星名美怜 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

アーティストひよっこ1年目の星野美怜、名前だけでも覚えてもらえたら嬉しいです。

2025年でデビュー15周年を迎えた星名美怜。ソロアーティストとして初のアルバム『Once Upon a Star』のリリースが12月3日に決定している。中毒性があるキャッチーなサビの表題曲“絶対最強自分支配”から、ハードなロックナンバー、ダンスミュージックまで、幅広いジャンルで表現され、星名のアーティスト性が詰まった作品となっている。
今回のインタビューでは、星野美怜を表舞台に引き戻したファンの存在について。一から制作に関わったというアルバムに込めた強い思いを訊いた。

■SNSにて、星名さんがタイ旅行をした様子が上がっていましたね。

星名 バンコクに2泊、プーケットに3泊と贅沢な旅を楽しんできました。島巡りをたっぷりしつつ、シュノーケリングやジェットスキーなどのアウトドアも堪能できたのが嬉しかったです。憧れだったピピ島では、エメラルドグリーンの海にすっかり目を奪われてしまいました。気持ちの良い真っ白でサラサラの砂の上を歩きながら、人の少ない島の奥まで探検したのも楽しかったです。あと、とある島でスイカジュースを買って飲んだのですが、その日の夜にお腹を壊してしまい……。最終日は海外の病院で過ごすという、なかなか忘れられない旅になりました。(笑)

■旅行は好きなんですか?

星名 はい。香港や台湾などにも行きましたし、韓国なんてもう20回以上は訪れていると思います。ちなみに今、私の髪が以前より大分短いのも、海外旅行を意識してのことなんです。家族でパリに行くという話になったので、気合いを入れてパリジェンヌを意識した髪型にしました。でも出国の3日前に、家族でご飯を食べながら「パリ旅行楽しみだね!」と話していたら「いや、パリじゃなくて、バリだよ」と言われて……。(笑) 周囲の方たちにもさんざんパリに行くと話をしていたため、現在は「パリバリ事件」として語り継がれる予感がしています……。(笑)

■星名さんならではの、旅行を楽しむコツがあれば教えてください。

星名 「生の声を聞く」ということはとても大切です。実際に現地へ訪れた人におすすめスポットを教えてもらうだけで、オーソドックスから脱却した楽しい旅路になります。旅行では「ご飯第一主義」である私の場合、Googleマップを利用した現地の飲食店チェックは欠かせません。口コミなどを参考に気になる店をピックアップして、そこに訪れることをベースにしたスケジューリングをしています。そして、それらの計画に合わせて、ガイドブックに記載されている定番スポットに行く時間を組み込んでみてください。つい誰かに話したくなるような、満足度の高い旅行になると思います!

■旅行も堪能した2025年を振り返ると、どのような1年だったと思いますか?

星名 まさに人生が一変した年になったと思います。ファンクラブを設立してからというもの、毎日が手探り状態でありつつも、自分と向き合いながらも刺激的な日々を送っています。

■ファンクラブを立ち上げた経緯を教えてください。

星名 2024年の年末にかけて、個人的には「ゼロ」になる感覚を味わいました。そこから旅行などして気持ちを整理していくうち、私の中に明確に芽生えたのが「ファンの方たちに会いたい」という思いだったんですよね。私はファンの方に対しては、アイドルやアーティストとしてではなく、星名美怜として向き合っているような感覚を持っていて。私から動かないと、みなさんが星名美怜の動向を永遠に知ることができない。そんなのはちょっと寂しすぎると感じたのがきっかけで、ファンクラブを設立しました。

■ファンクラブは星名さんが自ら立ち上げられたのですね。実際に運営してみた感想は?

星名 実際の企画や運営はすべて自身で行う中で、これまで大勢の人が私のために動いてくれていたのを実感する日々を送っています。イベント会場の選定や交渉、グッズ制作など、やるべきことが盛りだくさんで……。ビジネス的な文章すらも満足に理解していない私にとって、一つひとつの経験がすべて貴重な学びです。そしてグループに所属していた頃より、ファンの方たちとの実質的な距離も近くなりました。今までは「私についてきて!」という姿を見せていましたが、ファンクラブでは、みんなで楽しい空間を作っていくような気持ちで臨んでいます。

■そして星名さんは、ソロアーティストとしての活動もスタートさせました。

星名 アーティストデビューの打診を受けた時は、すぐに返事ができず、実は何週間も悩み続けました。「自分の歌に自信があるわけじゃないし、グループに所属していない私にできることなんてある?」という考えが頭の中をグルグルと回り続けていたからです。最終的には、今回のお話を持ってきてくれた方からの「やらないで後悔するなら、やってみたら?」という言葉に背中を押されました。「そういえばアイドルの頃の私って、どんなことにでも果敢に挑戦していたよね」と思い出し、もう一度ステージに立つことを決めました。

■ミニアルバム発売に先駆けて、リリースイベントや生誕ソロライブなども行われましたが、久しぶりのライブはどのような景色だったのでしょうか?

星名 今作には疾走感あふれるロックナンバーを多数収録していたので、バンド編成での生誕ソロライブを実施することになりました。グループとして活動していた頃と比べたら、私1人のためにたくさんの方が協力してくれる図式が、あまりにも贅沢すぎてドキドキが止まらなかったのを覚えています。実際にステージに立つと、初披露の曲にも順応してフロアを盛り上げてくれるファンの方々がいました。そして何よりも、ピンクのサイリウムでいっぱいの景色が本当に綺麗で。「アーティストとして活動するか悩んでいた自分、バカだなぁ」と思えるような体験が、生誕ソロライブには詰まっていたと思います。

■そんな星名美怜さんが発表するミニアルバム『Once Upon a Star』のリードトラック“絶対最強自分支配”は、また強めのタイトルですね。

星名 「頑張りすぎている人」に向けた応援ソングであり、全体的に強気な雰囲気を纏った楽曲だと思います。漢字8文字のタイトルって最近ではなかなか見かけないので、インパクトがありますよね。実際にデモを聴いた時は、まずキャッチーな入りに心を奪われました。ソロアーティストとして活動をする覚悟をした自分の心にも響き、すぐにリードトラックにしたいと申し入れました。

■制作にあたって何かエピソードがあれば教えてください。

星名 作詞・作曲を担当してくださった太田晴之さんからは、予想以上に細かな指示が飛んできたことに驚きました。どうやら私のデビュー以降の姿を調べてくれていたようで、「ここはあの曲みたいなイメージで歌ってみて」のようなディレクションが度々ありました。そのような愛ある制作過程のおかげで、私の表面的な部分だけではなく、ときにはトゲも見えてしまう繊細な側面もすべてさらけ出した楽曲に仕上がったと思います。

■“絶対最強自分支配”には「にゃん」や「わんわん」などの歌詞もありますが、ライブでは何か掛け合いが行われるのでしょうか?

星名 それがまだまだ未知数なんです。すでにライブで何度か披露しているものの、いつも撮影可のタイミングでこの曲を歌っているため、みなさん私を撮ってくださるのに必死で。(笑) つまりまだどのような掛け合いがあるかは決まっていない、伸びしろがある曲が“絶対最強自分支配”といえます。これからみんなで成長させていけたら嬉しいですね。