ベリーグッドマン VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

ベリーグッドマン『SING SING SING 7』

■“Good Day”は、ちょっとコミカルさやあえての軽さも交えたダンスホールレゲエチューンですね。

MOCA 僕たち実はインディーズの頃、ジャンルはレゲエで登録されていたんです。(笑) なのにレゲエの曲が一曲も無くて。各々が、歌ってサビではガッツリとユニゾンで一丸性を出す。その辺りを意識しました。幅広い人にレゲエの楽しさを感じてもらいたかったし。それを夏と僕らの普段の生活にフォーカスしたかのようなリリックにしています。

■ちなみに今回のように、これまで以上に様々な要素を入れ込んだのは、いわゆるここまででベリーグッドマンという確固たるものや、揺るがないものが、多くの方々の中やご自身の中でも育ってきたので、もう何をやっても大丈夫的な自信から?

Rover そうです。ライブでやっても自分たちでも耐えられるし、自分たちのこれまでのお客さんたちも、いきなりじゃない分、ついてこられるだろうって。あとは初見の人が「このグループは何がやりたいんだろう?」と、とっ散らからずに「このような曲も一部として受け止めてもらえるだろう」と。これまでは「中高生に向けての歌」と揶揄されたこともありましたが、この歌に関しては、ようやくそうじゃない層に向けても歌えたり、表現できていますから。その辺りも今の自分たちの実力の表れならではだと捉えています。

■あと全体的に丁寧な歌い方の印象を受けました。届け方をすごくデリケートに考えながら、曲毎に歌ったんじゃないかな?って。

MOCA それは歳をとったからちゃう?(笑)

Rover それはちゃうやろ。(笑) 新しい方へのプレゼンも踏まえての作品ということもあり、その辺り意識しました。でもそれも、もうここまでコンセプトアルバムを入れて8枚出してきて、何をやってもこの3人が幹にはキチンと存在している。そんな自覚があっての色々な挑戦でもありましたから。自由に思ったとおりにやっても絶対に全体的にベリーグッドマンらしい作品として収まる確信が強くあったんです。あと、心の余裕が出たのも大きかったかも。

■心の余裕?

Rover 大阪城ホールを経て、ほっとしたのと、更なる高みが見えたんで。そこを目指す気概も含めてですね。

MOCA 今までと近いタイプの曲でも明らかに伝え方への意識は変わりましたね。“大丈夫”にしても、以前だったらもっとガムシャラにストレートにガッツリと伝えていたんでしょうが、あえて優しく寄り添うイメージで歌ったり。これまでは引っ張り上げたり、めっちゃ背中を押すタイプだったものも、今回は横に並んで、肩並べ系?肩組み系?な応援歌が初めて出来たかなって。これを始め、応援歌的なものに関しては全体的に伝え方や優しく柔らかくなった自負はあります。

■先ほど「今作は夏もテーマの一つにあった」とおっしゃっていましたが、けっこう夏ならではの曲たちも目立ちますね。

MOCA 半分くらいは夏曲になりましたね。いわゆる夏と言っても、いろいろな時間帯やシチュエーションがあったり、似合ったりする曲たちかなって。今回はこの曲順を考えた時に時間帯を意識したんです。朝、目覚めた時から夜、眠りにつく時までの様々な時間帯の曲たちというか。トータル35分でスッと聴けるんですが、朝から夜に向けての流れは意識して並べました。

■そのスッと聴ける感じ、すごく分かります。

MOCA 友だちに聴いてもらった際も、まずは「アッと言う間に終わってた」との感想でしたから。今は忙しい世の中だし、海外の音楽の流れもどんどん短くなってきている中、やはり自分たちも放つメッセージを繰り返し何度も聴いてもらいたいですからね。

Rover その各曲の長さは極力短くしようとの意識は強くありました。中でも“大丈夫”は、トータルタイム2分20秒くらいなんです。これはTwitterでアップ出来る動画のマックスの時間と一緒で。これはあとから気づいたんですが。(笑) そこからSNSを使って広めてもらったり、おススメしていってもらえる広げ方も出来るなって。そこから自分たちに興味を持ってもらう可能性も出てきますからね。

■9月28日、29日には、みなさんの地元・大阪のUSJにて「超好感祭2019〜あなたとベリグでユニバーサル・スタジオ・ジャパン!」とのスペシャルライブも行いますが、今作の曲たちもきっと映えるでしょうね。

Rover 自分たちの育った街を代表する施設ですからね。今回の機会は非常にご縁を感じています。大阪城ホールで自信もついたんで、もっと面白いことをやりたいと思い立ち、USJさんに協力してもらいました。非常に楽しみですね。今年の夏を振り返るような楽しいライブにしたく、午前中でちょっと時間も短いですが、ギュギュッと凝縮して行う所存です。

MOCA 今から楽しいライブになる確信しかないですね。「やっぱりベリーグッドマン、アホやな、でも泣けるな…」そんなライブにしたいです。USJという息吹きを感じながら、自分たちでもこの2日間は全力で楽しみます。

Interview & Text:池田スカオ和宏

PROFILE
2013年11月に結成した、Rover、MOCA、HiDEXからなる大阪出身の3人組ボーカルユニット。2016年3月に『ありがとう〜旅立ちの声〜』でユニバーサルミュージックからメジャーデビュー。10月5日にはメジャー1stアルバム『SING SING SING 4』をリリース。3声の力強いハーモニーとラップ、秀逸なトラック、リリックが世代を越えた共感を呼んでおり、次世代を牽引するアーティストの呼び声が高い。2019年1月20日、彼らがツアータイトルに冠していた“てっぺん”として目指すべき第1ゴールの場所、“大阪城ホール”でのライブを1万人即日ソールドアウトの超満員で大成功させた。また、5月からは自身最大規模となるホールツアーを敢行。
https://berrygoodman.com/

RELEASE
『SING SING SING 7』

ベリーグッドマン『SING SING SING 7』

初回生産限定盤A(CD+DVD)
UPCH-7499
¥3,780(tax in)

ベリーグッドマン『SING SING SING 7』

初回生産限定盤B(2CD)
UPCH-7500/1
¥3,400(tax in)

ベリーグッドマン『SING SING SING 7』

通常盤(CD)
UPCH-2187
¥2,700(tax in)

ユニバーサルJ
7月31日 ON SALE

LIVE
・MTV LIVE PREMIUM ベリーグッドマン 音楽祭~SSS7 Release Party~
2019.8.22(木)@Zepp Osaka Bayside
2019.8.26(月)@東京 豊洲PIT
チケット料金:¥6,300(税込)

・ベリーグッドマン 超好感祭 2019
〜あなたとベリグでユニバーサル・スタジオ・ジャパン!〜
2019.9.28(土) , 9.29(日)
チケット料金: ¥9,400(税込)
※大人¥8,900(税込)の1デイ・スタジオ・パス付

・ベリーグッドマンへの道 TOUR 2019 〜武者修行編〜
2019.11.24[日]@Zepp Tokyo
2019.11.30[土]@Zepp Nagoya
2019.12.15[日]@Zepp Fukuoka GUEST:岡崎体育
2019.12.22[日]@Zepp Osaka Bayside
2019.12.23[月]@Zepp Osaka Bayside
2019.12.29[日]@Zepp Sapporo    GUEST:MACO
チケット料金:5,500円(税込・ドリンク代別)