THE BEAT GARDEN VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

THE BEAT GARDEN『夏の終わり 友達の終わり』

物理的な距離は離れていても 身近に感じた心の距離

THE BEAT GARDENが9月28日に新曲『夏の終わり 友達の終わり』を配信リリース。前作『光』に続く第二弾配信限定楽曲であり、昨年リリースされた『花火』以来のサマーラブソングだ。SNSを通してBeemerとの交流を積極的に行っており、7月には初の配信ライブを実施した彼ら。新曲はもちろん、先日のライブで感じた想いなどを聞かせてもらった。

■メジャーデビュー日となる7月27日に初の無観客ライブを実施されましたが、今振り返ってみて、どんな感想を持っていますか?

U 無観客をあまり感じずにライブができたなと思っています。本番前のSNSでのコミュニケーションもそうですし、ライブ中のコメントもBeemerのみんながたくさんくれたことも理由にあって。パッケージで見せるよりは、コメントを読みながら進めようというのをメンバーとも話していたので、無観客だけど意外とみんなのことが感じられたライブでした。

REI そうですね、その場にはいないけどBeemerをすごく身近に感じられたライブだったなと思っています。物理的な距離はあるけど心の距離は縮まったかなと、ライブを通して思えた日でしたね。

MASATO ライブをできるのが嬉しかった反面、対人あってこそのライブだと思っていたので、少しネガティブな気持ちもあったんですけど、普段東京公演には来られない方が見てくれたりとか、配信ならではの良さが感じられた部分もありました。これから有観客が始まったとしても続けてもいいくらい、その良さが発見できましたね。

SATORU 3人が普段のライブとはまた違った楽しみ方をしていたので、それを後ろから見ていて、配信ライブは配信ライブならではの楽しさがあるなと。別のライブの形としていいなと思いましたね。

■今回の会場は、ビートガーデンさんにとっても思い入れのある地でしたよね。

U そう。morph-tokyoはデビュー前からお世話になっていた場所なんです。配信ライブが決まったタイミングで、会場もmorphでというのは決まっていました。だからこそ、閉店してしまうのが本当に残念ですね……。オーナーさんもライブの時に僕らにはそのことを言わないでいてくれたみたいで。配信ライブの日、終演後に「次も絶対morphでやるので!」と伝えたら、オーナーさんも「オッケー!」って言ってくれていたんですが、まさか閉店してしまうなんて……。

■以前の取材でも、帰る場所のひとつとして挙げていましたよね。

U そうなんですよ。東京ドームの次の日からモーフ10Daysをやるっていうのをずっと言っていましたから。(笑) しょうがないだけでは終われない感じはありますよね……。

■コロナ前まではリリイベやライブで1年を過ごしていたビートガーデンさんが、1月26日の新木場公演以降、Beemerに会えないのもすごくキツい時期なんじゃないでしょうか?

U そうですね。曲作りももちろん楽しいんですが、やっぱりライブでみんなと会うことが本当に大好きで、各地のBeemerとの熱も高まっていた状態で今回のような状況になってしまって……。そこからいただくリプライやDMを読むのが少し臆病になった時期もあったりしたんです。最初はみんなの思いを全部受け取っていたんですが、途中から読めなくなってしまって。多分、これまではライブで会うことができたから、お互いがそこで発散していたんでしょうね。コロナ禍では、そういった想いが抜けきらない状態がずっと続いていくじゃないですか。それが一時期すごく辛かったですね。

■そうだったんですね。

U でも今はお互い切り替えられていて、配信ライブも楽しめましたし、SNSを通していろんなことをしたり、伝える中で発散できている気はしています。もう今は復活していて、リプもDMも嬉しくて今まで通り全部読んでいます!

MASATO このような状況になってから、先の見えない不安はありましたよね。そんな中でも「待っているから」というBeemerの意地が伝わるメッセージをいただいて、元気もらったこともありました。僕らを心配している場合じゃないのに、僕らに気を遣ってくれたりとか。そういったメッセージを見ていると、自分たちが不安になっている場合じゃないなって思いましたね。

REI SNSを見る機会が増えて、より繋がれているなっていう実感もいい意味でありました。Beemerとの新たな絆がみえました。

SATORU あと、会えなくなってから、僕らはカバーソングやTikTokの動画を積極的に上げてみたりしていて、自粛期間が明けた今でも続けているんです。ビートガーデンを知ってもらうツールとして始めて、新しく僕らを知ってくれる方々にも拡がっていってる実感もあるので、こういった状況だからこそのポジティブ面もあったなと、今振り返って思いますね。

■続いて、新曲“夏の終わり 友達の終わり”のお話に。タイトル含めて恋愛小説のような曲ですね。

U 今回のタイトルはMASATOがつけてくれたんです。

MASATO 事前にUさんから曲のイメージを聞いていて、そのテーマにあったメロディーメイクをしていた部分もあって。もちろんミーティングでみんなで出し合った中から決まったひとつなんですけど。なんか……このタイトルが降ってきましたね。(笑)

U いや、絞り出していましたよMASATOさん。ホワイトボードに20個くらい書いてた。(笑) 最初は「夏の終わり」だけだったんです。でもこれじゃつまらないから、何か出してってMASATOに言って。そしてあがってきたのが「友達の終わり」。

■“花火”以来となるサマーラブソングですが、今年の夏もラブソングをリリースする予定だったのでしょうか?

U いや、特に意識はしていなくて。「夏の終わりの曲を描きたい」と思っていて、作り始めました。夏は出会いが多い季節でもありますし。今年は少し変わった夏ではあるけど、夏を味わえない人が夏を思い出せるような曲になったらいいなと思って作りました。

■甘酸っぱいところもありつつ、切なさも感じますよね。

U この歌詞は実体験を踏まえつつ、創作もミックスしています。実体験で言うと、僕が中学生の時に一番仲が良かった女の子がいて、本当に友達にしか思っていなかったんですが、突然ショートへアにしてきた日から意識してしまう、なんてことがあったんです。その日から目で追うようになったんですけど、その子は僕の親友のことが好きだったんですよね。

■なんと……。

U 同い年なんですが、当時、僕よりも背が高い子だったので「Uは弟にしか見えない」って言われていましたね。(笑) 「女の子は恋をすると可愛くなる」というように、急に意識し出したのは、その子が僕の親友に恋をしていたからなんだろうなと振り返ってみて少し思います。そんな甘酸っぱい経験もちょっと入れていますね。