ハルニシオン VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

曲を聴いた一人一人が「自分が主人公になって気持ちを重ねられる」。だから、メンバーもファンの人たちも同じ気持ちを共有しているのかなと感じています。

Veats Shibuyaで主催したデビュー公演をSold Outさせ、最高のスタートを切ったハルニシオン。馬場彩華・芹沢心色・来海とい・長浜瑠花・村瀬ゆうな・福間彩音の6人は、過去にアイドルシーンへしっかりと足跡を刻んできたメンバーたち。4月30日には、ミニアルバム『ハルニシオン miim ver.』をmiimという配信アプリを使って配信リリース。彼女たちは今、全国ツアー『Spring Tour 2025「gradation」』を実施中。ツアーファイナルを、5月31日に下北沢シャングリラで単独公演として開催することが決まっている。巷で話題を集めだしているハルニシオン、その魅力をここにお伝えしたい。

■デビューライブから数えて2ヶ月が経ちました。まずは今感じている「ハルニシオンの魅力」から教えてください。

福間 メンバーみんなふわふわしていて性格も優しいから、似ている雰囲気の子たちが集まったなと私は感じています。お互いを尊敬しあっているから、たとえ意見がぶつかっても、決してバチバチすることがないのも魅力です。だから、このメンバーで一緒にいることに心地よさも覚えています。ハルニシオンにはリーダーはいませんが、ふわふわっとしたメンバーの思いを、うな(村瀬ゆうな)が上手くまとめてくれるから、そこは安心して思いを委ねています。

馬場 一つ一つの活動内容が濃いからこそ、毎日がすごく充実しています。みんなともほぼ毎日一緒に過ごしているから、活動を始めてからまだ2ヶ月だけど、もう5年くらい一緒に過ごしている感覚です。私もこの5人と一緒にいると安心感を覚えますし、充実した毎日を過ごしています。嬉しいのが、スタートした時からたくさんの方々がハルニシオンに注目してくださっていること。その期待を裏切らないようにとメンバーみんな活動をしています。

村瀬 この2ヶ月の活動密度はとても濃いです。嬉しいのが、経った時間以上に得るものが大きかったことです。スタッフの方々が用意してくださっている環境が、すごく挑戦しがいのある内容ばかりで。メンバーみんなそこに追いつかなきゃという気持ちが強くあるせいか、毎日必死に食らいついている状況です。

■周りの期待感の高さにどう追いつくかというプレッシャーもありますか?

村瀬 ハルニシオンを支えてくださっている方々や、ファンの人たちの期待を強く感じています。その期待に応えるためにも、私たちは日々努力を重ねています。ただ、物事の展開していく速度が早い分、気を抜いたら振り落とされそうになるから、そこへのプレッシャーは感じています。

芹沢 私もデビューライブの時から、たくさんの方々が期待を寄せていることや、注目してくれる人たちが多いなと感じていました。嬉しいのが、ライブを行う度にお客さんたちから「楽曲がいいよね」と言ってもらえること。それがすごく嬉しいです。これからはそこへ「ハルニシオンは歌声やパフォーマンスがいいよね」という言葉をもっと増やせるようにしていきたいです。私自身、もっともっと歌声を褒めてもらえるように努力しなきゃと、今も頑張り続けています。

長浜 今、ハルニシオンに期待をしてくれている人たちが多いし、その環境の中で活動できていると私も感じています。その期待に自分が応えられているのか、わからなくなってしまうことも正直あります。それでもみんなが嬉しくなる言葉をかけてくださるから、私自身「もっともっと頑張ろう」と気持ちを高め続けています。今は周りの人たちの期待が、グループにとって良いプレッシャーになっているなと感じています。

来海 本当に優しい子ばかりが集まったグループです。表面上は確かにふわふわっと見えていますけど、それぞれ芯の強い気持ちがあるといいますか、自分なりに目指し、求めるアイドル像を持って活動をしています。私も期待というプレッシャーを感じることがありますけど、この5人なら共に支えあっていけるし、自分の役割をしっかりと全うしていけると感じながら活動が出来ています。

■良ければハルニシオンのお勧め曲を教えてください。

来海 私のお勧めは最新曲の“gradation”です。この曲は「変化していくこと」をテーマにしています。例えば、弱かった自分や、自信のない頃の自分、躓いていた時期など、そういう過去の経験があったし、それを知っているからこそ前向きな自分に繋がっていくし、今は前を向いて走れると歌っています。その歌詞に私はいつも勇気をもらっています。曲調も疾走感があってダイナミックだから、歌っていると背中を押していく気持ちにもなれます。そこもお気に入りです。MVでは、彩りが変化していくグラデージョンと、卒業をするグラデュエーショを掛けた内容で撮りました。“ハルニシオン”のMVでは、リップシーンやダンスパートをメインに撮影をしたんですけど、“gradation”のMVでは、学生生活をテーマに、学校を舞台に制服姿で撮影をしました。みんなの素で楽しんでいる姿がそのまんまMVになっているから、私たちが本当に同じクラスで過ごしてきた、そんな想い出の日々を映し出したような内容にも仕上がりました。ただ、制服を着るのはちょっとだけ勇気がいりました。(笑)

村瀬 私も最新曲の“gradation”をお勧めしたいです。歌詞がスーッと入ってくるし、楽曲の持つ疾走感も心地よいです。ライブで“gradation”を歌うと、めちゃめちゃ泣きながら観てくださる方々が多いんです。私もこの曲をライブで初披露した時は泣いちゃったんですけどね。(笑) そうなる気持ちもわかる気がします。ライブで歌っていると感情が高まりますし、その高まった気持ちのままファンのみんなと目を合わせながら力強く歌うから、その熱い気持ちが伝わって感動を覚えるのかなとも感じています。“gradation”は、ライブで歌っていて気持ちが強くなれる曲です。これからライブ経験を重ねていく中、どんどん成長していきそうです。

長浜 私は“音速少女”の歌詞に書いてある気持ちや経験と重なることが多かったからか、歌いながら、いつも自分の経験を思い返しては涙があふれてしまいます。中でも、「夢を賭けて ここにいるの」の歌詞は、私自身が夢を賭けて仙台から上京してきたからこそ、自分の覚悟と重なるから、とくに気持ちが揺さぶられます。

馬場 “音速少女”を歌っていると気持ちが高ぶるから、歌っていてよく泣きそうになります。

芹沢 私も“音速少女”が大好きで、さっきの「夢を賭けて ここにいるの」もそうだし、「鳴らせ 鳴らせ ここにいると」の歌詞も大好きです。ハルニシオンはデビューしたばかりで、まだいろんな人たちに見つかっているわけじゃないからこそ、「ここにいるよ」と伝えたくて歌っています。何よりライブで歌っていてめっちゃ気持ちいいんです。“音速少女”を歌っていると、目がパキッとしちゃいます。ファンの方々も、この曲を歌っている時の私の姿や、歌声を褒めてくださいます。私自身、気づいたらアドレナリンをドバドバ放出しているくらい、めっちゃ夢中になって楽しく“音速少女”を歌っています。

馬場 私が推したいのは、“ハルニシオン”です。グループ名をタイトルにしている時点で、「まずは、これを聴いておけば」と、みなさんも思ってくださるようです。“ハルニシオン”は、それぞれ過去に違う経歴や経験を持って集まったからこそ歌える楽曲です。ステージの上に立っている自分たちもそうですけど、ファンの人たちと一緒に夢を見つけ、叶えたい思いを歌っています。その歌詞に共感してくれる方々も多いです。曲調も明るくて、ハルニシオンというグループや、メンバーの持つイメージにもピッタリです。

■グループ名もこの曲とリンクしているのでしょうか?

馬場 ハルニシオンは、春に咲く花のハルジオンが由来になっています。

村瀬 歌詞にも最初はハルジオンと書きながら、時間が経つにつれてハルニシオンという呼び方に変わっていきます。そこには、最初は(根っこさえ繋がっていれば、元気に、何度だって咲く)ハルジオンの花のようなグループとして集まったけど、今は一緒に夢を見つけ、叶えたい思いを持って活動をしています。“ハルニシオン”は、そういう私たちの集まった経緯や、成長を詰め込んだ内容であり、その思いがグループ名の由来にもなっています。

福間 私は“夜明けを合図にして”をお勧めしたいです。1stミニアルバムにも収録した最初の5曲とはまた違う表情の楽曲で、『Spring Tour 2025 「gradation」』の初日公演で初披露した時も、「えっ、ハルニシオンはこういう曲も歌うんだ」と、嬉しい驚きの反響をいただいたアイドルソングという枠を超えた楽曲です。“夜明けを合図にして”を出したことで、よりグループへの期待値が高まったなと私は感じています。この楽曲の良さに負けないようにと、メンバーみんなも感情表現を大切に歌っています。ライブではサビ前に全員が後ろに下がり、サビの始まりに合わせて一斉に前へ駆けだす振りがあります。そこが本当にカッコよくて、観てくださる人たちが圧倒されているのを、ステージの上から見ていても感じます。自分たちも歌っていてすごく気持ちがいいし、とにかく感情を乗せやすいから、最新曲の“gradation”を含め、“夜明けを合図にして”は、歌い続けていく中でどんどんいろんな魅力を咲かせていく楽曲になりそうです。彩華も言っていたけど、初めてハルニシオンに触れる方は、まず“ハルニシオン”を聴いてほしいけど、その後には、ぜひ“夜明けを合図にして”を耳にしてください。

■“夜明けを合図にして”は、ハルニシオンの楽曲の中でも曲調の面で異彩を放っていませんか?

村瀬 “夜明けを合図にして”も、メンバーみんなが表現したい世界観を持った楽曲です。ハルニシオンのコンセプトは、「花が咲き、季節を変える」こと。1stミニアルバム“ハルニシオン”に収録した5曲が、「春に似合う曲たち」なら、“夜明けを合図にして”は、その一つ前の季節になる「冬が似合う曲」です。みんなが同じ気持ちで活動が出来ているのも、みんなが同じような苦しい気持ちを味わってきたからだと思います。デビュー曲の“ハルニシオン”にも、つらさや葛藤を書いていましたけど、それをもっと深掘りしたのが“夜明けを合図にして”なんです。この曲は1stミニアルバムへと繋がる、映画でいう“エピソード0”のような楽曲だし、私たちも、そういう気持ちで歌っています。