今作はとにかく2曲とも方向性の違ったハッピーな曲。みんな自分を抱きしめてあげてください!
halcaが8月19日に、13thシングル『NEW GAME』をリリース。今作の表題曲“NEW GAME”は、2026年7月放送のTVアニメ『対ありでした。〜お嬢さまは格闘ゲームなんてしない〜』のエンディング主題歌となっていて、作詞・作曲はナナヲアカリが担当している。カップリング曲の“あほっとぽていと”は、日本初のハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」に触発されて制作された公式インスパイアソングとなっている。
今作の制作についてはもちろん、halcaの音楽ルーツから、影響を受けたものまで、いろいろと語ってもらった。
■halcaさんの取材は今回が初めてなので、まずはhalcaさんの音楽ルーツから聞かせてもらえればと思います。音楽に触れた一番古い記憶は?
halca 一番古い記憶は……幼稚園の時の“思い出のアルバム”という曲で、“切手のない贈り物”という曲も大好きなんですけど、それは幼稚園か、小学校だったかは曖昧です。(笑) でも卒園式の時に“思い出のアルバム”をみんなで歌った記憶があって、大号泣しました。その頃から歌が好きだったし歌うことも大好きでした。
■小さい頃から歌うことが好きだったんですね。“思い出のアルバム”はみんな歌いますもんね。
halca “思い出のアルバム”の歌詞がすごく心に刺さったんです。なんか今思い返すと、そんな小さいのにちゃんと歌詞を理解していたのかな?とも思うんですけどね。(笑)
■でも心に刺さったということは、その頃からちゃんと歌詞の意味を考えて歌っていらっしゃったということですよね。
halca きっとそうですね。ちゃんと理解していたから号泣したんでしょうね。(笑) でも歌うこと自体はすごく楽しかったです。歌は誰でもすぐに歌えるじゃないですか。その頃は人並みだったんじゃないかと思うんですけど、「歌手になりたい」と思ったのは、小学3、4年生の頃です。
■それは早いですね。なにかきっかけがあったんですか?
halca 当時、YUIさんのCDを家族にプレゼントしてもらって、めっちゃ車の中で聴いていたんです。あとは当時見ていた「きらりん☆レボリューション」というアニメの、久住小春さんが歌っていた曲も好きでよく聴いていました。アニメのキャラクターも好きで、よくモノマネをしながら歌っていました。
■その頃から歌手を目指し始めたんですね。
halca でもその頃は他にもいろいろなことに興味があって、絵を描くのも好きでしたし、イラストレーターとか、漫画家にもなりたいと思っていました。あとは「みんなのゴルフ」のゲームも好きで、ゴルフを習わせてもらって、「プロゴルファーになる!」とか言っていたこともあるし、あとはお姫様になるとか、魔法使いになるとか、いろいろ言っていましたね。(笑) 確か小学3年生の時の音楽の授業で、一人ずつみんなの前で歌うテストがあって、その時にみんなにすごい褒めてもらって。何の曲でテストしたか忘れてしまったのですが、テストの後にお楽しみタイムみたいな感じで、先生がマイクをスピーカーに繋いでカラオケみたいにしてくれて、そういうのでみんなで大盛り上がりした時に、先生やクラスの友達みんなから「歌姫だね!」みたいに言ってもらって。すごくお互いの好きなことを認め合ういいクラスで、その言葉がすっと入ってきて、先生もすごく褒めてくれたので、その時に歌手になろうと思ったんです。今思い返せば、ただめっちゃ声が大きかっただけなんじゃないかな?とも思ったりするんですけどね。(笑)
■いやいや、その頃からきっと才能があったんですよ。
halca でもあの時にみんながいいねと言ってくれたおかげで、いろいろ好きなこととか、なってみたいものもあるけど、こんなに言ってもらえるってことは、「私は歌手になったらいいのかな」みたいな感じで。(笑) 小学3年生の時から目指すようになりました。
■すごくいいお話ですね。ちなみに楽器演奏の経験はありますか?
halca うん……と、中学校の時に1年間だけギター教室に通いました。でも全然宿題とかできないタイプの子だったので、練習もサボっちゃうんです。(笑) 一週間後に先生に会って、なんにも練習していなくて、準備もしていないんですけど、なんか飲み込む力だけはすごくあったので、なんとかそれで切り抜けてきたんです。(笑) 本当にすごく優しい先生だったし、今大人になって本当に後悔しています……。学校とかも「お勉強しなさい」と言われていたら嫌だったけど、大人になってから「学校に行きたいな」みたいな気持ちになったりとか。あの時にちゃんと続けていれば、今頃はさまざまなことができていたのかなと思って……。(笑)
■なるほど。まぁ、あるあるですよね。(笑)
halca でも最近、「新しくギターを買っちゃおうかな」と思ったり、思わなかったり……。(笑) やっぱりやるならギターがいいなと思っていて。以前ライブの時にサポートしてくれているギターの方に、ギターを担がせてもらったんです。その時に撮ってもらった写真があるんですけど、それがすごく似合っていて、「めっちゃギター弾けそう!」みたいな感じで。(笑) 私は背が165センチあるんですけど、背が高い女の子がギターを持っている姿を見て、すごくカッコいいなと思ったので、せっかく背が高いならギターを持ちたいなと思って。今ちょっと音楽教室とかも探したりしています。
■大好きだったYUIさんもギターを弾いていますし、憧れみたいなのもあるのかもしれませんよね。
halca はい、あります。ギターが弾けたら、どこでも好きなところで歌えるようになるのもいいなと思います。
■そうなると今までで一番影響を受けたアーティストは、YUIさんですか?
halca そうですね。影響を受けたのはやっぱりYUIさんと、月島きらりstarring久住小春さんです。あとは、声優の牧野由依さん。でもそれで言ったら、お父さんがよく車で聴いていた浜田省吾さんと、長渕剛さんにも影響は受けているかもしれないです。私はすぐに影響を受けるんですよね。(笑)
■そんな大御所アーティストにも影響を受けたんですね。
halca 牧野由依さんと浜田省吾さんは、もともと持っている個性をより輝かせるというか、際立たせる声の出し方がいいなと特に思っていて、それを勝手に吸収しているんですけど、語尾の抜け方とか、歌の崩し方とかはYUIさんや長渕剛さんから吸収していて。荒々しく歌うのも結構好きなので、そういうのは誰から教わったんだろう?と思ったら、もしかしたらそこかもしれないなと思いました。
■きっと聴いているうちに、知らず知らず身に付いてきた感じなんですかね。
halca きっとそうだと思います。あとは、キーの高い曲が歌えるようになりたいと思ったのは、キラリンレボリューションの曲のおかげです。(笑)
■なるほど。では、最近気になっているアーティストや曲はあったりしますか?
halca 最近ハマっているバンドがいて、Redhair Rosyというバンドなんです。私は今、毎週木曜日にFMヨコハマで「Tresen」という番組でMCを担当していて、その番組にゲストでいらっしゃって出会ったんですけど、もともとは前身バンドのthe McFaddinという名前で活動されていて、その時に初めてゲストでいらっしゃって、それからハマってしまって。そんなこと今まで滅多になかったんですけど、グッズとかも買っちゃったりして。(笑) 曲もカッコいいし、歌詞で言っていることもすごくいいし、ライブもすごく良かったんです。しかもグッズのアートワークとか、ミュージックビデオとか、ビジュアル周りもすごく良くて。ついこの間、7月3日にメジャーデビューが決まったそうです。今まで全部自分たちだけでやってきたそうで、統一感がすごくあるし、見習うべきだなと思うところがたくさんあるのでいいなと思いました。実は自分のライブの開演前のSEとかにも彼らの曲を混ぜたりしています。(笑) いつも自分のテンションが上がる曲をいろいろセレクトしているので。
■音楽以外で自分の人生に影響を与えたものは、他になにかありますか?
halca なんだろう……?インターネットですかね。(笑)
■halcaさんは若い頃からインターネットはすでに身近にあった世代ですもんね。
halca でも私が小さい頃は、一家に一台パソコンという感じでもなくて。持っている人と持っていない人がいましたし、スマホも持っている人と持っていない人がいました。そんな中でも、私はスマホを持ったのが結構遅かったんです。確か高校1年生の5月頃からだったと思います。だから、それまでスマホや携帯を持っている子たちとやり取りをしたいとなった時は、家のパソコンから頑張ってアクセスしたりしていたので、それでインターネットでゲームをしたりとか、曲を聴いたりするようになって。あとは、それこそツイッターなんて周りでまだ誰もやっていない時からやっていたので、早くから触れられたのは良かったなと思います。
■ちなみに最近なにかハマっているものはありますか?
halca 最近というか、私はお絵かきするのが昔から好きで、でも上手な絵じゃなくて、絵本の挿絵とかを目指している絵なんですけど、実は今作のジャケット写真にもちょっとだけ映り込んでいたりするんです。(笑)
■そうなんですね!
halca たまに自分のグッズとかでも採用してもらったりもしていて。先ほど少しお話しました、「歌手を目指すぞ!」となる前まではイラストレーターや、漫画家になりたいと思っていた時期もあったので、たまにふざけて絵を書いて、スタッフさんにも見せたりした時に、「可愛いじゃん!」みたいに言ってもらえて。それからたまにタイミングがある時に書いたりしているんです。やっぱり好きだなぁ、楽しいなぁと思うことが増えました。今回書いたのは、私の好きなものを書いていて、梅干しと枝豆と香水と昔飼っていたウサギなんです。ウサギはもういなくなっちゃったんですけどね……。
■それでは今作のお話も聞ければと思います。表題曲の“NEW GAME”は、TVアニメ「対ありでした。~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない〜」のエンディング主題歌ということですが、制作にあたってアニメの原作などもご覧になったと思います。作品を読んでみた感想はいかがですか?
halca すごく共感することが多いなと思いました。主人公の心の中のセリフで、「もうあの頃みたいに夢中になれるものってないのかもしれないな」というのが出てくるんですけど、それを今、昔のルーツのお話とかをしていて思いましたが、小さい頃はあんなにやってみたいこととか、気になることがたくさんあったけど、大人になっていろいろ知ったりすると、気にはなるけど、なんか大変そうだなと思ってなかなか一歩を踏み出せなくて、足踏みしちゃうことが増えてきて。そうやって本当にやってみたかった気になることをスルーしてしまっているなと思うことが多くて。「なんだかなぁ」と思っていた時に、この原作を読んだらそのセリフが出てきて、すごく「ハッ」となって、なんか「ドキッ」としたんです。「その気持ちすごいわかる!」と思いました。この作品のタイトルを見ると、掴みになるものは、「格闘ゲーム」とか、「お嬢様」とか、「女の子同士の戦い」みたいなところだと思うんですけど、伝えたい本質の部分は、誰にでも共感できるところがある内容だなと思いました。芯の部分というか、核となる部分は、普段アニメに触れない人たちにも楽しんでもらえるのかなと思います。
■今作の“NEW GAME”は、ナナヲアカリさんが作詞・作曲したとてもポップな楽曲ですが、初めてこの曲を聴いた時の感想は?
halca 本当に「もっとしたいこととか、やってみたいことはちゃんとやっていいんだよ!」というメッセージを受け取ったなという感じです。それもナナヲアカリちゃんとは、以前リリースした“誰彼スクランブル”という曲が、アニメ「Engage Kiss」のオープニング曲だったんですけど、その作品のエンディング曲をナナヲアカリちゃんが担当されていて、そこで出会ったんです。それがきっかけで仲良くなって、一緒にご飯にも行くようになって、「最近はこんな楽しいことがあった」とか、「実はこういうことで悩んでいて……」みたいに、お互いの最近あった出来事を話していた時に、「絶対にhalcaちゃんだったら大丈夫だから!」と、肩をガッチリ掴んで励ましてくれたことがあって。なんかその時のことをこの曲を聴いて思い出しました。(笑) ナナヲアカリちゃんもちゃんと覚えていてくれたんだなって。すごく直接的な言葉で言ってくれて、すごく勇気づけられました。きっと私だけではなく、似たような悩みを抱えている方が聴いても、「頑張れそうかも!」と背中を押されるような内容になっているので、そこが素晴らしいなと思いました。
■歌詞の中で共感するワードや、気に入っているフレーズはありますか?
halca たくさんあるんですけど、一番は「楽しいだけじゃなくたってオールオッケー」ですね。「楽しいことだけだったらいいのに」と思うけど、楽しいことがなんで楽しいと思えるのかな?と考えた時に、やっぱりそうじゃない時があるからこそ、よりそう思えるというか、「アメとムチ」じゃないですけど、そうじゃなかった時の「そうじゃなかった貯金」みたいなのが、後になってから効いてくる感じがするので。きっと全部どっちも必要なことだと思うから、「楽しいだけじゃなくたってオールオッケー」というのが、自分はすごく大好きなフレーズです。
■今作のMVは、通常ver.とAlterate ver.と銘打った2パターンのMVがありましたが、見どころや注目ポイントを教えてください。
halca 通常ver.は、私が分身したり、巨大化したり、ギミックだらけのMVになっています。(笑) 最初はオシャレに分身していくと思うんですけど、どんどん様子がおかしくなっていくので、ちっちゃいのがいっぱい出てきたりとか、トラックを上から撮っているところとかは、全部違う動きをしているとか、クラウチングスタートして「ダダダダダ」って走っていくところとか、すごく面白くなっていると思います。あとは、音ハメがすごく気持ちよくて。(笑) そこにもぜひ注目してほしいです。すごくカッコよく仕上げてもらいました。
■MV撮影時のハプニングや裏話はありますか?
halca ちょうどMV撮影の時期が、雨とか台風が近い時期だったので、本当にその日ギリギリ「曇りのち晴れ」みたいな日に撮影したんですけど、雲の動きがすごくて、太陽が出たり雲に隠れたりしていて、撮影チームのみなさんは大変そうでした。私はいっぱい走っているシーンとか、スキップしているシーンがあって、それが大変でしたね。監督さんはずっと優しく楽しく撮影してくれていたのに、「最後に全速力で走って!」と言われて。それで全速力で走ったら、「よし、もう一回全速力ね!」、その後も「もう1回!」、「じゃあもう1回!」みたいなことを5、6回くらい言われて、「さっき『最後に』って言ったじゃん!」みたいな。(笑) 最後の最後にめっちゃ牙を剥かれた気分です……。「さっきまであんなに優しかったじゃん!」みたいな感じで、楽しかったです。(笑) 私が全速力でヒーヒーいってるのを、みんな笑顔で見守ってくれました。
■それは大変でしたね。(笑)
halca そんな楽しい様子もメイキング映像で見られると思います。(笑) ぜひ楽しみにしていてください。







