Aproof VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

Aproofがかけた、解けない夏の魔法。

Aproofが、9月8日に1stミニアルバム『未完の旋律(ラブソディ)』をリリース。リリースに合わせて彼女たちは、東名阪を舞台にAproof 2nd Anniversary Live Tour『未完の旋律(ラブソディ)−まだ見ぬ音色たちへ−』を行う。このツアーでは「映画のようなストーリー性のあるライブ」を見せてくれそうだ。
今回は、永瀬かのん、陽山そら、星奈すず、桜木姫奈、雨宮あんなの5人にインタビュー。Aproofはどんなグループなのかも含め、彼女たちの魅力に迫った。

■間もなく結成から2周年を迎えます。この2年間どんな思いを胸に走り続けてきたのか、それぞれ聞かせてください。

永瀬 Aproofが始動したのが2024年9月28日だから、もうすぐ2年経とうとしています。この2年間の中で、私たちはいろんなことへ挑戦してきました。今所属している事務所は、Aproofが初めてのアイドル運営になり、今も所属アーティストはAproofのみです。私たちは事務所の方々と一緒に、まさにゼロから環境を立ち上げ、本当に少しずつ開拓してきました。始めたばかりの頃は一歩前へ進むのも大変でした。だけど、その努力が次第に認められ、応援してくださる人たちが増えるにつれて、外部の方々からもいろんなイベントに声をかけてもらえるようになりました。私たちも活動1年目はただ我武者羅に、必死に頑張ってきました。それこそ1年目は夏フェスを含め、こちら側から「出たいです」とアプローチして環境を作っていたけど、体制の変化をともなった2年目からは、「ぜひAproofさんに出てほしい」と声をかけてもらえる機会も多くなりました。そうやって外部の方々のAproofを見る(評価する)視点が変わったことは、私たちにとっても嬉しい成長だと感じています。

雨宮 私はAproofが初めてのアイドル経験になります。上京してすぐに加入のチャンスをつかめたのは嬉しかったんですけど、歌も踊りもアイドルも未経験だったから、本当に右も左もわからない状態で何事にも必死でした。ただ、メンバー内にアイドル経験者がいたから、いろいろと教えてもらいながらとにかく学び続けた活動1年目でした。その経験があったからか、なりたい理想の自分に向かって頑張り続けてきたし、今も頑張っている状態です。グループの印象も語るなら、Aproofはカッコイイ曲から、カワイイ曲まで曲のジャンルが幅広いから、いろんな層(世代)の方々に見てもらいやすいです。私はそこにこのグループの魅力を感じています。ライブはめっちゃ盛り上がるんですけど、ストーリー性のある歌詞がとにかくいいんです。そこにもぜひ注目してください。

桜木 私もAproofが初めてのアイドル経験になります。しかも、今もアイドルと大学生活を両立しています。私もアイドル未経験だったから、活動1年目は何もわからないところから始まりました。でも多くのライブを経験してきたことで、アイドルとしての自覚を強く持てるようになり、自分なりにアイドルとしての理想像や目標を抱けるようになりました。2年目からはライブに向き合う姿勢にも大きな変化や成長が生まれたし、それが自分の成長やアイドルとしての自覚にも繋がってきたと感じています。

陽山 活動1年目のAproofは、「毎月のように単独ライブをやって、その度にいろんなカバー曲をやったなぁ」という印象を強く持っています。そうやって基礎を固めてきたし、まずは自分たちの内側をしっかりと作り上げようとしてきた日々でした。そこで実力が認められたことで、活動2年目からは、大きいイベントに出演する機会も増えたし、いろんな人たちに観てもらえる機会もどんどん増えだしたなと感じています。活動1年目は、まだ自分の殻を破れていなかったから、外部からの目も届きにくかったんだと思います。だけど、自分たちに自信を持てるようになった2年目からは、ライブの盛り上げ方含め、いかに楽しんでもらえるかを実践できるようになったし、そうなってからは目に見えて周りからの評価も変わっていきました。それくらい1年目と2年目では自分たちの気持ちにも大きな変化が生まれました。それが成長に繋がる大きなきっかけになったんだと思います。

星奈 私は活動2年目から入ったので、もうすぐ加入から1年が経とうとしています。Aproofは他のグループと比べても、細かい振り付けや曲中の移動が多いから、加入したばかりの頃は振りを覚えるのがすごく大変でしたし、とても苦戦したのを思い返します。私はこの1年の印象になりますけど、私自身が憧れていた大きなイベントや夏フェスに出演させていただく機会を得られたのがすごく嬉しかったですし、今も楽しんで活動をしています。

■着実に成長を続けてきたAproofが、3年目に飛躍していく上で大きな武器になるのが、今作の1stミニアルバム『未完の旋律』になります。MVも制作した、この作品のリード曲の“渚のサマーシンデレラ”の歌詞の一節に、「夏の魔法 解けない魔法」と出てきますが、みなさんにとっての「夏の魔法」や「解けない魔法」は何だと思いますか?

雨宮 アイドルとしてステージの上で輝いている姿は、永遠に解けない魔法のような姿だと私は思います。とくにライブは、「一緒に楽しもう」という魔法を、私たちからみんなにかけていく場です。その魔法がずっと解けずに、みんなの記憶にずーっと残り続けたらいいなと思っています。

永瀬 私は夏の始め頃が誕生日だし、「アイドルといえば夏」というイメージを強く持っています。それこそ毎年夏の始め頃に私の生誕祭を開催して、みんなにお祝いをしてもらい、そこから夏が始まるという感覚を私は感じています。生誕祭を開催する度に、みんなから「おめでとう」の魔法をいつもかけてもらっていますし、その魔法にかけられた状態で夏に向かうから、私自身はみんなにかけてもらった魔法によって、毎年夏を乗り越えているという感覚でいます。だから、私にとっては自分の生誕祭が「解けないひと夏の魔法」をかけてもらえる場のような感覚ですね。

星奈 夏ってすごく暑いじゃないですか。だから、夏のライブほど自分たちもみんなも熱くなるから、どんどん盛り上がっていくんだと思います。それってきっと夏の魔法にかかっている状態なんだと私は感じます。それと、衣装に着替えた瞬間から、私はアイドルに変身します。それも私にとっては魔法だと思います。

陽山 私は小学生の頃の夏休みの記憶が、今もすごく印象深く残っています。「あの時は良かったなぁ……」と思いながらも、ちょっと切なさを覚えることもあって、それが夏の魔法なのかもしれません。“渚のサマーシンデレラ”のお話にもなりますけど、この曲の2番のサビは、「あなたの過去は知らないの」と、ちょっと過去を連想させる歌詞になっていて、結構切ないです。私はここの部分に、切ないけど胸がギュッとなるような思いを感じます。私にとっては、心にずっと残っている過去の思い出や記憶が、解けてほしくない魔法なのかもしれません。

桜木 私はアイドルにとっての魔法は「笑顔」だと思っています。私の中でのアイドルといえば、ずっと笑顔でキラキラしている姿なんです。とくにライブ会場で見せるその笑顔は、見ている人たちも笑顔にしてくれます。それこそがアイドルにとっての魔法じゃないですか。夏のライブでは、そうなる機会がとくに多いから、私はそれを夏の魔法だと思っています。それに、アイドルのライブ会場自体が笑顔にあふれているし、私たちもみんなを笑顔にさせたいし、みんなも笑顔でいてくれる。そうやって会場全体が笑顔に包まれていくことが、私は魔法だと思います。

■1stミニアルバム『未完の旋律』のリード曲“渚のサマーシンデレラ”の魅力も聞かせてください。

陽山 “渚のサマーシンデレラ”は、とても明るい曲ですけど、私はちょっと切ない曲として解釈しています。というのも、何事にも永遠ってないじゃないですか。シンデレラも時間にとらわれている物語だし、アイドル活動だって決して永遠じゃないです。実はこの曲の隠れたテーマが、「永遠ってないんだよ」ということなんです。MVでも、楽しいだけじゃなくて、儚さや切なさを感じられる映像が入っています。曲調は明るいんですけど、歌詞をしっかりと読み込むと、いろんな心模様が見えてくると思います。そういう胸に染みるけど熱い曲として、私は“渚のサマーシンデレラ”を受け止めています。

雨宮 私も“渚のサマーシンデレラ”の歌詞がめちゃくちゃ好きなんです。中でも女の子がだんだんとシンデレラになっていくストーリーが、サビの歌詞を繋げていくことで表現されています。そこがすごく好きなのと、私自身もAproofが初めてのアイドル活動という理由もあって、今応援してくださっているファンの方々とも、私がアイドル活動を始めていなかったらきっと出会うこもなかったんだと、この曲に込められた思いと重ねて考えてみると、すごくエモい気持ちになりました。私がアイドルになっていなかったら、一生出会うことのなかった人たちとの出会いや、一生見ることのなかった景色を今こうして見ることができて嬉しいです。“渚のサマーシンデレラ”に書かれた一人の女の子が、アイドルになって笑顔を届けるというストーリーがすごく好きなのも、自分の気持ちと重ねて受け止めているからだと思います。サビに書かれた「レンズ越しの愛」などの表現も、アイドルになれたからこそ余計に実感するし、そういう言葉がこの曲には散りばめられているので大好きです。

星奈 私もサビの歌詞が一つの物語として繋がっているのを知った時は、「すごい!」と感動しました。“渚のサマーシンデレラ”は、ザ・夏曲ですが、わかりやすい夏曲がほしかったので、この曲を歌えることが嬉しいです。個人的にお気に入りの歌詞は、「空に願う この魔法よ永遠に終わらせないで お願いSUMMER」のところです。めちゃめちゃ胸に刺さりますしめっちゃ好きです。

桜木 MVのお話になりますが、今回のMV撮影では、浴衣と制服を着ました。浴衣姿での撮影の時には、いろんな場所を巡りながら撮影をしましたけど、どれもドラマのワンシーンのようでした。しかも出来上がった映像を観たら、ストーリー性を持った内容になっていて、とても感動しました。中にはみんなで制服を着て海辺で踊るなど、エモいシーンもたくさんあるので、ぜひMVも観てほしいです。

永瀬 このMVには、本当にいろんなシーンが入っています。メインは海辺と長谷寺での撮影でしたけど、撮影場所に移動している時、私は長い階段のある場所を見つけました。それをスタッフさんに「ここ、めっちゃいい撮影スポットじゃないですか?」と提案したところ、そこでも撮影をすることになり、MVのシーンでも使われました。個人的にはそれが嬉しかったです。“渚のサマーシンデレラ”自体が、「夏といえばこれ!」と言いたくなるようなザ・夏曲だし、MVでも私たちは浴衣や制服姿でわちゃわちゃはしゃいでいます。とくに海辺での撮影シーンでは、元気な私たちが映し出されていますが、浴衣のシーンでは、笑顔だけじゃなくちょっと切ない表情も見せています。中には、喧嘩っぽい場面など、この物語を彩る上での意味深なシーンもたくさん入っています。とくに物語のキーワードになっているのが、カチューシャです。スタッフさんは「あれは魔法のカチューシャだよ」と後で言っていましたが、撮影中の私たちは「呪いのカチューシャ」だと聞いていたから、ずっと「これは呪いのカチューシャなんだ……」と思って撮影をしていました。(笑)

陽山 私が姫奈にカチューシャを険しい表情をしながら渡すシーンが何度か出てきます。その時はお互いに「呪いのカチューシャを渡しあっている」という気持ちで撮影をしていましたね。(笑)

永瀬 果たして魔法なのか、呪いなのか、なぜ切なかったり、無表情の場面も出てくるのかなど、物語をいろんな風に読み取りながら、ぜひMVの映像も観てみてください。