Beverly VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

Beverly『INFINITY』

更なる幅や新しい特性、ポテンシャルを信じて…新要素やチャレンジが満載なBeverlyのニューアルバム

ファーストアルバムでは自身の得意とし、武器でもあるハイトーンが活きた歌の数々を、セカンドアルバムでは自身のパーソナルをより伝えるべく、そのキャラである明るくポジティブな部分を前面に出し、これまで2作に渡り自己紹介的なアルバムを発してきたBeverly。それらの確立を経て、「それ以降」と呼べるのが、このニューアルバム『INFINITY』と言える。今作は彼女の様々な側面や元々フェイバリットだった部分や興味のあったジャンルへの挑戦が耳を惹く一枚。数々の新しい側面が映え、結果、彼女の新しい可能性を更に広げることへと結びついている。もちろん彼女の核ともいえるハイトーンを活かした珠玉のバラードは更に輝きをアップ。加え、「えっ、こんな歌も歌うんだ!?」的な楽曲も次々に現れるのも印象的だ。「元々好きだったり、興味があった楽曲たちに挑戦した面もある」と自身でも語る今作。今後の彼女の歌の可能性が広がったと同時に、彼女の底知れぬ歌への適応力や今後の自身の新しい武器となることへも夢を馳せさせる1枚と言える。

■今作では、これまでになかったタイプの様々な音楽性や可能性にチャレンジしており、それらが全て想像の範疇を超えた歌唱ばかりだったので非常に驚きました。

Beverly ありがとうございます。今回はこれまでの作品になかったタイプの楽曲にチャレンジできた作品です。例えばファンキーな曲やディスコっぽい曲はフィリピンに居た頃から聴いてはいたし、大好きだったんですが、実際に作品としては自分では歌う機会もなかったりしたので。これを機にその辺りの自分の好きな音楽性や興味のある音楽性も出せました。

■その「タイプが様々」な分、より幅広い人が親しめる要素が増えたのも、逆に今作の特徴になりましたもんね。

Beverly そうだと嬉しいです。是非1曲目から12曲目まで、いろいろなBeverlyを楽しんで欲しいです。振り返ると、ファーストアルバムはいわゆる私自身の紹介。いわゆる「Beverlyってこんなタイプの歌手で…」「こういった歌声が特徴的で武器の歌手ですよ」といった、わりとハイトーンボイスを活かした楽曲を中心とした自己紹介的な作品で、続くセカンドアルバムは私のパーソナリティ、自分のポジティブさや思っていること、みなさんと共有したい面を歌に込めて歌ってきました。それに対して今回は、それらを出したからこそのいろいろなチャレンジ、様々なサウンドに挑戦してみたいとの気持ちが強くあって…。今回は様々な私の側面や要素も見てもらいたかったし、可能性を感じてもらえる1枚になったとおもいます。

■もちろん核には、Beverlyさんの真骨頂であるハイトーンが映えるバラードや歌い上げる曲がありつつ、反面、新しい要素として、タフでストロングなR&Bからトラップミュージック、ディスコにファンク、80’sっぽい曲からラテンまで、幅広い楽曲が収まっていますもんね。

Beverly そうなんです。全曲、自分のものにするのがけっこう大変で。(笑) どのジャンルも好きで聴いてはいましたが、それを自分で歌うとなるとまた違って。しかもジャンルも多岐に渡っていたので、自分の能力や対応力をフル回転させて各曲挑みました。

■元々バラードが得意なBeverlyさんにとって、今回はファンキーな曲やいわゆるハネる曲も多数ありましたが、その辺りの歌唱もバッチリでした。とは言え、実際はけっこう大変だったのでは?

Beverly 大変でした。(笑) けっこうこれまでは、やはり私の武器である声、いわゆるハイトーンボイスを中心とした楽曲が多かったのに対して、これらはもっとノリ、いわゆるメロディアスとはまた違ったグルーヴみたいなものに乗せて歌わなくてはならなかったので、そこが苦労しました。それらに関しては、歌っている自分もより気持ち良く、聴いている方も心地良いことを意識して歌ってみたんです。あと、これらの曲もけっこうキャッチーじゃないですか。そのキャッチーさを重視しつつ、キチンとノリも出す。その両立にはかなり苦労しました。

■確かに今作は、よりキャッチーな曲が増えた印象があります。

Beverly そうなんです。今回は覚えやすい曲やフレーズがより増えているのも特徴の一つで。というのも、よりライブの際にみなさんと一緒に歌ったり踊ったりしたかったので。“尊い”なんて、まさにそうでした。あの「尊い」のフレーズの繰り返しなんて、キチンと活舌よく歌いながらも、口ずさめるようなキャッチーさも必要だったので、その両立はかなり大変でした。

■“尊い”は岡崎体育さんが作詞/作曲ですね。前情報からてっきりテクノやエレクトロ、EDMみたいな曲を予想していましたがディスコサウンドが来て、いい意味で裏切られました。

Beverly この曲のデモの仮歌は岡崎体育さん自身の歌唱だったんです。それがこの歌をうたう上でかなりガイドになりました。キャッチーだし歌詞の意味もすごく愉快で。「さすが岡崎体育さん!!」と思いました。本当に岡崎体育さんは天才ですね。

■逆に“Poison Ivy”なんて、かなりタフでストロングで。これも今までになかったタイプですよね?

Beverly アルバムの1曲目なので、是非みなさんにもPUMP UPして欲しくて歌いました。是非ここからエネルギーを充填して欲しいです。激しくもかっこいいギターの音や、合わせて私の歌い方もかっこつけているのが特徴です。(笑) このようなロックとポップの融合みたいな曲もずっと歌いたかったタイプで。私、普段はかっこいい曲も大好きでよく聴いているんです。私自身、この曲を歌っていて、かなりPUMP UPさせてもらいました。(笑)

■反面、得意で真骨頂のバラードもやはり映えていますね。

Beverly 今までのみなさんがイメージするBeverlyの魅力も忘れられては困るので。(笑) その辺りはしっかりと入っています。いろいろなことにチャレンジしてはいますが、やはりBeverlyの本質はこういったバラードですから。そんな意味も含めて、“Everlasting Sky”や“Nobody”、“Again”や“Endless Harmony feat.LOREN”は歌いました。どの曲もけっこう雄大でダイナミズムがあるんだけど、キチンと秘めた熱さやエモーショナルさを宿した楽曲ばかりで。その辺りを上手く表すことを意識してどの曲も歌いました。

■“Life at the Party”はご自身で作詞していますね、英語詞で。前作では2曲作詞していたので、今作はもっと増えるだろうと予想していましたが、逆に1曲に凝縮された感があります。

Beverly 今後はもっと自分でも書いていきたいとは思っています。この曲は、パーティーでの一目惚れの話ですね。パーティーで一目惚れをした女の子が、相手に声をかけられずにいるけれど、もうその人しか見えないっていう。パーティーの楽しい気持ちと恋の気持ちが重なっているような曲にしました。

■この曲もこれまでになかったタイプのラテンのナンバーですね。

Beverly そうなんです。ラテンの曲の特徴としてダイナミックなところもあれば、哀愁性もあったり。その辺りの2面性を出すのも頑張ってみました。