これまでといま――歴史がたっぷり詰まったファーストフルアルバムリリース
5人組アイドルグループAnge☆Reveが初のフルアルバムをリリースする。タイトルは『Ange☆Reve』。デビューから5周年、数々のメンバーチェンジを経て現メンバーになった彼女たちが、自らのグループ名を掲げ、強い意思を持って作られた自信作。それぞれにいろいろな想いがある中、このアルバムについて、現在の心境を交えながら 、佐々木璃花、水野結愛、吉橋亜理砂、権田夏海、原姫子の5人に話してもらった。
■デビューから5年、初のフルアルバムとなりますね。
佐々木 インディーズの頃からの曲も入っているんですけど、今回は全曲いまのメンバーで再録したものなので、新しく塗り替えるというか、そういう意味でもすごくうれしい1枚になりました。
■気持ちを新たに、という感じですか?
佐々木 そうですね。いままでは前の曲には自分の声しか入っていなかったけど、やっと全部いまのメンバーの声だって、そう思えるから、ファンの人もうれしいんじゃないかなって思うし、名刺代わりの1枚になったと思います。
■なるほど。吉橋さんはいかがですか?
吉橋 新曲が5曲も入ることが初めてなんですよね。こんなに新しく曲を作るということは初めてのことで、結構スケジュールもパンパンの中、すごく充実していたので、いい作品になっているんじゃないかと。12月にほとんどレコーディングしたんですけど、ヤバかったよね、あの頃は……。
水野 ヤバかった!
吉橋 12月はアルバムのことで頭がいっぱいで。でもそれもあって、すごくいいアルバムになったと思います。自信を持ってお届けします。(笑)
■水野さんはいかがでしょうか?
水野 前にリリースしたのはミニアルバムだったんです。それから気づけば3年も経っていて自分でもびっくりです。その3年間でAnge☆Reveがパワーアップしていて、こうしてフルアルバムを出せるということがすごくうれしくて。「ファースト」っていう響き、すごくよくないですか?
■いいですよね。
水野 それだけでテンションが上がるし、いまのみんなで出せるのもうれしいし、Ange☆Reveのいままでの歴史が詰まっているというか、初期の曲から新しい曲まで入っているので、これを聴けばAnge☆Reveをわかってもらえるアルバムになりました。だから早くいろんな人に届けたい気持ちでいっぱいです。
■権田さんはいかがでしょうか?
権田 最初フルアルバムの話を聞いたときはすごくイヤだったんです……。
■なぜですか?
権田 入ってまだ2年くらいで、自分的にはまだ早いなと思っちゃって。だからもう出すのかっていう気持ちがあったのと、アルバムって昔の曲が入るイメージがあったので、昔の曲には自分はいないじゃないですか。
■はい。
権田 まだそのときは新曲が入ることも聴いていなかったし、前の曲は録り直さないって聞いていたので、自分の声が全然入らないんじゃないかって思ったら、イヤだなと思ってしまって。(笑) ファンの方もどう思うんだろう?って考えたら、複雑な心境だったんですけど、スタッフさんが「録り直そう」って言ってくださったし、新曲も入るってなって、しかもタイトルが『Ange☆Reve』で、名刺代わりになるような作品になるってことを聞いて、だんだんと喜びに変わっていきました。いまはすごくいい作品ができたと思うし、新曲の選曲もこだわってみんなで選ぶことができたので、自信作だって言えます。
■原さんはいかがですか?
原 わたしは去年の夏に入ったんですけど、CDを出すこともレコーディングも初めてのことだし、自分の声が曲に入ることも初めてなので、うれしいけどなんか荷が重い感じはあって。アルバムっていままでの歴史が詰まっているものじゃないですか。だから不安があったんですけど、大切なファーストフルアルバムを出すっていう節目のときに、メンバーとして加われたことはやっぱりうれしいし、みんなでいちから作り上げていく時間も充実していて楽しかったので、うれしい気持ちしかないですね。
■実際に以前の曲を再録されてみて、いかがでしたか?
権田 いままでの音源でそのときのメンバーさんの声で聴いていたんですけど、そっちに寄せていけばいいのか、いまの自分たちのイメージで歌っていいのかっていうのが難しくて。わたしのイメージでは、初期のAnge☆Reveは若くて、キラキラした感じなんですよね。いまはキラキラ感は残しつつも、ちょっと大人な女性になりつつあるので、そういう大人っぽさであったり、いまのAnge☆Reveの良さみたいなものを生かしつつ、声色とかテンションを考えていきました。
原 わたしはメンバーと声がマッチングするかなって、そこがすごく心配だったし、このパートはこの人の声って、ファンの方たちにもそういうイメージがあると思うので、そこを自分が歌ったときにどう思われるんだろう?って、そういう気持ちがありました。だから、逆にわたしが歌って良かったって思ってもらえるように一生懸命レコーディングしたので、そういう風に聴いてもらえたらうれしいです。
■佐々木さんもあらためて再録されていかがですか?
佐々木 “勇敢な恋のセレナーデ”とか、もう6年も前の曲なので、いまと声が全然違うんですよ。CDを聴くたびに、いまの声と違うって思っていたので、ずっと変えたいなって思っていて。今回録り直すときに、わたしは「歌わなくてもいいよ?」って言われたんですけど、「あ、大丈夫です!声変わっているので歌い直します!」って。(笑)
■そうなんですね。じゃあもう完全にいまのAnge☆Reveとして生まれ変わったと?
佐々木 はい。本当人歌い直せてよかったです。
■レコーディングで苦労された点はいかがですか?
佐々木 あんじゅれの曲って、結構キーが高いんですよ。
水野 高い!
佐々木 ずっとそれでやってきたので、わたしはあんまり気づいていなかったんですけど。
吉橋 高くてびっくりしました!
権田 わたしは高いほうが得意なんですけど、でも あんじゅれ の曲は高いだけじゃなく、高低差が激しくて……。AメロとBメロは低いのにサビでめっちゃ高くなる、みたいな。だから低いところを出すのに苦労しましたね。暗く聴こえちゃったりしたら嫌だな、とか。
水野 たしかに。しかもサビがめっちゃ高いのに、めっちゃ踊るんですよ!
吉橋 でもめっちゃ高い声きれいで、オペラ並のきれいな声なんですよ。
水野 オペラ?(笑)
吉橋 あんなに踊って、よくこんなに高い声が出るなって、いつもびっくりします。
水野 高音苦手なんですけど、あんじゅれに入って鍛えられた感はあります。(笑)
原 わたしは踊っているときのほうが高音出るんですよ。(笑)
全員 えー!!
吉橋 かっこいい!
原 だから逆にレコーディングのときのほうがうまく出せなくて苦労しましたね。
吉橋 そうか、踊ってるほうが出るんだもんね。わたしは声がハスキーじゃないですか。だから自分では気づかなかったんですけど、スタッフさんによく「のど平気?」って聞かれて。「え?ヤバいですか?」って、自覚症状がなかったっていう。(笑) 「今日、めちゃめちゃ声低いよ」とか言われてびっくりしました。それで、言われてからのどあめを舐めたりして、これはハスキーあるあるだと思いますね。(笑)