BMK VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

どんな人もウェルカムな体制で、BMKを盛り上げていけたら。

名古屋発の5人組エンタメ集団、BMKが1stアルバム『the FIRST』をリリース。2021年にメジャーデビュー以降、グループのコンセプトの通り、逆風に負けることなく活躍の場を広げてきたBMK。今作はそんな彼らのメジャーデビュー後の歩みをWHITE盤、BLACK盤の2つのバージョンから振り返ることができる、メモリアルなアルバムとなっている。更にアルバムで新たに収録される“ありがとうの音。”では、メンバー自身が作詞に初挑戦している他、アルバムゆえのジャンルの広さも感じることのできる新曲が揃った今作。そんな『the FIRST』の収録曲に込めた思いについて、そしてデビューから今までの歩みについて、中原聡太、米谷恭輔、三隅一輝、松岡拳紀介、佐藤匠の5人にたっぷりと語ってもらった。

■メジャーデビューをした2021年はコロナ禍真っ只中の時期でしたが、最近状況が緩和されつつある中で感じることはありますか?

佐藤 僕たちは矢場町にある専用劇場で日頃からライブをしているんですが、そのライブでも僕たちパフォーマーが求めた時のコール&レスポンスが解禁になったんです。それがめちゃくちゃ嬉しかったですね。メジャーデビューしてからの曲って、ファンの方は一度も声出しをしたことはないんですけど、すごく声を揃えて出してくれていて、ものすごく感動しました。僕たちは特にメジャーデビューした頃は、オンラインで見てもらうライブが多かったので、目の前で見てくれる人たちがいることのありがたさを感じたり、直接人に届けられることを実感しています。今デビューしたみたいな気持ちですね。(笑)

米谷 ようやくって感じだよね。

中原 それこそメジャーデビューしてからの楽曲は、なんとなく「ここら辺で声を出して欲しいな」と思っていた部分があったんですが、ファンのみなさんがその予想を越えてきてくれたこともあったので、曲に対するイメージもガラッと変わったりして。ライブならではの楽曲のあり方が新しく見えてきたなと思いました。

松岡 去年の夏にはツアーもやらせてもらったんですが、それも3年ぶりのツアー開催だったんです。コロナ禍前ぶりの方も来てくれたりして、少しずつファンの方とも会える機会が多くなって嬉しいなと思います。

■1stアルバム『the FIRST』の発売を間近に控えた今の気持ちはいかがですか?

佐藤 不思議な感じですね。BMKとしての1シーズンが終わる感じがすごくあるんです。アニメとかって、12話で1クールが終わるじゃないですか。そういう感じというか、未来に向けてのスタートラインに立った気がします。第2シーズンの1話がこれから始まるんだなという感じがしています。

中原 BMKがメジャーデビューしてからの楽曲が入っているので、最近BMKのことを知ってくださった方とか、リリースイベントで気になってくださった方にも、BMKがどんなグループなのかが一目で分かるアルバムだと思います。デビューから今までを一番分かりやすく振り返れるタイミングだと思います。

■WHITE盤とBLACK盤の2種類があり、曲も少しずつ異なりますが、これはどういった違いなんですか?

三隅 BMKはメジャーデビュー前からライブに力を入れてきたグループなので、ライブを想定して、ライブのセットリストに見立てて曲順を並べているんです。

■そうなんですね。2Daysのライブのような?

三隅 そうですね。WHITE盤とBLACK盤で同じ曲もあるんですけど、曲順の前後の並びが違うことによって聴こえ方も全然違うと思うので、そういう部分も楽しんでいただきたいです。特にライブでよくやる楽曲が詰め込まれているので、入門編と言っても過言ではないのかなと。

■みなさんそれぞれお気に入りの盤や「この曲順がアツい!」みたいな部分はありますか?

三隅 僕個人的にはWHITE盤が好きです。今回新しく収録された“Original Future”からライブが始まるのが好きなんですよね。もちろんBMKらしく、最初からピークを持ってきて、そこから更に上へ行くライブも好きなんですけど、落ち着いた感じから始まっていくのも悪くないなと思って。なのでWHITE盤を推させていただきます。

松岡 WHITE盤の“モンスターフライト”、“Beat Monster”、“Monster G”の流れは、デビュー作から出していたモンスター3部作が続けて聴けるのでオススメです!

中原 実際にツアーでモンスター3部作を続けて披露したこともあったので、それがアルバムに入ると、その時を思い出します。

米谷 自分もWHITE盤なんですけど、9曲目の“ヒカリフル”と10曲目の“巣立ちAway”の流れが好きで。“ヒカリフル”はメジャーデビューシングルのサブリードトラック曲で、BMKとして最初に形になったメジャーの曲なんです。“巣立ちAway”は最新の自分たちの声が入った曲なので、その2曲が並んでいることで声の違いも感じてもらえるのかなと思います。曲調も違うので比べるのは難しいかもしれないですが、少しでも成長を感じ取ってもらえたら嬉しいです。

佐藤 BLACK盤はライブハウスで生バンドでのライブ、WHITE盤はホールツアーとかアリーナツアーのライブというイメージがすごくあります。BLACK盤で生バンドに負けないパフォーマンスをしたいとも思うし、めちゃくちゃたくさんのペンライトに囲まれながらWHITE盤のライブをやりたいなとも思います。

三隅 それめちゃくちゃいいじゃない!

■会場の違いの例えは分かりやすいですね。今回リードトラックとなっている“ありがとうの音。”はみなさんで作詞された曲なんですよね?どういった経緯でメンバーでの作詞が実現されたんですか?

佐藤 今までもメンバーで作詞をしてみるという話は、制作のスタッフさんの中でも出ていたみたいなんです。なので、なんとなくアルバム曲で作詞はありそうだなとは感じていて。急に作詞の話が出てきたというわけではなく、その予感はありました。(笑)

三隅 テーマは「ありがとう」というのが決まっていて、メンバーで「こんなニュアンスのありがとうがいいよね」という話をして。米谷の「普段スポットが当たっていない人へのありがとうの意味合いも込めたい」という思いから、みんなで思いつく「ありがとう」を書き出してみて、それをまとめていただいたという流れでした。初めてだからどれがいいかもわからないし、どれもいいしという感じだったので、今までにないくらい話し合いました。

■米谷さんの「スポットが当たらない方への感謝の気持ち」というのは、具体的にどんなものを考えていたんですか?

米谷 自分たちはステージに立ったり、SNSとかもやっていて、分かりやすく「ありがとう」や「おめでとう」という言葉をいただくことが多いんです。でもそうじゃなくて、普段の何気ない日常生活の中にある感謝の気持ちを伝えた方がいいような気がしたんですよね。歌詞にもあるんですけど、「悪天候の日の宅配やさん」とか。最近よくネットショッピングをするんですけど、時間通りに届けてくれるのって当たり前のようで、めちゃくちゃ手間暇かけてやってくれていることだと思うんです。そう考えたらちゃんと「ありがとう」って言いたいなと思って。それを話したらメンバーたちも乗ってくれたので、話し合いながら進めていきました。

■みなさんはそんなテーマの中で、どういった人やものに感謝を伝えようと考えていたんですか?

三隅 三隅が出した不採用シリーズでいくと、「目覚まし時計にありがとう」とかですかね。(笑) あと「サンキューにありがとう」っていう……。今読むとすごい恥ずかしいやつとかもあります……。(笑)

松岡 サンキューって、ありがとうのサンキュー?

三隅 そう。「どれだけ語学が苦手でも、サンキューを知らない人はそういないし、どの地域に行っても大抵通じるので、知らない土地でありがとうを伝える手段であってくれてありがとう」っていう……。今読むと世にも恐ろしいんだけど。

米谷 でもいい視点だね。

三隅 ディレクションしてくださる方から、「間違いはないから、とにかく思いついただけ書いてください」と言われて。初めてで右も左もわからなかったので、それを信じてひたすらに出していきました。使われていないものもあるんですが、歌いながら「こんなことも書いたよな……」と思い出せるので、歌詞になっているもの以外もいろいろ想像しながら歌えているのかなと思います。

松岡 僕は机とか、当たり前に今使っているものを作っている原点の人、第一次産業を支えている人たちへの「ありがとう」と思いながら書きました。

中原 僕は最近、趣味と体作りを兼ねて走っているんですが、そうするとルート的に道路工事をしている人に会う機会が多かったんです。自分は普通に走っているだけで、そこまで危険はないけど、誘導してくれたりするじゃないですか。普段は当たり前のようにしてもらっているけどありがたいことだなって。普段素通りしていきがちなところをピックアップしていきました。この曲を書いてから、いろんなところに目を配れるようになった気がしますし、自然と「ありがとう」を探すことが増えましたね。

■聴いた人たちも歌詞を聴きながら、自然とありがとうを探すかもしれないですね。ご自身が作詞に携わったことで、歌い方への変化もありましたか?

佐藤 歌い方もですし、歌の導入へのMCも違うなって。バンドさんとかを見ると、エピソードを話してから曲に行く流れとかあるじゃないですか。それを僕たちもできるのがこの曲の楽しみなところだなと思っていて。初披露した時、米ちゃんが最初に提案してくれた時のことをぽろっと話してから曲に入ったんですよ。その時に「ちゃんと自分の言葉で歌えるんだな」って確信して。それが嬉しかったですね。

■今回の経験を経て、作詞をもっとやってみたいという方もいるのではないですか?

松岡 僕はもう2曲ぐらい書き溜めています。

米谷 めっちゃそれを見せてくるんですよ。

松岡 嫌そうに言うなよ!(笑) 言葉が降り次第メモしています。

米谷 作詞に目覚めたね。

佐藤 デビュー作は第一次産業だから。

中原 次は第二次産業の曲を?(笑)

松岡 なんでやねん。(笑) でもここからいろいろやっていきたいなと思います。

■みなさんの活躍の幅も広がっていきそうですね。“ありがとうの音”以外の新曲にも触れていきたいのですが、“Original Future”は力強い印象のある楽曲ですね。

松岡 頑張ろうって思う曲ですね。プロテインみたいな、勇気をもらえる曲。 

米谷 プロテイン?(笑) “Original Future”は情景が浮かびやすい歌詞になっているので、自分は部活を一生懸命やっていた学生時代を思い浮かべながら歌っていました。新たに社会人になる人などにも、“ありがとうの音”とは違ったエールの送り方ができる曲だと思います。すごく心が軽くなる曲です。

三隅 僕も全体的にすごく素敵な歌詞だなと思いました。今のBMKが背伸びせず、等身大で自分たちを歌ったような歌詞だなと。中でも2番のAメロの「何気ない小さな積み重ねが 幸せなんだと気づいた 受け取った分だけ誰かのため 配って生きようぜ」という歌詞は“ありがとうの音”と通じるメッセージだなと思って。偶然だと思うんですけどすごいなと。レコーディングの順番も“ありがとうの音”をレコーディングしてから“Original Future”のレコーディングだったので、“ありがとうの音”で考えていたことも思い浮かべながら歌えました。