今を生きるExWHYZの、今が手に取るようにわかる作品になった。
ExWHYZが、1年振りのリリースにして初のシングル作品『iD』を7月30日にリリース。今作には、前進する意志、グループのアイデンティティを改めて示すタイトルトラック“iD”に、ライブで先行パフォーマンスされた“SHOWTIME”含む、全4曲が収録される。さらに初回生産限定盤には、パフォーマンスが感動を呼んだ『ExWHYZ TOUR 2024 ‘HOPE’ FINAL』(2024.12.27)ライブ映像と、メンバーmayuが活動休止から劇的な復活を遂げたサプライズライブ『ExWHYZ YouTube Live』(2024.11.19)の映像を完全収録。
今回は、yu-ki、mayu、maho、mikinaの4人に、今作の制作についてや、MV撮影について、8月の3周年ライブに向けての意気込みなどを語ってもらった。
■前作の2nd EP『Sweet & Sour』以来の取材になりますが、まずはみなさんが最近ハマっていることやものを教えてください。
mikina ちょっと前にゲームの「塊魂」のスマホ版が出たんですけど、それをずっとやっています。あとは漫画の「SAKAMOTO DAYS」にハマっています。
yu-ki 私は家の天井に付けるタイプのプロジェクターを買ったので、最近はお家時間が最高すぎて、家に人を呼ぶのが楽しいです。
mayu 私は最近「鋼の錬金術師」にハマっています。
■今ですか?!(笑)
mayu そうなんです。(笑) 子供の頃にやっていたのはなんとなく覚えているんだけど、その頃は話がよくわからなかったんですよ。あらためて見返してみたら、すごくいい話でめっちゃハマりました。(笑) Netflixで「LAZARUS ラザロ」を見ていたんですけど、こちらもオススメで「ハガレン」が出てきたので。
maho 私が最近ハマったのはディズニーシーの「ソアリン」です。私は絶叫系の乗り物が苦手なので、あまり今までテーマパークとかの乗り物に思いを馳せることなんてなかったんですけど、この間、機会があって「ソアリン」に乗ってから、「ソアリン」だけはまた乗りたくて。(笑)
mikina 「こんなに並ばないんだったら、あと8回乗りたい」と言ってました。(笑)
■ちなみにみなさん、この夏にやりたいことはありますか?
yu-ki 私はバギー体験がやりたいです。山の中を泥だらけになりながら走るコースを走りたいです。(笑) 去年から友達と計画を立てていて、アクティブな夏にしたいと思っています。
mayu 怪我だけはしないでね。(笑)
yu-ki あと二人乗りのバンジージャンプがやりたいです。二人で座ってバンジーするみたいなやつがあって、一人だと怖いけど、友達と一緒ならできる気がして。(笑)
maho えーっ!yu-kiちゃん「ソアリン」でもダメな人なのに、大丈夫?!(笑)
mikina 人に信頼を置きすぎでしょ!ヤバイんだけど……。(笑)
■他のみなさんはいかがですか?
mayu 川で魚釣りとかしてみたい。
■おぉ!いいですね。ニジマスとか釣って、串に刺して焼いて食べたりとか。
mayu やってみたい!それ!
maho 私はかき氷屋さん巡りがしたいです。おしゃれなでっかいかき氷が食べたくて。幼馴染に「一緒に行こう」と誘ったんですけど、「厳選した1箇所にして」と言われました。(笑)
mayu 確かに1個で十分だよね。(笑)
yu-ki でかかったら1個も無理かも。(笑)
maho でもいろんなの食べたいという意気込みはあるんだけど……。
■一人で行ったらいいんじゃないですか?(笑)
mikina でも感動が一人のうちに収まっちゃうのは寂しいかもね。
maho あと軟式テニスとか、バッティングもやりたいです!
■いきなりどうしたんですか?!(笑) 体を動かしたい感じですか?
mikina 夏の炎天下でテニスとか嫌だよ!(笑)
maho いや、テニスは炎天下でするもんなんよ!
yu-ki 確かにテニスは夏休みのイメージがあるかも。
■熱中症には気をつけてくださいね。(笑) mikinaさんは?
mikina 私はもう家で部屋を片付けていたいです。(笑)
maho 夏じゃなくてもいいだろ!(笑)
mikina いや、夏だからこそ素敵で快適な部屋にして、涼しい部屋で優越感に浸りたいです。(笑)
■なるほど。素敵な夏にしてください。(笑) ちなみに今は『ExWHYZ TOUR 2025 ‘(unfinished) odds and ends’』のツアー中(※取材は6月末)ですが、今回のツアーでのライブはいかがですか?
maho すごくいいツアーですよ!どんどん良くなっていっていると思います。
mayu 自分たちのライブのいいところを、自分たちの肌で感じとって、掴んでいっている感じもあるし、ひとつひとつの公演ごとに「もっとこうしていきたいね」というのをみんなで話し合って、目標を立てて、それに向けてブラッシュアップしていくという作業を繰り返していけているので。LINE CUBE SHIBUYAに向けて、すごくいいツアーにしていけていると思います。
yu-ki 毎公演、毎公演、お客さんが「今日のライブが一番良かった!」と言ってくれているので、ベストを更新しているというか、お客さんがそう思ってくれているのが嬉しいです。
■先日、ExWHYZ結成から3年を迎えて、現体制になってからも半年が経ちましたが、現在のグループのモチベーションや、個人的な心境としてはいかがですか?
mikina ちょうどmayuちゃんが復帰して、ツアーが始まった昨年の12月あたりからなんですが、自分の中でも何をしたいか、この4人の中で自分はどうありたいのかはっきり見えてきたんです。他のメンバーに対しても、ひとりひとり信頼できるからこそ、任せようと思える部分も日々増えていっているので、すっきりとシンプルな行動ができるようになりました。
yu-ki 今は「やってやるぞ!」という気持ちが一番強いです。自分の中ではこの4人になってから、自分ができることをもっと伸ばしていきたいし、逆にできないことや、まだ足りないものを突き詰めていければ、すごい力になるんじゃないかなと思っています。それが4人になったからこそ、頑張らなきゃいけない点だと思います。自分の中でも腹を括って、よりいっそう気合を入れて挑みたいなと思っています。
mayu この4人になってから、それぞれの個性というか、役割みたいなことが明確になってきて、自分自身もどうしたらExWHYZにとっていいのかというのを、考えるようになりました。迷ったりとか、ここが足りていないとか、すぐに反省してしまう性格ではあるので、まだ迷いとか雑念はあるんですけど、その中でもここまで続けてきて、確かに感じていることとか、掴んでいるものもあるし、自分の可能性を信じる気持ちをもっと強く踏みしめて、頑張っていきたいなと思っています。今は「迷ったりするけどそれでいいじゃん、迷いながらでもやれること全部やればいいじゃん」と思えるので。平日はすごく暗くて落ち込むこともあるけど、ライブになると元気で最強になります。(笑) 最近はなんかそういうサイクルなんです。(笑) でも、そうやって成長していけたらいいなと思っています。
maho もう今はひとりひとりがちゃんと立っていて、未来のことも考えて、今を生きているので、みんなでこれからもやりたいことをやって、自分たちがいいと思う姿とか、自分たちがカッコいいと思うものを日々感じながら、楽しんで進んでいけたらいいなと思います。
■ExWHYZとしては初めてのシングルCDのリリースとのことですが、1stシングル『iD』が出来上がった今の率直な感想を教えてください。
mikina このシングルは、今までのExWHYZにはなかった要素を一気に詰め込んで世に放つ、みたいなイメージなんですよね。個人的には「まだまだ到達点ではないけど、いいものが出揃いました」みたいな感じです。(笑) 早く世に出して、幅広く愛されるものになったらいいなと思います。
yu-ki 私的には「強さだけじゃない一枚になった」と感じていて、すごく好きな作品になったと思います。“iD”で「存在証明」と強く歌っているけど、次の“イマジン”では「なんも上手くいかないや」と弱気になったりして、すごく人間っぽいところが垣間見える、いいシングルになったなと思います。
mayu これまで積み重ねてきた自信と、これからへの希望がこの一枚には表れていて、すごくいいシングルになったと私も思います。今の私たちもそうだし、これまでの私たちもちゃんと込められたシングルになったけど、それだけじゃなくて、これからの希望もちゃんと乗せられたのかなと思っています。
maho このシングルが仲間入りしてくれたことで、今までの曲たちも活きてきそうな気がしていて、これからのライブがすごく楽しみだなと感じました。この先がまたいろいろと広がっていくような期待が持てる、いい作品になったなと思います。
■では、今作の収録曲についても詳しくお話を聞ければと思いますが、まず表題曲の“iD”を聴いた時の感想はいかがでしたか?
maho この“iD”は、最初にメロが入っていないトラックだけが来たんです。そういうのは今まではあんまりなかったんですけど、いろいろあったタイミングだったし、スタッフさんもトラック段階からどうやって曲ができあがっていくのかを、私たちにも感じて欲しかったのかもしれないです。
mikina 最初はめっちゃ80KIDZだなと思いました。トラックがカッコ良すぎて「どこに歌が入るんだろう?」という感じでした。(笑)
mayu なんかこの時期に、このトラックではなかったけど、スタッフさんから「メロを考えてみて」と言われていて、鼻歌でメロを歌って録ってみたり、挑戦してみたりしていたので、oniさんからこの曲のメロがついたデモが来た時に、「あのトラックにこのメロをつけるんだ!」と衝撃でした。「流石だな」と、すごさをより実感しました。
■yu-kiさんはそのメロが入ったデモを聴いてみて、いかがでしたか?
yu-ki 歌詞を書くのが難しそうだな……と思いました。(笑) でも、歌い上げるパートと、ロートーンのパートがあったから、それぞれの個性が活きそうだなとも思ったし、歌うのがすごく楽しみになりました。
■ちなみにこの曲の歌詞は、みなさんで一緒に相談しながら作詞していった感じですか?それともそれぞれに歌詞を出し合ったりしたんですか?
yu-ki コンペ式ですね。それぞれで歌詞を書いて、それを提出して、岡嶋かな多さんが総まとめしたり、付け足してくれたりできれいに整えてくださったという感じです。
■ちなみにこの曲のテーマは決めていたんですか?
maho はい。テーマは決まっていました。
yu-ki 曲のタイトルも“iD”と決まっていたので、それについて書くという感じでした。
■なるほど。では歌詞が完成して、実際にこの曲を歌ってみていかがでしたか?
mikina この曲、すっごい難しくて……。毎回レコーディングする度に難しさのレベルが更新されていっている気がしますね。
■自分の書いた歌詞が自分の歌割りという感じではないんですか?
mayu 違います。レコーディングでは一度みんな全部歌って、それから歌割りが決まるので。
mikina 私はボイトレの先生とずっとラップの練習をしていました。(笑)
yu-ki 私はこの曲が来た時点で、「蒼さ増してゆく夜明け」のところは、mayuちゃんが歌っているのが想像ついてしまったので、私は自分の得意分野のラップで頑張ろうと思いました。(笑)
mayu 私は集中していたらあっという間にレコーディングが終わりました。そうは言ってもひとりで2時間くらいはブースの中にいた気はしますけどね。一瞬で終わった気がしましたけど、集中していたのでヘトヘトになりました。でもすごく楽しかったです。ラップも今まで苦手意識があったけど、最後の方でちょこっとラップパートも、もらえたのが嬉しかったです。この曲はサビも自分の持ち場というか、「ここは私がいきます」というのが、なんとなくわかったので、そこは意識して気合い入れて歌いました。
maho 私もラップ歌いたかったなぁ……。(笑) 最後にちょこっとだけラップパートもらいましたけどね。(笑) 今回のレコーディングは本当にエネルギーの放出が半端なくて、終わった後は、本当にクタクタになりました。カッコよく歌うためのポイントがたくさんあって、それを身体に入れてから放つのが大変でした。でも大変だったからこそ、すごくいい経験になったので、ライブでもいい感じに歌っていけたらいいなと思います。
■こちらの“iD”はもうMVが公開されていましたが、今作のMVで注目してほしいポイントも教えてください。
mayu いつもMV撮影の時って、事前に「こういうカットを撮ります」という感じの企画書というか、絵コンテみたいなものをもらうんですよ。でも今回はそれがなくて、ざっくりとしたタイムテーブルだけだったんです。今回、木村太一監督に撮ってもらったんですけど、今回はライブみたいな感じで、その場で撮ってみて、「もっとこういうのがほしい」みたいな感じで、アドリブでやっていくスタイルだったんです。大体の立ち位置くらいだけ指定されて、あとはもうフリースタイルだったので、それぞれの自分のスタイルで表現したMVになっているので、そこに注目して見て欲しいです。
mikina 今回の撮影はめっちゃ集中しました。全部あのひと空間の中だけでの撮影だったので、あの中でどう違いを見せるかがポイントだったし、あとは何ができるのか……みたいなことで悩みましたね。
yu-ki でも見てて面白かったですよ。(笑) もうmikinaちゃん出来ること全部やっていたよね!(笑)
mikina もうどこを使われてもいいように、全部出し切ろうと思って、やれることは全部やりました。(笑)
maho 最後の2、3回だけ全員で映るカットをみんなで撮ったんですけど、それも全然相談もなしで、「とりあえず1回やってみよう」みたいな感じで撮ったんですけど、最後のところだけ、奇跡的にみんな揃ったのがすごかったよね!(笑)
全員 そうそう!思った!(笑)
maho みんなで集まろうとも言っていなかったのに、自然とみんな集まってきて揃ったから、本当に今まで積み重ねてきた絆を感じました。「そこはみんなシンクロするんだ」って。(笑)
■MV撮影中のハプニングや、裏話などがあったら教えてください。
mikina あのセットは当日に作ってもらったもので、私たちがメイク中に「ガン!ガン!ガン!」ってすごい音がして、「家でも建てているのかな?」と思いました。(笑) メイクが終わったら、あの箱が出来上がっていてびっくりしました。
mayu 実際の映像には使われていないんですけど、私はあの箱の上に立って大暴れしたんですよ。そうしたら天井に頭をぶつけました……。(笑) あと、壁にも途中でぶつかっちゃったんですけど、壁は「ポイ〜ン」と揺れて、跳ね返ってきました。(笑) でも「セットを壊しちゃったらどうしよう」と焦りました……。
maho パフォーマンスに入り込むとmayuちゃんは猛獣なので、止められないんです。(笑)