MENA MASSOUD VANITYMIX 2019 SUMMER FEATURE INTERVIEW

aladdin_MENA MASSOUD

今なお語り継がれるディズニー不朽の名作

全世界に大旋風を巻き起こし、映画史に残る珠玉の名曲“ホール・ニュー・ワールド”を生んだあの名作アニメーション『アラジン』を、『美女と野獣』のディズニーが想像を超える空前のスケールで実写映画化。今作で〈ダイヤモンドの原石〉のように、貧しくも清らかな心を持つ青年アラジン役に大抜擢されたメナ・マスードに今作への想いについて聞いてみた。

■『アラジン』の主役を演じることを、どう感じていますか?

M ものすごくエキサイトしているよ。これは最高の経験だったよ。時には大変なこともあったけれどね。この映画のために学ばなければいけないことが、いっぱいあった。歌、ダ ンス、スタント。ラクダにも乗るし、スキューバダイビングもやらないといけ なかった。でも、全部楽しかったよ。

■この役に決まるまでの道のりは長かったですか?

M すごく長かったよ。みんな同じだけど、まずはオーディションテープを送るところから始まったよ。そういう公募がかかったんだよね。送ってから、3〜4ヶ月、何も返事がなかった。普通、そういう時は落ちたということ。それで今度もそうだと思っていたんだけど、ある時、突然、僕のエージェントから、「あなたのテープをようやく見てもらえることができて、実際にオーディションしたいという連絡が来た」と言われたんだ。それで僕はロンドンに飛んで、ガイ・リッチー、コレオグラファー、歌のコーチらと1週間を過ごすことになった。そして一度家に戻り、またロンドンに呼ばれたんだ。そこでまたテスト。それで決まったんだよ。その間、すごくドキドキしていたわけではないよ。オーディションの経験はあるからね。落ちるという経験はしているし、最初の何回かは傷つくけれども、そのうち慣れるものだよ。この業界で、それは普通にあることだから、今回もテストに呼んで貰えるだけでありがたいと思っていたんだ。こういう映画のテストに呼ばれるだけでもキャリアにはプラスになるし、自信もつく。もし彼らが僕 にやってほしいと思ってくれたら素晴らしいし、ほかにもっといい俳優がいると思ったら、それまでだけどね。どっちにしても、僕にとってはエキサイティングな経験だったことに違いはないよ。

■歌はお得意なのですか?

M 今は歌えるよ。(笑) 1年半もかけて、ボーカルコーチと一緒に特訓したからね。僕は 演劇学校に行っていて、そこでも少し歌をやっているけれども、そんなにたくさんはや っていないんだ。僕はむしろシェイクスピアなど古典劇を主にやってきているから、今作をやっている間、僕は毎日2時間ほど歌のレッスンをやっていたよ。ほかにダンスやスタントの特訓もあったね。練習を積むことで上手くなるというのは、昔から言われているよね。(笑)

■“ホール・ニュー・ワールド”を作り出した作曲家のアラン・メンケンが今作にも参加していますが、アドバイスは受けましたか?

M アラン・メンケンからも少しレッスンは受けたよ。だけど彼は作曲家で、シンガーに直接指導をするのは、あまりやらないんだよね。彼に初めて会ったのは、リハーサルが始まって1ヶ月くらい経ってからだった。彼はとても優しい人だし、ご存知のとおり、天才。オスカーを8個も取っているんだっけ?

■今作にはアニメにはない新曲も含まれていると聞いていますが?

M そうなんだ。とてもいい歌だよ。みんなきっと気に入ってくれると思う。アランの歌は80年代や90年代に書かれているものが多いけど今は違う時代だから、それが反映されているんだ。とくにナオミ・スコットが歌う曲はとてもパワフル。今作にスペシャルな雰囲気をもたらしていると思うよ。

■ジャスミン役のナオミ・スコットと“ホール・ニュー・ワールド”を一緒に歌うそうですが、いかがでしたか?

M そうだよ。ナオミはすばらしい共演者だね。ジャスミン役に彼女以外の人は考えられないよ。彼女はとても歌がうまいんだ。それに最高に優しいんだよ。僕らは同じタイプのエネルギーを持っていると感じるね。だから相性が良かったよ。この映画をぜひみなさんに観て欲しいね。

■予告編には少しだけしかウィル・スミスが出ていませんでしたが、チャーミングですよね。彼はCG 加工をされているんですよね?

M ジーニーもまさに彼しかいないよ。ジーニーにはいろんな側面があるけど、やっぱり観客に気に入られなければいけないキャラクターだからね。ウィルは観客に愛されているから、その魅力がこの役で大いに発揮されていると思うよ。

■彼の演技はいかがでしたか?何か思い出に残るエピソードなどはありましたでしょうか?

M 彼は誰にでも親切で寛大なんだ。知っていることを惜しげもなく教えてくれる人でもあって、僕とナオミがやりやすいように気遣いもしてくれたんだ。僕らにとっては師匠のような存在だったよ。

■ディズニー映画にはいつも大切なメッセージがありますが、この映画にはどんなメッセージがあると思いますか?

M アラジンはヒーローだけど、スーパーヒーローではないんだ。スーパーパワーは何も持っていないからね。自分で空を飛べるわけでもないし。魔法の絨毯があれば別だけどね。普通の人である彼が、すごく難しい決断を迫られるんだ。そして、正しい決断をしようと頑張るのさ。その姿は大人も子供も共感できると僕は思う。人生とはそういうものだからね。人生には難しい決断がたくさん出てくるものだし、それに自分らしくあれというメッセージがあると思う。この映画は、アイデンティティというものについても語っているんだ。ソーシャルメディアなんかのせいもあって、今の世の中ではとくに自分らしくいることを難しく感じている人も多いからね。

■あなたもアラジンのアニメを見て育ちましたか?

M 見たよ。子供だったから当時どんな感想を持ったのかよく覚えてはいないけど。でも実写の映画になったのは素敵なことだったね。こういうことはあまりないことだから。自分みたいに実際に見えるキャラクターが登場するというのは、子供たちにとってすごく大きいんだよね。この映画を多くの子供たちに観せてあげられたら嬉しいし、子供たちが僕やナオミに共感を覚えてくれたらすごく素敵だね。

■ガイ・リッチー監督の演出はいかがでしたか?

M 彼との仕事はとても楽しかったよ。彼は役者の思うとおりに演じさせる自由を与えつつ、自分のビジョンも貫くという絶妙なバランスをやってみせる監督なんだ。それに、彼の現場はリラックスした雰囲気があるよ。妙な緊張感がなくて、いつもとてもポジティブなエネルギーを感じていたんだ。

■屋根を飛び越えるなど、アクションもたっぷりあるようですが、スタントはいかがでしたか?

M アクションは今回最も楽しんだことのひとつだよ。毎朝、起きてすぐパーソナルトレーナーとトレーニングをしたんだ。ウエイトトレーニングとか、有酸素運動とか。そしてスタントチームとの練習もあったよ。今作ではクールなことをたくさんやらせてもらったよ。水中のシーンもあったし。18 フィートも潜るシーンがね。それを2 日ほどで撮影したんだよ。乗馬もやったよ。乗馬は前にもやったことがあったけど、今作ではラクダにも乗ったよ。それはまたちょっと感覚が違うから、ちゃんとやり方を学ばないといけなかったんだ。ほかにも建物に登るとか、建物から飛び降りるとか、いろいろ経験したよ。

■怖い思いをしたことはありましたか?

M ちょっとしたケガはあったよ。でもひどいケガはなかった。どうしてもああいった撮影をやっていたら、肩を変に引っ張ってしまったとか、足首をちょっと捻ったとか、そういうことはどうしても起きてしまうからね。

■あなたにとってはキャリア最大規模の映画だったと思いますが、セットを見て感激しましたか?

M これまでのキャリアの中では最大規模だよ。映画のセットを見た時は、すごく美しくて、いかにお金がかかっているかに驚かされたよ。(笑) あのセットのおかげで、演じる僕たちももっとその世界に入っていけたんだ。それはとても恵まれていることだったよ。

PROFILE
1991年生まれ。エジプト出身カナダ育ち。2011年より俳優としてのキャリアをスタートさせ、今作の実写版『アラジン』の主役に大抜擢される。

作品情報
『アラジン』

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6月7日(金)全国公開
監督:ガイ・リッチー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
出演:メナ・マスード/ナオミ・スコット/ウィル・スミス ほか
© 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
https://www.disney.co.jp/movie/aladdin.html

STORY
貧しくも清らかな心を持ち、人生を変えたいと願っている青年アラジンが巡り合ったのは、王宮の外の世界での自由を求める王女ジャスミンと、〈3つの願い〉を叶えることができる〈ランプの魔人〉ジーニー。果たして3人はこの運命の出会いによって、それぞれの〈本当の願い〉に気づき、それを叶えることはできるのか?

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