あかせあかり VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

頑張ろうと思っている人のアンニュイな気持ちが少しでも前向きになってもらえたら。

TikTokフォロワー数140万人超えの話題のインフルエンサーで、女優としても活躍するあかせあかりが、2ndシングル『いつか叶えたくて』を6月26日にリリース。“いつか叶えたくて”は、池井戸潤原作の日本テレビ系土曜ドラマ「花咲舞が黙ってない」の挿入歌で、あかせあかりが初めて作詞を手掛けたスローバラードとなっている。
今回は彼女が音楽を始めたきっかけから、今作の制作について、7月にロンドンにて開催される「HYPER JAPAN FESTIVAL 2024」への出演の意気込みなど、いろいろと話を訊いた。

■はじめましてなので、まずはあかせさんのことをいろいろお聞きできればと思います。あかせさんが音楽を始めたきっかけは?

あかせ 事務所のスタッフさんと活動方針を話し合った際に、「歌は興味ない?」と聞かれまして、自分の配信でも歌は歌っていたので、歌うこと自体は好きなんですけど、歌に自信があったわけではなかったので、その旨をお伝えしたところ、「一度歌ってみようよ!」と言われて。それでレコーディングしてみたのがきっかけでした。

■なるほど。それでレコーディングしてみていかがでしたか?

あかせ 「いいんじゃない!?」みたいな感じでした。(笑) 「ボイストレーニングしてブラッシュアップしていったら、すごく良くなると思う!」と言われて。そこからいろいろとレッスンをしたりしていった感じです。

■ちなみにあかせさんはCDって買ったことはありますか?

あかせ 私はすごくアニメが好きなので、アニメ作品のCDとかは何枚も買ったりしています。(笑)

■初めて買ったCDはなんでしたか?

あかせ 初めて買ったのは、初音ミクちゃんのアルバムでしたね。

■音楽で影響を受けたアーティストや作品などはありますか?

あかせ 音楽に関してというよりは、CDを買うということに重きを置き始めたきっかけは、「アイドリッシュセブン」という作品です。もちろんCDじゃなくてもサブスクとかで音楽は聴けちゃうじゃないですか。でも「どうしてもCDを手元に持っていたい」と思ったのはその作品がきっかけでしたね。デジタルで歌詞を見るよりも、歌詞カードにもそれぞれこだわりがあったりするので、そういうのを買って手元に置いておきたいと思ったのが「アイドリッシュセブン」でした。

■他に影響を受けたりしたアーティストなどはいませんか?

あかせ 歌っている時の声のニュアンスなどは、声優さんが歌っているキャラクターソングなどを聴いて参考にしています。ボイストレーニングの先生に、私の歌声は「すごく平坦に聴こえる」と言われたことがあって、「もっと喋るような感じで歌ってみる方が合っているのかもしれない」とアドバイスをいただいたので、積極的に声優さんの曲を聴くようになりました。

■あかせさんはコスプレイヤーをされているとのことですが、コスプレを始めたきっかけは何だったんですか?

あかせ 自分の好きなアニメ作品を調べていたら、たまたまそのアニメのキャラクターのコスプレをしている人の画像が出てきて、「わぁすごい!こういう世界もあるんだな」と思って、私もやってみたいと思ったのがきっかけです。それで母親に「コスプレしてみたいんだけど」と相談してみたら、「絶対にダメ!」と猛反対されて……。「そんなことしたら勘当するよ!」とまで言われてしまって。(笑)

■そんなに反対されてしまったんですね。(笑)

あかせ 私の小さい頃からの夢が「女優さんになること」だったんですけど、「高校に入るまでにオーディションに受からなかったら諦めなさい」と母親に言われていて、何度かオーディションの最終審査まではいったんですけど、結局合格はできないまま高校生になってしまったので、母親に「じゃ、諦めてね」と言われてしまったのもあって、それでコスプレも反対されたので、「あれもダメ、これもダメ」と言われたことに対して、すごく反抗的になってしまって。(笑) 高校3年生の時に、友達と一緒にコスプレイベントに参加することにしたんです。

■それはお母さんにバレなかったんですか?(笑)

あかせ 衣装とかウィッグとか買っていたので、母親にもバレて怒られましたけど、それでもやりたいと思ったので、喧嘩してでもやろうと決めました。(笑) それでもどうしてもやりたかったんです。

■相当な覚悟をもってコスプレに臨んだんですね。(笑)

あかせ もちろん今は母親との関係は良好なんですけど、初めはそんな感じでしたね。(笑)

■ちなみに初めてコスプレをしたキャラクターは何だったんですか?

あかせ 「ヒプノシスマイク」の観音坂独歩の男装でした。でもウィッグとか自分でセットしないといけないのを初めは知らなくて、サラサラの状態のウィッグが届いて、「えっ!?なにコレ!」となって、「なんでこのキャラを最初に選んだんだろう……」と後悔しました。(笑)

■それは大変でしたね。(笑) ちなみにこれからやってみたいコスプレはありますか?

あかせ 私、最近結構な頻度でコスプレしていて、何度もやっているコスプレもあるんですけど、ひとつだけ小さい頃から大好きでずっとやりたいけど、まだ手を出せていないのがプリキュアなんです。今でも観るくらいプリキュアが大好きなので、やってみたいと思っているんですけど、そろそろやらないと年齢的にもキツイかなって思うので、早めにやらないとですね。(笑)

■あかせさん世代のプリキュアはなんだったんですか?

あかせ 「Yes!プリキュア5」です。もちろん「ふたりはプリキュア」の頃からのやつも観ているんですけど、一番好きなプリキュアは、その「Yes!プリキュア5」のキュアドリームなので、やるならそれかなぁ……。でも今でももうキツイかもしれない……。(笑) 今度、子供向け作品の「ぴちぴちピッチ」のキャラクターのコスプレをするので、その時のみなさんの反応次第で考えようと思います……。(笑)

■それでは今作の2ndシングルについて、いろいろとお話を聞ければと思います。表題曲の“いつか叶えたくて”は、日本テレビ系土曜ドラマ「花咲舞が黙ってない」の挿入歌となっていますが、今作の制作にあたって原作などは読まれたんですか?

あかせ 前作のドラマは観ていたので、どういうテイストの作品かはわかっていたんですけど、初めは自分が作詞することになるとは想定していなくて……。(笑) 打合せに行ってみたら、「歌詞を書いてください」と依頼されて、「えっ!?何を言っているんだろう……?!」とびっくりしました。(笑) 今まで作詞なんてしたこともなかったので。

■それは驚きますよね。(笑) それで初めて作詞をしてみていかがでしたか?

あかせ 初めての作詞でしたけど、タイアップ作品なので、作品に寄り添うことも必要ですし、でも脱線はしすぎない程度に自分の個性も出してほしいとも言われたので、もう本当にすごく難しかったです。

■一番最初からそれはハードルが高かったですね。

あかせ 自分なりに作品に寄り添いつつも、曲は曲でストーリーを持たせるといった感じを意識して書いていきました。でもすごく新鮮な気持ちで挑めたので、いい経験になりました。

■今回は曲が先にあって、その曲に合わせて作詞していった感じですか?

あかせ そうです。曲が先にあってそれに合わせて言葉を当てはめていきました。

■今作の作詞にあたり大切にしたモチーフなどはありますか?

あかせ 女性の強さとか、頑張る姿を描きたくて。ドラマもそうだし、そういうところは意識したいと思っていて。でもあまり相手を断定的にはしたくなくて、ドラマでも毎回話の内容が違うからこそ、「誰かに」とか「あなたに」というのではなく、「日だまりに勇気をもらったよ」というような表現にしました。聴く人によって捉え方が異なるような、もちろん花咲舞にフォーカスを当てればそういう聴き方もできるし、聴いた人自身にも当てはめた時には、別の捉え方ができるような、聴く人によって捉え方が違うような歌詞にすることを心掛けました。

■初めての作詞でそこまで考えたなんてすごいですね。今回は作品に寄り添ってという形でしたが、あかせさん自身の想いや、ご自身の経験からの言葉などはどれくらい反映させた感じですか?

あかせ それこそ相手を断定させない書き方をしたので、それは人によっては恋人だったりとか、家族だったりとか、好きな人だったりに当てはめられるので、「私にとって」ということももちろん考えて書いています。もちろん私にとっては「推し」ですけど。(笑)

■なるほど。(笑) 実際にご自身が作詞した歌詞の曲を歌ってみていかがでしたか?

あかせ レコーディングまで、すごく時間があるわけではなく、他のお仕事も並行してやっている時もあるので、なかなか歌詞を覚えるのが大変なんですけど、今回は自分が書いた歌詞だったので、次の歌詞がすぐに浮かぶし、「こういうストーリーだからこういう気持ちだな」というようなニュアンスの入れ方とかも上手くできたのかなと思います。

■他にレコーディングで気をつけたことや、苦労したことなどを教えてください。

あかせ もちろん私の曲ではあるんですけど、今回はタイアップ曲でもあるので、歌い方も、「もっと泣きそうな感じが欲しい」と言われて。私はあまり今までウィスパーボイスとかで歌うことをしたことがなかったので、それはすごく難しくて、いろいろと相談しながら作り込んでいきました。録りながら「一度限界まで弱く歌ってみるので」と歌ってみたけど、それだと弱すぎると言われてしまったり、声のトーンよりも声の明るさで元気に聴こえてしまったりもしたので、ちょっとした音の違いに気をつけて、何度も録り直しました。

■じゃあ、今回はだいぶ挑戦ばかりの作品でしたね。

あかせ そうですね。新しいことが多かったなと思います。でもすごくいい経験になりました。