe!の宴だ。

“ハチャメチャ-極宴SE-”に乗せて、ふたたびメンバーがステージへ。アンコールは“ハチャメチャ-UtaGe!ビート”からスタート。7人が気持ちを一つに、胸の奥から沸き上がるエモい気持ちを、明るい声に乗せて歌いだす。彼女たちの歌声が、この会場にふたたび熱狂の宴の様を巻き起こす。ポップでカラフルかつキラキラした面を見せたかと思えば、熱くエモい姿も彼女たちは見せていく。この曲の間中、何度も何度も無数のCo2が吹き上がり続けていた。とても心をスカッとしながら上げていくブチアゲチューンだ。その歌声がハートにジャストミート。とにかく華やかに祭りあがればそれでいい。朝まで騒ぐ勢いで、踊り狂ってはしゃげばいい。この楽しさをさらに熱くかまそうと、UtaGe!は“最狂乱クレイジー”を歌いながら爆上がっていた。タイトル通り、クレイジーになってはしゃげばいい。「常識を蹴っ飛ばして 本能で生きること」の歌詞のように、理屈も理性も全部消し去って、彼女たちと一緒に踊り狂えばそれでいい。いや、その通りの景色がそこには生まれていた。まさに打ち上げ花火のような様で、みんなが派手に祭り上がっていた。「君と走ってく 鼓動が高鳴ってなく True song描こう 君と僕で最強のStage」の歌声を合図に始まったのが、メンバーいわく「3年間の覚悟と明日からの希望を詰め込んだ」“TrueSong”。とても爽やかやでエモメロな歌系の楽曲だ。でも一つ一つの言葉に自分たちのリアルな気持ちが記されているからこそ、一人一人がみずからの心の宣言として唱えるように歌っていた。ステージの上から吹いた声は、しっかりと心踊らせる歌の風となって届いていた。気づいたら彼女たちと眩しい僕らの時代を作り続けようと約束を交わしていた。

最後の最後に、UtaGe!はこれから始まる夏フェスの季節に向けての始まりを告げるように“サンサンサマー”をぶち込んできた。「サンサンサマー」の声にあわせて、場内中から「Oh!」の声が張り上げる。カラフルに弾けた楽曲に乗せ、フロアのあちこちで大勢の人たちが左右に駆けだした。この曲ではメンバーも観客たちも全力で声を張り上げ、「サンサンサマー 夏を駆け抜けろ」の歌詞にあわせてはしゃぎ続けていた。まさに最高に熱い夏フェスのような景色を描きだす楽曲だ。後半、メンバーらが両肩を組んで2ステを踏めば、フロアにも同じ景色が生まれていた。UtaGe!の魔法にかけられたみたいに、誰もが燃えたぎる気持ちで思いきりぶち上がっていた。「みんな大好きだー」の声を合図に、さらに感情をバーストしながら、最強に祭り上がった景色をUtaGe!は作りあげていった。UtaGe!は新曲“Strings”のサブスク配信をスタート。そして9月22日(月)には、フリーライブ『宴と最高の夏!2025』@池袋西口公園野外劇場を開催する。10月14日(火)には、 2ndアルバムのリリースも決定。それに伴うリリースイベントも次々行われるので、スケジュールを小まめにチェックしてもらいたい。

Text:長澤智典

https://utageidol.info
https://x.com/info_UtaGe

『UtaGe! 6th One Man Live「-極宴-」』@Zepp Shinjuku セットリスト
OPSE
01. qp
02. さわげ!うたげーしょん
03. アトノマツリ
04. 多分超魅力的人生
05. ポジティブファイター
06. カラフルパラレル
07. 拝啓、未来へ
08. さよならトワイライト
09. message
10. Horizon
11. 夏が終われば
12. サマママ!
13. U.K.U.
14. precursor(パーティーハイSE)
15. PARTY HIGH!!
16. ウルトラサマーショナル注意報
17. ピリラブリューション
18. アオイハル
19. SHINING STARS
20. strings
21. すーぱーUtaGe!砲

ENCORE
ハチャメチャ-極宴SE-
01. ハチャメチャ-UtaGe!ビート
02. 最狂乱クレイジー
03. TrueSong
04. サンサンサマー