私がSTU48のステージに立つ最後の日は、寂しさよりも楽しさが上回る時間にすると決めています。
1期生としてSTU48を支え続け、活動9周年を迎えた石田千穂。2026年2月10日にグループからの卒業を発表し、同年5月31日には集大成となるコンサートを控えている。今回のインタビューでは、ソロ曲“未来へ続く者よ”や、3rd写真集に関連したエピソードなど、卒業までの期間にワクワクできるメッセージが届けられた。
■石田さんが卒業を発表してからしばらく経ちましたが、今はどのような心境でしょうか?
石田 ソロ曲のオンエアや、3rd写真集発売のお知らせが続き、ゴールへと向かいゆっくりと時間が動き出した感覚があります。ただ、グループから旅立つ実感を一番強く抱いたのは、発表翌日のリリースイベントでした。普段は笑顔で私を見つめてくれているファンの方々が、ウルッとした表情を浮かべているのに気付いてしまって。でもいざ握手会になると「そろそろだと思ってた……」と言われることの多さに驚きました。
■ファンの方々は薄々感づいていたわけですね。なぜだと思いますか?
石田 なんでだろう……?ここ数年は個人の願望よりも、グループの未来を考えることが多かった自覚はあります。思い返してみると、悔しい思いを口にすることも減っていました。私がアイドルをやりきったという思いが、おのずと表にも出ていたのかもしれません。
■アイドルをやりきったと感じたのは、いつ頃だったのでしょうか。
石田 明確な時期やきっかけは存在しないんですが、センターへの抜擢、ソロコンサートの開催、写真集の発売など、アイドルを志した当時に掲げた夢が、積み重なるように叶っていった結果だと思います。
■石田さんは卒業の理由に「自分がいなくなったSTU48も外から見てみたい」と語っていますが、まだまだ自身もステージに立てる状況なのに、そのように思った理由はどこにあるのでしょうか?
石田 右も左もわからないまま芸能界に入ってきた2期生以降のメンバーたちが、いつの間にか頼もしい表情を見せてくれるようになったんです。一度、後輩たちがメインで出演するステージを客観的に観る機会がありました。フロアから眺めるみんなは、とても輝いていて、何よりも楽しそうでした。そのおかげでグループの未来が鮮明になっただけでなく、同時にワクワクできたことが大きかったと思います。
■とはいえ、2027年に訪れる10 周年のタイミングで……という選択肢もあったのではないでしょうか?
石田 卒業を発表した直後に、後輩から「千穂さんは来年までいてくれると思っていました。ショックだし、悲しいです。」とメッセージが届いていました。それで、その時に初めて思ったんですよ。「あと1年待てば10周年だったじゃん!」って。(笑) 日々の活動に一生懸命だったからこそ、節目のことなんてまったく考えておらず……まさに盲点といった感じですが、もう宣言しちゃったので引き返せません。(笑)
■そうだったんですね。(笑) ちなみに卒業を発表したからこそ言える、活動中にあった辛かった出来事などはありますか?
石田 初めて単独センターを任された6thシングル『独り言で語るくらいなら』のリリース後、休養せざるを得なくなってしまったことですね。私は元々、モヤモヤを抱え込んでしまうタイプの人間でして……。メンバーにも家族にも上手く相談できず、当時は舞台から離れることで自分を守っていました。
■お休みの理由は言葉にできるのでしょうか?
石田 当時のことは、今でもハッキリとは言葉にできません。センターの重圧よりも、心に溜まった何かをスッキリさせるためだったような気がします。でも1人の時間をたっぷりと作り、さんざん頭の中をぐるぐるとさせた私が出した答えは、「悩んでもしょうがない!」でした。(笑) 人生は一度きりだし、もっと気楽に挑戦を続けてみようと思った途端、ステージに立つ気力が一気に湧いたのを今でも覚えています。以降は、周りから驚かれるほど性格が明るくなりました。たくさん迷惑はかけてしまったけど、私の人生には必要な時間だったんだなと思います。
■4月22日に3rd写真集の発売が決定していますが、作品の魅力を教えてください。
石田 デビューから9年、大人になった石田千穂をたっぷりと感じられる写真集ができあがりました。瀬戸内で活動する私たちは、過去に船上劇場「STU48号」でパフォーマンスをしていた思い出があります。ロケ地のシンガポールでも、クルーザーを借りて、夕日をバックにした船上での撮影を行いました。
■撮影時のエピソードも教えてください。
石田 当初の雨予報は外れたものの、肝心の夕日は雲に覆われたままでした。不安が拭えない中、ようやくオレンジの光が顔を出したのは、太陽が水平線へと落ちる直前でした。その神秘的な光景を切り取った1枚が、写真集にもバッチリ収録されると思います。
■海外での撮影といえば、やはり現地でのご飯でしょうか?いかがでしたか?
石田 はい。シンガポールで食べたチキンライスの味が、もう本当に忘れられません。蒸したチキンはもちろん、鶏の出汁が染み込んだお米の一粒一粒がたまらなく美味しくて。撮影初日にすっかりとハートを奪われてしまったので、最終日にもまた同じお店に行きました。なぜかテーブルもスタッフさんの座る位置もまったく同じで。(笑) 思い出の味をまた堪能できたのが楽しかったです。







