BUZZ-ER. VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

BUZZ-ER.『ブザービーター』

「僕ら」という言葉に込めた想い
メジャー2ndシングル『ブザービーター』リリース

7人組ダンスボーカルグループのBUZZ-ER.がメジャー2ndシングル『ブザービーター』をリリース。爽やかな王道ソングにロックテイストをプラスしたBUZZ-ER.の新たな挑戦ともなる1曲。今年4月のメジャーデビューからこれまでの想いを振り返ってもらいつつ、今作について、さらには来年4月に控えたZepp Tokyoでのワンマンライブについての想いを、体調不良で欠席となったSHALFを除く、SAKU、SHUN、CHIBA、YUYA、KOHEY、HAU、6人のメンバーに訊いた。

■メジャーデビューしてからすぐ大変な時期になってしまいましたが、どんな気持ちで過ごしていましたか?

HAU すごく悔しかったです。悔しかったんですけど、10月頃からリリイベができるようになって、その悔しかった気持ちをバネにこれからもっとがんばっていけたらと、今は思っています。

YUYA いろいろな制限で活動の幅が狭くなってしまったんですけど、最近YouTubeを始めたんですよ。結成当初からやりたい気持ちはあったんですけど、なかなかできなくて。でも最近やっとできるようになったんです。リリイベも少しずつ再開してはいるんですけど、遠征はしづらい状況なので、地方の方たちにも楽しんでもらえるよう、これからはYouTubeにも力を入れていきたいですね。

CHIBA 僕は、仕事とは別に音楽に触れる時間が増えました。BUZZ-ER.を結成して3年、ずっとやり続けてきたので、やらないといけないっていう気持ちが強くなってきちゃっていたんですけど、そうではない状態で音楽と向き合うことができて、それによって音楽を好きになった時の気持ちに立ち返ることができたので、あらためてBUZZ-ER.として音楽をやっていきたいって思うことができました。

■気持ちの切り替えはすぐにできましたか?

CHIBA 滅入ることもあったんですけど、今までも曲を聴いて立ち直ってきたし、俺っていつも笑っているキャラなんですけど、それを保てているのは、きっと音楽があるからなんですよ。ライブができなくなってしんどい時も、昔聴いていたアーティストの曲を聴いたりしていて。

■どんな音楽を聴かれていたんですか?

CHIBA 槇原敬之さんとか、あと僕のルーツは久保田利伸さんなので、この期間ずっと聴いていましたね。忙しい時期はなかなかできなかったので、音楽いいな、音楽好きだなって頃の気持ちに戻れて、かなり気持ちがリフレッシュされました。

■SHUNさんはいかがですか?

SHUN 僕もCHIBAちゃんとちょっと似ているんですけど、結構ポジティブな気持ちでいました。CHIBAちゃんにおすすめの曲を教えてもらったり、ファンのみんなにアニメやいろんな音楽を教えてもらったり。それこそ今まで聴いてこなかったような音楽にも触れることができて、いろんなことを吸収できたので、逆にフレッシュな気持ちでいられたし、やっぱ音楽いいなってあらためて実感することができました。

■それはあえてポジティブにいようとされたんですか?

SHUN マイナスなことを考えちゃうと、やっぱりマイナスになっちゃうじゃないですか。病は気からじゃないですけど、そういうのはあると思うので、メンタルを強く持つのは大事だなと思って。僕たちは発信する側の立場なので、自分たちがマイナスなことを思っちゃうと、みんながマイナスに思っちゃうので、自分はポジティブでいなくちゃなって。モチベーショナルスピーカーじゃないですけど、メンタル高め、メンタル上昇でっていう気持ちでいましたね。

■なるほど。KOHEYさんはいかがでしたか?

KOHEY 僕もSHUNと近くて、割りとこの期間をポジティブに捉えていました。僕は大体の物事を最初はネガティブに捉えて、それをポジティブに変えていくんですね。だから、最初は憂鬱な気持ちもあったんですけど、その気持ちでずっといるのは自分にとってもお客さんにとってもマイナスだと思って。じゃあ明日ライブができることになったとして、その時にちゃんと自分がパフォーマンスできる状態を作っておくことが、この期間いちばん大事なことなのかなって。だから、いろいろな映像資料などを観て、アーティストとしての立ち振る舞いを勉強したり、音楽も聴いたり、練習したりしつつ、今まで3年間ほぼ休憩がなかったので、いい意味での休憩として、自分をオフにすることも大事にしていました。

■3年間止まらず突っ走ってきたみたいなところはありましたか?

KOHEY ありましたね。だからこの先どうしようか考えてはいたんですけど、今回は僕たちだけじゃなく、みんな止まっちゃっていたので、僕も止まっていいんだって思えたから、いったん止まって、普通の生活をしながらいろんなものを取り入れてみようかなと。だから、ひとりの時間がすごく楽しくて、僕、SNSも他の人と比べたらやっていない方だと思うんですけど、携帯すらほとんど見なかったですから。携帯を持たずに外に出て人間観察したり、カフェに行ってゆっくりしたり、自分を見つめ直すこともできたし、いい時間でしたね。

■SAKUさんはいかがですか?

SAKU あたりまえにできていたライブがいきなりできなくなって、生活の在り方も変わって、今までのあたりまえだった日常を振り返って、あらためて感謝というか、その良さを感じることができました。特にライブの良さをめちゃめちゃ感じる時期だったから、今徐々にライブができるようになって、これまでとは少し違う心意気でライブができているし、それがいちばんデカかったですね。あと僕はこぺ(KOHEY)と反対で、SNSや携帯をすごく観るようになりました。投稿頻度も増えたし、ライブで会えない分、ファンにどうアプローチしようかってことを考えたら、やっぱりもっと発信していきたいなと思って。YouTubeもやっと始められて、BUZZ-ER.のオフの部分や、なかなかライブでは出し切れていなかった面をこれから観てもらえたら嬉しいし、もっともっと知ってもらって、好きになってもらえたら嬉しいです。

■今回のシングル“ブザービーター”は、BUZZ-ER.の今の気持ちとリンクする部分もきっとあるんじゃないでしょうか?

HAU あきらめない心を伝えたいという曲なので、そういう部分ではすごくリンクしますね。サビの部分の「ブザービーター鳴り響いても 消えない消せない 想いが詰まってる」とかは特にそうだし、自分の歌割で「叶えにいこうよ 2人で」ってあるんですけど、この「2人で」っていうのは、みんなでってことで。この曲を聴いてくれる人、ファンの人みんなで一緒に「叶えにいこうよ」ってことなんです。僕のいちばん伝えたいことはこの部分だし、そういう想いを込めて歌っています。

■YUYAさんはいかがですか?

YUYA 自分の言葉になっちゃうんですけど、「青春力」が詰まっています。

■青春力、なるほど。

YUYA MVで制服を着ているんですけど、制服を着ると昔の自分に戻るんですよ。放課後に仲間と遊びに行ったり、プリクラ撮ったり、そういう青春っぽいことを思い出したので、ファンのみんなもそれぞれの青春時代を思い出せるんじゃないかなと。自分的には、若い時の甘酸っぱい気持ちでMVの撮影に挑めました。(笑)

■CHIBAさんはいかがですか?

CHIBA 今回のシングルは、ちょっと気まじめな部分もあるけど、EDMのセクシーさもあって、バランスに気を遣った1枚になったと思うんです。前向きなバンドサウンドで「がんばれ」って歌いつつ、カップリングの2曲では、今までやってきたルーツをアピールしていて、すごくバランスが取れているなって。がんばりたい気分の時もあれば、沈んじゃう気分の時もあるじゃないですか。そのどっちにも対応できるようなシングルになったと思います。

■SHUNさんはいかがですか?

SHUN この曲は、下を見てしまうような状況の中でも、前を向けるような曲で、僕がポジティブになった理由のひとつでもあるんですよ。「叶えにいこうよ 2人で」っていうところは、ファンの方からしたら、僕たちも一緒だよっていうことになるし、僕らからしたら、僕はひとりじゃないし、みんなでがんばっていこうっていうことになるし。背中を押してあげられるし、押してももらっているし、みたいな。

■なるほど。

SHUN 自分が歌っている「Up and down 繰り返し 歩み続ける僕らのStory」っていうAメロの歌詞があって、僕はここがすごく好きで。人生山あり谷ありじゃないですか、その中で一緒に歩んで行くよ、ひとりじゃないよって。それが「僕ら」という言葉に詰まっているので、聴く人も僕らも前に進める曲になったなと思います。