■大森さんの役柄としてはどんな感じですか?
大森 私は主人公の親友のひとりで、奥田凪紗役です。やっぱり親友というのもあって、昔から仲がいい存在なので、いつも3人で一緒にいて、一緒に練習して、笑って。そういう楽しい思い出があるからこそ、苦しいシーンの時には、本当に悲しい気持ちになるし、この間、初めて通し稽古をしたんですけど、途中で涙が止まらなくて大変でした。
■役者としては自己投影型なのでしょうか?
大森 普段だったらそうかもしれないです。でも今回はどうだろう……?表現が難しいんですが、自分も学生の時に親友とか仲がいい子がいたので、そういった面ではやりやすさはありました。その時のことを思い出して感情移入できたところはあります。
■どうして自分がこの役になったと思いますか?
大森 それはどうしてでしょうね……。でも、先生というよりは、友達の役が似合うと自分でも思います。普段の性格も明るかったり、おしゃべりだったりするのもあるので、そういうところなのかな?確かにいろんなキャラクターがいる中では、私はこの役が合っているのかなと思います。
■大森さんはこれまでもたくさんの舞台に出演されていますが、2.5次元系の作品が多いですよね。なにか違いは感じましたか?
大森 感じましたね。全然違います。2.5次元系の作品は、キャラクターや世界観を大事にするじゃないですか。いかにそのキャラクターに近づけるか、その役柄を伝えるかが大事なんですけど、今回のようなストレートの作品は、やりすぎない事が大事なんです。台詞も普段の会話っぽく見せるから、そういうところで台詞の言い方自体も全然違いますし、動きも大げさにやりすぎちゃいけないし。そこに苦戦しました。
■逆に言うと2.5次元系の作品では、どんな指導があるんですか?
大森 そちらでは台詞の指導はあんまり無いんです。今私がメインで出演させていただいている舞台の役は、普段の私と雰囲気が近いのもあって、すごくやりやすいんです。でも、今回の『1リットルの涙』は、「主人公の親友たちの中でもしっかりしている、大人っぽくて引っ張っていくようなタイプの子だよ」と指導していただいて、ちょっと落ち着こう、みたいな感じでした。
■特に言われたことで印象に残っていることなどはありますか?
大森 今回の演出家さんに言われたのは、「親友って意外とキャピキャピしていない」ということでした。学生の役ってキャピキャピしているイメージがあるのですが、実際の本当の親友同士のテンションって、意外と低いんですよね。「ツッコミとかもあんまり大げさなトーンじゃないよ」と言われ、「確かに……」と思って、そこは気を付けました。
■確かにそうですね。今回の舞台はどんなものに仕上がっていると思いますか?
大森 映像では見られない息の使い方だったり、涙やすすり声、声のトーンだったりという、舞台でしか伝わらないところを大切にしているところがあります。個人的には、家族の支援の場面などにすごく苦しい感情があって、きっとみなさんも心に来るものがあると思います。
■自分の演技では、どんなところに注目してほしいですか?
大森 やっぱり主役の亜也が元気な時というか、まだ病気が進行していない頃の状態と、病気がわかった後の心情の違いを上手く伝わるようにしました。でもなんかこう、「こういう表情を作ろう」というよりも、通し稽古をしていたら、勝手に気持ちがそうなっていくんです。他の方の演技も見ていたら泣けてくるし、上手くやろうと思わなくても自然と勝手にそうなってくるんです。初めての通し稽古をやるまでは、気持ちが追いつくのか心配だったんですけど、全然大丈夫でした。すごく気持ちが入ったので、ありのままにやろうと思いました。
■それでは、今回の舞台を観に来る方たちにメッセージをお願いします。
大森 私は今まで2.5次元系の舞台が多かったので、こういうストレート作品を観るのが初めての方もいらっしゃると思うんです。なので、2.5次元の舞台の時とは違う姿をお見せできたらなと思っていますし、楽しみにしていてほしいです。私のファンだけではなく、『1リットルの涙』が好きな方たちにもぜひ観に来てほしい作品です。
■アイドルの大森さんを応援して観に来てくださる方たちにも一言、お願いします。
大森 ぜひ観てほしい作品です。もちろんいつもの歌って踊っている時とは全然違うので、お芝居している私も見てほしいし、「こんなこともできるんだ!」と思ってほしいので、もうたくさんの人たちに観に来てほしいなと思っています。
■Ma’Scar’Pieceとして叶えていきたい目標はありますか?
大森 Ma’Scar’Pieceとして今目標にしているのは、海外進出です。今ちょうどドイツに向けて戦っているんですが、現状勝ち上がっているので、絶対ドイツに行きたいと思っていますし、もしこれがダメだったとしても、海外には絶対に行きたいです。曲調的にも海外でウケると思うんですよ。なので、日本の方たちだけではなく、海外の方にも知っていただけるように頑張っていきたいです。それに国内でもまた全国ツアーをやりたいです。もっと広い会場でやりたい気持ちもあります。本当に曲も良くて、素敵なメンバーばかりなので、「みんなに広めたい!」とめちゃくちゃ思っています。広めるためにはメディアにも出たいですね。歌番組にも出演したいですし、本当にいろんなことを叶えていけたらいいなと思います。私はこれまでいろいろなグループを経験してきているので、今度は解散ではなく卒業で、今までできなかったことをMa’Scar’Pieceで叶えていきたいです。
■Ma’Scar’Piece以外の活動としてはいかがですか?
大森 私はやっぱりいろんなことをやりたい人なので、今は歌って、踊って、舞台が多いんですけど、映像でのお芝居もやりたいですし、いつかドラマとかにも出演したいなと思っています。あと、お洋服も好きなので、昔キッズモデルをやっていた事もあって、モデルのお仕事など、そういう普段とは違う自分を見せられるお仕事もしていきたいです。本当になんでもやりたい人なので、いろいろと活躍できたらいいなと思っています。
Interview & Text:安藤さやか
PROFILE
2001年12月22日生まれ、愛知県出身のアイドル、タレント。愛称は「おーりお」。ピンク・ベイビーズ、ラストアイドル(Love Cocchi)などを経て、現在は電音部のシモキタザワエリア「Ma’Scar’Piece」の笹塚舞歌役などで活動中。3歳からのモデル経験を持つ。
https://mascarpiece-fc.com/#/profile/3
舞台
『1リットルの涙』

公演スケジュール:2026年3月4日(水)~8日(日)【全8公演】
■公演HP
https://www.cobaltpia-stage-1litre.com/
■スタッフ
原作:木藤亜也 「1リットルの涙 難病と闘い続ける少女亜也の日記」(幻冬舎文
庫)
脚本:江頭美智留
演出:岡本貴也
企画・製作:コバルトピア
■チケット(全席指定・税込)
料金:
・SS席【1階1列目~8列目】:¥11,000
・S席【1階9列目~ ※2階席を含む】:¥9,500
【問い合わせ】
Mail : info@cobaltpia.co.jp
受付時間:平日9:00~18:00(※土日祝を除く)







