MADKID VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

MADKID『Gold Medal』

ダンスボーカルグループの域を越えて挑戦し続けるMADKIDの意欲作

5人組ダンスボーカルグループ、MADKIDがメジャー5作目となるシングルを7月7日にリリース。表題曲“Gold Medal”はメンバーのLINによる作曲で、作詞はメンバー全員が手掛けている。これまでにないサビの親しみやすさ、踊りやすさが特徴の楽曲だ。一方のカップリング曲“グッバイ・ティーンエイジャー”は、作編曲にLACCO TOWERを迎えた珠玉のロックナンバーとなっている。そんな意欲的な作品をリリースするMADKIDのメンバーYOU-TA、SHIN、KAZUKI、LIN、YUKI、5人にインタビューを敢行。制作秘話や5月に行われたライブについても話を聞いた。

■まずは現在のこのメンバーが集まった経緯を教えてください。

KAZUKI 僕とLINが高校の同級生だったり、同時期にオーディションでLINとYUKIが知り合ったり、YOU-TAとLINが一緒のグループで活動していたりで、それぞれで繋がりがあったんです。最初は別のメンバーがいて活動していたんですけど、何度かメンバーの入れ替わりがあり、MADKIDと常に共演していたSHINちゃんを入れようってなって、今の体制になったという経緯です。

■それぞれ出会った場所が全然違うんですね。今回リリースされる『Gold Medal』は、メジャー5枚目のリリースとなりますが、これまで活動してきていかがですか?

YOU-TA 僕たちは昨年の9月に独立して、コロムビアさんと再契約させていただきました。これってすごく異例なことなんです。こうしてまたチャンスをいただいてから2作目になるんですが、コロナ禍でのお客さんとの楽しみ方を考えて、僕たちも新しい挑戦をいろいろと模索して、気合が入ったシングルになったと思います。

■今回はこれまでも楽曲制作を担当してきたLINさんの楽曲が、はじめて表題曲になったとのことですが、表題曲を作るにあたって特別に意識したことはありましたか?

LIN そうですね。作る時の心境としては、表題曲だからどうこうということはないんですけど、表題曲なのでみんながノりやすいような曲というか、みんなが受け入れやすいような曲を作ろうとは意識しました。

■作詞のクレジットはMADKIDとなっていますが、みなさんでどのように書いていったのでしょうか?

YUKI いつもはLINちゃんが作る曲に関しては歌詞も基本的にはLINちゃんが書いて、そこに僕がラップを載せたりして作ってきたんですけど、この曲は全員で作詞にトライしてみようってLINちゃんから提案してくれたんです。ずっとやりたいねって話はしていて、「そのタイミングって今じゃないか」っていう話になって。5人全員で書くって、最初はどうしていいかわからなかったところもあったんですけど、やりながら崩していったり、「ここは英語に直してみよう」とか、あまり枠にとらわれずにやってみようという感じでやっていったら、今までやったことがない形で書けたなって。トラックを作ったLINちゃんが「こっちの言いまわしの方が響きがいいんじゃない?」って言ってくれたり、ボーカルのYOU-TAが「母音の伸び的にここはこっちの言い方の方がよく聞こえるんじゃない?」と提案したり。それぞれの長所を活かしながら書けたと思います。

■みなさんでプロデュースしたんですね。今作より前はLINさんの楽曲では作詞に関わってこなかったYOU-TAさん、KAZUKIさん、SHINさんは今回関わってみていかがでしたか?

KAZUKI LINが作ってくれた土台のメロディも考えつつ、全員で色を足していく感じでした。よりMADKIDらしさも出たので、一緒に作れて本当によかったなと思います。

YOU-TA KAZUKIはメロディを作るのが上手くて。いつもLINが作ってくれるメロディもすごくLINの味があるんですけど、KAZUKIが作るメロディがLINの曲にすごく合っていたんです。元々キャッチーなところを目指して作ったんですけど、本当にキャッチーな曲に仕上がったので満足です。

SHIN 今回はじめて制作に関わらせてもらったんですけど、歌詞の原案となるものを「好きなように書いてきていいよ」って言われて。好きなように書いてメンバーみんなに見せたら、その中から僕の言葉を使って歌詞にしてくれたりしたので、すごくいいきっかけをもらったなと思いました。

■5人で作ろうというのはLINさんの言葉がきっかけだったとのことですが、このタイミングでやろうと思ったのには理由があったんですか?

LIN アメリカのbillboardのトップ100のうち、約6割の曲がプロデューザー5人以上のコライトで、1人で作られた曲って1割ほどしかないんですよ。せっかくメンバーが5人いる形で活動しているんだったら、それがやれるんじゃないかって思ったのと、表題曲を作る機会を与えてもらえたので、チャレンジしてやってみようと思いました。

■やってみていかがでしたか?

LIN 今回SHIN君が書いてくれた原案をもとに書いていったんですけど、僕とかYUKIとかは「自分が勝ち上がるぞ!」っていうマインドで歌詞を書いてきていたんですが、その中でSHIN君のは「誰かに金メダルをあげる」とか、そういう視点での歌詞があったんです。そういうところは1人では出てこないので、今回みんなで歌詞を書いたからこそのうまみがでたのかなと思っています。

■「Gold Medal」の捉え方も人によって違うのがわかりますね。みなさんのこの曲の気に入っているところを教えてください。

SHIN サビのキャッチーさです。誰もが歌えるし、ノれるサビになっています。“Gold Medal”の見せ場になっているんじゃないかと思います。「Dum dum dum na na…」ってすごい歌詞だなって思いました。

KAZUKI そういうことなんだ。(笑)

SHIN よくこれが出てきたなと思って。(笑) そこを聴いてもらいたいですね。

KAZUKI 確かにサビの中毒性は今まであるようでなかった感じだったので、サビはすごく覚えやすいメロディと歌詞だなって思います。あとは“Gold Medal”だけあって「Yeah,I’m No.1」がいいなと思います。

YOU-TA 僕はトラックのところになるんですけど、最後のサビの前にトリッキーなベースが入っているのがめちゃめちゃカッコ良くて。心の底からあがる感じがあるので、僕はそこが好きです。

YUKI 歌がキャッチーだからこそ音にこだわっていたりするので、音も楽しめるんじゃないかなと思います。踊ったりすると尚更音の変化とかも分かるし。音楽好きになればなるほどもっと聴き込める曲だと思います。

LIN 4枚目のシングルのカップリングで“Vernal Breeze”という曲をリリースしたんですけど、その時にギターを弾いてもらったTeppe君に今回もお願いしたんです。ギターがすごくハマってすごく気持ちよかったのと、自分が作っているものに誰かのエッセンスが入るっていうのがすごく楽しいので、そういった点でもギターがすごくお気に入りですね。

■MVでは遊園地を駆け抜けていますね。

KAZUKI 僕らのMVの中ではじめてダンスをフルで踊らなかったんです。今までは当たり前のようにフルで踊っていたんですけど、サビしかダンスしていなくて。ソロのシーンも走るだけだったので、「これはどうやってMVに仕上がっていくんだろう?」って思っていたんですけど、いざ見たら今までなかったような楽しいMVになっていたので、すごく曲と合っていていいなと思いました。

YUKI ソロカットのカメラは一人ひとりを撮っているものと、自分のボディにカメラをつけて走るっていうこともして、そういう撮影方法も今まではなかったので。あとは走りながらリップシンクするのもはじめてでした。

■カメラは自身の身体に巻いて取り付けたってことですか?

YUKI そうです。もちろんそれだけで走ると揺れちゃうので、スタッフさんと一緒に走る感じなんですけど。

KAZUKI 結構カメラ重かったです。

■確かにカメラの揺れ方が独特な部分があって、カメラマンとただ一緒に走っているだけじゃなさそうだなとは思いました。

YUKI それが疾走感とかに繋がったのかなって。あまり綺麗な映像すぎても合わないのかなと後から見て思いました。最初はどうなるかわからなかったですけどね。