BANZAI JAPAN VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

BANZAI JAPAN『アフロダイナマイト / 乙女心』

こんな時代だからこそ、令和のアフロが生まれたのかなって思います。

「日本を元気に世界へ発信!」を合言葉に、47都道府県天下統一アイドルユニットとして活動するBANZAI JAPANが、2月22日にニューシングル『アフロダイナマイト / 乙女心』をリリース。“アフロダイナマイト”は、ファンキーな曲調にのせてメンバー全員アフロになって踊るMVがインパクト抜群。一方“乙女心”は、EDMの楽曲に初挑戦している。カップリングの“Love From Far East”は胸が疼く切ない楽曲で、3曲とも和を押し出したこれまでのBANZAI JAPANとは異なるアプローチで新たな一面を見せている。今回は春川愛美、朝日珠莉愛、花城沙耶、安原めい、藤崎ふみ、藤崎しおり、七瀬あおい、咲良める、の8人にインタビューを敢行。話を訊いていくと、バラエティ豊かな楽曲には今この情勢だからこそ届けられるメッセージや、あふれ出るメンバーの思いも詰まったシングルとなっていることが明かされた。

■シングルが完成した率直な感想を聞かせてください。

めい 今までの曲は、和を中心とした楽曲が必ず入っていたんですけど、今回は3曲ともあんまり和のイメージがない楽曲になっていて、今までのBANZAI JAPANとは違った魅力が見える曲だなと思っています。“アフロダイナマイト”はすごく元気が出る曲ですし、他2曲に関してはBANZAI JAPANにとって、初めて「可愛い」が前面に出ている楽曲だなと思います。

しおり “アフロダイナマイト”はキャッチーで覚えやすい曲で、名前もすごくインパクトがあるので、目を引いてもらえたら嬉しいです。“乙女心”は本当にすごく可愛いけど、実はカッコいい部分もあったりします。“Love From Far East”は、私たちも初めて聴いた時は胸がざわついたくらい甘酸っぱくて。3曲とも全部違う雰囲気の楽曲が詰まっていて、いろんな私たちを知ってもらえたらいいなと思います。

■“アフロダイナマイト”は、これまでのBANZAI JAPANにはないようなファンキーな楽曲ですが、曲を初めて聴いた時はどういう感想を抱きましたか?

あおい メロディはすごく明るくて元気が出るんですけど、歌詞をよく聴くと元気なだけじゃなくて、暗い気持ちになっている人たちに寄り添うような歌詞だなと思いました。

■歌詞には「東京特許許可局」など、早口言葉として知られているものもありますが、歌にすると言いやすかったりするんですか?

めい 歌にのせることで言いやすさはありました。

愛美 私は「裏庭には二羽ニワトリがいる」のパートをもらっていたんですけど、「どうしよう、言えない!」ってなって。何回「にわ」を言っているのか分からなくて。というか、その早口言葉を知らなかったんですよ!知っていましたか?

■知っていました。(笑)

愛美 うそー!

ふみ みんな知ってるよ。(笑)

愛美 私は知らなかったので、まず覚えるっていうところから始めました。勉強になりましたね。

ふみ でも「にわってどういう意味?」みたいなことを言っていて。どこが「にわ」でどこが「には」とかもわからなかったので、彼女の中では「に」と「わ」がずっと「にわにわにわにわ…」ってなっていたので、まず意味から教えて。

愛美 何回歌っても歌えなくて……絶対に一個足りなくなっちゃうんですよ。

ふみ すぐ鶏になっちゃうので、「あと一個「にわ」が欲しいです」って。(笑)

■アフロと早口言葉の両方で楽しめる曲ですよね。MVはスタジオだけじゃなく、アフロ姿のまま屋外で撮影したカットも多いですが、撮影はいかがでしたか?

しおり めちゃくちゃ恥ずかしかったです!結構走るシーンとかもあるんですけど、服装は会社員とか普通にいそうな服なのに、頭だけがアフロなので、すれ違う人たちもびっくりしていて。それで全力疾走するシーンが多かったので、気持ちを作って、逆に「見ろよ」みたいなスタンスでやりました。愛美ちゃんとかすごいピンクの衣装だったよね。

愛美 私はピンクのアラビアンナイトの衣装で占い師役をやったんですけど、すごくみんなに見られて。渋谷のマークシティの前で、一般の人たちも通る中で「これどうですか?」って知らない人に言っていたんですよ。カメラマンさんとか監督さんも遠くにいるので、本当に恥ずかしくて。でもセットが凝っているんですよ、すごく。なので、そこも注目していただきたいです。あとは、MV撮影の合間にコンビニに買い出しに行ったんです。それもアフロのまま行くのでめっちゃ笑われるんです。でも「みんな笑顔になってくれてる!」と思って、ハッピーになってくれていたらいいなって思いました。

■みなさんアフロ姿が似合っていましたが、特に似合うメンバーはいますか?

沙耶 候補生の山口穂花ちゃんっていう子がいるんですけど、すごい赤ちゃんみたいな子でまるっとしているんですよ。お遊戯会でアフロを被らされたのかなみたいな感じになっていて。ぜひ見て欲しいです。

ふみ 抱きしめたくなるよね。

■ライブの時もアフロは被るんですか?

ふみ 先日、テレビのスタジオ歌唱で出演させていただく機会があって。和の衣装にアフロという支離滅裂な格好で歌いました。(笑) グループ結成8年目で、初めての地上波スタジオ歌唱で、みんなが見ているのにアフロって。(笑)

めい 最初アフロになるなんて知らなかったんですよ。「髪飾りは何にしようかな?」とか、「髪型はどうしようかな?」とか考えていたのに、収録の2日前くらいに「当日はアフロとこの衣装持ってきてください」って言われて。「ん?アフロ?」まあ……。

めい・ふみ 「そうだよなあ~」って。

一同 (笑)

めい BANZAI JAPANってそうだよなって。(笑)

ふみ この格好で売れちゃったら、これからずっとそういうイメージだよ……。

珠莉愛 でも最初にアフロ姿を知ってくれたら、もうなにをしても嫌いになることはないと思うので。

■すごいポジティブ。(笑)

めい ひとつ言えるのは、私たち結構アフロが気に入っているんですよ。被っているだけで楽しいし。「何やってるんだろう?自分……」みたいな思いもあるんですけどね。ただアフロの集団が可愛い衣装を着て踊ってニコニコしているってだけで結構面白いというか、インパクトはあると思うので、楽しんでもらえたらいいなと思います。

■“アフロダイナマイト”を聴いていて、曲調に合わせて歌い方も意識されているのかなと感じました。

ふみ 私はレコーディングの時にスタッフさんにお願いして、がなった歌い方に挑戦しました。自分の中では採用されるかわからないくらいの気持ちだったんですけど、それが採用されていて。歌う練習をしていた時に「ここがなりたいな」って思っていた場所だったので、がなれて楽しかったです。ライブをするごとにがなりが少しずつ上手くなっていって、ファンの方たちも「今日すごくいいダイナマイトだったよ」みたいな。(笑) 結構がなりが板についてきて楽しいです。

珠莉愛 私は1番のAメロを歌っているんですけど、すごくねちっこくわざとらしく歌っています。「ミュージック」っていう歌詞があるんですけど、「ジ」を「ズィー」ってすごくわざとらしく。そこに注目して聴いてみてもらえたら嬉しいです。

■その部分、聴いていてすごく良いなと思いました。すごい曲の雰囲気にも合っていて。

めい でもライブを重ねるごとに酷くなっていってるんですよ。(笑)

珠莉愛 最近はちょっと調子に乗ってやりすぎていますね。(笑) でも唯一遊べるポイントなので、音源とライブでまた違う感じを聴いてもらえたらいいなと思っています。

■“乙女心”は和の雰囲気もありつつ、これまでの楽曲で一番EDMの要素が強いなと感じました。

珠莉愛 曲を聴いたり、MVの可愛いところを見たら「ザ・可愛い」なんですけど、ライブとかで見てもらったら、間奏ではバキバキに踊ったり煽ったりする箇所があるので、可愛いとカッコいいが融合されていると思います。

あおい あとBANZAI JAPANで初めてのEDM調の楽曲なので、EDM好きな人にもめちゃめちゃ刺さる曲なのかなと思います。

沙耶 私はすごくダンスが好きなんですけど、振り入れが始まった瞬間にテンションが上がって。踊ってみたくなるようなカッコいいパートもありつつ、すごい可愛いところもあって、そのギャップを1曲で見せられるのがすごく楽しいなって思います。

■カップリングの“Love From Far East”は、青春の甘酸っぱさがある1曲ですね。歌詞に「渡り廊下」が出てきたりとか、「時間が止まればいいのに」とか。歌ってみていかがでしたか?

愛美 すごいキュンキュンします。可愛いメロディと歌詞なんですけど、歌詞を読み込んでいくと胸が苦しいんです。好きな人と遠距離になって、会えなくて悲しい……。曲を聴くたびに泣いちゃうブームがあったくらいなんですけど、振り付けは本当に可愛いんですよ。なんか私たちがやっていて「おかしいなあ」って思うくらい。

全員 (笑)

愛美 それくらい王道アイドルの振り付けを初めてやっているので、その甘酸っぱい青春の歌詞と振り付けを見ていただけたらいいなって。

ふみ レコーディングする時に、「泣く寸前の声で歌って」って言われて。みんな泣ける声というか、涙を含んだ声で歌っていて。何回聴いても胸が苦しくなる。「さっきまでアフロを被っていた人たちが、こんなに恋焦がれて切ない思いを歌っているなんて!」とか思って。(笑) 歌い出しのめいちゃんの声がめちゃくちゃいいんですよ。リーダーであり一番長くいるメンバーっていうのもあって、メンバーのキャラクターと歌詞がいい感じでリンクしていて。いろんな感情が芽生える歌割りだったり歌い方だなと思います。

めい ストーリー性のある楽曲だと思います。主人公の女の子が1曲の中ですごく成長していってるなって。歌い出しではわざとらしく笑顔を見せている子が、最後には「あざとい笑顔が好きなんでしょ?」って強くなっちゃってるし。ストーリーが見えるのがすごい好きだなって思います。「そんなに成長できたんだ~」って。あと、すごい懐かしくなりました。「自分が学生だった時はどうだったかな?」とかも思い出したりして。「確かにミルクティー飲んでいたな」とか。紙パックのミルクティー。(笑)

■パックにストローを挿してそのまま飲むんですよね?(笑)

めい そうです、そうです。「それをいつも机に置いていたな」とか、そういうのもよみがえってきたので、今学生の方たちが聴いていても、多分キュンってするだろうし、学生時代を終えられた方々が聴いても、その時の情景が思い浮かぶような楽曲になっているのかなって思います。

■懐かしさがすごくありました。確かに「さっきはアフロだったのに」っていうのは、あらためて考えるとすごい振り幅ですね。(笑) 3曲だけでもすごく聴きごたえがあります。

ふみ それがBANZAI JAPANの楽曲のよさであり、メンバーのキャラのよさでもあると思います。魅力が詰まった1枚になったなと思います。

めい これってファンの方たちに向けての曲でもありますよね。やっぱり会えない時間を私たちは過ごしていたので。だから「離れていても一緒なんだよ」っていうのを曲を通して伝えることができたらなと。私たちのファンの方は、遠方の方とか海外の方もいらっしゃるので、そういう方たちに向けても歌えたらいいなって思います。

ふみ しおりが泣いちゃった。

しおり (涙目で)ちょっとエモくなっちゃいました。本当に今は思うように活動ができていなくて。私たちのコンセプト的にも本当は会いに行くっていうコンセプトで、「会いに行きます」って言ったのに行けなくなっちゃったりとか……。

めい 本当に私たちにとっても苦しい時期だったんですけど、ファンの方も「あの時期会えなかったのはすごい苦しかったよね」って言っていて。それって結構この曲と重なるなと思って。私たちにとって活動する上で一番支えになるのは、応援してくれる方たちの存在だなって改めて実感する期間でもあったので。そういう思いも込めて歌っていけたらなって思います。