ExWHYZ VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

これからも同じ夢を見続けていきたいと思える、そんなライブにしたいです。

2022年11月に1stアルバム『xYZ』をリリース。それからたった5ヵ月強の短い期間で、ExWHYZは2ndアルバム『xANADU』を4月19日にリリース。5月13日には、初の日本武道館での単独公演も決定している彼女たち。今の決意を、yu-ki、mayu、midoriko、mikina、maho、nowの6人に話を訊いた。

■1stアルバム『xYZ』の発売から5ヵ月後、早くも2ndアルバム『xANADU』のリリースですが、もしや1stアルバムの制作を終えてすぐに……?

mayu 制作に次ぐ制作でしたね。『xANADU』に収録した曲の中には、『xYZ』の制作中に生まれた楽曲もありました。当時は「1stアルバムのコンセプトとは異なるから」ということで収録はせず、今回のアルバムに収録された形です。

■地続きで制作は続いていたんですね。1stアルバム『xYZ』と2ndアルバム『xANADU』の違いも聞かせてください。

maho 2枚ともダンスミュージックを軸にしているところは一緒で、『xANADU』は、より自由に表現の幅を広げられました。

mayu 『xYZ』と『xANADU』はまるで双子のようなアルバムで、『xYZ』がとがった作品だとすれば、『xANADU』ではより柔軟さを出しているので、そこが違うところですね。

■確かに『xANADU』は、よりポップ感が出ている印象がありました。

mayu 2作ともポップ感を持った楽曲が収録されていますが、『xYZ』は、ExWHYZとして一発目作品という理由もあって、より「変わったぞ」というのを明瞭に示すアルバムにしたかったので、統一感を強調していました。それを踏まえての今回の作品ということから、『xANADU』では、より一層表現の幅を見せようと、さらに多彩な楽曲が収録されています。だからこそ、これからも楽しみになるアルバムにもなったと思います。

■MVも制作した“FIRST STEP”は、ひと際ポップ感の強い楽曲という印象を受けました。
                                       
mayu 1stアルバムの『xYZ』自体がとがった印象を与える作品だったことから、2ndアルバムの『xANADU』では、もっと気楽に親しんでもらえる作品を目指したわけですけど、その中でも特に「この曲でExWHYZを好きになった」と言ってもらえるきっかけになれる曲、それが“FIRST STEP”だと思います。

maho 『xYZ』を通して、「これがExWHYZだ」とはっきりと提示できたからこそ、こうやって幅広い表現を持った『xANADU』が生まれたわけですからね。その幅広さを一番明瞭に示せた曲が“FIRST STEP”なんです。『xYZ』ができあがった時は、ExWHYZとして活動し始めたタイミングというのもあって、「これからどうなっていくのか」という期待と緊張感の両方があったけど、2ndアルバムの『xANADU』を作りあげたことで、ライブにおいても、より高揚感を持って楽しめそうだと思ったし、(取材時点では)実際にまだ一度だけですが、全曲をライブで披露したことで、よりライブに広がりが生まれる楽しさを感じました。

■他のメンバーの方々にも、1stアルバムと2ndアルバムの違いや、MVを制作した“FIRST STEP”について伺いたいです。

yu-ki “FIRST STEP”に私が感じているのは、よりカラフルさが出たなということで、実は1stアルバムの『xYZ』に参加していただいたクリエイターの方々にも、今回参加いただいていて。みなさん1枚目でExWHYZの世界観を掴んでいただいたのか、クリエイターの方々がExWHYZをどう表現しようかと、すごく楽しんで楽曲を作ってくださいました。そのワクワク感をメンバー自身も受け止めながら『xANADU』を作りあげましたし、そこが特色だと思っています。

midoriko そうだね。そのワクワク感が今回のアルバムの広がりにも繋がったんだろうから。私自身は今回のアルバムを作りながら、より自由にいろんなことに挑戦していけることの楽しさや、「これから何でもやっていけるんだ」というワクワク感をずっと感じていました。“FIRST STEP”は、ライブを重ねるごとにExWHYZの中でもどんどん大切さを増す楽曲になっていきそうな予感がします。普通に音源として聴いていても良い曲だけど、ライブでお客さんたちと一緒に育っていく楽曲だと感じています。

now 私は『xANADU』は、より色鮮やかにExWHYZらしさが広がった印象を持ちました。一人一人の良さもさらに広がって聴こえるし、メンバー個々の魅力が自由に表現できている作品だという印象もあります。“FIRST STEP”は、まだ歌詞が入っていないデモ音源の状態で聴いた時は、「うわっ、夏のドライブにピッタリだ!楽しい曲だなぁ。」という印象でしたけど、歌詞が完成した時点でガラッとイメージが変わり、ライブを通して目の前の人たちに「この思いを伝えたい」という気持ちが強くなりました。この曲はこれからのExWHYZの曲の中でもすごく大切な楽曲になっていくと思います。

mikina “FIRST STEP”をライブで歌うと、会場の中にもあったかい雰囲気が生まれるからね。特にこの曲は自分たちの気持ちをお客さんに話しかけるように歌えるところや、歌っていて熱い気持ちになれるところもいいなと思いました。『xANADU』には、私の大好きな曲ばかりが入っています。こんなにも自分が「大好き」と思える曲たちを、自信を持って歌えることがすごく嬉しくて。この曲たちがどんどんとお客さんたちの心の中にも浸透して、ライブを通してお互いの気持ちが重なりあった時、どんな風に曲が表情豊かになっていくのか……。本当にドキドキワクワクするアルバムになったと思います。

■アルバム収録曲の中で一つ気になったのが、“Des Speeching”なんですが、この曲の中でみなさん「ゾラミナサンソワミモッサ~」と呪文のような言葉を唱えていますよね?ネットで調べてもぜんぜんひっかからないし、どういう意味なのかがすごく気になっています。

maho この言葉は“Des Speeching”を作ってくださった大沢伸一さんの夢の中に出てきた言葉なんだそうです。

midoriko それを“Des Speeching”のレコーディングの時に私たちも教えてもらいました。

mayu “Des Speeching”のレコーディングの時、私が一番手だったので、私が歌入れしている時に、大沢さんがみんなにその説明をしていたらしく、私だけ何も知らずに歌っていました。(笑)

■そうだったんですね。(笑)

mayu 私も歌入れする前にいろいろと意味を調べてみたんですよ。でも何もひっかからないから、「意味のわかんない言葉だなぁ。しかも妖しい雰囲気の言葉だし……」と思いながら歌っていました。(笑)

midoriko 本当にずっと頭に残り続ける言葉だよね。

maho 初めて楽曲を聴いた時から、その言葉が強く印象に残ったし、口に出して言いたくなるし、一瞬でこの言葉の虜になりました。一回聴いたらみんな虜になっていくと思います。

■アルバムの冒頭を飾った“BLAZE”の歌詞の内容もすごく気になるんですよね。

mayu これは私なりの解釈になりますけど、“BLAZE”は「今は、今しかないから燃え上がろうぜ!」という楽曲で、前向きな歌詞の中で「最終回をはじめようか」や、「大団円をはじめようか」と出てくるのは、「今日は今日しかないし、今は今しかない。今を通り過ぎたら、同じ今は二度とやってくることはない。だからこそ、毎回のライブも最終回のような気持ちでぶつかっていこう」という気持ちを込めています。私たちにとってはいつものライブでも、来ているお客さんたちにとって、人によっては本当にその1回のライブが最終回になる人だっていると思うんです。その時その時のライブは1回しかないからこそ、自分たちも気持ちを燃やしていくし、「みんなも1回1回に全力を尽くして楽しもう!」という気持ちを込めた内容だと捉えて歌っています。

■せっかくですから、メンバー1人1人今回のアルバムの中でオススメの曲をその理由と一緒に教えていただいても良いですか?

mayu 私は“Darling”が好きです。この曲は私とmahoちゃんが作詞を手がけていて、穏やかな柔らかい空気の流れる楽曲で、歌詞もちょっと恋愛めいた思いを描いています。もちろん恋愛の曲として捉えていただいても良いですけど、私たち的には人との関わりのことについて書きました。メンバーやファンのみなさんともそう。大事な人について思っていることをここに記しました。個人的には、「Maybe Love」のところの歌いまわしの部分がすごく好きで、ここでは「たぶん」と歌っているように、「あなたのことをすごく愛してる」という断定的な伝え方ではなく、ふんわりしているというか、「これが愛なのかなぁ?」みたいな雰囲気を出しているのでそういう歌い方にしているんです。この曲には「何気ない日々を大事にしたい」、「見返りなど何もいらない」、「ただただ、大切な人が笑っていてくれればいいなぁ」という気持ちを書きました。

■冒頭の「ねぇDarling 夢の中」の歌詞の歌い方が、本当におねだりをしているようでめっちゃいいですよね。ここを歌っているのは?

mikina 私です。(笑) 「私には似合わないキャラかも……」と思いながらも、歌ってみたらしっかりおねだりできていました。(笑) いつもとは違う自分を出せたのは嬉しかったです。

yu-ki 私は“Walk this way”が大好きです。mahoちゃんの書いたこの歌詞がとってもいいんです。すごく強気になれる歌詞だし、この曲をライブで歌っている時が、私たちの良さを一番出していけるような、そういう楽曲になっています。ExWHYZのメンバーはいつもわちゃわちゃしている楽しいグループで、そういう雰囲気がこの曲をライブで披露している時にすごく出ているなと思います。そういう姿も垣間見れるから、 “Walk this way”が好きなんだと思います。しかもこの曲を歌っていると、今までのいろんなことを思い出します。何よりこういう思いをメンバー自身が書いてくれたことが心強いし、「今の私たちのままでいなきゃもったいない」という気持ちに戻してくれます。まさに今のExWHYZのマインドのような歌です。

midoriko 私のオススメは“Everything”です。これは1stツアーの時から披露している曲で、EMPiREの頃からずっと見てくれていた方々が楽曲を作ってくださいました。“Everything”の中には、EMPiRE時代の楽曲にまつわる歌詞もいろいろと散りばめられています。「過去も大事にしながら進んでいくよ」というメッセージが込められているようにも思えるし、私たちにとってすごく大事な楽曲です。

mayu “Everything”はライブでこそ歌いたいし、ライブでこそ聴いて欲しい、目の前にいるみんなに対して届けたい気持ちがすごく詰まっている曲です。グループ名やスタイルは変わったけど、「自分たちが歌い続ける限りは、みんなに届けたい思いは何も変わらないんだよ」という気持ちがこの曲にはいっぱい詰まっています。

maho 私がオススメしたい曲は“メトロノーム”です。これまでのExWHYZが持っていたのとは異なる世界観を描き出した楽曲だし、自分たちじゃ絶対に書けない歌詞だと思います。楽曲を手がけたKBSNKさんとの出会いがあったからこその世界観が、“メトロノーム”には描き出されています。こういうエモーショナルな楽曲をみんなの歌声を通して聴けたのが嬉しかったし、ライブで歌うのも楽しみな楽曲です。mayuちゃんがつけてくれた振り付けも、一個の世界観を見せているからすごく気に入っています。nowはこの曲のイントロを聴いた瞬間に“メトロノーム”に恋したそうです。(笑)