Am Amp VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■「この曲のここが聴きどころ」など、それぞれ今作アルバム『Category』の手応えについて聞かせてください。

JOHN 作詞・作曲をしているという理由もあって、僕は“ジェルネイル”には思い入れがあるといいますか、激しい曲も好きだけど、かわいい曲も好きなんです。この曲はAm Ampが定期開催しているファンクラブイベントの中で生まれた曲なんです。イベントは1部をトーク、2部をライブという形で開催して、しかもメンバーの当番制でその回の内容も決めています。自分が当番回のトークイベントの時に、お客さんにお題を出してもらい、その場で曲を即興で作るという企画をやった時に、ファンの方から出てきたのが、「ジェルネイル」というお題でした。紘大が即興で四つ打ちのリズムを叩き出し、そこにみんなで乗っかって楽曲を作りました。あの時に作ったコードやメロディーのことは、すっかり忘れてしまったけど、“ジェルネイル”というタイトルと、紘大が叩いた四つ打ちのビートの印象が強烈に残っていたので、そこから改めて作りあげたのが、今回のアルバムに収録した“ジェルネイル”なんです。なので、この曲には思い入れや思い出がすごくあります。

須賀 “miteyo”は、まだ自分一人でAm Ampと名乗っていた頃に作った楽曲で、この曲をリアレンジする際に、いつもレコーディングでお世話になっているディレクターに、「せ
っかくリアレンジするんだし、この曲は白須賀と黒須賀の2人のキャラクターが歌っているようにしよう」と提案を受け、「unusual(普通でない)」と名付けたくらい、別の楽曲として生まれ変わらせました。白須賀と黒須賀の歌声も、若干左右に振っていたりと、異なるキャラクターが1曲の中で歌っているように仕上げています。そこにもぜひ注目して聴いてください。

矢沢 僕は1曲選ぶとしたら、“HEAT(Category ver.)”かな。この曲の原案を考えたのは僕なんですよ。この曲はライブですごく盛り上がる曲で、しかもリアレンジしたことで、さらに進化した姿になりました。この形でのライブでの披露は、アルバムをリリースしてからだと思うので、どんな風に反応が返ってくるのか今から楽しみです。

宮城 ドラムの見せ所はどの曲にもいっぱいあるんですけど、ライブ映えするビートをふんだんに盛り込んだ、Am Ampには珍しいBPM200を超える曲として、僕は“わたしの”をピックアップしたいです。テンポの速い曲ということで、お客さんたちのテンションもいい意味で上がっていくなと感じています。

■この記事が出る頃には『Am Amp 2nd Anniversary TOUR「Category or Unusual?」』の真っ最中になります。

JOHN 今まではちょっと長いスパンで日程を組み、ライブ1本終える度に、「ここはこうしたい」などと練りながら、次のライブまでブラッシュアップを繰り返してきましたけど、今回は短い期間に詰め込んだ分、短期間で自分たちをどうブラッシュアップし続けていくのかを楽しみにしています。それこそツアーファイナル前の(7月11日)渋谷WWW公演と
、ファイナルの(7月25日)高田馬場CLUB PHASE公演を見比べてもらうだけでも、間違いなく進化や変化を見せていけるから、ぜひどちらも見てほしいです。

■矢沢さんは“bakemono”を、MVの時のようなニヒルな表情で演奏しているのでしょうか?

矢沢 演奏を始める時にはニヒッていても、“bakemono”自体がライブで盛り上がる激しい曲だから、演奏中にはニヒれないですね。曲が激しすぎるので、ライブ中にニヒるのはかなり難しいです。

JOHN サビでタオルを振り回すような盛り上がりの曲だからね。

■ところで、なぜ今作のタイトルは『Category』だったのでしょうか?

須賀 何事においてもカテゴライズされてしまう世の中で、Am Ampは何かにカテゴライズされたくはないと思っているので、そういう世の中に対してのアンチテーゼとして、このタイトルを付けました。

■そして今後のAm Ampですが……。

須賀 7月30日から3ヶ月連続で配信リリースも決まっていますが、まずはこのアルバム『Category』を少しでも多くの方に届けたいなと思っています。メンバーみんな「アーティストである以上、最新の作品が最高傑作である」というのを信条に活動をしていますし、それに相応しいアルバムを作ることが出来ました。自分のこれまでの人生の中に於いても、一切の妥協も忖度もなく作りあげた最高傑作だからこそ、一人でも多くの人に聴いていただきたいです。まずはこの作品を手に取ってみてください。そこからAm Ampの未来を一緒に描きましょう。

Interview & Text:長澤智典

PROFILE
舞台俳優にV系バンド、インフルエンサーと異色の経歴をもつメンバーで構成された東京発4人組ロックバンド様々な分野のエッセンスが織り交ざったバンドならではの ポップネスかつスリリングな楽曲アプローチと 前作を良い意味で裏切るドラスティックな改革を信条とし 毎リリース毎に様々なジャンルのファンが急増中。
https://am-amp.jp/

RELEASE
『Category』

Type-A(CD)
QARF-65006
¥2,750(tax in)

Type-B(CD+BD)
QARF-65007〜8
¥5,750(tax in)

7月8日 ON SALE
KOKO RECORDS